ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 13, 2020
XML
カテゴリ: 英語
新型コロナウィルス

 - 日本では全く定着してないようだけど、こちらアメリカではみんなして covid(コウヴィッド) とさくっと呼ぶ。Coronavirus Disease 2019 を COVID-19 と短くし、-19を省き、さらには、もういちいち大文字で書くのもめんどくさくなってきて、今やみんな小文字のまま使ってしまってる。←今ここ
 - CV19と略して書く人もいる。
 - いずれにせよ、短く表現したいときは(「コロナ」と略すのではなく)上記のようにするほうが洗練されていると思う。てか、少なくとも職業報道家が新型コロナウィルスのことをコロナとだけ呼んじゃうのはまずい。


感染症、感染現象
 - disease:ヤバいやまい。illness とか sickness とかじゃなく、もっと重い病気。
 - infectious, communicable, contagious:どれも「伝染るんです」の意。後に disease をくっつけて「感染症」の意(例:infectious disease)。
 - viral:ヴァイラルって確かウィルス性のという意味だったのに、なんだか近年はネット用語?
 - cluster:特定の場所での集団感染。感染が多発する場所のことは epicenter, hot spot など。
 - ちなみに音楽用語でクラスターとは、半音でぶつかりまくってる「音の塊」。チョー不協和音。

 - 感染の流行を表す言葉は似たような単語がいくつかあって紛らわしい。ぼくの理解では以下のとおり:
 pandemic:新型コロナウィルスなど、世界規模でパニクってる状況
 epidemic:インフルエンザ、アフリカのエボラウィルスなど、特定の時季、地域で流行
 endemic:コレラやマラリアなどの風土病の流行
 - あと、pandemic のパンというのが世界を意味するのだから、global pandemic だの worldwide pandemic って言いかたはダブっててかっこ悪い気がする。
 - plague:プレイグとはペスト菌とかの感染流行。ウィルス系ではなくバクテリア系っぽいし、コービッド関連では使えないんじゃないかと思う。


ロックダウン、外出禁止、自己隔離、おうち時間
 - emergency, crisis:ヤバい状態。例えば国全体が緊急事態なら national emergency
 - lockdown:都市封鎖。外出禁止。
 - shutdown:特定の区画だけに限っての外出制限とか、商業施設の営業停止。
 - circuit-breaker lockdown:予防措置的に市民の特定の行動を特定の区画のみにて遮断。fire break とも。
 - under siege:(感染を封じ込めるため)その区画がまるごと包囲され、出入り禁止の状態。

 - shelter-in-place order:この用語はむしろハリケーンや豪雪のとき、あと、乱射事件が発生したときとかの外出禁止。
 - curfew:門限。夜間のみ外出禁止。
 - confined, quarantined, isolated, stuck at home, staying put:家に閉じこもってる状態。
 - stir-crazy:外に出られず気が滅入ってしまい、精神的に限界なさま。
 - silver lining:危機的状況においても前向きに過ごせば何かいいこと見つかるよ、みたいな。



三密、伝染、予防策
 - three Cs:(全然浸透してない用語だけど)crowded, close, confined らしい。
 - contract a disease, get infected with a disease:感染する。
 - test positive:感染が判明する(検査結果が陽性)。
 - spread a disease:感染させる。super spreader というのは多くの人にうつしまくる困ったちゃん。
 - protective measures, safety protocols:対応策、手順、基準、お約束ごと。感染の流行を抑える策の意で mitigation という語もある。
 - gargle :喉をがガラガラうがいすること。お口をクチュクチュゆすぐのは rinse。ちなみにぼくが思うに、うがいって日本では手洗いと同様に推奨されているけど、他の国ではその重要性は強調されてないもよう。
 - social distance:この用語、誰が使い始めたのか知らないけど、social の意味が謎。physical の意のはずで、きちんと物理的に距離をとるべき。
 - contact tracing:感染経路の追跡。既に感染が判明している人との濃厚接触があったならわかりやすいけど、普通に生活していて感染し、経路を特定できない場合は community spread
 - support bubbles:たぶんイギリスで広まった概念。同居してなくても、あらかじめ設定された少人数の集団を一つの household(世帯)として扱うことを認める。いちいち三密を気にしなくていいように便宜を図ること(らしい)。


感染状況、数字
 - infection rate, positivity rate, positive testing rate:感染率。検査で陽性になった率。
 - case:感染件数。感染が判明した人。「一日あたりの感染者数」は daily new cases、入院者数は hospitalizations、病床の埋まり具合は bed occupancy
 - surge, wave:感染者が増えることでグラフ上で明らかに確認できる「波」や「山」。その波をできるだけ低く抑えましょうと「Flatten the curve」という合い言葉が一時流行った。似たような表現で「Curb the surge」というのも聞いたことある。感染の増加を抑えること。
 - ちなみに日本語には医療崩壊という見事な用語があるけど、英語でもずばり一語であるのかは不明。ぼくが直訳するなら collapsed medical support system あたり。


モノ、ヒト、医療関係
 - mask, face mask, face covering:口や鼻を覆う布はほかに、bandana, kerchief, balaclava など。なお、ぼくはもともと neck gaiter の愛用者(特に冬に外を走るとき)。襟巻き同様に暖かいし、顔も覆える優れもの。以前はあんまり売ってなかったのに最近はどの店でも簡単に見つかる。
 - respirator:ぼくの理解では、医療用とかの大げさなマスクのことをレスピレーターと呼ぶ。
 - ventilator:人工呼吸器。(ECMOについては後述)
 - sanitizer:消毒液。除菌、殺菌の薬剤。disinfectant も。
 - anti-bacterial, anti-microbial, anti-viral:抗菌など「抗ほにゃらら」と言いたい場合は anti を頭につける。
 - antibody:抗体。コービッドに免疫があることを immune to COVID-19。集団免疫は、herd immunity, community immunity
 - aerosol:日本語ではエアロゾルと呼ばれてるみたい。英語での発音は「偉そう」に近い。エを強く発音。aero-solution の略?
 - carrier:感染者。ウィルス保持者。保菌者。宿主。
 - symptomatic:症状のある状態。反対に、無症状は asymptomatic
 - thermometer:温度計も体温計も同じ単語。最近は「おでこにピッ」型体温計をよく見かける。正式名称は知らないけど、みんなして forehead thermometer と呼んでる。
 - get vaccinated:ワクチンを接種する。なお、新しいワクチンの供給拡大、普及を rollout と呼ぶ。


略称
 - COVID-19:Coronavirus Disease 2019
 - CVD:cardio-vascular desease。心臓血管の病気。コービッドに字面が似てて紛らわしい。
 - PPE:personal protective equipment。マスクとかの感染予防具。
 - WFH:work from home。これ、書き言葉としてはよく見るようになったけど、実際に会話で「I'm ダブリュー・エフ・エイチing today」とか使う人はいない。
 - PCR:polymerase chain reaction。ポリメラーゼ連鎖反応。ポリメラーゼとは何かはぼくには難しすぎて謎。
 - ECMO:人工心肺装置エクモー。調べてみたら、Extra-corporeal membrane oxygenation。やはりぼくは一語もわからず。
 - ICU:intensive care unit。集中治療室。
 - CDC :Centers for Disease Control (and Prevention)。アメリカの政府機関。
 - TP:toilet paper。生活必需品(essentials)と言ったらたいていトイレ紙を指す?


そのほか、最近頻繁に見聞きするようになった用語あれこれ
 - hoard:商品を買いだめする。買い占める。panic buy
 - loot:どさくさに紛れて店を荒らし略奪する。
 - unprecedented:未曾有の、前例のない(状況)。
 - new normal:新しい日常/生活様式。normalcy じゃなく normal を名詞として使っちゃう。
 - furlough:解雇されたわけではないものの、(経営が好転するまでのあいだ)一時的に給料をもらえなくなること。ファーローと読む。
 - counterfeit, fake, bogus:偽りの、嘘の。ガセ、デマ、誤った情報を hoax(ホウクス)と言ったりも。scam, fraud とかも。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 19, 2020 12:39:26 AM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: