ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 30, 2007
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カテゴリ: 日常
 ついにアメリカに戻ってきました。東京を発つときは桜が咲いてましたが、ニューヨーク近辺は晩冬の寂寥感がいまだに漂ってます。

 一時帰国というのはいつも波瀾万丈。予定通りにコトが進んだり進まなかったりで、何かをやり残したような後悔の念に駆られながら成田空港を発ちます。

*****

 思い起こせば一月上旬、日本へと向かう飛行機のなかで、いろんなことを考えていました。(あれ食べよう、これ飲もう。)

 そして頭の中に山口百恵さんの歌が流れます。

♪ああぁー、日本のぉどこかにぃー、私をぉ、待ってるぅ、人がいぃるぅー……♪

 ちょっと強気な表現だけど、妙に気になる歌詞だなーと思いつつ、鼻唄で口ずさみながら成田の入国ゲートをくぐったのでありました(笑)。

*****

 いつもは日本を去る段になって、結局は心苦しく思うのです。会いたい人がたくさんいたのに、彼ら一人ひとりに会うことはさすがにできないものだから。

 特に一、二週間の短期帰国の場合は悩みます。失礼ではあるけれど、決して無礼にならない程度に、自分の「お会いしたい人リスト」の親戚や恩師や ご学友

 どうせ会えそうにないんだったら、帰国していること自体を内緒にしておいたほうがカドが立たなくていいかも……、そう自分に言い聞かせて、連絡をせずにひっそりと 密入国生活 を続け、やがて離日。後ろ髪をひかれるような、あるいは後ろ指をさされてるような心境です。

 逆に、思い切って何年ぶりかで連絡をとってみると、僕のことなどとっくに忘れられてたりします(笑)。「友だちの輪」って、そうやって途切れていくのです。

 今回の滞在は期間が長かったので多くの方がたと再会できました。各人の「その後の人生」には、やっぱりなーと納得させられたり、あるいは意外に思えたり。 

 必ずしも嬉しい再会ばかりではありませんでした。
 昔よく呑みに行った店はいずれもつぶれてたり、あるいはオーナーさんや店長さんが変わっていました。

 残念なことに、病に倒れ他界していた友人もいて絶句であります……。





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最終更新日  Apr 1, 2007 06:38:19 AM
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