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私の家は横浜だった。 勤労動員先の海軍航空技術廠のある追浜までは毎日現在の京浜急行(当時は湘南電鉄と言っていたと思う)で通っていた。定期代は国から出ていたのか、自己負担だったのか覚えていない。追浜までの途中の富岡と金沢文庫の中間に「日本兵器」という軍需工場があって、そこへ行く乗客がものすごい人数、そこでその会社のまん前に駅が作られた。その駅は「日本兵器前」という名前で戦後「谷津坂」という駅名に変わる。そこまでは毎日ギュウギュウ詰め、チビだった私は圧死するのではないかと何回も思ったことがある。戦後「日兵」は「日本平和産業(株)」略称「日平」になった。変わり身は速い。工作機械メーカーに変身した。現在「谷津坂」駅は場所が金沢文庫寄りに移動し「能見台」というしゃれた駅名に変わっている。多分昭和20年5月29日だったと思う。職場で横浜が空襲されているという情報が入った。横浜方面の者は早く帰れと職場の責任者永山工長(よく覚えていた!)から命令される。追浜からも横浜方面に黒い煙が立っているのが見えた。しかし、湘南電鉄は動いていない。徒歩で横浜に向かう。実はその前の冬大雪があってその時も歩いて帰ったので道は分かっている。現在の16号線を横浜に向かってひた走りに急いだ。杉田、磯子、中村橋と来て自宅のある蒔田に向かう。もう中村町からは焼け野原だった。夕方だったがまだぼうぼうと燃えていた。火のない道の端をこわごわ通り我が家に向かう。あった。焼けずに残っていた。直ぐ下の50メートルまでは焼け野原、細い道路をへだてた我が家側は焼けずに残っていた。良かった、嬉しかった。一人残っていた母の話では、急に風向きが変わってこちらに向かっていた火の勢いが衰え、類焼をまぬかれたとのことだった。運が良かった。途中まで一緒だった共進町に住んでいた岩山君の家は焼けてしまったとのことだった。しかも途中焼け爛れた死体を何体も見たそうだ。岩山君はその後どうしたのか、いつの間にかいなくなってしまった。このあと、横浜の中心部は焼けたトタンを繋ぎ合わせたバラックが焼け野原に立ち並ぶことになる。この情景は戦後数年間は続いた。
2005.08.19
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昨日玄関の外壁に蛾が一匹止まっていた。真冬でも元気に活動する羽根のない蛾がいるとは聞いていたが、まさかこのような小さな蛾が飛んでくるとは思っていなかった。頭から羽根の先端まで17mmぐらい。蛾は種類が多く、同定が難しい。何蛾なのだろう?今朝見たらもういなかった。
2009.02.06
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昨日はナス科の植物であるジャガイモの花を採り上げた。今日は同じナス科の雑草「ワルナスビ」。花はジャガイモや茄子に良く似ている、というかそっくりである。でも葉の裏や茎に鋭いとげを持っていて、うっかり触ろうものならそのとげが刺さり、ものすごく痛い。しかも繁殖力が強くなかなか駆除できないし、その上、全草(実も)が毒草である。このようなことから和名の「ワルナスビ(悪茄子)」が付けられたようである。元々は北米原産で、日本では1906年(明治39年)に成田の御料牧場で発見され、牧野富太郎博士が命名したという。花言葉もちゃんと付けられているんですね。それは「悪戯」!
2015.06.12
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ノルウエーの首都オスロから北西へ300Kmぐらいのところにボルグンという村がある。今日の宿泊地ラールダール(世界最長といわれるソグネフィヨルドの最奥の町)の少し手前だ。ここに1150年に建てられたというスターヴ教会がある。茶色の木造の教会で、そして興味をそそるのはヴァイキングの魔よけの竜が屋根に4体取り付けられていることだ。ヴァイキング達は西ヨーロッパへ遠征し、そこで逆にキリスト教に帰依して帰国し教会を建設したとの説明であった。一神教であるキリスト教の教会に魔よけの竜がついているということが面白かった。どこかのWebsiteに、日本でキリスト教が普及する過程で観音様とマリア様が合体したような感覚かもしれない と書いてあった。教会の周りには数多くのお墓があったが、村の人が亡くなるとここに埋葬されるのであろう。スターヴ教会は1100年から1300年ごろにわたって建設され、ノルウエーには1000程あったといわれているが、現存するのは30足らずとのことである。このボルグンのスターヴ教会はその一つ。非常に貴重な遺産である。なおスターヴ教会の詳細は下のsiteをどうぞ(日本語の解説です)。Norway - the official site in Japan -
2005.08.07
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自宅近くの農家の畑。唐辛子の赤。その近くには緑の斑も綺麗なカボチャ。自分の重みでもう茎から折れ下がってしまっているようだ。近くにあるキウィ・フルーツの棚。もう熟しているのかな?そして、その下には純白の高砂百合が。
2021.09.18
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