★サンチャゴ巡礼日記

★サンチャゴ巡礼日記

2004年10月26日
XML
カテゴリ: サンチャゴ巡礼2004
■第7日 トリアカステラ~サリア(サモス経由) 24km  10月3日

トリアカステラからはルートが2つある。
ひとつは次の町サリアへの最短距離を歩く道。
もうひとつは僧院があるサモスを経由してサリアに至る道だ。

これから巡礼宿でのベッド確保競争が激しくなることを考えると少しでも早くサリアに着いたほうがいい。
けれども分かれ道まできて、わたしはサモス経由の道を進んだ。

道は1時間ほどで森の中に入る。
初めて雲がわき、なかなか明るくならない。
あたりは薄暗く、空気も冷たい。


かなり大きい。
緑の谷間にうずまるように建っている。

坂道を下っていくと僧院の手前で休んでいるヘンクさんを発見した。
一緒に僧院を見に行く。
ところがきょうは日曜のため、僧院が開くのは12時半。
まだ2時間もある。
僧院内にある巡礼宿はそれからさらに3時間たたないとオープンしない。

「わたしはコーヒーを飲んで待つよ」
というヘンクさんを残し、わたしはサリアに向かうことにした。
僧院で行なわれるという儀式にちょっと心残りではあったが。

サモスからの道は歩きやすく、ほとんど疲れを感じないままサリアに到着。

「公設のほかに私設の巡礼宿が3つあるからどこかに泊まれるでしょう」といわれ安心する。
案内所から町の中心部までは10分ほどの距離だった。

サンチャゴに到達した巡礼者には「巡礼証明書」が発行される。
ただしそれには「徒歩で100km以上」か「自転車で200km以上」の巡礼をした者、という条件がある。
ここサリアからサンチャゴまでが111km。


だからだろう。
サリアに来て急に巡礼者が増えた。
教会で巡礼証明書を作ると料金は0.5ユーロ(70円)。
あんまり安いのでわたしももう1通作ってしまった。

夕方、通りを歩いていてヘンクさんと再会した。
道の真ん中で思わず手を握り合う。
知った人に会うのはうれしいものだ。
「サモス経由は遠回りだけれどいい道だったね」とヘンクさん。
「あなたに僧院のことを教わってよかった。
ありがとう」
そうお礼をいった。

泊まっている私設の巡礼宿は門限が夜の10時。
なのに9時半になってもわたし以外はみな出払っている。

サモスの僧院

▲サモスの僧院。
サリアでこの僧院のCD(グレゴリオ聖歌)を買った。

サリア

▲この階段を上りきるとサリアの町の中心部に出る。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2012年03月10日 19時01分16秒
コメント(2) | コメントを書く
[サンチャゴ巡礼2004] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:巡礼証明書が欲しい人は■巡礼日記その9(10/26)  
けろぴ さん
街の入口に案内所があるんですね。

お四国さんでは・・・特に無いような??
だいたい、、巡礼宿、、っていうのが有るんだか?無いんだか??

最近のお遍路さんはバスでの団体の方も多いですし(^^;)
そう言えば・・歩き遍路の方々は どんな風にされているのでしょう??  ふむ。。

僧院がまた美しいですねv

……………儀式も気になりますね・・・
(2004年10月27日 14時09分17秒)

★けろぴさん  
とくにガリシア地方はカミーノを観光資源として重視しているらしく、地図などのサービスは充実しています。

四国のお遍路さんではそうはいかないでしょうね。
(2004年10月27日 22時56分16秒)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: