ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 12, 2007
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「コンパクト&コンサイス」

 このメンバー(僕、ルース、セス)でブラームスの3番を練習するのは今日で三回め。 六月の練習 ではなんとなく中途ハンパなまま終了したので、今回は終楽章に集中的に取り組むことに。

 一応「仕上げ」のつもりだったのに、この場に及んで三人の弾きかたが微妙に異なってることが発覚。

 終楽章、Allegro moltoではあるものの、自分としてはあんまりさらさらと爽やかには弾きたくない。ブラームスのハ短調なわけだし、少しだけ遅めのテンポで、かつ何かに引きずられてるような重量感も欲しい。
 しかし、ほかの二人はどんどん前に行く感じで弾きたがる。何かにせきたてられるように。

 いずれにせよ、この曲、おそらくブラームスのトリオのなかでは最も弾き応えがある。練習すればするほど報われる。

 弾き応えと言っちゃうと語弊があるかも。ルース曰く、 compact and concise 。余計なものが一切なく、短く簡潔ながら、実がぎっしり詰まってて筋肉質。シューベルトやチャイコフスキーのように冗長でしつこい感じがない。かといって淡白すぎない。



 これは真の名曲! もっともっと知られてもいいと思った。

*****

 僕ら三人はいつも曲の好みが微妙に異なるけれど、この曲は珍しく意見が一致した貴重な逸品。機会があるごとに大切に弾き続けていきたい。

gus.JPG行儀よく聞いててくれたガス(=グスタフ)君





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最終更新日  Oct 15, 2007 10:39:49 AM
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