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「復帰完了」宣布

一九九八年十一月六日、ブラジル・ジャルジンの二ューホープ・エデンの園にある世界平和理想家庭教育本部で、四十日修練生たちに、ジャルジンを中心としたパンタナール、サロブラホテル、ベルジド(聖殿の跡)など、四か地域の摂理的な基盤の上に、「復帰完了」が宣布された。真のご父母様は「完了とは完成の次の段階であり、完成して本来の主人に捧げるという意味がある」と説明された。


   み言

 題目は「復帰完了」です。そのような題目になると思います。(円を板書されながら)丸く見えますね? これはあごみたいですが、丸顔のようになりました。無形の観念と思ってください。神様とアダム・エバ、カイン・アベルがいるのです。それで何をしますか? 祝福です! サタンによって堕落したので、復帰するのです。それが一九四五年です。

​  ここにおいてアベル圏は新教です。カイン圏は旧教です。それらが一つになって、母を迎えなければならないのです。 そのためには、キリスト教を中心として旧教と新教が、再臨主を中心とした王権摂理を準備しなければなりません。イスラエル民族とユダヤ教を中心として見るとき、ユダヤ教はアベルであり、イスラエルの国はカインです。それらが一つになった上で何を準備すべきかというと、王権摂理を準備しなければならないのです。​

​ そのためには、永遠なる王が地上に来るので、地上にあっては女王を中心に一族を形成し、民族形成の準備をしなければなりません。 イスラエル民族とユダヤ教は、絶対的な母、女王を中心として一つになり、夫、王を迎える完璧な準備をしなければなりません。 もしも夫となる王が来たときには、その国の絶対的な権限をもった王の力を中心として、神様の保護のもとに、絶対的な王の前に、絶対的な女王の一族、民族を形成しなければならないのです。さもなければ、イスラエル国家基準を中心としてローマを征服することができません。​

 ユダヤ教とイスラエルの国は、イエス様を歓迎するとともに、イエス様が家庭を中心として皇族を形成できるように準備を完了しなければなりません。イエス様の新婦はイエス様が来られて選抜されるのであって、イスラエル民族やイスラエル教会が選抜するのではありません。ですから、多くの家庭・氏族・民族から女性たちを集めて訓練しなければならないのです。
 イスラエル国家も教会も完全に一つになって、女性、女王を中心として絶対服従できる訓練過程を経るべきでしたが、メシヤが来るまでの四千年間、そのように信頼してきたにもかかわらず、その準備を一つもしなかったのです。

 サタンがアダムの妹を盗んで女性世界の堕落圏を形成し、サタン世界を形成したので、この世のサタン世界の王宮では、王が全能の権限をもって、国民の女性を好き勝手に扱うことができます。愛したければ愛し、僕にしたければ僕にするという、自由な権限をもっているのです。ですから、王宮には王妃をはじめとして多くの宮女がいます。そうなれば、王妃は姉、宮女たちは妹となるわけですが、堕落したので、カインとアベルを転覆させるように、女性も姉と妹を転覆させなければならないのです。

 それはヤコブ家庭において転覆したのです。妹ラケルの夫となるヤコブを、姉のレアが完全に奪って十人の子女を生み、三人の女を通じて、優勢な家庭圏を奪って繁殖したので……カイン側が強い基準において、イスラエル民族は常に苦難の蕩減歴史によって、捕虜の国家になったり、何度も国が減びたりしたのです。サタン世界の宮中では女性たちが仕えていて、その仕える女性たちを王が好き勝手に扱うのです。何でもできるのです。

 なぜ、そのようなサタン的な世界を残すようになったかというと、イエス様が王妃を迎えるその時になれば、王妃の妹たちが多く存在することで……。昔、韓国の百済には三千名以上の宮女たちがいました。中国には三万名の宮女たちがいたと伝えられています。



 ですから、イエス様が結婚した場合には、天国の中心者として立つようになる閣僚や各部署の人たち百二十名以上を、堕落していない王、イエス様の指揮の下で、お互いにカイン・アベルの立場を守ってきた女性たちを中心として、すべて一緒に祝福してあげるのです。そのようにすることによって、サタンの血統を分立して、堕落の内容を断ち切ったエバの基準を蕩減復帰するのです。



 イエス様を中心としてイスラエル民族とユダヤ教、カインとアベルが一つになった場合には、どうなっていたでしょうか? 世界的な主権を建設したとき、その閣僚たちまでも堕落の血統と因縁のない……、旧教と新教で一番の美人、宮中で学び、宮中での出発基準の体験をもった女性たちと結婚させてあげたのです。

 そのようになった場合、それは天使長が女性を蹂躙した立場ではありません。主人、王が公認して結婚することによって、サタンの血統以上の基準に連結されるのです。相手の女性は堕落していない立場なので、イエス様の祝福によって、サタンの血統を断絶した立場に立ったという条件を立てることができるのです。それゆえに神様が、個人的な王宮、サタン的な世界の王宮を、残してきたということを知らなければなりません。一斉に蕩減するためなのです。

 イエス様もそうです。百二十名以上の女性たちを中心として、そこに王妃を立て、その百二十名が一つになってイエス様に仕えたならば、それまでに結婚してサタン的な血統に染まった複雑な者たち、見たくも触りたくもないその者たちを、すべて切ってしまい、再祝福するのです。百二十名の新しい宮殿におけるイエス様の妹の立場にある女性たちを中心として、血統的に一つにまとめることによって、サタンの分別が完璧になされるのです。



 そのとき、百二十名の女性たちがイエス様と一体となっていたならば、どうなっていたでしょうか? 祝福と同時に、百二十名の国の主要部署にいる責任者たちが結婚するようになるのです。そうなれば、それ以下の部署は、自動的に結婚するようになるのです。一挙に国家全体が総括して、結婚解放圏に立つのです。簡単なのです。

 このような革命的なことを上からやるので、その下の者たちに「このようにせよ」と言えば、「はい!」と答え、「あのようにせよ」と言えば、「はい!」と答え、「上に行け」と言えば「はい!」と答え、「下に行け」と言えば、「はい!」と答え、「前後左右どこにでも行け」と言えば、「はい!」と答えるのです。

 どんなに喧嘩をし、どんなに気分が悪く、どんなに夫と別れる運勢をもっていたとしても、絶対服従して一体圏を成し、国家基準における祝福完了圏を超越することができるのです。そうなれば全体が完了するのです。

 イエス様を中心とし、神様を中心として、絶対愛の心情圏を築き、個人心身一体圏、夫婦一体圏を中心として、閣僚から全国民までが一体となるので、イスラエル民族も、ユダヤ教も、イエス様の宮殿の親族になるのです。絶対圏を中心として、左右が一つに合わさるのです。

 女王を中心として百二十名がすべて連結されるようになれば……。男性たちをすべて連結するには、完全なるプラスとマイナスが一つになって、マイナスとなれば、男性プラスが自然に連結されるのです。イエス様の宮殿の宮女たちを結婚させてあげるという天命が下るときには、それまでの自分が連結された家庭を切って、祝福されたその家庭の方について来いというのです。姉が妹の尻尾にくっつくのです。

 そのようにすることによって、完全一体圏の復帰がなされるのです。サタンの血統圏の分別が、国家基準以上でなされるので、聖別や断切が必要なくなるのです。

 統一教会では、多くの者をいっぺんに結婚させてあげましたが、血統転換をしないわけにはいきません。復活式や新生式、永生式をしなければなりません。そのような複雑な内容が介在していることを知らなければなりません。

 父母を中心として、アベル世界とカイン世界が完全に一つにならなければなりません。旧教と新教は、第二次大戦直後には八億にもなったのです。そのときに結婚式が行われた場合には、一挙に世界が祝福圏に入ったのです。イスラエル民族と第二イスラエルのキリスト教は、再臨主が来られる準備をしなければなりませんでしたが、再臨主が雲に乗ってやって来ると聞き、怪物か何かのように考えて、何もせずに泥棒根性で霊界だけを頼りにしてきたのです。それがキリスト教の失敗なのです。

 世界的なキリスト教全体で美人が、数万人、数千名でもいいから、来られるメシヤのために準備し、女王を中心として団結、団結、団結したならば、一挙に世界の指導者や閣僚たちが、妹の立場にある宮女たちと祝福結婚を受けることができたのです。そうなれば、世界が一挙に復帰されたのです。既存の結婚生活をしている家庭は、後ろに立つのです。

 サタン的なものを分別しなければなりません。入れ替わるのです。そのときは新しく祝福を受けたその家庭において、アダムを中心としてカインとアベルになるので、アベルの妻に自らのカインの妻を絶対服従させなければなりません。そうでなければ、本妻を立ててきた天国の系統として戻っていける道がないのです。

 戻っていく道がないので、妹を中心として新しい家庭を編成することによって、そこに絶対に一つにならなければなりません。離れないように一体化することによって、妹が本妻の立場、本妻が妹の立場となり、一列に並んで再臨主の天国に入れるのであって、平行的であったならば絶対に入ることができません。

 個人の転換の主流がそのようになっていますから、世界的に転換する時代には、世界的にそのような環境が現れるようになります。それゆえに、世界的に家庭解放の問題、フリーセックスの問題、ホモの問題などが発生するのです。

 天使長には相対理想がないのです。女性が女性と結婚し、男性が男性と結婚するといったことは、動物世界にもありません。相対圏を無視しているのです。天使長には相対がありません。女性を献納する基準を中心として、再祝福のために彼らを使わなければならないのです。

 自分の祖母、母、妻、長女や次女まで、すべて再臨主の側にくっついて、世界が一体圏を成さなければならないのです。再臨主が結婚すると同時に……。なぜ、再臨主が再び結婚しなければならないのでしょうか? それが問題なのです。本妻には行けないのです。回っていかなければならないのです。姉が妹に仕えなければなりません。反対なのです。宮女に女王が絶対服従しなければなりません。そうでなければ行く道がないのです。

 姉を昼と考えれば妹は夜ですが、夜の世界を通じて戻っていかなければ、昼の世界に戻れる道がありません。妹を中心として姉が絶対服従するという家庭的基準を中心として、一体圏を築くことによって、神の国に戻っていくことができるのです。そのような末世圏になっていくので、家庭がすべて破綻するのです。

 イエス様が来られたら、女王も結婚させてあげるべきでしょう? 自分の祖父や祖母も結婚させてあげなければなりません。しかし、祖母が嫌だと言えば、結婚できないのです。女性が主体なのです。天が推薦する方向に適った生活や思想を過去にもっていたとしても、祖母が嫌だと言えば、別れなければならないのです。

 そのようにすれば、世界平和圏、統一圏が完了したでしょうか、しなかったでしょうか? そのようにしたならば、一九五二年に完全に地上天国が完了していたのです。これまで先生がやってきたことは、及びもつきません。『父の祈祷』の孝心編を読むと、四十年前の祈祷ですが、同じ内容なのです。そうでしょう?



 一九九二年には女性解放を宣布したのです。そうして、祝福を世界化したのです。このように七年間に完了しなければ、蕩減復帰ができないのです。イエス様一代で完了すべきだったことを、先生一代でなすのです。四千年間に数千万人を犠牲にしながら築いてきた祭壇を、そこに合わせて先生の前できれいに聖別するのです。それを一代で聖別するというのは、夢のような話です。

 それを知った先生が、生涯路程を前にどれほど苦心してきたか、皆さんは想像もつかないことでしょう。内外ともに完璧でなければならないのです。見えない霊界における完璧な勝利圏を築くと同時に、完璧な理論体制を携えて、知識人たちが批判しても完全に欠点がなく、頭を下げて跪かざるを得ない、現実と実体を獲得できる勝利圏を築かなければ、地上天国・天上天国は永遠に現れないのです。

 そのような苦労をした先生について、皆さんは何も知らないのです。ごまんといる、女性としてのレベルに達していない、飲み込みの悪い女性たちに、永遠に純潔な母の世界の伝統を伝授するということは、夢にも考えられないことです。

 日本は島国で、卑賤な女のような国です。いとこ同士で結婚したり、総理や大臣の妾に自分の娘、東大出の良家の娘を結婚させても自慢するという、そのようなサタン的な国なのです。そんな国が天の最高基準の、聖別された女王の価値として公認される立場に立てられたのに、天から伝授されたその価値を知らないのです。

 予言書にも出ているのです。日本が使命を果たせなければ、三人の娘に当たる島国は補助をすることはあっても、母の使命を代身する資格はないのです。そうなれば蕩減復帰によって、米・英・仏を中心として第二次世界大戦で得られた勝利圏を再び抱き…、日本とドイツが弁償しないで済ませてきたすべてを再び弁償するようになり、後悔して悔い改める条件に引っかかって、引っ張られていく道しかなくなるのです。先生はこのような教育をして、最後の決断を下さなければならないのです。深刻なのです。

 ……これを成し得ずに、キリスト教の旧教と新教が反対したので、世界的な立場でアダムとエバが二度堕落したという立場になりました。神様が認定する基準の相対基盤をもてなかったので、一人になるしかなかったのです。韓国の統一圏、文氏の統一圏、すべてが二つに分かれたのです。東西文化統一圏や地上・天上統一圏、神様の心情一体圏、すべてが二つに分かれたのです。そのような基盤の上に、共産主義という問題によって韓国を中心として、朝鮮半島の六・二五動乱から冷戦が始まったのです。

 それが最後の時となって、韓国のオリンピック大会、百六十六か国の国連加入によって、分かれていたモスクワとロスアンゼルスのオリンピック大会の二つが一つになることによって、冷戦が終わりを告げるのです。韓国動乱の休戦状態とオリンピック大会が結束して、百六十か国が参加する世界的な大オリンピック大会に発展したのです。そこに貢献した国が韓国なのです。



 考えてみなさい。ソ連が一位、東ドイツが二位、三位がアメリカで四位は韓国でした。これは夢のようなことです。サタン圏のカイン・アベル、天の側のカイン・アベルが先生を中心として引っくり返ったのです。そこから世界的な準備を整えたのです。一九八八年を中心として一九八九年に「八定式」を発表し、その次には「天父主義」を発表したのです。それを中心として一九九二年に「女性解放宣布」をしたのです。

 その時までお母様は先生の横に立つこともできませんでした。神様の前に立たないで、一番後ろに立っていたのです。先生の後ろにお母様が立っていたのです。前ではサタンを中心として闘争しているのです。お母様はサタンの秘密や闘い方を知らないのです。絶対服従することによって、世界的な祝福圏までずっとつながってくるのです。

 一九九二年の三万双の祝福を中心として世界的な祝福圏に入るのです。三十六万双、三百六十万双で祝福の世界化運動をして、三百六十万双の時に三千六百万双の基台を何とかして着陸させたのです。それで今回三千六百万双の基準を中心として三億六千万双の祝福をするのです。これは山から吹いてくる北風のように垂直に進むのです。神様が切に待ち望んでこられたこの時を失ってはなりません。昨年十一月二十九日にやったので、十か月の間に三億六千万双をやるのです。

 このような威勢堂々たる権威をもってサタン世界を屈服させるにあたり、その能力が死んでいなければなりませんか、生きていなければなりませんか? 生きていなければなりません。そこにおいて花が咲き、実を結ばなければならないので、祝福の世界化と共にサタンの血統断切を宣布し、二世全体が神様の祝福圏に立つ時代、世界的な春の時代に入ったのです。そのような統一教会の自由解放圏内に入ったと考えるとき、全体・全般・全権・全能の時代、神様がなそうとされることに不可能のない時代に入っているのです。

 サタン世界の婦人としては、周りを見なければそのような展開が分からないのです。そのような立場にあるのが、日本というエバ国の全国民なのです。そのまま一人にしておけば、地獄のどん底に落ちてしまうので、ブレーキをかけてきたのですが、止められないのです。あきらめざるを得ない限界に来ているので忠告しているのです。こんなにはっきりと話してあげたのに従わない者については、先生は責任をもちません。

 これまでは神様と人間の家庭を連結することができなかったので、その分別基準を中心として、お母様は先生の後ろについて来ましたが、世界的な祝福圏を中心とした編成によって、一九九二年の「女性解放宣布」と共に始まった世界的な女性運動を中心として、横に立つようになったのです。世界家庭を吸収する解放圏に立ったのです。先生の横に立つ、お母様の位置に初めて立ったのです。

 そうなることによって、後ろにいた神様、人類のすべてに逆について来られた神様が、先生の前に来られるのです。先生がお連れして、先生の宝座に座っていただいて礼をし、神様の家庭の世界化運動に連結するのです。それが三万双、三十六万双、三百六十万双、三億六千万双なのです。そのようにして、祝福の峠をすべて越えてしまったのです。

 そこには怨讐も何もありません。エデンの家庭でカインがアベルを殺した、そのような思いや意識を、神様の心情と愛によって消化することによって、勝利したアダム家庭の資格で神様を解放し、悪魔や殺人者までも解放して、天国に参席・加人できる権限を与えるために、地獄の門と天国の門を開いたのです。

 今まで祝福した家庭の中には、マフィアもあり、やくざもあり、悪人や殺人者、逃亡者など、さまざまな人がいました。そのような処置によって、その圏内にいるすべての罪人たちは、歴史的に解放圏に立つようになり、神様に帰るハイウェイに乗って、天国に至るまで飛ばしていけるのです。天国の至るところに行ける、世界的な天宙解放圏を宣布したのであります! アーメン!

 女性解放を中心としたその七年間を経て、今日、先生一代で解放圏を築くようになったのです。エデンに帰るのですから、そこには日本や韓国といった国はありません。このようにして、失われた第二次大戦直後の基盤、一九五二年の世界的完成圏をやっと再び迎え、祝福の世界化運動を中心として解放を宣布し、サタンの血統断切までも宣布したのです。ですから、サタンの条件に全く引っかからず、神様が万歳でもって歓迎なさることのできる、全権をもった新しい理想世界が展開されるようになったのです。

 それは統一教会の勝利した家庭、純潔を守って純粋なる家庭の前に、神様が相続してあげるようになるのです。雑多で無秩序な家庭は、そのようにできないのです。そのような類の精神を徹底化するために、祝福家庭の教育を始めざるを得ません。その三回目に日本の幹部たちが参席したのです。尻をひっぱたいて連れてきたのです。

 このようにすることによって、サタン世界の個人から、家庭・氏族・国家・世界全体が祝福の恵沢圏内に入ってきたのです。祝福を受ければ、それは世界的な解放ですから……。天国に入る門には、サタン的な門がありません。サタンの門を通過して天国に入るという道はないのです。天国の門は、一つしかありません。真の父母が来られて、初めて天国の門を開放し、その後で地獄の門を開放するのです。ですから、サタンも仕方がないのです。霊界の先祖は、天使長の体ではありません。アダムが十六歳以降に、サタン的な体となったのです。堕落以降、天使長の体となって生んだのが人類です。これを解放することによって、先祖たちはどのようになるでしょうか? 彼らをどのように救うのでしょうか? 天使長個人がアダム家庭を保護して、勝利圏に立てなければならなかったのに、それができなかったのです。ですから、今回はアベル圏の天使長家庭がそれを成さなければなりません。 それで、堕落した血統を受け継いだ霊界にいる先祖たちを祝福するのです。

 彼らを祝福してあげれば、彼らは天使長の兄と同じです。天使長の長子圏家庭なので、天使長の次子圏の立場に立った家庭を、自由に治めることができるのです。地上にあるサタン的な家庭を完全に追放し、除去できるのです。そのような祝福をしていくのです。

 そのすべてをここに(以下板書をされながら)投入するのです。霊界の先祖を投入して、天使長が個人的に未完成なもの、言い換えれば理想家庭、理想国家の編成のために、カイン圏の先祖たちが、アベル圏の家庭・国家・世界を保護する時代へと転換していくのです。サタン家庭を追放するとともに天の家庭を助けるのです。

 サタン世界のすべてを超えていくのです。このように世界化しましたから、その天宙的メシヤは誰ですか? 神様なのです。世界的メシヤは、再臨主、真のお父様なのです。そして国家メシヤ、氏族的メシヤ、家庭的メシヤと、メシヤがすべて……。ここで勝利すべきことが成せなかったので、失ったものをここで蕩減復帰するのです。天地メシヤの再臨、世界メシヤの再臨、国家メシヤの再臨、氏族メシヤの再臨、家庭メシヤの再臨が、ここで成されるのです。

 ここジャルジンにおいて、皆さん祝福家庭が氏族メシヤになり、家庭メシヤにもなるのです。全体のメシヤがここに集まってくるのです。失ったものをここで蕩減しなければならないのです。韓国を中心として地面を垂直に掘っていくと、ぴったりこのウルグアイとパラグアイの地になるのです。それは南米大陸を中心としてカインとアベルです。ブラジルがカインならば、パラグアイはアベルです。アベルは東洋人の混血国家です。パラグアイはアフリカとの混血国家なのです。

 神側から見ると、超国民的、超人類愛をもった国なので、アベルの立場となるのです。ウルグアイはサタン的です。白人しかいません。黒人と有色人種をすべて撲滅したのです。それを今、この基準を中心として家庭教育をすると、パラグアイが自動的に吸収され、ウルグアイも自動的に吸収されるのです。そのようにして四か国の経済統一圏を築き、四か国が一つになってアメリカから防備するのです。これは欧州と一体になっており、それ以上は北米と関係しているのです。北米と南米の紛争の中間圏に文先生が立ち、旧教と新教を統一することによって、南米と北米が統一される大転換期に入っていくのです。何によってでしょうか? 祝福によってです。

 祝福をするにあたっては、旧教の信者も新教の信者も、南米人も北米人も祝福するのです。統一圏で祝福することによって、一つの文化圏が生まれるのです。そのような条件によって、かつて一体圏とならなかった南米と北米、旧教と新教が一体圏の立場に立って、祝福を受ける勝利圏を形成するとともに、世界を超越した基準になるのです。

 ここにすべてが集まっているのです。神様、万能の王、国家メシヤ、氏族メシヤ、家庭メシヤ、すべての祝福家庭をここで結束させるのです。これまで四十年以上……ここですべきであったのに、それを失ってしまったので、先生は一人で来たのです。何もなしにです。

 文氏の氏族が分裂し、国が反対し、東西文化が決裂し、地上天国が分裂したすべてを、ここで統合するのです。全体・全般・全権・全能なのです。世界の組織体制は平面圏になるのです。既に左翼も右翼もなくなりました。全権とは何ですか? サタン的な主権や全権によって神様の法を破壊した者は、全能なる神様の全権を中心として引っくり返るのです。

 そのような条件のもとに、パンタナールやジャルジン、ベルジドやサロブラがあるのです。これが蘇生的で、サロブラが長成的で、パンタナールが完成的なのです。これから観光レジャー産業を活性化するのです。先生が話したでしょう? レジャー産業を興さなければなりません。将来は戦争というものがありません。青少年のバイタリティーをいかに消化するかが問題です。今、アメリカで海洋挑戦(オーシャン・チャレンジ)というのをやっているのです。やくざ、マフィア、テロ団に加入していた悪い青年たちを、海洋訓練させていますが、それが面白くなれば酒場には行かないのです。みんなが指折り数えてオーシャン・チャレンジの記念日に、東西南北を問わずに参加するようになります。大きなブームとなっているのです。

 ですから、ここで皆先生について来いと言っているのです。神様と共に、神様を一番前に立て、先生とお母様を中心とし、先生の子女を中心として、上がっていくことは問題ないのです。

 一九四五年から一九五二年までの祝福解放圏を築いて、再び戻ってきました。その基準において必要なのは、絶対信仰・絶対愛・絶対服従の道です。神様が創世前に決意して成された、その基準に戻るのです。家庭的に完成したその基準を通過して、神の相対になる、それが「ジャルジン第一宣言」なのです。

 「第二宣言」は何ですか? 神様の四大属性圏の相対は、その四大属性に一致しなければなりません。絶対・唯一・永遠・不変なる神様の「愛の相対」である私たちは、家庭において父母として絶対、子女として絶対、夫婦としても絶対、兄弟としても絶対、このような四大心情圏の実体にならなければならないのです。子女もそうであり、夫婦もそうであり、家庭時代のすべてが、そのような完成圏を築かなければならないのです。それが「ジャルジン第二宣言」です。それを忘れてはなりません。

 父母として、絶対・唯一・不変・永遠なる父母にならなければなりません。そのうち一つでも成したならば、すべてが完了するのです。子女として、絶対・唯一・不変・永遠なる子女となり、夫として、絶対・唯一・不変・永遠なる夫となり、妻として、そのような四大心情圏をパスした妻となり、そのような父母を中心とした子女になることによって、そのような横的繁殖をする家庭として、徹底した完成圏に一致した解放圏に立つとき、サタン圏とは永遠に分立されるのです。

 ジャルジンはどんな所ですか? 先生はここまで来るにあたって、神様を愛し、世界を愛し、万物を愛し、海を愛してきたのです。霊界を知ることによって神様を知り、霊界の事情を知ることによって国を知り、国を知った者として山河や草木をすべて愛してきたのです。

 そして、先生は生涯にわたって水と陸地を愛してきました。陸地から海に帰るのです。陸地を連結して帰っていくのです。蕩減復帰なのです。後ろにはサタンがついてくることができません。解放圏を中心として歴史的なすべての罪……、神様とアダムが失ったものをすべて取り戻して、神側に入籍させることによって、天下の平和統一が必然的になされ、「神の解放完成」という表題が実現するのであります! アーメン!

 それ以上の解放圏はありません。何をもってその喜びを表わしたらいいのでしょうか? 天下を相続する厳粛なこの時間…、皆さんは心の中で誓い、誓った結果以上に踏み越えて、跳躍でなく飛躍する、天の王の前に現れる孝子、愛国者、聖人、聖子として、神様の皇族に属する祝福家庭になるために競争し、チャンピオンにならなければなりません。

 そのようなことをわきまえ、このようにいったん団結した基準において、先頭に立とうが、後ろに立とうが、それは各自の自由、決意次第なのです。チャンピオンになりますか、びりになりますか? チャンピオンにならなければなりません。チャンピオンは一人ですか、二人ですか? 先生がチャンピオンならば、皆さんは十二弟子なのです。三十六弟子として勝利圏を得たチャンピオン圏に立つのです。

 復帰完了の蕩減圏において神様を愛し、万民を愛し、山河や草木を愛し、海を愛する路程を行くことによって、サタンによって分裂したすべてをここで結集し、サタンを分別して直行することによって、家庭的な配置をし、氏族編成、国家編成と上がっていくようになっています。 「四・四節」を宣布 することによって、霊界解放と共に、地上の完全・完璧なる摂理復帰完了の時代を迎えるようになりました。ですから、万歳と共にアーメン! アーメン! アーメン!

 宗教圏、政治圏を中心として完了したので、「復帰完了」という名詞が表題となりました。夢のような話がそのまま実現したのです。それで、先生はここにおいて十月五目、旧盆の日に、霊界で祝福した者たち、家庭的なカインの先祖たちを地上に配置したのです。サタン家庭は崩れるのです。万能なる全権をもって平面的に押していけば、全体が平地になるのです。小川が全体的に埋まって平地になるのです。木と空気は平面をつくるのです。

 愛も自動的に平面化させるのです。水や空気よりもさらに接着力、通過力があるので、真の愛が浸透できない所は、この存在圏にありません。超越存在として、主体圏を成す権限によって…、すべての実体を愛で主管する権限をもっているのです。それは主人になっても余りある権限です。それが神様の子女としての資格なのです。(三〇七-九、九八年十一月六日)




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