PR
キーワードサーチ
フリーページ

夕暮れ時のミューザ川崎の風景、川崎駅西口すぐのところからですが、とても気に入ってしまいました。
このホールも今年で5周年なのだそうです。
●
コンサートは20時からだったので、まず企画展示室へ行きました。
木之下晃写真展 「音楽の決定的瞬間」と題して、指揮者やソリストの写真。
印象に残った指揮者の写真・・・ゲルギエフ、サイモン・ラトル、シャルル・デュトワ。
奇をてらったわけでない自然体の瞬間の数々。魅せられました。
先生も写真展会場におられて、少しお話したり、つい最近の近況報告もしました。
お祝いにと、サインをしていただいたりプレゼントもいただきました。一生ものです。
●
木之下さんの写真集のあとがきに、たくさんコンサートホールを見てきたなかで、海外のホールと日本のホールの違いが書かれてありました。
日本のホールは、ステージが観客席よりも高く、少し距離をとって設計されているところが多く、このことから演奏がステージから客へ一方通行になることが多く、ヨーロッパから来た演奏家たちが、日本の聴衆の反応が冷ややかだと感じることがあるとのことです。
ミューザ川崎というホールは、舞台と観客の距離が近く、舞台も飛び降りても大丈夫なくらい低いです。そういう設計をみて、またヨーロッパと距離が近づいたと実感されているようにも思います。
ベルリン・フィルの指揮者であるサイモン・ラトルは、ベルリンフィルハーモニーのホールより、このホールのほうが音がいいと言って、ベルリンのホールを手直ししたのだそうです。
そういったエピソードも著書にありました。
音楽家と聴衆のかけはしのような仕事をしたいとずっと言われていますが、たいへん尊敬しております。ときどきしかお会いできませんが、多くの影響を受け続けたいです。
●
20時からのコンサート
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
指揮:飯森泰次郎
ブルックナー 交響曲第7番 ホ長調 <ノヴァーク版>
19:15から指揮者自ら、ピアノで曲目の解説つき、テンションがこのときから高く興味深いおはなしでいっぱいでした。
ハ長調に比べてニ長調よりもイ長調よりもホ長調は、内面が深くなり、愛のある調性ということを語られていました。未完成交響曲の第2楽章をたとえにして。
第2楽章の書いている途中にワーグナーが亡くなり、このアダージョは、ブルックナーが尊敬する作曲家の死の思い出ということで、重要な作品であることを、レクチャーしていただきました。
スケールの大きな演奏、すばらしかったです。
あらためて音響のいいホールに魂のこもった演奏に感謝したいです。
木管楽器、トランペット、ソロパートありますが、きれいなアンサンブルでした。
この長い曲で、シンバルはたった1度しかなりませんが、2楽章途中でのこの1回、
間近で見て、目に焼きつきました。
2000円の入場料で、本当に楽しめました。
今日のこの日に感謝です。
終演後に、ミューザ川崎のホールの中での写真。ほっとする空間、また訪れたいです。
オーボイストのコンサート July 9, 2016
フォルクハルト・シュトイデ バイオリン・… June 15, 2016
ドヴォルザークの新世界/劇団東京イボンヌ… June 10, 2016
カレンダー
ひっぷはーぷさん
SEAL OF CAINさんコメント新着