ファピーの風の花

ファピーの風の花

2006.09.05
XML
カテゴリ: 平和=Peace news
転載元: 『京都・亀岡国際秘宝館』館長のまったけ日記

昨日は、昭和天皇のA級戦犯の靖国神社合祀に対する不快感及び靖国神社参拝中止の理由が明らかとなった史料発見で、ネット上でリヴィジョニスト気取りの所謂「ヘタレ右翼」が、またしても「捏造」や「不可思議なタイミング」と書き込んでいるのが騒々しいかぎりでした。
 既に、近現代史学会で定説化していたことの裏づけとなる史料が発見されただけのことです。

 また昨日の時事通信社の配信によると現地時間の7月19日にアメリカ合衆国下院外交委員会は、「日本の近隣諸国との緊張関係」に関する公聴会を7月26日に開催すると発表がありました。
 事実上、小泉首相の靖国神社参拝による日本と中国、韓国との関係悪化を焦点にしたもので、こちらのほうがよっぽど情けなく感じます。

 中国及び韓国との所謂「歴史認識問題」においては、リヴィジョニストは旧植民地住民の「強制連行」や「従軍慰安婦」等について「証拠がなく自虐史観を煽るサヨク及びマスコミによる捏造」としています。しかし、彼等の論拠とすると思わしき書籍に記述してある参考文献に目を通してみても一次史料はありません。
 要するに、双方とも水掛け論を繰り返しているだけであり、真の戦争被害者の寿命が尽きるのを待っているつもりでしょうか。

 「強制連行」や「従軍慰安婦」を歴史的事実として裏付ける一次史料が発見されることはまずないでしょう。当然の話ですが、権力者や政府、行政機関が都合の悪い文書を残すはずがありません。

 ましてや、前線における軍の戦争犯罪において、公文書として証拠を残すような形で行われる話等は、どこの国の近現代史でも聞いたことがありません。
 さらに、日本国の公文書の保存年限は概ね5年であり、会計検査の対象となるほどの重要な文書でも20年で、永年保存となるものは僅かでしかありません。
 彼等がいかにして自分で確かめずに「証拠がない」を論拠としているのが明白です。

 大学時代に、僕は彼等に言わせると「自虐史観」の代表たる「大塚史学」に基づき近現代史を学びました。
 僕自身の主要な研究テーマは、1920年代のロシア経済政策でした。自らのテーマを決めたときには、さすがに公文書とまではいかないまでも現地の人と話を聞くことを目的としてロシアをフィールド・ワークしました。
 そして、それが歴史を学ぶ姿勢として当たり前のことと思いました。

 僕が、近現代の日本と韓半島の歴史について興味を持ったのも、今から16年前に龍谷大学の韓国人留学生との議論を交わしたのが契機です。
 そして、苦手な酒と肉を食しながら、自らの足で関西を中心として在日コリアン1世の体験談を聞いて歩きました。
 韓半島についても歴史を学ぶ姿勢として当たり前のこととしてしたまでです。

 歴史を公の場で語りたい人に言いたい、「ネットを捨てよ、現地へ出よう!」と。

 今日のブログは、在日外国籍の友人の全てに捧げたいと思います。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006.09.05 18:14:40
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Profile

fwapy77

fwapy77

Comments

聖書預言@ Re:韓国のラーメンの代表選手といえば,やっぱり 「 辛ラーメン 」(09/27) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
fwapy77 @ Re[1]:26日、かるちゃん支援、再度のお願い!(08/30) 江田 博子さんへ 何十年ぶりにこのサイト…
江田 博子@ Re:26日、かるちゃん支援、再度のお願い!(08/30) fwapy77さま その節は応援くださり誠にあ…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: