ほんやく☆こんにゃく

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ちゃしー

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August 12, 2010
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カテゴリ: 翻訳
今月のトライアリスト本講座の課題は食物アレルギーに
関する文献です。
なので、アレルギーとはちょっと離れているけれど、
免疫学の専門書を買ってみました。


標準免疫学第2版
医学書院

以前東京大学の医学図書館で調べ物をしていたときに
この医学書院の「標準消化器学」が使いやすかったので、
そのシリーズの免疫学を購入しました。
これは第2版で発行が2002年とちょっと古いのですが、

時期は未定とのことでしたので、待つのはやめて第2版を購入しました。


専門書を買ってみて意外だったのは、たった1冊でも専門書が
手元にあるだけで、訳すときに気持ちがとても楽になるということ

「これ、医薬分野独特の言い回しがありそう」
そう思ったら、思ったときにすぐ調べられる。

たったそれだけ、と思っていたのですが、その「たったそれだけ」が
意外と負担になっていたようです。
「気になることを調べられない」というのは、思ったよりも
ずっと気持ちの余裕を奪うものなんだな、と思いました。


そして実際に使ってみると、専門書ならではのメリットもありました。
課題に「innate and adaptive immunity」ということばがあり、

という訳語を見つけることができました

辞書に載っているのは、主に下記の2つずつ。
  innate immunity:先天免疫、自然免疫
  adaptive immunity:獲得免疫、適応免疫
でも、「innate and adaptive immunity」と書いてあるからには


先天、とくれば後天。
でも、adaptiveを「後天」と訳すのは無理があるような。
自然、とくれば人工。
でも人工免疫なんて、絶対おかしい。
それにadaptiveを「人工」とは訳せない。
どれがどう対になるのか、ほかに訳語があるのか、
さっぱりわからなかったんです。

で、「標準免疫学」を見てみると、この本では
「自然免疫」と「獲得免疫」が対になって使用されていました。

ということは、「自然免疫」と「獲得免疫」が対になる、という
考え方はある程度認知されているということだと思います。
しかも出版社は医学書院。その認知度合いは信用してもいいのではないか。

そう考えて、今回は「自然免疫および獲得免疫」という
訳語を採用しました。


「innate and adaptive immunity」ということばのおかげで、
思ってもみなかった専門書の使い方を見つけることができました


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Last updated  August 12, 2010 04:33:30 PM
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