ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 6, 2007
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「難曲物語」

 今日はグレッグ(ピアノ弾き)と一緒に二重奏の練習。モーツァルトのホ短調。

 この曲、モーツァルトの書いたバイオリン&ピアノのソナタのなかで最も頻繁に弾かれている曲(らしい)。ほかにもいい曲はいっぱいあるはずなのになぜこの曲が好まれるのか、正直ちょっと疑問だったワタシ。

 でも、今日久しぶりにこの曲を弾いてみて、その難しさに改めて焦りまくってしまい。
 名曲というか、かなりの難曲であることを再認識。

 速すぎず遅すぎず、なんとも微妙なテンポ感がまずクセモノ。フォルティシモで絶叫しながら、息の詰まる短調ワールドを演出する機会すら与えられない。

 それにやっぱり出だしが難しい。ビブラートのかけかた(かけるのかかけないのか)とか弓の配分とかきちんと計算しないといけないし、音量にも気を遣う。なにしろユニゾンだから一瞬のごまかしも許されないわけで。

304.JPG

 以降も、一見易しそうに見える譜面もいざ音に出してみるとなかなか思いどおりに決まらない。音色も音程も、弓の位置とか飛ばし具合も、悩めば悩むほどわからなくなる。
 16分音符とか強引な臨時記号が出てくるわけでもなく、きわめて単刀直入な曲のはずなのに。


 不完全燃焼感を残さずに弾き切る「加減」が難しいというか。

*****

 大人の音楽。これはじっくり取り組む価値あり。
 またもやウォルフィーに完敗&乾杯!





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最終更新日  Dec 10, 2007 12:34:15 PM
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