ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 14, 2020
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カテゴリ: 映画、テレビ
「ハイティーンBoogie」(評価 ★★★☆☆ 三つ星)

 ミュージカル映画をネットフリックスで鑑賞。
 田舎の高校が舞台。ニューヨークのブロードウェイからやって来た落ちぶれ中年役者らがあれこれ騒動を起こす。

 メリル・ストリープはさすがに演技がお上手。
 ジェイムズ・コーデンは奮闘してたわりに微妙に空回りしてた感じ。
 ニコウル・キッドマンは、演技がどうこう言うより配役的になんか違うような。
 高校生役の役者たちはみんな老け顔で無理ありまくり。彼らはたぶんアラサー。
 校長役とPTA会長役の役者はともに好演。

 悪くはないのだけれど、この映画、不必要に長い。伏線を敷いといて、でも後でそれを回収しないんだったら最初から要らない。そのぶん(準)主人公の女子高生エマの苦悩をもっと深く描いたほうが良かったのではないかと。



 音楽的には、数々の名ミュージカルをパクったような感じで、旧き良きアメリカン系。普通にいー感じ。

 何かと惜しかったけど、現在ブロードウェイの劇場が閉まってしまっているご時世というのもあって、基本的には楽しめた。

 それにしても、恋のお相手と同伴して参加するアメリカのプロム(高校卒業前に行なわれる舞踏会)って、つくづく残酷な慣習だと思う。おひとりさまはどうすればいいのか。十代という多感な時期に早くも負け犬を自覚せざるを得ない。良くも悪くも競争社会の厳しさを知らされる。

 ちなみに、ロンドンの夏の風物詩、The Proms(BBC主催のクラシック音楽行事)のほうがぼくはずっと興味があるんですけど。





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最終更新日  Dec 14, 2020 08:44:12 PM
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