Bar UK Official HP & Blog(酒とPianoとエトセトラ)since 2004.11.

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2014/07/04
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カテゴリ: Bar UK
 バーの切り絵をライフワークとした切り絵作家の故・成田一徹さん(1949~2012)の芸術と、ウイスキーと、音楽にこだわったBar・UKが、このほど(7月1日)大阪・北新地にオープンしました。
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◆バーUK “名付け親”は一徹さん
 バーUKという店名の名付け親は、マスターの長年の親友でもあった成田一徹さんです。生前、「いつかバーを開きたい」というマスターの夢を知っていた一徹さんは、約7年前、店の門燈とコースターのためのデザイン案をつくり、贈りました。なぜ「UK」と名付けたかについては、「(マスターが当時飼っていた)ペットの猫、うらんと、かんろの名前と、ウイスキーの故郷でもある大英帝国『United Kingdom』の両方からひらめいた」と語っていたそうです。

 それ故、バーUKは、一徹さんなくして誕生し得ませんでした。当然、店の内外装は、あらゆる面で成田一徹とその切り絵ワールド(芸術)をかなり意識したものとなっています。一徹さんデザインの「UK」の門燈や店のコースターも、今回実際につくられましたし、店内は、一徹さんが遺した切り絵原画を飾るギャラリーのような雰囲気の、落ち着いた空間にもなっています。

 オープン当初の店内には、約10点の原画が展示されています。展示(作品貸与)には、一徹さんの奥様も全面的に協力してくださっています。今後も原画は不定期で入れ替えて、未公開作品や初公開作品もできるだけ紹介していく計画だそうです(すなわち、バーUKを訪れれば、一年じゅういつでも一徹さんの個展が開催されているようなイメージです)。

 店内では、好評の一徹さんの「公認複製画」も全種類を販売するのに加えて、著作や「オフィス一徹」オリジナルのポストカードやコースターも常時販売しています(ご遺族を支援するのが一番の目的なので、マスターは販売手数料等は一切とらず、売上はすべて、奥様が代表をつとめる「オフィス一徹」に入ります)。

◆ウイスキーにこだわるバーに
 さて、バーUKのお酒について記します。基本はウイスキー・バーですが、ワインは6種類やシェリーもなんと4種類をいつも置いているそうです(スパークリング・ワインもあります)。カクテルもマスターができるものについては対応するそうです。

 バーUKは、「様々なウイスキーの魅力を、最適なグラスで気軽に、じっくりと、ゆったりと味わってもらいたい」というのがコンセプトです。ハイボールや水割りはもちろん提供します。値段も1ショット500円からと、懐をあまり心配せずに飲める価格設定となっています。



 ショート・カクテルは当分の間は、提供できるのはかなり限られた種類になるでしょうが、長年のクラシック・カクテルの研究を続けてきたマスターは、店が落ち着いたら、「今では忘れられてしまった1890年代~1930年代のカクテルを、実際につくってぜひ味わってもらい」と意欲的です。

◆平日は午後4時オープン、10時半クローズ
 店は、平日午後4時にオープンして、午後10時半(午後10時ラスト・オーダー)です。土曜日は午後2時オープン、8時半クローズです。マスター自身が「(サラリーマン時代)早い時間から飲みたい人間だった」(笑)こともあり、こんな早いスタートな営業時間となりました。

 定休日は、現時点では日曜・祝日です。「あまりあくせく働きたくない」マスターは、水曜と土曜は、8月から不定休、つまり時々休むようにすることを密かに目論んでいます。8月以降、水曜と土曜に訪店される方は、事前に電話でご確認いただいた方がいいかと思います。

 なお、UKでは午後4時~7時の間はノー・チャージです。7時以降はお一人様300円の「サービス料」が発生しますが、「チャージ」というマスターの嫌いな言葉は使わず、「サービス料」とはっきり明示しています。もちろん、どこかのバーのように、チャージとは別にサービス料まで取っておいて一品の付き出しも出さないなんてことは、UKでは絶対ありません。マスターは「サービス料をとる以上、一品は必ず出します」と宣言しています。

◆音にこだわり、時々ライブも
 最後に、音環境について――。マスターは「音にはこだわるバーでありたい」と言っています。スピーカーはBOSE。店では、いつもインターネット・ラジオ局の素敵な音楽が流れています。流す音楽のジャンルはジャズやロック、ソウル、R&B、ボサノバ、J-Popやフォークが中心です。

 ライブも、具体的にはまだ決まっていませんが、マスターは「落ち着いたら、できれば月1回程度はライブをやりたい」と目論んでいます。幸い、テーブル席を片付ければ、電子ピアノ、ベース、ヴォーカル(またはキーボード、ギター、ベース)くらいのトリオなら、ライブができるスペースが確保できます(キーボードとギターは店に常備しています)。ピアニストでもあるマスターも「ほんとは自分でも弾き語りをしたいけれど、そうすると酒はつくれない(笑)。誰かピンチヒッターでカウンターの中に入ってくれる人(バーテンダー)が来たら、考えようかな」なんて言っております。

 マスターは「とにかく、居心地のいいなぁと思ってもらえる空間が願い。逆に、酒グセの悪い人や酒場のマナーを守らない人には厳しく接すると思います」と話しています。「店はお客様によって育てられるが、店側が良いマナーの客を育てることも大事だ」というのが、バー巡り歴35年余の経験を持つマスターの信条です。

 全国の成田一徹ファンの皆さま、マスターこだわりのウイスキーを味わってみたいと思う皆さま、大阪に来られる機会がございましたら、ぜひ一度バーUKに足を運んでみてくださいませ!


【Bar UK】

※次回の日記では、Bar UKの外観や店内の写真をご紹介いたします。どうぞご期待ください。

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Last updated  2014/09/11 10:10:16 AM
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うらんかんろ

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kopn0822 @ 1929年当時のカポネの年収 (1929年当時) 1ドル=2.5円 10ドル=25円 10…
汪(ワン) @ Re:Bar UK写真日記(74)/3月16日(金)(03/16) お久しぶりです。 お身体は引き続き大切に…

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▼Bar UKでも愛用のBIRDYのグラスタオル。二度拭き不要でピカピカになる優れものです。値段は少々高めですが、値段に見合う価値有りです(Lサイズもありますが、ご家庭ではこのMサイズが使いやすいでしょう)。 ▼切り絵作家・成田一徹氏にとって「バー空間」と並び終生のテーマだったのは「故郷・神戸」。これはその集大成と言える本です(続編「新・神戸の残り香」もぜひ!)。
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▼コロナ禍の家飲みには、Bar UKのハウス・ウイスキーでもあるDewar's White Labelはいかが?ハイボールに最も相性が良いウイスキーですよ。 ▼ワンランク上の家飲みはいかが? Bar UKのおすすめは、”アイラの女王”ボウモア(Bowmore)です。バランスの良さに定評がある、スモーキーなモルト。ぜひストレートかロックでゆっくりと味わってみてください。クールダウンのチェイサー(水)もお忘れなく…。

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