ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Sep 27, 2009
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「ハにはハを」

 ピアノ三重奏を珍しい編成で練習した。バイオリン(アロン氏)、 ビオラ (僕)、ピアノ(セス氏)で、ベートーベンのハ短調を。
 つまるところ、チェロ譜をビオラに編曲した版で、ビオラは基本的にチェロと同一パートを弾く(音域によってはオクターブ上げる)。

 へぇー、チェロってこんな楽しいことやってたんだー。この編曲、おいしすぎ。

 しかもチェロやビオラは「ド」が開放弦だから、ハ調の曲を弾くときって、音楽の重心を身体に感じながら弾けるという特権が(たぶん)ある。ハ短調のこの曲はバイオリンで弾くよりもチェロパートを弾くほうがなおさら親しみを感じるのかもしれず。

 ベト氏のトリオと言えば「幽霊」や「大公」が有名だけれど、考えようによってはこの3番のほうが名曲ではないか。メントリやブラトリ(?)を越えるかもしれない。「作品1」でここまで完成度の高い楽曲を書いてしまうなんて、それだけで過大評価していいと思ふ。
 古今東西、数あるピアノトリオのうち、上位五曲に入れてあげたい。←過大評価しすぎ?

 両端の楽章はもちろん、2楽章の変奏曲も3楽章のメヌエットもかなり凝ってる。


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最終更新日  Sep 29, 2009 07:10:19 PM
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