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2007/09/06
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カテゴリ: 小説の本棚



京橋の奉公先から暖簾分けを許され、
深川の亀久橋たもとで鮨屋をはじめた新吉。
柿鮨(こけらずし)に様々な工夫を凝らし、店を繁盛させていく。

新吉をはじめとした江戸職人たちの堅気な気質、
凛とした武家・小西秋之助の魅力、
新吉の恋話、友情話などがつぶさに描かれる ...


 ● ● ●


時は、 『あかね空』 と同じく、松平定信・寛永の改革、
棄捐令 (1789年)の頃。

江戸中期、約5,200家あった旗本は、江戸在住を義務づけられ、
少ない石高で武家の作法に従った生活を強いられていたため、
幕府成立当初から生活に窮乏していた。

一方、旗本らの俸禄米を換金するための仲介業者・ 札差 は、
やがて旗本相手の金貸業を商いの中心にして巨額の富を得、
江戸市中で派手に振る舞い、江戸町民社会を潤していた ...

TVの時代劇で、悪どい金儲けをする旗本が出てきたり、
棄捐令が公布された背景など、江戸社会の様子がよく分かる。
そんな 「知」

物語には、それほど劇的な山はない。
ひたすら、登場する人々の気骨ある生き方に魅せられる

旗本家臣・小西秋之助は、
宮部みゆき 『ぼんくら』 の同心・井筒平四郎とはまた違って、

特に、貧しいながらも、主人・秋之助を誇りに奉公する
下男・新兵衛の主従関係がいい。

『あかね空』 の緊迫感がよかっただけに、
満足度は ★★+
でも文庫本としてはきっと揃えてしまう一冊





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Last updated  2007/09/07 12:44:38 AM
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