「オネエチャン、インターコンチどぉやの?眺め、ええのん?」
「Holiday Inn な部屋はまあまあなんやけど、窓から見えるのんは草ぼうぼうのテニスコートやねん」
「うちらもグレードアッフすればよかったわぁ」
「今晩、クルーズ申し込んだからな、その時夜景見せてもらうわ」
バスは王宮に着いた。
元々は13世紀に建てられ15世紀にイタリア職人によりルネッサンス様式に。
17世紀トルコとの戦いで消滅。その後バロック様式に建てかえられる。
(再建したのはマリアテレジア)
その後、大火災と二度の世界大戦でまた完全に破壊され、今ある王宮は1950年から建てられたもの。
「復元」って発想はハンガリーではなかったのか。
内部は美術館と博物館になっていて、何度も破壊されてしまった為か、調度品や所謂私たちが「王宮」とイメージする物は残っていない。
17世紀まであった財宝は現在ヴァチカンにある。
その頃トルコに取られまいと財宝を移したのは理解できるが、そろそろ返してあげたらどうなんですか、ヴァチカンー! 見きれない程財宝持ってるでしょーが。
(その上、今は美術館が移転。どうなってるのかなー。)
Europeに行くたびにどうしてこんなに遠いんだろうって飛行機の中で嫌になるが、もしEuropeが近かったら、日本はどうなっていただろう。
ハンガリーはこの王宮が建てられる前後だけでも、モンゴル軍に攻められ、今度はトルコ軍に攻められ、その後、ドイツに。やっと戦争が終わったと思ったらソ連の干渉。
元寇の時、台風が来なかったら、日露戦争で負けていたらと想像するだけで怖い。
「なんか、あのガイド、感じ悪いんちゃう?」
「ちっとも話おもしろくないなぁ、説明聞いててもさっぱりわからん」
そう、そうなのだ。機械的に年号を並べるだけで、エピソードなんかは一切ないので、あまりにも味気なく、何も印象に残らない。
いつもはガイドさんの横に行って、一言も聞き漏らすまいとしっかり説明を聞いているのだけれど、近くに寄りたくない。
あなたねー、その上から目線の話し方、なんとかしてもらえませんかー。
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