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​神様は私たちの王であり、真の父母であられる​

(01.05.08 ニューヨーク・ハーレム訓読大会 ニューヨーク市ハーレムのカナン・バプテスト教会)

 「米国五十州巡回講演」を終えられた真のご父母様は、その後も休まれることなく、米国で、ニューヨーク・ハーレム大会(五月八日)、米国議会議員会館での講演(同十五日)、世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)による国際シンポジウム(同二十五日から二十七日)などの重要な大会を行われ、二十七日には聖職者をはじめとする六十組のカップルが参加した祝福結婚式を挙行されました。
 このみ言は、五月八日にニューヨーク市ハーレムのカナン・バプテスト教会で、地元の黒人牧師ら約二千五百人が参加して行われた訓読大会の際に、真のお父様がスピーチされたものです。


 尊敬する内外の貴賓の皆様!

 公私共に多忙でいらっしゃるにもかかわらず、本大会に訪ねてこられた皆様に、深甚なる感謝を申し上げる次第です。

 特に、本日、私を本教会に招請してくださったドクター・ワイアット・T・ウォーカー牧師をはじめとして、ニューヨーク地域の著名な聖職者の皆さんに感謝を申し上げます。

 ここハーレムは、ニューヨークの心臓部であり、ニューヨークは、米国の中でも文化と経済、国連活動などの外交の中心地域です。さらには、全世界から集まった移民たちが共に暮らしている国際都市です。

 私は、新しい千年が始まる、正に最初の年である今年、去る二月二十五日から四月十七日まで、米国全域をカバーする五十州巡回講演を盛況のうちに終えました。きょうは、ニューヨーク地域の聖職者のかたがたの招請によって、再び皆様に会うことになりました。

 これまで、主にキリスト教を中心とした超宗教指導者たちを対象として、神様のみ旨を中心として、人類と米国、ひいては天の国と地上の国が進むべき道を提示してきました。

 私は、十六歳(数え年)のとき、「復活節」の明け方にイエス様と出会い、神様のみ旨を成就するための天意の道を歩み始めました。あらゆる無理解と迫害を受けながらも、屈することなく、過去八十余年の生涯を真なる理想家庭を基盤とした平和世界具現に全力を尽くしてきました。

 特に、神様の命令に従って、一九七一年にアメリカに渡ってきた私は、過去三十年間、全心全力を尽くして、米国が神様によって第二イスラエルとして選ばれた、その使命を果たすように覚醒させてきました。



 内外の貴賓の皆様! この世界には、六十億の人類が生きています。しかし、大きく区分すれば、男性と女性の二種類の人間が生きています。このように神様は、鉱物界から植物界、動物世界に至るまで、すべての存在を陽性と陰性、すなわちペアシステムによって創られました。それは、創造主の神様に似せて創られたからです。それでは、神様は、私たちにとって、いかなるおかたであり私たち人間とは、どのような関係を持っておられるかたなのでしょうか?

 私たちは、創造主であられる神様が、人間の真の愛、真の生命、真の血統の根源であられるので、そのおかたを「お父様」と呼びます。すなわち、本然の“神人の関係”とは、父母と子女の因縁によって結ばれているのです。

 皆様! 人間にとって最も大切な愛と生命と血統の中で、何が最も貴いのでしょうか? 多くの人々は、愛が最も貴いと言います。

 しかし、愛や生命は、いくら貴いといっても横的であり、ただ一代で終わってしまいます。しかし、血統は縦的であり、代を継いで永遠に相続されるのです。したがって、先祖から継続される血統を相続した現代人は、事実上、アダム以後のすべての先祖が共にいる細胞の株式会社と同じです。

 ところで、私たち人間が生きている環境は、どうでしょうか? 太初(創造の初め)から心と体が闘っています。世界大戦は、休戦も終戦もありますが、私たち人間の内部で葛藤している心と体の闘いは、止めることもできず、終えることもできずに継続されてきました。

 心と体が、九十度の角度を成して、心が完全に体を主管しておられる神様に似ることができずに、このような葛藤状態に陥ったのは、人間始祖が堕落したからです。

 これは、信仰生活をしていない人でも、人間が堕落した人類始祖の後裔であることを認めざるをえないはずです。

 そうであるならば、アダムとエバは、堕落した後にエデンの園から追放されましたか、それとも堕落前に追放されたのですか? アダムとエバは、堕落することによって、神様と愛と生命と血統の関係を結ぶことができずに、エデンの園から追放されたのです。

 したがって、アダムとエバは、神様から祝福を受ける結婚式をすることができずに、サタンの主管下で結婚したのです。すなわち、サタンから血統を受け継いで子孫を繁殖したのです。

 それゆえにイエス様は、 「ヨハネによる福音書」の八章44節で「あなたたちは、悪魔である父から出た者であって、その父の欲望を満たしたいと思っている。」 (新共同訳聖書、以下同じ)と言われながら、堕落人間の父が、悪魔サタンであることを指摘されて、戒められたのです。

 堕落によって、神様とアダムとエバとの間に結ばれた永遠の父子の因縁が断たれ、アダムとエバが神様を中心とした真の父母、真の夫婦、真の子女の愛を築くことができませんでした。そのことによって、神様は、直系の孫と孫娘を得ることができなくなってしまわれたのです。

 アダムとエバが堕落せずに完成して、 縦的真の父母である神様 を中心として、横的真の父母として一心一体となり、心と体が闘ってはいけなかったのですが、怨讐と関係を結んだあげく、体が心を引きずり回す立場になったのです。

 それならば、堕落の内容とは何でしょうか? 聖書では、エデンの園で人類始祖が善悪の果を取って食べたことが、堕落の起源になったとしています。しかし、これは、聖書の重要な部分がそうであるように、文字どおりの果物ではなく、比喩と象徴で説明したものです。

 「マタイによる福音書」の十五章11節で語られているように、「口に入るものは人を汚さず、口から出て来るものが人を汚すのである。」

 人間の本能は、自らの欠点を覆い隠そうとします。子供が、クッキーをこっそり食べていて、お母さんに見つかれば、手を覆い、口を覆い隠すのです。

 同じように、もし、アダムとエバが善悪の果を手で取って口で食べたのならば、手と口を覆い隠さなければいけないはずですが、下部を覆い隠したということを見れば、これは下部で罪を犯したということを証ししているのです。

 エデンの園には、五人の男性がいました。それは、すべての被造世界の男性格主体であられる神様をはじめとして、アダム、そしてルーシェル、ガブリエル、ミカエルの三人の天使長でした。女性は、エバ一人だけだったのです。

 エデンの園で彼らは、恥ずかしがることなく裸で過ごしながら、つがいになっている昆虫や動物などの生態系を見ながら、何を感じたでしょうか?

 それで、 「創世記」二章17節の「ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」

 エバは、神様を中心として個性完成して、神様が許諾なさる祝福結婚をするときまでは、絶対に純潔を守って、神様の永遠の愛と生命と血統を繁殖すべきだったのです。

 しかし、エバは、僕としての自分の立場を忘れて過分な欲望を持った天使長ルーシェルと不倫な関係を結んで、堕落してしまったのです。

 それで、 聖書(新共同訳聖書)の「ペトロの手紙二」の二章4節には、「神は、罪を犯した天使たちを容赦せず、暗闇という縄で縛って地獄に引き渡し、裁きのために閉じ込められました。」 とあり、 「ユダの手紙」一章7節では、「ソドムやゴモラ、またその周辺の町は、この天使たちと同じく、みだらな行いにふけり、不自然な肉の欲の満足を追い求めたので」 といって、天使の犯した罪が、姦淫の罪であると指摘しているのです。

 重ねて申し上げるならば、善悪の果とは、未完成なエバの貞操のことであり、さらには、エバの生殖器を指し示しているのです。

 人間にとって生殖器は、神様が最も心血を注いで創造なさったもので、真の愛の王宮であり、真の生命の王宮であり、さらには真の血統の王宮として創造されたのです。

 善悪の果とは、文字どおり王と関係を持てば王子を生み、マフィアと関係を持てばマフィアの子女を生みます。種をまいたとおりに刈り取るようになるのです。それで、善と悪を分ける“善悪の果”というのです。

 それで、罪の中の根本的な罪である“原罪”が生じ、“重生”が必要になったのです。これは、血統問題が関係したためです。

 さらに聖書は、エバを堕落させた天使長を蛇に例えました。なぜでしょうか? 蛇は、舌の先が二つに分かれており、これは、一つの口で二つのことを話す二重人格者を象徴するのです。自分の目的のためには、手段と方法を選ばない存在です。

 一方、男性の生殖器は、毒蛇の頭と似ており、これは、常に穴を訪ね歩きます。女性の生殖器は、凹形になっており、ちょうど口を開けた毒蛇の洞穴のようです。一度かんだり、かまれたりすれば、その毒が、全身の血管に回って、永遠の死をもたらすのです。淫乱は、個人はもちろん、家庭、氏族、国家が破綻する道なのです。

 いにしえからの歴史の終末期を迎えた今日、世界的に起きている青少年の倫落現象やフリーセックスの波は、今の時代が、エデンの園においてまかれたこと、つまりアダムとエバが未成年の時期にサタンと堕落することによって貞操を蹂躙したことを、そのまま刈り入れる時期であることを自ら証しするものです。

 それでは、これほど重要な生殖器の真の主人とは、だれなのでしょうか? 夫の生殖器は妻のものであり、妻の生殖器の主人は夫なのです。したがって、これを開け閉めするかぎは、絶対に一つでなければなりません。いかなる理由があっても、スペアキーがあってはならず、これを容認してもいけません。このキーを間違って使用すれば、家庭が滅び、国が滅んでしまいます。

 人間始祖の堕落によって、サタンは孫を持ったのですが、神様は、直系の孫を持つこともできませんでした。それで、救世主メシヤが必要であり、偽りの父母ゆえに逆さまに打ち込まれたので、真の父母が来なければならず、間違った結婚をしたので、正しい結婚をして復帰するために、メシヤは人類の真の父母として来られなければならないのです。

 偽りのオリーブの木は、その幹を切って、真のオリーブの木に接ぎ木しなければなりません。

 それで、ニコデモがイエス様を訪ねてきたとき、イエス様は、 「生まれ変わらなければ、天国に入っていくことはできない。」 と言われたのです。

 偽りの愛、偽りの生命、偽りの血統を断ち切ってしまい、真の愛、真の生命、真の血統に接ぎ木して、天国の民にならなけれはなりません。接ぎ木する方法は、家庭、国家も一時に行うことができるのです。

 それゆえに、世界平和統一家庭連合は、私の教えを中心として、「国際合同祝福結婚式」を通して、真なる家庭理想を通じた地上、天上天国の実現に努力してきたのです。

 疑いの心が生じるならば、祈祷してみてください。私は、命を懸けて祈祷して、この真理を探し出したのです。レバレンド・ムーン以上に霊界と神様のことを知っている人は、いないでしょう。

 天の戦法は、打たれて奪ってくるのです。サタンは、先に打って、その後、損害賠償まで差し出すようになっています。

 さらには、怨讐までも愛しなさいというのです。そのうえ最後には、サタンまでも愛さなければならないというのです。これは、生きた証しです。ゴルバチョフ大統領(当時)や金日成主席(当時)を訪ねていって会ったことも、このように“怨讐まで愛さなければならない”という神様の真の愛の実践の場だったのです。

 迫害は、サタンの所有権をすべて相続させてくれる神様の戦略、方法です。したがって、個人から天宙のレベルまで文総裁に反対しましたが、かえって文総裁は発展してきました。神様をはっきりと知らなければなりません。

 人間始祖の堕落によって、悲嘆と嘆息の中にいらっしゃる神様を解放してさしあげるために、あらゆる反対を顧みず、人種と国境を超越して、怨讐間の垣根を崩す「国際合同祝福結婚式」を真の父母の名によって主導してきたのです。

 したがって、私は、婚前には絶対純潔、祝福結婚後には絶対貞節を守り、神様の四大属性である絶対、唯一、不変、永遠の性稟に似た真の家庭の理想を成就することを教育してきたのです。

 このように、真の愛の相対者としてつくられた男性は、宇宙の半分である天を代身し、女性は地に似ました。したがって、ひとたび祝福結婚をすれば、離婚はできません。今日、五〇パーセントを超える離婚率は、父母と子女の間を裂き、天倫と人倫の基本秩序をことごとく破壊しています。

 内外の貴賓の皆様! 男性と女性のうち、神様はどちらをより好まれるでしょうか? 後からつくられた存在であるほど精誠を投入したものなので、より貴いのです。

 女性は、神様が心血を注いでつくられた最後の作品です。よく見てみれば、男性と女性では、女性のほうが、よりために生きるように生まれついていますし、ために生きているので、神様の愛の関心は、女性の方により多く向かうのです。

 神様は、どこにとどまりたいと思われたでしょうか? アダムとエバが堕落せずに完成して、真の愛を中心として一つになるとき、神様は、そこに臨まれるのです。それで、縦的な永遠の愛の主人が神様であり、横的な愛の主人が夫なのです。

 そうして、生命の種は、神様から来て、夫が持っているのです。畑のような立場である女性は、生命の種をもらい、自分の体を犠牲にして栄養素を供給し、愛によって育てて赤ん坊を出産するのです。赤ん坊は、骨と肉など、その九九パーセントは母親から受け継ぎます。

 女性の体の構造を見ても、女性自身のためのものは、一つもありません。よく発達した女性の胸とヒップは、女性自身のものですか? 赤ん坊のためのものです。男性にはない子宮も、毎月の生理現象も、すべて赤ん坊のためのものです。

 それでは、妻の生殖器は、だれのものでしょうか? 夫のものですか? 自分のものですか? 夫に属しているのです。結局、女性は、夫のために生き、子女のために生きるようになっています。

 夫は、このような夫人に対して、家庭で女王の中の女王のようにして侍らなければなりません。妻が乳を飲ませ、赤ん坊を育てるとき、夫は、いつも夫人と赤ん坊のために生きなければなりません。

 夫と妻の間に生まれた子女を教育して、家庭では孝子、国家では忠臣、世界では聖人、天宙では聖子として育て上げる責任が、夫にはあります。このように夫と妻は、主体と対象の関係です。質的な面では男女は平等ですが、秩序と序列では、生命の種を所有している夫が、主体なのです。夫を絶対主体として、夫人と子女が一心一体となって、真なる家庭を神様に奉献しなければなりません。

 内外の貴賓の皆様! 「新千年」の開幕とともに、世界は急速に一つの世界を指向しています。‘One Nation Under God'を超えて、‘One Universe Under God’すなわち、「唯一の神様の下の一つの宇宙」が成されつつあるのです。早くから私が説き明かしてきた“地球村大家族”の世界が、現実となるのです。

 しかし、ここに深刻な障害物があるのですが、それは、人種間の差別と宗派間の葛藤、対立です。これは、神様のみ意ではありません。創造主であられる神様は、私たち人間の第一の先祖であられます。

 ですから、例えるならば、白人は“北極ぐま人種”のようなものです。北極からスカンディナビアを経て、英国を通って世界へ広がったのです。黄色人種は、アジアで主に農業に従事して地を愛しているので、“ひぐま人種”のようなものです。また、黒人は、熱帯地方の“つきのわぐま人種”のようなものです。

 黒人の皮膚の色が黒くなったのは、太陽の光が強い赤道付近で暮らしているからです。各人種のカラーには、優劣は全くありません。ただ環境の影響を受けて、保護色を異にしているだけです。

 実際に、人種間の遺伝的差異はほとんどなく、ほぼ同質であるということが知られています。換言すれば、神様の観点から見れば、皮膚の色には何の質的な差異もないのです。

 さらに、愛の神様は、“色盲”でいらっしゃいます。神様は、それぞれの人種を皮膚の色が異なるように創造されませんでした。したがって、霊界では白人も黒人もありません。ただ、真の愛のカラーだけが存在するのです。

 人類が平和世界を指向していくことにおいて、特に宗教間の葛藤は、より一層深刻な現実です。神様は、教派や宗派をつくられませんでした。宗教自体が、堕落の副産物なのです。教派や宗派の分裂は、サタンが助長するのです。

 したがって、霊界には国境間の垣根も、教派間の垣根も、宗派間の垣根もありません。一つの大家族の世界があるだけです。

「ヨハネによる福音書」三章16節の「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」 というイエス様のみ言は、キリスト教だけでなく、その境界線を飛び越えて、救援の世界性、普遍性、宇宙性を語っているのです。

 伝統的にサタンは、いつもさまざまな国境線をっくってきたのであり、神様は、いつも壁を崩してこられました。

 摂理の進展にしたがって、すでに天上の霊界では、四大聖賢を中心として、宗派間の垣根が取り払われました。イエス様と釈迦牟尼、マホメットと孔子が、お互いに自由往来して交流しているのです。

 このことをよく知っている私は、今回の米国五十州巡回講演を通して、すべての聖職者たちに、教派を超えて一致団結することを強く勧めてきました。

 実際に、「米国聖職者指導者連合(ACLC)」を中心として、「連合教会(UFC)」運動を通して、十四万四千教会が、この運動の先頭に立っています。

 今後は、家庭を中心としたホームチャーチ(Home Church)形態の教会が、順次、定着していくことでしょう。窮極的には、制度的な教会や寺、モスクはなくなるのです。

 一方、私が国連ですでに明らかにしたところである世界平和に向けた各種の国境線撤廃運動が、それぞれ活発に展開しています。「世界平和超宗教超国家連合」が先頭に立って、NGO連合団体であるWANGOを中心として、国連本部から始まって、急激に五大洋六大州に拡散されていきつつあるのです。

 内外の貴賓の皆様! 「新千年」の意味は、聖書歴史では七千年、イエス様以後では三千年(となる最後の千年紀)を開く時代です。これは、聖書に預言された旧約と新約の約束が成就され、霊界が完成することによって、天上と地上に天国が築かれる成約時代の完成を意味します。

 私は、蕩減復帰摂理歴史のすべての条件を勝利的に立て、去る一月十三日「神様王権即位式」を挙行いたしました。これは、人間始祖の堕落によって、“囚れの道”にいらっしゃった天のご父母様を解放してさしあげるという、全摂理歴史の中で最も大きな慶事の日でした。

 それでは、今から、この「神様王権即位式」を中心としてお話ししようと思います。

 「神様王権即位式」は、天と地のすべての人々が、国を備えて祝福を受け、一つの血族となり、血統が一つとなった単一民族を成した基台の上で、初めてこのような式を執り行うことができるのです。

 「神様王権即位式」のために、今までの数多くの宗教圏の中でキリスト教を中心として、ユダヤ教の第一イスラエルからキリスト教の第二イスラエルを経て、第三イスラエル圏である韓国に至るまで、旧約時代、新約時代、成約時代と越えてきました。

 「成約」とは、「すべてのものが祝福を受ける時代」という意味です。神様が創られたすべての被造万物は、人類始祖の堕落によって、祝福圏に立つことができませんでした。

 しかし、神様は、救援摂理の道を通じて、キリスト教をはじめとする数多くの宗教を立てられ、それを通して万民を教育することによって段階的に引き上げて、成約時代を迎えるようにされました。

 しかし、主流思想ではない系列的な宗教は、その全貌を知ることができません。ですから、ユダヤ教とキリスト教を中心として、神様を人類の父として侍ることのできる道を築いてきたのです。そうして、イエス様が地上へいらっしゃることによって、初めて「独り子」という名前を持つようになりました。

 神様が失ってしまわれたこの歴史時代に、アダムとエバの失敗した歴史時代に、初めて神様の愛を受けることができる血統的内容を中心として、地球星に“独り子”が生まれました。神様の長男が生まれたのです。

​ しかし、“独り子”は生まれましたが、 “独り娘” はいなかったのです。神様は、四千年間の救援歴史を通じて、完成したアダムを再び創造なさったということと同様です。​

 神様は、アダムに似せてエバを創られました。アダムの相対になることができるように、アダムをつくられた原則、その青写真を土台としてアダムに似せてエバを創られたのです。

 聖書を見れば、男性のあばら骨を抜いて女性をつくったと記録されています。それは、どういうことであるかといえば、“骨子を取ってつくった”ということです。それで、完成したアダムは、この地上で失ってしまったものを取り戻すことができる“独り子”なのです。

 神様は、直系の真の愛の血統を通して、アダムは取り戻しましたが、エバは取り戻せなかったのです。エバを取り戻そうとすれば、今までの堕落以後の歴史性を、再び家庭から復活させて接ぎ木をして、国をつくらなければなりません。それを準備しておいたものが、ヤコブからのイスラエル民族であり、十二支派です。

 選民思想を中心として、ヤコブの十二人の子供が着地して、世界に勝利の版図を拡大させたのが、イエス様が来られる時までの二千年間のイスラエルの国とユダヤ教です。

 イスラエルは、外的なカイン型であり、ユダヤ教は内的なアベル型です。そのカインとアベルの基盤の上で、霊的、肉的父母の責任を全うすることによって、カイン、アベルを収拾することのできる母を選択して待たなければなりません。

 母を選択した基台の上でイエス様を迎えていれば、真なる霊肉を合わせた父母を迎えるようになり、霊肉が合わさったイスラエル国とユダヤ教が、カイン、アベルの立場で真の神様の血統と一つになっていたことでしよう。

 それで、その一つになった祝福家庭を中心として、氏族を編成し、民族、国家まで編成したものに対しては、だれも否定することはできません。ローマがいくら世界を支配しているといっても、それを凌駕することはできません。外的なものは肉と同じであり、内的なものは骨と同じなので、肉が骨を超えることはできないということです。

 もし、そのような立場に立つようになっていたならば、イスラエルの国を中心として万国統一、「神様解放」と「神様即位式」は、二千年前にすべて成し遂げることができたことでしょう。

 しかし、イエス様が、エバを復帰して家庭を築くことができなかったことによって、イスラエル民族、選民圏国家の基準まで成し遂げることができるように準備したものが、すべて壊れました。すべて壊れていったのです。

 イスラエルが準備した、その基盤がすべて死んだも同然となったので、イスラエルの国はなくなり、七世紀になって、中東からイスラム教が出てきました。

 イスラエル民族は、エジプトから帰ってきて、祝福を受けた民族になったにもかかわらず、その中心民族の中からイスラム教が起こってきたのです。モスレムが反対する立場で現れ、怨讐になりました。

 アブラハムの息子であるイシマエルとイサクは兄弟ですが、お互いに怨讐となって闘う歴史が展開しました。そうして、エルサレムを中心として、十字軍とモスレムが闘って、イスラエルを奪われてしまったのです。

 それで、奪われたイスラエルを再び取り戻してこなければなりません。しかし、闘いによって奪って取り戻してはいけません。

 イエス様の時代に国家的基準のカインとアベル、右翼と左翼の立場で平和の基準をつくったとすれば、カイン、アベルの闘争歴史は、霊界でも地上でもすべて解決したのです。

 しかし、国家形態の基準を準備したイスラエルが“亡国の種”となることによって、「再臨」という名詞が登場するようになったのです。

 第二イスラエル圏を中心として、ローマ圏を支配することができ、超えることができる世界版図圏が、キリスト教です。イエス様の体を失ってしまったがゆえに、第二次大戦を通して連合国と枢軸国が闘い、連合軍が勝つことによって、霊界を代表する基準においてキリスト教文化圏が世界を統一するようになりました。

 そうして、キリスト教が世界を統一することによって、霊肉が一つになることができる時代を迎えて、怨讐世界を完全に占領したので、連合国と枢軸国が、天の側の世界に帰属するようになりました。

​​ この基盤を中心として、カトリックとプロテスタントが、 聖霊である真のお母様を中心として 一つになった位置に立って、キリスト教文化圏を代表した立場で来られる、真のお父様である再臨主を迎えていたならば、どうなっていたでしょうか?​​

 そうすれば、そのときから統一天下の運勢を受けて、一九四五年以後、三年半ないし七年間、一九五二年までに統一天下を成し遂げて、そのときに神様の「王権即位式」が終わっていなければなりませんでした。

 しかし、キリスト教は、統一教会(再臨主)を受け入れることができませんでした。今でも彼らは、棍棒を持って追い出そうとしています。

 なぜでしょうか? ユダヤ教がキリスト教に対して棍棒を持って、最後まで反対しながら滅びるしかない立場に向かったことと同じです。今、キリスト教が統一教会に反対しながら、全く同じ道を進んでいます。宗教圏は、すべて同じです。キリスト教が、神様のみ旨をすべて成し遂げてさしあげることができないまま、仏教と儒教、イスラム教なども同様に困難な道を行っているのです。

 その結果、家庭から社会、国家、世界等、どこもすべて地獄のようになってしまいました。神様の願われた真の愛の理想圏は、地球星では捜し出すことができない結果になりました。

 米国のような大きい国にも、神様が訪ねていくことのできる心と体が一つになった真の息子と娘、神様が願われる堕落していない本然の基準において、夫婦が、そして心と体が一つになった真の家庭はありません。父母と息子、娘が闘わない家庭はないのです。個人主義化してしまったこの世は、すべてばらばらになるのです。

 そのような転換の時期に、東洋と西洋で文化背景が異なるわけですから、メシヤの代理的責任を持って、世界人類を東西、四方でそれぞれ収拾してきた宗教形態が、正に仏教や儒教、イスラム教、キリスト教なのです。

​ それでは、 再臨主はだれなのかといえは、真の父母です。 真の父母は、何を持ってくるのでしょうか? 真の愛と真の血統を持ってくるのです。偽りの父母は何かといえば、偽りの愛と偽りの血統を連結してきたのです。​

 堕落していない本然の世界では、神様を中心として真の家庭を築かなければなりません。真の息子、娘の家庭を築こうとするならば、真の血統が連結されなければなりません。 ​真の父母の子女になろうとすれば、真の父母と血統が連結されなければなりません。​

 「父母」や「子女」という言葉、「父」または「子」という言葉は、血統が連結することなくしては、絶対に成立することは不可能です。それは、神様も引き裂くことはできません。堕落したサタンも引き裂くことはできません。

そのために、成約時代の真のご父母様を通した祝福による真の血統は、旧約時代と新約時代の失敗の蕩減復帰を可能にするものです。

 真正なる神様の血統、本然の基準に接ぎ木して、それがたとえ偽りのオリーブの木の畑であっても、真のオリーブの木の血統において、真の愛を中心として一心、一体、一念となって、偽りのオリーブの畑の生死圏を超えていかなければなりません。

 個人的な生死圏、家庭的な生死圏、国家、世界の生死圏、どのような犠牲があっても越えていくという、そのような心情を持った人は、サタンが関与することはできません。国家基準を超えて、それ以上の基準に立つようになれば、すでに完成圏、直接主管圏内に入るので、サタンとは関係を結ぶことができないのです。

 イエス様も、もし結婚していたのならば、亡くなられることはありませんでした。殺すことはできません。これは、相対理想の直接主管圏に連結されうるからです。

 原理でいえば、責任分担を完成した基準になっているので、直接主管圏内に入るのです。直接主管圏は、神様の血統が連結されているので、サタンが断ち切る術はありません。

 その過程において、心情一致することができる、その立場になることができなかったために、また、そこで堕落したので問題が生じたのであって、アダムとエバが夫婦になって、真の愛で愛し合ってさえいたならば、永遠に堕落することはできないのです。サタンが奪っていくことはできません。

 しかし、この過程で実が熟しませんでした。実が熟さなければ、いくら実を地に植えようとしても、種は生じません。

 それで、永遠の生命が存在しないので、“死んだ生命”のようなものを処置する所が地獄です。それは、神様とは関係ないのです。

 父子関係というものは、父母の血統が連結されなければなりません。その血統は、ただそのままでは連結されません。独りでは、血統は連結されることができません。男性独りの血が連結されただけでは成されないのです。男性と女性の血統が一つにならなければなりません。

 宇宙の根本のしくみは、性相と形状の血統が一つになったその立場で、つまりお互いにとって好ましい立場で、性相となる心が喜べば、形状である体も共に喜ぶことができる立場で、人間を創造したというのです。

 アダム家庭を中心とした実体の大きな木のように、その実体を中心として、アダムとエバを創造した、その実体的対象を繁殖して東西、四方、世界いっぱいに満たして、天国の民を繁殖することのできる数多くの分工場を拡張するのです。

 そのようにすることによって、天の民を満たして、霊界にいる神様と地上の実体の父母が、地上で暮らしながら、共にそれを生産するうえで協力するのです。そして、霊界において永遠に暮らすことのできる一体として復帰され、天上世界の国、地上世界の民と地を中心として、地上、天上理想天国を完成するというのです。

 それゆえに、神様とサタンまでも和解して、ユダヤ教と来られる主、それから周囲にある宗教と和解させるのです。イエス様が来られて、家庭を中心として国家の和合が成され、主権さえ備えられれば、そのときにすべて終わるのです。

 しかし、それが終わらなかったために、世界の頂上で、第二次大戦以後に世界国家である米国(米国は世界の第二次的なイスラエル国)が、第三次地上、天上の主権と覇権の主人として来られた真のご父母様に出会い、地上統一、天上統一の基盤を造成したとするならば、第三イスラエルの天国出発と同時に、第三解放圏、地上、天上天国の解放に連結されたのです。

 それが四十年間巡り、今日まで五十六年の歳月が過ぎました。そして、この時代に「神様王権即位式」をすることができたということは、夢のような話です。

 だれが、神様の「王権即位式」をしてさしあげるのでしょうか? 最初に、だれが神様の「王権即位式」を台なしにしたのですか? サタンとアダムが台なしにしたのです。

 アダムとエバが真の父母になることができなかったためにサタンが入ってきたのであり、この地上に真の父母の血統的基準を立てることができなかったのです。

 堕落によってサタンの血統を残してきたので、これをすべて否定して、引っ繰り返さなければならないのですが、それは神様もできず、サタンもできません。

 サタンが今までつくっておいた自分の国を、サタン自らが壊してしまうことは難しいのです。だれであっても、自分がつくったものを改造することは嫌います。サタンも同じです。

 また、それを神様が引っ繰り返すこともできません。神様が引っ繰り返すことができるのならば、エデンの園で、アダム家庭を失ってしまうこともなかったことでしょう。

 いずれにせよ、理論的にも神様が手を着けることができないということは間違いないので、神様が手を着けることができないことに手を着けることができる人物とはだれかといえば、それは、完成したアダムです。本然の愛の家庭を持つことができる家庭は、アダム家庭以外にはありません。

 中心が問題です、中心! 復帰も、中心がなくて完結できるでしょうか? それでは、祝福家庭の中心とは、何ですか?

 祝福を、だれがしてあげるのでしょうか? 真の父母がしてあげるのです。結婚式を、だれがしてあげるのですか? 自分の子供に対して、血統を合わせて父母に似るようにしてあげる、その結婚式をだれがしてあげるのでしょうか?

 堕落しなかったならば、だれが、してあげたのでしょうか? 真の父母がしてあげるのです。

 堕落は、天使長に引っ張られていったので、今日の結婚式は、社会の有名な人、名のある人が主礼をします。それは、横向きにはしごを架けて、上がっていこうと考えるようなものです。

 昨年の十月十四日、聖人と先生の息子、娘、祝福を受けた家庭が一つになり、霊肉界の宗教圏統一式をしてあげました。そこで語ったことは何かというと、「真のご父母様は家庭の王である」ということです。

 今まで、家庭の王、天地を代表した中心位置に立った家庭の王がいましたか? 家庭の王になろうとするならば、すべてのものの中心にならなければなりません。“父母の中の父母”にならなければなりません。その次に“長子の中の長子”にならなければなりません。長子の王が、先に家庭を持つのです。

 結婚するのに、“逆婚”というものがあるではないですか? 結婚は、引っ繰り返してすることはできません。順次的にしなければなりません。最近では、逆さまにも行って大騒ぎです。また、それは復帰という内容と呼吸が合うので、こちらにも合わせ、あちらにも合わせて、逆にしても通じるというのです。

 しかし、本来は、長子、次子と、生まれた順番どおりに結婚しなければいけません。

 しかし、そのように渾沌となっているので、最近では親族相〇関係が現れています。姦淫するということです。おじいさんが孫娘と暮らし、おじいさんが嫁と暮らしています。親族相〇関係が生じたのです。人々は、中心が分からずに回っているので、お互いに一緒に暮らしてみるのです。

 このようなことをする大混乱の時代、家庭的大混乱の時代です。一家、親族を問わず、自分の系列を把握することができないほどになっており、一度なのか、ゼロ度なのか、三百六十度なのか、百八十度なのかも分からないほどになっているので、ゼロ度でも三百六十度でも百八十度でも、お互いに回りながら合わせてみるのです。

 それゆえに、民族を移動して世界が混淫する事件まで展開するのです。最近では、外交官というような人々が外国に行けば、その国にどれほど旗ざおを差して帰ってくるのかという、どれほど女性と相〇関係を結んでくるのかという混淫時代の局面になりました。

 このようになったものを、だれが収拾するのでしょうか? 神様も、エデンの園でアダムとエバが堕落することに干渉することができず、サタンが結婚することも干渉することができなかったのですから、終わりの日に干渉する道理があるでしょうか?

 結局、偽りの愛、偽りの生命、偽りの父母によって偽りの血統が生じたので、真の父母が来て、これをもう一度蕩減復帰して、これを否定して引っ繰り返さなければなりません。

 したがって、 ​「死なんとする者は生きる」​ という言葉は、死亡世界に生きている者が、死ぬような境地に立ったとしても、蕩減されるときまで生き続けることのできる余力があってこそ、初めて生きるというのです。

 死ぬことを悲しみ、“死から逃げたい”と思う人には、永遠に復活権がありません。それゆえに 聖書には、「死なんとする者は生き、生きんとする者は死ぬ。」 というようなことが書かれているのです。

 ですから、神様も同じであり、真の父母も同じなのですが、天国に行こうとする者は、どうでしょうか? 気が狂うほどでしょう。神様も、生きんとする人間の一つの生命、一つの生命を生かそうとするためには、その反対に、死ぬ境地に行くまでは、生かしてあげることができるように支えることはできません。

 断崖から落ちた人に縄をかけて助けようとすれば、死ぬほどの力を尽くして引き上げなければなりません。そのような生死の基準を超えてこそ、人も生き、神様も生きるのです。

 メシヤ、あるいは救世主という人は、神様よりも、もっと苦労しなければなりません。神様は楽にしてさしあげ、食べさせてさしあげたとしても、自分は、死ぬほどの苦労をしようとしなければなりません。

 西洋人は、「自由、自由、自由!」と言っているでしょう? どんなに西洋の教育制度が良くなったとしても、皆さんには堕落圏内の自由の概念しかありません。

 家庭観、社会観、国家観、世界観、宗教観、神様の摂理観のようなものがありますか? アジアの教育と西洋の教育は、百八十度違います。家庭観も違います。

 ですから、西洋の制度は、終わりの日に混乱するようになるのです。個人主義の観点では、そのようなことを知ることはできません。氏族、民族、国家、世界、天宙の概念がないではないですか? どのようにして、それを悟らせるのでしょうか?

 文総裁が個人観、家庭観、社会観、国家観、世界観、宇宙観、神観を完成し、神様を解放しなければならないということを教えてあげました。小さなことから始めて、神様を解放する最高の段階にまで上がってきました。

 それでは、どのようにして、それを成すのでしょうか? 心と体を統一することから始めるのです。

 絶対的に心と体が一つとなった位置から家庭、国家、世界、神様まで出ていくのです。西洋の人たちは、どんなにその位置まで出ていきたくても出ていくことはできません。なぜでしょうか? それは、個人主義の概念を持っているからです。

 個人主義の概念が怨讐です。それが神様の怨讐であり、宗教世界の怨讐であり、良心世界、天国世界の怨讐です。すべてのものの怨讐です。それはサタン、天使長の位置に連結されるのです。

 皆さんは、ここに見物に来たのですか、文総裁のみ言を聞いて、困難な峠を踏み越えていくために来たのですか? それが問題です。そこには、個人主義的概念はありえません。

 ハーバード大学を出た、エール大学やオックスフォード大学を出たといっても問題は同じです。むしろ労働者や無学な人たちのほうが、ましです。フリーセックスを好む群れは、だれですか? 白人ですか、だれですか? 黒人がこれを好むとすれば、それは白人から学んだのでしょう?

 このように考えなければなりません。フリーセックス、ホモ、レズビアン、そのようなものは、間違いなく麻薬中毒とエイズにかかるようになります。

 麻薬とエイズのために(人類が)全滅するようになっています。アフリカでは、非常に多くの人々がエイズにかかっています。十五年から二十年以内に滅びると思うのです。エイズウイルスの潜伏期間は、八年から十二年です。ですから、二代ですべて滅びかねません。

 国連を中心として見るとき、NGO(非政府組織)も多くの問題点を抱えています。その人たちに、「最も難しいことをしなさい。」と言えば、それをする人がいるでしょうか?

 NGOの責任者たちは、現在の政権や社会悪を中心として、あれこれと指摘しますが、私のように、国連の役割や共産主義と人本主義を料理する問題など、そのようなことを指摘するでしょうか? 彼らにとっては、あまりにも次元が高く、聞いてもぼう然とするだけです。

 そのような高い次元の内容を知っていてこそ、初めて反対することもできるのであって、知らないのですから反対することはできません。彼らは、「正しいことは正しい。」と言うのです。

 青少年の淪落と家庭破綻、エイズ問題、特に純潔な“血”をどのように残すのかという問題を、彼らは知りません。それに対する解決方法は、大統領や国連事務総長など、だれにも分かりません。彼らは「これは、うそなのか、本当なのか?」と言うのです。

 今から「神様王権即位式」以後に、することのできる条件をはっきりと教えてあげます。今までの問題は何かといえば、血統が問題です。「血統」は、英語で何と言いますか? ブラッドリネージ(‘Blood Lineage’)です! これが最も重要です。自分の国の王が重要なのではありません。父母も必要ありません。社会団体や政府も関係ありません。学校も関係ありません。

 今、この世界には数多くの国がありますが、神様に属するものは一つもありません。
サタンに属しているのです。今からは、ほかに術はありません。神様に従い、真の父母に従う以外には、中心の位置はありません。

 そして、アメリカのような自由世界、民主世界は、ユニオン(‘Union'労働組合)ゆえに多くの問題を抱えています。しかし、ユニオンは問題がないというのです。労働者、農民のユニオンがあるのと同じように、株主のユニオンをつくるのです。

 「労働者ユニオンと株主ユニオンの二つが一つになって、私たちの家族をきちんと食べさせて養わなければならないので、今年は、昨年の生産量を超えなければならない。だから、労働者ユニオンと株主ユニオンが一つになって競争しよう。そうして、利益が出れば、約三年聞は主人に渡さずに、自分たちで分けるようにしよう。そして、労働者ユニオンが一所懸命にすれば、その分の何パーセントをより多く与えて、株主ユニオンが一所懸命にすれば、その分多く与えよう。」と、このようにします。このようにすれば、闘争が生じるでしょうか? 西洋社会で、このような考えをする人がいないのです。

 それができないときには、「宗教連合の世界組織よ、集まりなさい。全世界の祝福家庭は、集まりなさい。今から宗教ユニオンをつくろう。」というのです。

 そのように、「宗教ユニオンをつくりなさい。」と言えば、つくりますか、つくりませんか? それで、ユニオンについても「退け。」と言えば、共産党は退くのです。

 ロシアにユニオンがありますか? ありません。中国にユニオンがありますか? ありません。北朝鮮にユニオンがありますか? ありません。

 それでは、先進国になぜユニオンができたのか、その動機はどこにあるのでしょうか? それらの国々を滅ぼすために、ロシアが外交政策でそのようにしたのです。それは、「仕事をせずに、血を吸い取りなさい。」ということです。

 ですから、文総裁の言うとおりにすれば、ユニオンが持っている問題点を解決することができます。

 今からは、どのように思おうと、好きでも嫌いでも、東洋人でも西洋人でも黒人でも、人として生まれた人は、神様のみ旨と文総裁の教えを聞かなければ、困るようになるのです。

 ですから、初めから困難な立場に立つのではなく、きょうから新しく決心しなさい、というのです。一度決心すれば、いくら難しい迫害があっても変わってはなりません。今からは、確信を持たなければなりません。

 今日、この新千年時代にすべきことが何であるのかというと、今まで神様も解放されず、真の父母も解放されなかったのですが、今や解放された天地父母と子女になったので、恐れてはいけないというのです。監獄に入ったとしても、恐れてはいけません。

 自分が、天国に早く行ってみたいと思っているのですから、若くして行くことができるのならば、どれほど良いでしょうか? それが、損になるでしょうか? 天上天下、全宇宙が、自分の手の中に入って、自らが主人になれるというのに、どうして否定するのですか? 死のうが生きようが、心配することはありません。そのようになっていなければなりません。

 今日、「神様王権即位式」をすることによって、国が変わりました。今や、み旨の道のために心配しなければなりません。神様は、み旨の先頭にお立ちになることができず、今まで恨を抱いておられます。ご自分が“したい”と思うとおりにできない怨恨が染みついています。

 ですから、神様がなさりたいと思われるとおりにできるように、後援部隊になりなさいというのです。

「神様。なぜ、このようになさるのですか? きょう、夜明けに忙しいことがあって、私よりも早く降りていかれるのならば、私を起こして連れて行ってくださらなければならないではないですか? 今までは、目覚めさせるために神様が働かれましたが、今からは、変わる時ではないでしょうか?

 お父様は、息子よりもりっぱでいらっしゃるのに、息子、娘よりもっと苦労なさって、何とかここまでたどりついて、『神様王権即位式』までされたのですが、その『神様王権即位式』の権限を中心として、一声の号令で、天下がするするっと巻き込まれて落ちていくはずなのに、なぜ、お出ましになられないのですか? 私がご案内します。」 と、このように言うのです。お出ましになられなくても、案内くらいならできるでしょう? 今からは、時が変わったのです。

 皆さんは、どのように個人完成をするのか知っていますね? 個人の心と体が、一つになるということを知っているでしょう?

 堕落するときに、サタンの血統を受け継いだ体が、つまり堕落するときの愛が、堕落していないときの、愛を知らない良心の力よりも強かったというのです。これが問題です。どのようなことがあっても、体が願うとおりにしてはいけません。

 これから守らなければならない鉄則は何かというと、 第一に、死んでも血統を汚してはいけない ということです。

第二に、人事処置を誤って、人権を蹂躙してはいけない ということです。男性でも女性でも、黒人でも白人でも平等です。人権を差別したり、蹂躙してはいけないということです。

 責任者たちは、自分の心にそぐわないからといって、むやみに人事処置をしてはいけません。心にそぐわないからといって、いいかげんにすることはできません。

 人権を正しく指導することにおいては、真の愛、ために生きる愛を持って暮らす人が主流です。天地創造は、そこから始まりました。その主流思想をばらばらにしてしまうことは、赦すことができません。罪の中で二番目の罪です。

第三に、公金を盗んではならない 、公金を自分勝手に使ってはならないということです。以上の三つです。

 監獄に入る人の七〇パーセント以上が、この問題で、そこにいるのです。監獄に入っていってみれば、そうです。人権を蹂躙して、血統を汚して、男女問題に引っかかっています。

 それから金銭問題、権力問題です。お金と知識と権力が怨讐であったのです。

 これから祝福を受けた血統は、神様の血代であり、神様の真の愛と真の生命を受け継いだものなのですから、堕落世界に染まった、今までの習慣的な行動によって汚してはいけません。それを守ることができますか?

 夫婦になったとしても、配偶者がいなければ、独りでもよいので、“完全な血統を汚さない”と決心し、そのように誓う、この日にならなければなりません。

 きょうの記念の日を忘れてはいけません。夫婦げんかをしても、「正月十三日、十三数!」と言えば、収まらなければなりません。

 西洋では、「十三」といえば、最も悪い数です。しかし、それは、十二か月の中での“中央数”なのです。中央に十二か月が入って、天地の道理が循環しなければならないのに、これがないので、すべてが混乱して逆理的混乱世界になっています。これを正そうというのが、天の願われるところなのです。

 ですから、これを知ったあとは、“たとえ千回、死ぬようなことがあっても守らなければならない。”と、鉄石のような決意をする、この時間にしなければなりません。

 天国の憲法第一条とは何かといえば、「血統を汚さずにきれいに保存して、純潔な血統を永遠に守りなさい」ということです。

 第二条は、「人権を蹂躙してはならない!」

 第三条は、「公金を略取してはならない!」

 きょう、この記念日に天国の王権を維持して、皆さんが王権の前に民となり、父母となり、妻子となり、兄弟となるためには、これが絶対に必要です。

 ですから、お兄さんを無視することはできません。また、例えば弟が体が不自由だからといって、無視することはできません。親戚を無視することはできません。この世の中では、すべて無視するでしょう?

 大学を出た人は、知識があるからといって、高等学校を出た人も無視してしまいます。そのようにすれば、人権蹂躙になります。

 公的な環境を破壊させることは、国家財産の略取と同じように恐ろしいことです。そのように暮らす人は、いくらうまくやろうとしても、できません。そのように暮らしてみてください。いくら神様に祈祷しても、うまく伝道することができないのです。門の前に人が来ても、背を向けて帰ってしまいます。

 負債を負う人は、天下がすべて嫌います。金氏一族ならば金氏一族の中で、一族を代表して問題を起こし、負債を負うことを喜ぶ人が、どこにいるでしょうか? 後には、行く道まで行き詰まり、逆にくぎで刺されてしまうというのです。そのような時が来ます。

 この三つのことに対して分かりましたね? この三つを一度指を折って数えてみてください。一人ひとり、内心で決心したことを、一つ、二つ、三つ、一つ、二つ、三つと、何度も繰り返してみてください。

 純潔、人権、国家財産の略取禁止。このような問題に対して、はっきりと理解して習慣化しなければなりません。口さえ開けば、目覚めさえすれば、そのような言葉が出てくるようでなければ行動できないのです。

 そこに付け加えるとすれば、私は、一生の間、つまらない人や、ありとあらゆる人をすべて連れて生きてきたのですから、そこに何らかのいろいろな事情がありえないでしょうか? 皆さんが生きていくにおいても、何らかの事情がありませんか?

 そのとき、そのような多くの事情があるはずですが、それでも、そのような法に引っかからないようにと努力すれば、そのもろもろの事情にすべて打ち勝った人になるはずです。ですから、文総裁が言うまでもなく、天国に入るようになることでしょう。

 それでは、どのようにしなければなりませんか? どのように暮らしますか? 幸せに暮らさなければならないでしょう? 独りで暮らしていることを“幸せに暮らす”と言いますか? 共に暮らす、幸せに暮らすということには、どのようなことが含まれているのでしょうか?

 神様の公式、法度によって立てられた中で、どのような環境で、どのような人たちとともに暮らせば、“幸せに暮らしている”と言えるのか、ということです。簡単です。それも三つです。

 父子関係、夫婦関係、兄弟関係です。兄弟関係は、夫婦の前では子女になります。子女関係は、兄弟関係であるのです。自分の家庭を中心として、父母がいて、それから夫婦がいれば、息子、娘がいます。

 したがって、父母の前で、自分にとっては兄弟関係と同じ親戚の八親等、四親等以上が、すべて連結されて入ってくるのです。それで、父子関係、夫婦関係、子女関係です。これが連結されれば、兄弟は自動的に生じるのです。

 子女関係を兄弟関係と言っても、かまいません。彼らと一つになって、幸せに暮らさなければなりません。そのためには、幸せに暮らすことができるように指導しなければなりません。お互いが手本になってこそ、それが幸せに暮らしているということなのです。

 手本になっていなければ、間違って暮らしているということです。父母の前に、夫婦の前に、子女の前に手本になることができるように暮らせば、幸せに暮らせるようになるのです。

 そのように幸せに暮らせば、どうなるでしょうか? 家庭のモデルは、国と天国のモデルと通じるのです。天国の王がいて、地上の王がいるならば、その王たちが幸せに暮らしている家庭を訪問する日が来ます。毎年、年初めに、その国で最も幸せに暮らしている家庭を訪問し、表彰する時が来るというのです。

 そのように生きた祖父から始まって父母、夫婦の三代が四位基合理想を備えることができた、そのような家庭に賞を与えるのです。

 そのような家庭が、その国にあれば、先に賞をもらった家庭が、後代に賞を与えることができる責任者となり、国王を代身した国の中心となり、大統領に代わって賞を与える時が来ます。

 これも三つです。父子関係、夫婦関係、子女関係です。子女関係が嫌ならば、兄弟関係と言ってもよいのです。兄弟関係というのは、兄弟が一つになることによって、それを子女たちが見て、まねていくのです。

 それゆえに、兄弟関係も子女関係も、共同責任の下で和解して影響を及ぼしながら、主体的な位置に立つために生きた人になれば、天国のだれであろうとも自分を締め出すことはできません。

 今から、逆賊に追い込まれて死ぬようなことがあったとしても、この法を守って生きれば、間違いなく天国の皇族圏になって、どこでも自由、統一、解放の家庭になります。きょう、このことを肝に銘じてくださることを願います。

 これを標語として定めるのです。三〇〇〇年(に向けて)の標語の中で、純潔血統、人権平準化、そして国家公的財産の略取禁止。それから父子間において、夫婦間において、子女間において手本になろうということです。

 町内がすべて、「あの人について行くべきだ。」と言い「あの人のようになりたい、共に暮らしたい。」と言えば、その人は間違いなく天国の民となり、天国に記憶されうる人になります。文総裁自身も、そのように生きています。

 きょう、神様の「王権即位式」で宣布した最も重要な三大鉄則をお話ししました。それは、私たち人間が、公人として必ず守るべき、家庭に入っても、国に人っても絶対に引っかからないようにするための指針です。きょうこの日に、正に記憶するに値する内容であるということを肝に銘じてくださって、生涯の標的にしてくださることを願います。

 成約時代には、天上世界をはっきりと知らなければなりません。ぜひ霊界を一所懸命に研究して、神様を中心とした祝福を受けて真の血統の家庭を成し、ために生きる生活を通して永生の準備をするように願います。

 今、人々は、有限な人間の能力とは比較にもならない天運のみ手を感知しようと努力しなければなりません。

 生きておられる神様の御前にあって、真に柔和謙遜な姿勢で、天の真なる血統を輝かせる孝子、忠臣、聖人、聖子の道を行く者が、幸福な天国人なのです。

 神様の王権時代を迎えて、神様の主権を輝かせ、超国家的に心情文化世界を創建するうえで、共に同役者となられることを願います。神様の祝福が、いつも共にありますように。どうもありがとうございました。




一休さんのような機知(トンチ)ではありません。
奇知=人とは異なる知恵
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Last updated  2024.03.10 19:40:09
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