ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Oct 17, 2010
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 ゲーヂュツの秋、僕自身いろんな本番を控えてて、かなり焦っております。ヤバいです。


 ちょうど一年前に彼らのチェロ(&ピアノ)リサイタルで譜めくりをやらせてもらっており、今回ももしかして頼まれるかも、とうすうす感じてはいたのです。

 もし頼まれても絶対に断ろうと思ってました。やっぱり譜めくりって難しいです。一瞬でもめくるのが早かったり遅かったりするだけで音楽が崩壊してしまいます。そんな重責、オレには無理無理……。
 でも、主催事務局やピアニストご本人からじかに頼まれるとなかなか断れず、結局はめくるはめに。

 一流の音楽家とお近づきになれるという意味では確かにおいしい。今日はバッハ、シューマン、ドビュッシー、ショスタコなど、いろんな曲を間近で聴かしてもらいました。

 ピアニストPさんの演奏を隣で見てて感じたのは、プロの人って、重要な音とそうでない音とを瞬時に見きわめ、ところどころ潔くごまかしながら弾いてるようです。ごまかすという表現は語弊がありますが、それぞれの音は決して平等ではないということを改めて学んだのでありました。

 さらには、Pさんってば、わざと煽って挑発してみたり、かすかにルバートかけてみたり、人の耳では判断できないぐらいのわずかな時差を巧みに仕掛けて、チェリストを無意識のうちに操作してました。メトロノーム鳴らしたら全然合ってないだろうと思います。すごく勉強になりました。

 本番終了後は、譜めくり師の当然の権利として(?)、打ち上げの祝宴にも強引に参加させてもらい、タダ飯、タダ酒をいただいたのでありました。






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最終更新日  Oct 20, 2010 07:48:47 AM
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