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第39回「真の父母の日」記念礼拝の御言
1998年3月28日(陰暦3月1日)
中央修練院


  成約時代は家庭安着時代

 統一教会は、一般の宗教とは違うということを知らなければなりません。今までの一般の宗教は、天使長圏復帰の使命を持ち、個人の救いを標準としてきました。

 今までの宗教は、氏族を捨て出家することを命令してきました。サタン世界のすべてのもの、国から氏族、家庭全体までも捨てるようにというのです。出家して独身生活をするのは、天使長圏です。天使世界には相対理想がありません。

 また、堕落した世界において、人類の真の父母が結婚式をすることができませんでした。人類の真の父母からこの地上に生命が生まれて、神様が喜ばれる氏族、民族、国家が形成されたならば、世界、地上・天上天国は自動的に成されるのです。堕落によってそれが成されなかったので、それらを復帰するためには天使世界を先に復帰しなければなりません。

 今までは、堕落した全世界の人々は天使長の息子・娘でした。そこには家庭があり得ません。それゆえメシヤが来て、天使世界を越えて、天使を救ってあげなければならないのです。天使が堕落したので、完成したアダムでなくては天使を救うことができません。神様も救ってあげることができず、サタン自身も救うことができないのです。

 天使長も堕落のない立場には居ることができず、神様も解放を願うことのできる立場にはおられません。完成したアダム家庭が立てられることによって、個人を越えて、この天宙まで解放され、すべてのものが解決され得る解放的基盤が成されるはずでした。ところが、堕落することによって、すべてふさがってしまったのです。

 これを再び解放するためには、真の父が来て、神様と一致した愛の門を開き、天使世界の愛の因縁、横的基準である体を解放するのです。天使長の体を連結させたものが、この体なのです。

 堕落によって連結された、横的愛の足場である体を否定し、アダム家庭からイエス時代、再臨時代、世界の頂上まで越えることのできる縦的な愛の因縁の伝統を立てて初めて、家庭解放圏が成されるのです。



 真なる男性と女性の結婚を目標として、民族的な解放圏を準備しておき、その中に家庭を定着させ、イスラエルの国の王圏を中心として、ローマに対処することのできる基盤が形成されるはずでした。

 ところが、イエス様が家庭を成すことができなかったために、家庭を連結させて天に立てることのできる氏族、民族、国家を形成することができなかったので、すべてが失敗したのです。それゆえ今まで、旧約時代から新約時代、成約時代と延長されてきたのです。

 成約時代とは何でしょうか?。家庭安着時代です。第一イスラエルは旧約聖書を信じた人々で、第二イスラエルは新約聖書を信じる人々です。第三イスラエルは成約聖書を信じる人々です。

 アダム家庭で堕落したものを、第二アダムのイエス時代において、家庭から宇宙まで越えていくことができませんでした。

 それらすべてが解放された圏内に立って、アダム家庭の代身、イエス家庭の代身、再臨主家庭の代身が家庭理想を成して安着するようになれば、サタンは全天宙のどこにも存在することができません。

 サタン自身も歓迎して、侍ることのできる時代になるべきであるのが成約時代であり、そのようにすることが、第三イスラエル民族の使命です。

 第三イスラエル民族がその使命を完遂するためには、サタン圏がなくならなければなりません。すべての家庭が神様の祝福を受けた家庭にならなければならないのです。神様を中心とした祝福家庭が、堕落した世界の人々を完全に超越、克服できる環境を成せなければ、地上の家庭的天国は始まることができません。解放圏を成さなくては、天国の出発をすることができないのです。

 ですから、皆さんの家庭、氏族を中心として、民族、国家、世界が、平面基準においてすべて祝福を受け、個人から世界の果てまで行ってから、戻ってこなければなりません。アルパとオメガです。

 今、世の中を見れば、韓国、日本やアメリカなどいろいろな国があります。それらすべての国々に、杭が打ち込まれていて、その国に行こうとすれば杭にぶつかります。

 この世界には、ビザがあります。神様を中心とした愛の理想的血族を通して、民族編成、国家編成を成した地上・天上天国に、ビザがあるでしょうか?(「ありません」)

 民族があるでしょうか?。単一民族です。韓国、日本や何々国というものは、サタンが汚した氏族、民族であり、その国を残すためにサタンはありとあらゆることをしているのです。



 自分の家庭が、世界の果てに行ったとしても、どこにもサタンの痕跡がないというのが成約時代です。

 一度結婚した女性が、再婚するときに、新しく結婚する夫を信ずることができず、昔、愛した夫の写真を持っていたとすれば、新しい夫はどうするでしょうか?。夫がその写真を見れば、がたがたと音を立てて夫婦関係が壊れていきます。

 小さな痕跡一つであっても、見たがりません。いくら嫁入り道具やお金をたくさん持ってきて、国を買っても余りあるほどの財産があっても、その痕跡を見たいとは思わないのです。

 思い出の写真や靴、服の切れ端などを見たいとは思いません。絶対的な愛を願われる神様も、そのようなものを見たいとは思われないのです。皆さんが暮らしている場所は、神様が喜ぶことのできる環境でしょうか?

  愛する息子を犠牲にされた神様

 皆さんは「父母の日」を知りませんでした。「神の日」、「子女の日」、「万物の日」も知らず、三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭、四百三十家庭、七百七十七家庭、千八百家庭、六千家庭、六千五百家庭、三万家庭、三十六万家庭など、すべて知りませんでした。



 七年路程において、お父様とお母様が通過した蕩減の道は、永遠にだれにも分からないことでしょう。皆さんは、それを知りたいとは思いませんか?。それを知るためには、皆さんの祖父母、父母と子女の三代を一度に死んだ立場に立て、自分たち夫婦を中心として祭物としてささげることのできる心情圏を越えなければなりません。

 アダムとイエス様、再臨主を中心として、神様がそのような心情を通過されているのです。アダムの腹を割かれ、イエス様の腹を割かれ、再臨主の腹を割かれたことを知らなければなりません。

 それゆえ、「死のうとする者は生き、生きようとする者は死ぬ」という言葉があるのです。イエス様も十字架に向かいながら、死の道において、「わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさってください」と言われたのです。

 これはどういうことでしょうか?。サタンを切り取るために、人情や事情を考えず、わたしから先に切ってくださいという話です。そうしなければ、サタンを取り除くことができません。神様が、自分の愛する息子を犠牲にされたので、サタンを処断することができるのです。

 ここから、統一教会の祝福家庭がどうあるべきかが分かるはずです。ご父母様は、この道を捜し出すために、想像を絶する道を歩んできました。皆さんには想像もできません。皆さんは、その父母に隔たりもなく親しく近づいて、自分の責任も果たさず、孝子にもならずにいます。

 国を代表した先生であり、世界を代表した先生であるのならば、皆さんは孝子の中の孝子になり、忠臣の中の忠臣になり、聖人の中の聖人になり、聖子の中の聖子にならなければなりません。聖子といわれるイエス様でさえも、み旨を成し遂げられませんでした。それ以上にならなければならないのです。

 自分というものを一生の間考えていると、引っかかります。一国の大統領であっても、一つの条件でも法に引っかかれば問題が生じるのです。自分の利益を求めたものがほんの少しでもあれば、引っかかるのです。公的な立場の人は、いつでも天に向かって九〇度にならなければなりません。九一度、八九度でもいけません。皆さんの心と体が、そのようにならなければならないのです。

  日本に台湾とフィリピンを連結

 「訓読会」を通して、統一教会の祝福家庭がどうあらねばならないか、皆分かりましたか? 『御旨と世界』は、先生とダンベリー刑務所に入った神山を通して、日本のメンバーたちを教育するために特別、先生がみ言を選んで作ったものです。

 「訓読会」をして、これを丸暗記しなければなりません。そうすれば、日本は失敗しないのです。峠を越えてしまえば、このような教育は再び必要ではなくなります。きちんと教えてあります。統一教会の祝福家庭は荒野路程に立っています。荒野路程に立った者には所有権がありません。

 日本は韓国に移動し、韓国は日本と一つになり、太平洋を越えて、心情の境がなくならなければなりません。ヨルダンの境目のようになってはいけないのです。これは怨讐圏です。韓日が一つになっていますか?

 ですから、今度、責任者となるのは、韓日家庭です。韓日家庭は、男と女、父と母の関係です。一つにならないので、韓日家庭を立たせるのです。これを批判したり、文句を言う人は、みんな荒野において、ハゲタカのえじきになってしまいます。年が幼くて、自分の孫みたいな年齢であったり、自分の弟、妹の年齢であっても、彼らと一体化して全日本が動かないと、荒野路程を越えていくことはできません。

 祝福家庭が、それを越えなかった場合には、家庭天国の建国がなされず、イスラエルの六十万の一世が荒野で死んだのと同じように、日本民族は滅んでしまいます。

 また日本という国の中には、双子がいます。朝総連と民団です。それを統一しなければ大変なことになります。そのことを先生は、はっきりと教えているのです。

 皆さんは、韓民族の僑胞を自分の子供より以上に愛さなければなりません。そうする人が生き残るのです。僑胞の名前を自分の石碑に記して、財産もすべて自分のものではなく、その人のものとして入籍までさせてあげるような心を持たなければ、日本は母の国になることはできません。

 リベカは、はらんだエサウとヤコブに自ら骨と血、肉を、みんな平等に分け与えました。それが母というものです。日本国民から見た場合には、僑胞は厄介な存在です。しかし、その僑胞を愛さなければ、大陸に帰る道がありません。

 荒野路程を越えた場合には、全世界、地球星が祝福家庭の所有権となります。日本に住みたいですか、それとも世界に行って住みたいですか?(「世界に行って住みたいです」)。世界に行って、母の使命を果たさなければなりません。これからは大移動です。そこで、血と汗と涙、骨まで投入するのです。

 お嫁に行けば、自分を愛してくれた父母であるとか家族全体の所有権を相続するのです。お嫁に行く女性はみんな、いくらその家庭や母が苦労しても、旦那さんの家庭の基準に見合う土産を準備して持っていきたいのです。それが妻の願いです。もらうために行くのではありません。行った先にすべてをささげてから、内的な中心である旦那さんの所有圏と一体化するのです。

 投入された場合には、返さなければなりません。投入するところが主体になります。ですから、十年、二十年くらい奉仕して、その一家を引きつけ、長男、長女たちをみんな結婚させれば、異なった血統を持っている女性であってもその一家の女王様となり、先祖の立場に立つのです。女性の使命はそのようになっています。

 日本語では、韓国は、牢屋の監獄と発音が似ています。日本人が韓国に来るときには、その牢屋を通過するような決意をしないと、韓国文化を完全に相続することはできません。不平を言わずに、無の立場、ゼロの立場で消化していかなければなりません。これは先生の言葉ではなく、神様の天来の歴史を通した摂理の伝統的精神です。

 日本に対して先生ができることは、すべてやりました。エバ国家として相対的な立場に立たせた日本に対して、先生が投入したものは、先生が成すべき基準以上になっています。

 きょう、日本の中心的なメンバーを呼んだのは、このままでは日本が没落してしまうからです。日本が沈まないように、台湾とフィリピンをカイン・アベルとして連結しなければ、日本が困るのです。今度後退したら、同情する者は一人もいなくなります。

 世界宣教師や世界の国家メシヤが、日本救済のために投入したにもかかわらず、その使命を果たせず後退する場合には、日本を助ける国が一つもなくなります。先生としては、これ以上のことを日本に対してやれる道はありません。

 ですから、台湾とフィリピンを日本と連結させて、今まで日本がやった以上のことをやらなければなりません。三つの島嶼国家を中心として、島嶼国家連合をつくりました。防御策はそれしかありません。先生は真剣です。

 全世界の三億六千万の祝福を放っておいて、いつまでも日本のために先生が苦労する立場に立つことはできません。日本を放棄しても、三億六千万の祝福をなすために、六月十三日には一億二千万の祝福をしなければならないのです。それを果たせなければ、日本が引っかかってしまいます。

 今まで日本のメンバーは皆、自分なりに三十六家庭や七十二家庭、百二十家庭、四百三十家庭を批判し、自分たちのほうがすべていいと、さばきの王様になっています。裁判官のような立場に立っているのです。新しく来た先輩家庭の先生を批判しています。何の助けにもならないことをやっているのです。

 新しく決心をしなければなりません。今まで先生が教えたすべての内容を、「訓読会」を通して理解したと思います。それらを通して、祝福家庭は二重三重の責任を抱えているということを知った場合には、勝手に生きることはできません。

  心と体の一体化がいちばん重要

 韓国の人たちも同じです。自分たちが責任を果たせなければ、ほかの国に何も言うことはできません。きょう実際に、韓国と日本を放棄するかどうかを決定する日です。ですから、すべての責任者を呼びました。深刻な話です。

 今まで先生が教えたすべてのみ言が全部、審判の基準となります。皆さんの家庭が、先生が話したみ言と一致していなければなりません。

 み言の審判が正道となって、先生が皆さんを見るときに、先生の息子・娘と皆さんが、同じ基準で一体であるように一列になっていなければなりません。一人にしか見えないようにならなければならないのです。そのような時が来ます。今は、ばらばらです。自分勝手にしています。

 祝福を受けた家庭、手を挙げてみてください。皆さんの目的は一つしかありません。日本よりも世界を愛さなければならず、人類を愛さなければなりません。人類よりも神様を愛さなければなりません。それが正しい目的であり、伝統的な目的です。伝統をはっきりと知らなければなりません。

 そのような観点から、家庭的荒野路程において生き残るためには、どのようにすればいいのでしょうか?。個人的カナン復帰路程のときと全く同じです。カナンの地に入って、何をしなければならないのでしょうか?。建国をしなければなりません。神様を中心とした国を復帰しなければならないのです。

 そうすれば、こじきになったり、カナン七族の前で、皆、犠牲になったとしても、残った何人かにその伝統を訓示しておけば、イスラエルの国は滅びなかったのです。このことを知らなければなりません。

 家庭が向かって行くのは世界復帰です。国家復帰ではありません。個人は国家復帰のためでしたが、家庭は世界復帰のために向かっていくのです。神様を中心とした世界を復帰するのです。

 そのためには、神様の愛を中心として、一つにならなければなりません。一番の問題が、皆さん自身の心と体が一つになっていないことです。心と体をいかに一つにするかということは、家庭的にカナン福地に安着する前に解決すべき問題です。心と体が一つになっていますか? なっていませんか?(「なっていません」)

 一つになったときには、「日本人」という概念はありません。日本語や日本文化、日本の伝統というものはありません。アダムやエバには、そのような概念はありませんでした。神様の愛を中心として、完全に一つにならなければならないのです。ところが、一つになれませんでした。

 ですから、完全否定しなければなりません。否定する立場に立ちましたか?。お金、土地を否定しなければならないのです。民族や息子・娘、自分自身を否定しなければなりません。

 堕落の恨みの峠を歩む、とてつもなく難しい曲折の道をどのように進んでいくのでしょうか?。神様と真の父母がいなければ行くことができず滅んでしまいます。真の父母は、明確に教えました。先生が言う「天宙主管を願う前に自己主管を完成しなさい」とはどのようなことでしょうか?

 体が世界的サタンの基地です。個人を除去すれば、氏族がくっついてきます。氏族を除去すれば民族、国家がくっついてくるのです。

 日本の国も、孝子の道、忠臣の道も否定しなければなりません。これらを否定し、世界の聖人たちが行くことのできる道に連結しなければならないのです。

 孝子の道、国の道を否定し、忠臣が行くことのできる道と自分の一家、自分の国を祭物として犠牲にしたとしても、世界を取り戻そうという徹底した主流思想がなければなりません。それが神様の思想です。

 神様は、国ではなく、世界を収拾されるのです。サタン世界、地獄が残っているそのような世界ではなく、地獄がない天地、神様が完全に統治できる世界です。神様は、地獄の影さえ見たがらないのです。今、世界がそのようになっているでしょうか?。なっていません。法に背いて霊界に行けば地獄に行くのです。

 昼があれば、その反対に夜があります。その間には、朝と夕方があります。朝から正午を過ぎて夕方になり、夜に向かって進んでいかなければなりません。朝、昼、夕、夜と回っていくのです。

 復帰というものは、堕落により歴史的な昼と夜が引っ繰り返ったものが、反対にならなければなりません。夜が昼に、昼が夜にならなければならないのです。ですから、「死なんとする者は生き、生きんとする者は死ぬ」のです。

 皆さんは、「訓読会」を通して祝福家庭が行くべき道をすべて知りました。三家庭の意味、三十六家庭の意味を皆知ったのです。

 郭クアク錠チョン煥ファン、立ちなさい。郭錠煥(「はい」)。この人が三十六家庭の三家庭の代表です。三万双から三十六万双、三百六十万双まで祝福は全部、郭錠煥が責任を負ったのです。

 少し欠点があるということは知っています。神様の伝統思想においては、三家庭の権威を備えさせるべき責任があるのです。批判しようとすれば、郭錠煥以上苦労し、天に認定されてから批判をしなければなりません。

 いちばん初めに重要なことは、心と体を一つにすることです。妻を迎えるためには、心と体が一つにならなければなりません。ですから、先生が、今まで生活するうえで考えてきたことは簡単なことです。いかに自分の一生をコントロールできる内的な要件を見いだすか、ということです。

 人の一生における生活がどのようなものであるかといえば、食べて、寝て、行って、来ることです。食べ、寝て、行って、来て、この四つです。そこにすべてがかかっています。

 どこかに行くときには、何のために行くのかが問題です。自分のために行くのではありません。来るのも、自分のために来るのではありません。寝たり、食べたりするのは、だれのためですか?。神様の代わりに、人類のためにするのです。寝るのも自分のために寝るのではありません。そのようになればいいのです。

 祝福家庭の皆さんも、夫婦で一緒に寝るでしょう?。だれのために夫婦が愛し合うのですか?。自分のために愛する人たちは、堕落の二世、汚れた子供を生むようになるのです。深刻な問題です。

 食べて、寝て、行って、来て、そのように一生の間、過ごすのです。その一生はだれのためですか?。自分のためではいけません。神様のためです。簡単なことです。

 どこかに行くというのは、目的がはっきりしています。何のために行くのですか?。人類と神様のために行かなければなりません。 ヨハネの福音書三章16節 には次のように書かれています。

 「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである」

 神様が、ひとり子をお与えになったのは、キリスト教のためでも、宗教のためでも、統一教会の祝福家庭のためでもありません。この世の人類、すべてを救うためだったのです。このことをはっきりと知らなければなりません。

  良心は父母と神様の代わり

 第一には、心と体が一つにならなければならないのです。心と体が一つになっていなければ、口を開いてだれかを批判したり、振り返ったりしてはいけません。五官を通して見ることもいけないのです。

 人々は目をきょろきょろして、鼻は猟犬のようににおいをかぎ回り、耳はあらゆる雑音を聞きながら、ぶらぶらと歩き回ります。口はあらゆることをしゃべりまくっているのです。手足もありとあらゆることをやっているではないですか。心と体が一つにならなければ、愛することもできません。それは、サタン側です。

 第二は夫婦統一、第三は子女統一、そして第四が家庭統一です。これだけ成せばいいのです。このような家庭を成してこそ、神様の前に出ていくことができます。家庭定着時代なのです。

 成約時代は家庭完成時代です。家庭完成というのは、定着してから、東西南北、四方のどこにも障害となるものがない状態でなければなりません。

 日本人であってはだめなのです。アジア人であってもいけません。
 「家庭盟誓」の二番も、そのようなことを言っているのです。「真の愛を中心として、神様と真のご父母様に侍り、天宙の代表的家庭となり、中心的家庭となって、家庭では孝子…」となっていますね。代表的家庭です。

 六番では、「真のご父母様の代身家庭として、天運を動かす家庭となり…」と言います。創造理想が、すべてついてくるようになっているのです。そして「天の祝福を周辺に連結させる家庭」になることによって、心情文化世界の血統を絶対に汚すことのない歴史を、自らが何代、何千年と連結させていくのです。

 そこに、神様の祝福世界、天上世界において天の国の功臣になれるか、なれないかという問題がかかっています。

 第一に、心身統一ができましたか?。皆さんは心身統一ができていないということを、はっきりと知らなければなりません。

 良心は両親より優っています。良心は先生より優っています。そして、良心は神様より優っています。神様も自分の息子・娘、相対が自分よりりっぱであることを願われます。ですから、そのような神様からごらんになるとき、いちばん貴いものをわたしたちに下さったのです。

 良心は一瞬も離れることなく、自分と永遠にともにいます。父母の中の父母です。良心は父母の代わりにあり、根本であられる神様の代わりにあります。それゆえ、皆さんの先祖よりも良心は優っているのです。

 最高の先生が神様なのです。神様が先生の中の先生ではありませんか?。全知全能であられる先生の中の先生です。その先生の中の先生であられる神様自体が、人間の中におられるのです。神様は王の中の王ではありませんか?。王の中の王がおられるのです。これが三大主体思想です。これらは人間として、絶対に一つも欠くことはできません。

 このような存在(良心)が、自分の心と完全に一つになっていて、一瞬も離れないのです。一生の間、ずっと正しい道を行くように教えてくれます。父母の代わりに、先生の代わりに、王の代わりに教えてくれるのです。

 堕落することによって、この体がどれほど良心を蹂躙したでしょうか?。良心は、この世の中のだれよりも貴いお客様です。貴い先生です。かけがえのない貴い父母です。
 その良心と一致し得る相対圏となった体が、霊的、内的な神様と一致した基準において横的な真の父母と一つとなります。そして、内的世界、外的世界を神様の代わりに主管することのできる第二人者の祝福を受け、地上天国・天上天国を出発するようになるのです。それが家庭です。

 イエス様や洗礼ヨハネが来て、「悔い改めよ。天国は近づいた」と言いました。これはどういう意味でしょうか?。それまで、最高の父母、先生、主人であられる神様の代わりの良心を、どれほど蹂躙してきたかということです。どれほど良心を傷つけたことでしょうか?

 今日、すべての堕落した後孫たちは悔い改めなければなりません。父母が本来の父母の位置、先生が本来の先生の位置、主人が本来の主人の位置にいる良心の世界を実現するために、天国がやってくるのです。メシヤが来るのです。

 理論的なことです。これが三大主体思想です。その中のどれか一つでも欠けてはなりません。父母がいなければ孤児、先生がいなければ無学な者です。主人がいなければ国のない民です。どこに行っても冷遇され、追われるようになります。

 これらをすべて備えてこそ、家庭においても、社会に出ていっても、国においても、万事に通じることのできる環境的な条件を持つようになるのです。良心に背く立場に立てば、どこに行っても行き詰まり、地獄に行くしかありません。

 王より貴く、億千万のお金でも買うことのできない素晴らしい良心を下さった神様は、ありがたいおかたです。良心は父母、先生、神様の代わりなのです。第二の見える神様として、この地上に送ってくださったのが自分の良心である、と考えなければなりません。

 自分の良心に絶対服従すれば、地獄に行くことはありません。先生の話に絶対服従すれば、地獄に行くことはありません。脱線することもありません。王の言葉のとおりに生きて、その国の法に引っかかることはないのです。

 自らの体に向かって、「無知な体よ。それは父母が願うことではない。この体め。わたしが知っている先生である良心に照らしてみれば、おまえは間違っている。この体よ。国の憲法の基準と法を中心として、その国を統治できる主人の資格を備えたのが良心だ。良心に尋ねてみれば良心が喜ばない。だから、だめだ」と言うのです。

 お母さんに尋ねる必要も、先生に尋ねる必要もありません。憲法や法律を知らなくても大丈夫です。良心に尋ねれば皆、知っています。ある国の文部大臣が良心を教育するという話を聞いたことがありますか?。そのようなことはありません。

 目や口などの五官が、もともとすべてを知っているのです。見てはいけないものは、目自体が見たがらないのです。良心も「だめだ」と主張することを行えば、罪人の中の罪人になり、地獄に行かなければなりません。

 これで、はっきりと分かりましたから、今からはそれを収拾できますね。聖書に、「真理は、あなたがたに自由を得させるであろう」(ヨハネによる福音書八章32節)とあります。真理を知ることによって解放が始まるのです。

 良心は父母に優り、先生に優り、王(神様)にも優ります。それゆえ、皆さんの心は父母よりも、先生よりも、王よりも、優れていることを望むのです。

 神様の本然の立場から出発して完成し、本然の基地に帰ってくれば、さらに大きな所に行くようになるのです。神様は、何も知らないアダムとエバを中心として宇宙をつくられました。

 そのアダムとエバが愛の理想を中心として完成し、神様の元に帰り神様の喜びの相対になったとすれば、愛を中心として喜び、完成し、すべてを知ったアダムとエバに対しては、この宇宙のさらに何十倍も大きなものを神様はつくってあげることができるのです。

 だれかが、今の何百倍も大きな天国をつくったとしたら、その何百倍も大きな所に行って暮らしたいですか、それとも今の天国に行って暮らしたいですか?

 神様は、堕落の世界を抱かれて恨の心情が積もっておられるおかたです。真の父母が、その恨みの歴史を解いてさしあげるためには、何十倍、何千倍の大きな宇宙をつくり、何百倍も強い愛を中心として孝子となり、神様に侍るのです。

 そして、「このサタン世界の蕩減歴史を根本的に清算し、もう二度と夢にも思い出すことのない、そのような世界を望みます。そのような天地を一度創造してください」と言えば、神様が何と言われるでしょうか?「できない」と言われるでしょうか、「やろう」と言われるでしょうか?

 わたしが神様なら、「おまえは、本当にりっぱだ。わたしもそれを願っていた。どうしてそれが分かったのか?」と尋ねられることでしょう。そのような無限なる大宇宙の勝利の覇権を求めていく者たちが、良心の命令に応じることができなくていいのでしょうか?。

 良心の絶対命令に応じることのできる自分自身となり、心と体を統一することは問題ですか、問題ではないですか?(「問題ありません」)。はっきり言ってください。問題ありますか?(「問題ありません」)。問題ないという人、手を挙げてください。
 日本人は、通訳を通して先生の話を聞くので反応が遅れますね。(笑い)

  祝福家庭が行く家庭的カナン復帰路程

 今からは「訓読会」をすれば、皆さんの家庭が行くべき道がすべて分かるようになっています。所有権転換という話も必要ないのです。エジプトを離れて荒野に出れば、そこに所有権があるでしょうか?。エジプトに戻ろうとすれば、皆、死んでしまいます。ハゲタカのえじきになるのです。

 エジプトでの何十倍、何百倍の祝福を受けた王宮において、十二支派が受けたすべての祝福を、わたしたちが成就して暮らそうという考えを持ち、早くエジプトを出たいと思うようにならなければなりません。そうしなければ、皆、滅んでしまいます。

 イスラエル民族の一世は皆、ハゲタカのえじきになりました。二世を中心とした群れだけが、カナンの地に入ったのです。百二十歳のモーセもヨルダン川を見つめながら、カナンの地に入ることを哀願しましたが、入ることはできませんでした。このことが旧約聖書に書かれています。蕩減条件が引っかかっていたのです。

 今現在も同じです。家庭的カナン復帰路程においては、この地球星がエジプトです。出エジプトをして、カナンの福地、地上天国を訪ねていかなければなりません。

 個人的イスラエルの国を訪ねていったモーセのような立場で、家庭的イスラエルの国を訪ねていかれるかたが、再臨主である真の父母です。真の父母に従っていかなければなりません。

 自分の考えというものがあってはならないのです。ご父母様が飢えていれば、自分はそれ以上の悲しみを持って、ご父母様の代わりに神様を慰労しようとしなければなりません。苦労するモーセに対して、イスラエル民族が四十日断食以上の精誠を尽くそうとしたならば、神様は罰を与えられたでしょうか?。イスラエル民族は、食べること、生活することで不平を漏らし、皆、泥棒のようになったのです。

 カナンに向かうときに家族がいれば、どうなるでしょうか?。しかたなくモーセも、番号札を分けたのです。父、母や子供を連れていかなければなりません。子供たちは行きたがらず、両親におぶってくれと言ったりして、さまざまな難しいことが生じます。それで、しかたなくチケットを分けるのです。立って順番を待っているのです。

 自分たちの思いどおりにはいきません。家の中に入れず、行列をつくって、待っていなければならないのです。モーセと一つとなって、カナンに入らなければならないのです。

 それと同様に、家庭的カナン復帰路程においては、先生についてこなければなりません。ここに来た日本の祝福家庭の皆さんは、「ふろしきを包んで、すべてのものを売って南米に行きましょう」と言えば、行きますか、行きませんか?

 何の話か分からないという人、手を挙げてみてください。(笑い)では、何の話か聞き取れた人、手を挙げてください。言葉が通じないことがどれほど不便でしょうか?。通訳を通して話を聞くので、日本人は一番になれないのではないですか?。ですから皆、韓国語を学ぶ努力をしなければならないのです。

 祝福家庭が行くカナン復帰路程の荒野時代において、モーセの話を聞かなかった六十万の群れが全員、ハゲタカのえじきになって滅びたように、先生の話を聞かなければ、統一教会の祝福家庭七千万人が滅亡するかもしれません。

 自分の妻や息子・娘が死ぬような困難があったとしても、その腹を踏み越え、首を踏み越えて行かなければならないのです。

  夫婦統一の方法

 その次は夫婦統一です。夫婦統一した人、手を挙げてみてください。郭クアク錠煥。(「はい」)。夫婦統一しましたか?(「まだできていません」)。いつするのですか?(笑い)それではヨルダン川を越えられません。

 千八百双からは、信仰の子女について強調しませんでした。祝福世界時代に入るので、家庭で解決しなければならないのです。横的なものを縦的に、縦的なものを横的に展開しなければなりません。

 自分のおじいさん、お父さん、お兄さんを中心として考えるとき、おじいさんが孫の立場になるのです。では、おじいさんが孫になれば、お父さんは何になりますか? (「息子です」)。息子になり、兄さんが何になりますか?(「弟」)。弟になるのです。

 兄さんを弟にし、お父さんを息子にすれば、父母が復帰されます。おじいさんを孫にすれば、霊界が復帰されるのです。蕩減法ですから、どうしようもありません。絶対服従しなければならないのです。

 それを成すのが、氏族的メシヤです。氏族を収拾するというのは、反対になるということです。七代前からの後孫の自分が、七代の先祖になるのです。そうして入籍しなければなりません。ですから、文氏、韓氏の氏族を編成したのです。
 どんなことがあっても、夫婦統一しなければなりません。

 十年、二十年、四十年間暮らす中においても、お互いに気分の悪くなるようなことが一度もない夫婦になっていますか?。先生も結婚して四十年になろうとしていますが、けんかをしたことがあるでしょうか?。あったでしょうか、なかったでしょうか?(「あります」)。ありますが、わたしは引っかかりません。

 家庭を収拾することのできる訓練もしなければなりません。今、お母様が向こうの部屋で聞いているでしょう。けれども、お母様が先生に関して理解できないことがたくさんあります。

 妻に「わたしの切実な思いに対して、何ら反応もなく一か月、一年が過ぎ、さらに何年にもなる」と思わせるのです。そのようなことが一つ、二つと重なり、十くらいになれば、期待しなくなるのです。「こういうことは、あの人に期待してもしょうがない」と、悟るようになります。実利を追求する計算の早い女性たちですから、意味のないことはやらないのです。

 開拓をしなければなりません。作戦を立てなければならないのです。分かりましたか?。荒々しく、こぶしでなぐり、けんかをして、ぐだぐだと言ってはいけません。妻をなぐって利益になることは一つもありません。十回けんかをしたら、十回とも損害を被ります。息子・娘が全部だめになり、病人になるだけです。(笑い)

 子供がいるところで、絶対にお父さんとお母さんが涙を見せてはいけません。子供たちが朝、両親にあいさつをしようと走ってくる足音が聞こえたら、深呼吸をして、いつもと同じように対するのです。腹が立ち、死ぬほど気分が悪かったとしても、そのようなそぶりを見せないで本然の立場に戻らなければなりません。そのようなことを研究しなければならないのです。

 変な雰囲気があれば、子供はすぐに気づきます。絶対に親の立場を守って息子・娘の前で涙を見せてはいけません。そのような恥ずかしいことがどこにありますか。ここで涙を見せたことのある人、手を挙げてみてください。大多数そうでしょう?

 夫婦統一です。夫婦というのは何でしょうか?。「夫」も「天」という字も「二」と「人」を書きます。しかし、「天」という字は、「二」の上に「人」が出ていませんが、「夫」という字は上に突き出ています。神様より高いということです。二人の人ですが、神様より上に上がっています。神様もそれは知っているのです。

 愛の相対が自分よりも優れていることを願うのです。夫婦が一つになったら、天下のどこに行っても、王宮に入っていっても歓迎されます。遮るものがありません。絶対愛で一つになった夫婦は、絶対に天下で歓迎されます。それを願いますか、願いませんか?(「願います」)。そのようになってみてください。

 皆さんは、夫婦同士、秘密がありますか、ありませんか?。秘密がないようにすることができます。愛は、悪なるものも主管し、汚いものも美しくすることができるのです。

 そのような考えを持っている先生は、お母様と楽しく暮らしているでしょうか、楽しく暮らしていないでしょうか?(「楽しく暮らしています」)。お母様に尋ねてみなければなりません。楽しく暮らさなければいけません。

 いくら鈍い女性でも、愛する男性に会えば楽しいでしょう?。それが鬼のような風貌の男性であったとしても、その人が笑えば、自然に視線が引きつけられて、口を開けて女性も一緒に笑うのです。そうしてその男性が笑い、大声を上げれば、女性も声を上げるのです。すべてが和動するようになるのです。

 ですから、愛というものは素晴らしいのです。あまりにも楽しく、素晴らしいものなので、愛なしには暮らせないのです。アーメン。(「アーメン」)

 夫婦統一は、夫がしなければなりません。「統」という字は、「主体になって指導する、率いる」ということです。

  天宙の代表的家庭、中心的家庭となる

 次に、子女統一です。子女たちを統一するためには、友達になるのです。
 子供たちは友達と一緒に、よく外に遊びに行きます。そのような友達にならなければならないのです。何の友達になるのですか?。話し友達、漫画本友達、コンピューターを一緒にする電子友達です。

 大きなお父さんと小さな息子が競い合ったとき、子供はお父さんに勝てば気分がいいでしょう。
 友達になって、子供の話し相手にならなければならないのです。宿題を与えて答えを尋ねてみたり、答えを出したら、それについて話し合うのです。そうして、楽しくしなければなりません。

 次に、家庭統一です。三代が一緒に暮らすのです。おじいさんとおばあさん、お父さんとお母さん、自分の夫婦、息子・娘、系列は四つですが、三段階です。これを皆、束ねなければなりません。そうすれば、家庭に神様が入ってこられて、ともに暮らされるようになるのです。どれほど楽しいことでしょうか?

 今まで、数千年間の復帰歴史の中で固まってしまった神様の心を解き、神様が入ってこられて、「この家から出たくない」と言われるような家庭にならなければなりません。おじいさんが自分の孫、孫娘にキスをするときに、おじいさん、おばあさん同士が愛する何百倍以上の情熱でキスをするのです。

 愛するお父さんとお母さんより、さらに素晴らしい神様に侍って暮らしながら、その神様がなされることに影のようにぴったりと合わせていこうとしなければならないのです。

 理想というものは、毎日暮らしながら低くなっていくのではなく、高くなっていくのです。結婚をして十年間暮らしたなら、それだけ理想が高くならなければなりません。皆さん、そのようになっていますか?。これは重要な問題です。

 家庭が完全でなければならないのです。カナン福地完成時代、家庭的カナン復帰完成時代である成約時代を迎えたので、み言の「訓読大会」をして、皆さんの家庭が完成、定着すべき時代が来たということを知らなければなりません。

 このみ言は通りすぎていくものではありません。先生が生死の境、死ぬか生きるかという状況の中で、死ぬ前にこのみ言だけでも残さなければならないと思って、はっきりと教えてあげる内容です。そのことを知らなければなりません。

 霊界が深刻な立場で先生のみ言を聞き、同調した霊的基準があります。み言の対象的な立場に立てば、数十年前に語られた霊的な世界、皆さんを協助できる因縁が連結されるということを知らなければなりません。

 いつも、ともにおられながら先生を保護し同情してくださった神様が、このみ言とともに相対的な実体を要求されるときには、先生が補助して、早い時期に相対目的を完成し、主体と一つになり得る道を開拓してあげるのです。ですから、詳細に話しました。
 わたしが死ぬときには、み言だけでも残さないといけないでしょう。わたしがいなくても、それを教本として、それに合わせて成していくことのできる内容を説明してあげなければならないのです。

 祝福家庭が、今の日本人のように、世界中の道端や公園などで祝福をしてあげるというのは、本来のかたちではありません。歴史的な恨みの峠を中心として、根を浄化させ、幹を浄化させ、最後に虫の食った葉までにも愛の恩恵を与えるためなのです。そのようないちばん端にまで来たのです。

 再び戻らなければなりません。完全な葉を愛し、完全な枝を愛し、完全な幹を愛し、完全な根を愛さなければなりません。本然の根に戻って、堕落しなかった枝を中心として、自分の一身と家庭において第二の「生」の出発基準を完成することができたとき、天の国に転属される家庭になるのです。アーメン。(「アーメン」)

 その目的を達成するためには、お金や知識が問題となるのではありません。権力が問題となるのでもありません。

 お母さんが博士であれば、博士の子供を生むというのではないのです。お父さんが大統領や首相になったといって、その首相としての血統が連結されるでしょうか?。知識や権力、お金によって血統が連結されるのではありません。

 純粋な愛の血統を中心として連結されるのです。天理と神様のみ旨と一致しようという心を持って、血統が連結されることにより、そのような心の伝統を受け継ぐことのできる息子・娘が生まれるということは理論的な結論です。

 自分の一代において、そのような息子・娘を生めないのであれば、何十代、何千代かかったとしても、そのような息子・娘を生むことのできる伝統を守っていかなければなりません。


 千代万代が同じ一つの心を持った一人になって、個人を代表し、家庭を代表し、八段階を代表したその人がその伝統を守り、どこに行っても歓迎を受け得る環境的条件を備えることのできる主体的格を備えた血族を通して、息子・娘を生むのです。

 そして、世界を指導できる後孫を残さなければならない、と考えなければなりません。それが家庭のためであり、国のためなのです。

 ですから、神様を愛し、人類を愛し、自分の国を愛し、自分の一族を愛し、父母を愛さなければなりません。

 両親を愛するときに、自分の家庭だけのことを考えるのではありません。神様に侍る立場において、孝子、忠臣、聖人、聖子の道理を凌駕できる孝子になり、忠臣になろうとしなければなりません。

 運動するものは間違いなく循環します。循環しながら小さくなってはいけません。より大きくなっていかなければなりません。

 個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙と七段階があります。これを押して圧縮すれば、一点になります。「わたし」がその代表です。

 神様と真のご父母様に侍り、天宙の代表的家庭になり、中心的家庭になるのです。代表とは頂上であり、中心とは中央のことです。九〇度です。それを中心として回れば、宇宙が回るのです。


 家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子の道理を完成するのです。それらを成せば、神様が解放圏を備えることができます。神様が願われた個人と家庭、世界を代表できる忠孝の道理の実を備えれば、神様も「幸福である」と言われるのです。

 神様が下さる祝福が残っているので、その祝福を自らが受け取るために、世界から迫害を受けるのです。それは、どれほど素晴らしいことでしょうか?

 自分が迫害を受けるのは、神様が下さる贈り物、礼物が残っているからです。それを乗り越えれば、神様は、一つも残さず、堕落する前に祝福しようとされた何十倍、何百倍も祝福してくださるのです。そのときは称賛してくださいます。

 蕩減復帰路程においては、死のうとする者は生き、生きようとする者は死にます。蕩減条件なしに、堕落圏を飛び越そうとしてはいけません。神様の願いに絶対服従しなくては、行くべき道を行くことができません。

  成約時代の祝福家庭安着

 きょうの結論は、成約時代の祝福家庭安着です。深刻な問題です。先生の代わりに、皆さんの家庭が世界をすべて背負って立ったのと同じであるということを知らなければなりません。

 それゆえ、これからすべきことは、皆さんを中心として「神の日」を制定することです。七年路程が残っています。祝福家庭が、ご父母様の代身となる相続権を持ち、皆さんの一族に「神の日」を立てなければなりません。

 皆さんの一族に「父母の日」もつくらなければならないのです。また、「子女の日」、「万物の日」もつくらなければなりません。

 「万物の日」も「子女の日」も、自分の故郷ではつくれません。三つの州であるとか、三つの峠を越えなければならないのです。ただそのまま故郷にいて復帰はできません。それを知ってください。

 先生は、一九六五年までに、「万物の日」まですべてつくっておいて、「神の日」を制定しなければならなかったのです。そうするために、四十か国に百二十の聖地を選びました。

 先生は、公式路程を間違いなく歩んできたのです。多くの宣布の内容を調べてみてください。教えてきたことも、峠を越えて蕩減してきたことも間違いないのです。このような内容が分からないサタン、偽物たちは、先生の前に現れることはできません。

 「父母の日」の制定の意味が分かりますか?。この内容を知らずに、「先生は洗礼ヨハネで、自分がメシヤである」と主張している者がいます。このような者は、偽者です。メシヤは、天の国に行って命を受けて来なければなりません。霊界を統一して来なければならないのです。

 そのようなすべてのことを知っているので、先生はここまで進んできたのです。そうでなければ、サタンが退くと思いますか?。今、三億六千万双という最後の峠を迎えています。

 今年の標語が何でしょうか?。「真の神様を絶対的に誇り愛することは、三億六千万双の祝福完成とサタン世界の血統断切」です。先生は、ホモ、レズビアンのような邪悪な性解放をそのまま放っておきません。先生が死ぬ前に処理します。

 日本がこの網に引っかかりました。日本とアメリカが引っかかっています。サタンがすべての基盤を滅ぼそうとしています。アジアは日本についていき、西洋はアメリカについていっています。国を滅ぼす種となってしまいました。これをきれいに清算しなければなりません。

 それゆえ、アメリカにおいてキリスト教の新教、旧教は、先生についていくことのできる方向性を皆、決定しました。日本も今後、そうしなければなりません。

 地上天国とは、家庭理想を完成した成約時代の家庭が完全定着して、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界を編成して、サタンの血統の痕跡がないようにすべてを清算した基盤から連結されるものです。家庭についてはっきりと知らなければなりません。
 それから、「訓読会」です。今まで歴史を知りませんでした。今は戦争の時代です。ゲリラ戦争の時代です。あちこちで争っています。

 しかし、もう定着するときですから、先生の伝統を受け継がなければなりません。先生の代身者にならなければならないのです。そうしなければ、天国に行けません。

 アダムとエバの一日の失敗が、このような歴史的なとてつもない苦しみを招いたのです。皆さんが過ちを犯せば、それ以上の罰を受けます。サタンよりも悪いのです。

 人間始祖は長成期完成級で堕落しました。しかし、皆さんが堕落すれば、完成期完成級から出発することのできる真のご父母様の血統を受け継いだご父母様の体を犯す立場に立つのです。皆さんは、天使長の体ではありません。天使長の体は救うことができますが、真のご父母様の血統を受け継いだ人が堕落すれば、救援の道がありません。

 堕落した人間は、天使長の体を受け継ぎました。それからアダムの体までは差があるので、神様が再創造の力を加えることができるのです。天使長を感動させ、再創造することができるのです。しかし、完成的基準で失敗したものは救う道がありません。おしまいです。それほど深刻なことなのです。

 先生もどうしようもありません。祝福を受けた人は、神様と先生の前に父子の関係を持つ公的な立場にいるので、法を中心としてどうすることもできないのです。絶対従順しかありません。

 今は緊急な時です。三億六千万双祝福をして、サタン世界の血統を断切すれば、おしまいです。時間がありません。先生とともに行くか行かないかを、はっきりと決断しなければならないのです。

 先生が教えたすべての内容を皆さんの家庭に適用させれば、相対的価値を持つようになり、真の愛を中心として「同位権」が許されるのです。さらに、「同参権」が許され、それを得た場合には、相続が許されるのです。その基準は、生きています。

 ですから、相対圏に立つことができるような実体を成し得たかどうかが問題です。旧約時代は万物、新約時代は子女、成約時代は夫婦です。一つとなった夫婦を中心として、すべてを生きた祭物として献納することによって、神様に地上で侍ることができるのです。これが摂理の総結論です。

 それを成した後に、自分の要求というものがあるのです。堕落圏に立つ者の自分の要求というものは、何も通じません。はっきりしています。この問題を中心として聖別しなければいけません。

 それできょうの第三十九回「真の父母の日」は、四十数の前段階です。三十九という数はいちばん恐ろしいのです。総決算をしなければなりません。

 ですから、日本の責任者と新しく日本に行ったすべての人を呼びました。韓国の責任者も世界の指導者も皆参席して、五千人以上集まっています。きょう教えた内容をはっきり心に留めて、そこから脱線しないような自分自身をいかに完成させるかということです。先生はすべて教えてあげました。

 すべて宣布しているのです。この話は、皆さんが合格完成圏に立つか立たないかを決定する法的条件になります。先生も神様もどうしようもありません。

 条件に引っかかる物があるならば、物をのろうようになります。自分の子供が引っかかった場合には子供をのろい、夫や父母が引っかかったら、夫や父母をのろうようになるのです。先生は、行くべき道をはっきりと教えました。


 日本のメンバーは、三十六双の先輩家庭をご父母様のように尊敬したことがありますか?。日本のメンバーの中には、先輩家庭の人格を批判して、審判している人がいます。とんでもないことです。皆さんの先祖(先輩家庭)はりっぱです。現世と後孫をつなぐ摂理路程の結実体を、自分なりに批判したりする権限はだれにもありません。

 それは皆さんの首を絞める条件になります。そのように批判した条件が、みんな自分の体をくくりつける縄になるのです。そのような人は、責任者になる資格がありません。

  自らの主体をはっきりさせる

 四十年間迫害の先頭に立って、生き残った先生の心情圏を知る者は一人もいません。知っているのは、神様だけです。サタンも知りません。先生は、いつ、何を決めるか分からない人です。

 共産党より恐ろしい先生です。血を見た場合には、恐ろしい男です。どんな犠牲があったとしても、真の父母というのは、血を見たくないのです。もう、今年の六月十三日まで一つの段階しか残っていません。その日以降は、先生は自由です。いくら呼ばれても、日本に行きません。

 そのような無慈悲な先生であることを知って、日本に帰ってください。後から文句を言わないようにしてください。霊界に行ってから、「先生がそのようなことをはっきり教えてくれなかったので、このようになりました」と、皆さんが弁明しないように、はっきりと教えました。過去にも教え、現在この場においても、はっきりと教えています。

 心身統一、夫婦統一、子女統一、家庭統一です。そして万宇宙すべてが歓迎し、主体として仰がれるような家庭を成さなければ、神の実子になることはできません。エデンの園において、失った本家の家庭圏に入ることができないのです。それは神様の教えです。先生の知っている、中心的な教えです。

 荒野路程でぶつぶつと不平を言うならば問題です。モーセが沈黙して口を閉じていれば、モーセが語るまでは自分の口を開けることができないのです。モーセが行動しないときに行動してはいけません。モーセに従っていけばいいのです。

 先生が一言話せば、日本を中心として世界的に噂が流れます。先生は、秘密の宮殿の真ん中に立っているのです。一言を誤った場合には、一族、一国が吹っ飛んでしまうような内容がいくらでもあります。先生がいつも自由な環境で、平々凡々、だれとでも付き合いながら習慣的な態度、行動を執った場合には、国を滅ぼすことになります。

 重大な責任を持つには、見ても見ないふりをし、嗅いでも、聞いても、知らないふりをするのです。口は語らず、体は行動しないのです。自分の行くべき方向をはっきりとわきまえて行かなければなりません。横にいる人は皆、じゃまものです。自分の一身の完成の道は、神様と自分しかいないのです。だれも助けてくれません。

 み旨の道に立った場合には、環境の中の主体・客体関係が絶対的真理です。自分の主体がだれであるかがはっきりした場合には、主体以外には相談してはいけません。それ以外は皆、じゃまになるのです。

 統一教会に新しく入った者を追い出すのは皆、古いメンバーです。新しいメンバーを、新しい根として希望を持たせ、育てることをしないで、自分たちだけで騒いでいるのです。多くの人が祝福を受けられず、寂しく消えていきました。霊的に殺してしまったのです。

 三双から三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭、四百三十家庭、七百七十七家庭、千八百家庭に、それぞれの内容があります。その内容を尊重してきた先生以上の心情で、韓国の先輩家庭を歓迎した日本のメンバーがいますか?。

 でたらめなことをしてはいけません。韓国とともにやろうとせず、日本だけでやろうとしています。それは、怨讐です。それは宗教戦争、人類戦争を招き、歴史を破壊するものです。今回、日本に帰ってから、そのような雰囲気がないようにしてください。

 そのようなことが再びあった場合には大変です。ソドム、ゴモラでさばかれる場を免れさせるために、「うしろをふりかえって見てはならない」と言ったのに、ロトの妻は振り向いて、塩の柱になりました。厳格な神様の審判の日が待っているということを忘れてはなりません。

 先生も神様と同じ決心をしなければならないのです。日本に対してだけ、相対圏をつくることはできません。ですから、日本に対して「訓読会」で教育するのです。次にアメリカでやります。日本とアメリカは、母と長男です。

 今は成約時代、安着時代まで来ました。長子権、父母権、王圏復帰時代と展開していくので、アメリカはずっと天使長の立場であったのですが、日本がエバ国から母の国になった場合には、天使長であるアメリカは長男の立場に立つのです。

  世界を知らなくてはいけない

 そのような時代が来るので、IMF(国際通貨基金)などを通して、アメリカと日本が韓国に責任を持つのです。このような韓国の緊急期に自己中心に金儲けをしようとすれば、みんな滅びます。滅びる時が来ます。

 ですから、「訓読会」で伝統精神を立たせ、神様がこの世の中を捨てられても、わたしたちは行くべき道を行かなければなりません。すべてをささげて行くのです。避難民のような身軽な荷造りをして、出発できる準備をしなければなりません。

 日本民族大移動です。日本の状況から見た場合には、国策として移民が願われますが、日本自体では何もできません。統一教会が日本の移民政策を助けるようになります。移民したら、まず何をするでしょうか?。教育をするのです。

 今、先生は海洋時代を過ぎて、陸上時代に帰ります。エバの上陸時代になりました。今度は済州島修練です。新しく入った人と新しく祝福を受けた人は、済州島に来て、父の国で教育を受けなければなりません。自分は、父の国のメンバーであると確認しなければならないのです。そして世界です。

 父母の行かれる救援の道は世界です。古い祝福家庭は南米に来て、四十日修練を再び受けなければなりません。世界各国を知らなければならないのです。島国ではどうしようもありません。

 既成祝福も含めて古いメンバーは皆、南米で四十日修練を受けるのです。少なくとも四か国以上の国を回りながら、いろいろな訓練をします。

 日本の民族感情では、何もできません。世界感情を持ち、世界に通じた体質を早く備えなければ、日本は世界の母になれません。済州島と南米の両方の教育をしなければ、日本民族の将来に希望はありません。

 第一に心身統一、第二に夫婦統一、第三に子女統一、第四に家庭統一です。これを成せば、成約時代が安着します。

 世界的家庭を代表し、天地を代表した家庭を成すのです。そうすれば、天地が逆さまになっても、自分はつぶれることなく、天地を引っ張っていくことのできる機関車になることができます。そうなれば、すべての問題が解決します。結論は簡単なのです。

 いちばんの怨讐が自分自身です。心身統一をしなければなりません。それがいちばん問題です。「寝て、食べて、行って、来て」。それが人生における生活です。

 生活をそのように簡単に考え、すべてを神様と人類のためにするのです。それを明確にしなければなりません。そうすれば、眠たいときでも、それを考えるだけで眠気がさめます。疲れも吹っ飛ぶのです。天がそれを好まれるからです。

 皆さんの環境を整理し、国を越え、世界を越え、天地を越えて、神様の解放のために残された復帰の峠に向かって力強く出陣するため、このように「真の父母の日」に、日本と韓国の代表者たちが集まったのです。アーメン。(「アーメン」)(拍手)




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。

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Last updated  2023.06.05 22:58:32
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