ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 24, 2009
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 七月と八月はジャズピアノの稽古をサボらせていただいてた。夏のあいだはもっと屋外で過ごす時間を確保したかったし、結果的に夏を満喫できたので良しとする。


 そろそろ稽古を再開せねばと思うものの、それがなかなか。
 たぶん今ごろピアノの師匠はご立腹。

 言い訳の材料はいくらでもある。来月はオケの本番(ビオラ)があるので気合い入れて練習したいし(チャイコ4番!)、バイオリンでさらいかけてる曲も山ほどあるし。

 ピアノを練習できない最大の理由はほかにある。
 実はこないだ、長いこと愛用していた我が家の電子ピアノを親友ご夫婦に売ってしまった。

 うちのピアノを譲ることは、彼らに赤ちゃんが産まれた数年前からの約束だった。
 子どもにピアノを習わせたいという彼らのご意向を尊重し、お子さんが幼稚園や小学校に通う年になったら我が家のピアノを格安でお買い上げいただくことを合意。当時の僕は、近い将来ホンモノのピアノを購入する気だったので、電子ピアノはいずれ不要になると思ってたし。


 さすがに寂しくなった。いきなり部屋が広くなったように感じられる。
 秋の夜は長い。かつてピアノが置かれたあった箇所に目をやっては、畳の色がそこだけ青々としてることに気づき、感傷的になってしまう僕であった。←ちょっぴり脚色

 ピアノが身近にあったときは、それだけで安心してしまいほとんど練習しなかったけれど、失ってしまった今、無性に弾きたくなる。(うちにはもう一台、卓上型の簡易キーボードもあるので、それで練習できないこともないけど、やっぱり鍵盤が軽すぎるのと音が電子的すぎるので、あんまり慣れちゃいたくないというか。)

 作戦変更。さっそく、あらゆるコネを駆使しまくって、外出のついでに他人のピアノで練習させてもらっている。グランドピアノを(家具として)所有してる大富豪さんの家に遊びに行ったり、若者らの集う音楽学校の練習室に忍び込んでみたり。

 我ながらセコいとは思うけど、自宅用にピアノを購入する予定も予算もないので仕方ない。
 ま、自宅でだらだら練習するよりも、限られた時間で人サマのピアノを弾くほうが、日ごろの枯渇感も手伝ってか、集中力が高まって練習がはかどるような気もする。

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最終更新日  Sep 25, 2009 07:33:21 PM
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