ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 8, 2006
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 今日は最後にブラームスの1番を合わせた。セス氏(ピアノ)とこの曲を練習するのは今日で三回め。僕自身、上達しているかどうかはアヤしいが、彼のほうは明らかに着々と自分のものにしていってる……。

1楽章:  今日はかなり遅めのテンポで練習した。そしたら逆効果。やっぱり6拍子って侮れない。3+3だったり2+2+2だったりで、ただでさえ神経を遣うし、変に遅くするとかえって混乱する。
 情熱的にたっぷり歌おうとしても逆効果。適度に抑制のきいた弾き方のほうがいいのかも?

2楽章:  いろいろな意味で難しい……。和音の音程が全然うまくとれない。長いフレーズ、どこで弓を返したらいいかわからない。
 この曲の中間部は葬送行進曲らしいが、全然気づかなかった。

3楽章:  単純な4拍子のはずなのに、すごく数えづらいところがある。4拍めのウラから次の小節のフレーズが始まるような感じ。その危うい触感がいい。
 この楽章、短調で始まるが、のちに雨が止んで、最後には雲の合い間から太陽が顔を出す。

 この曲、僕自身は大好きで、内向的でどことなく物思いに耽っているような感じが「雨の歌」の名にふさわしいと思うけど、僕の周りのアメリカ人は、「だから何なの?」みたいなことを平気で言う。「雨」という言葉から連想する光景や感情が、彼らは全然違うみたい。たぶん、「雨に濡れても」、「雨に唄えばSingin’ in the Rain」的な、 超プラス思考 なんだと思う。
 ……アメリカ人に生まれなくて良かったとつくづく思う(笑)。

 実際のところ、今日は偶然にも雨。ハドソン川越しに広がるマンハッタンの摩天楼も霞んで見えた。そのほうが圧迫感がなくていい。
 しとしと降っていた雨は、いつの間にかみぞれに変わり、ついには雪になってしまった。もう四月だというのに!






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最終更新日  Apr 11, 2006 09:54:20 AM
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