2006年06月04日
テーマ： 好きなクラシック(2399)
カテゴリ： クラシック音楽
『 今日のクラシック音楽
』 リンデ作曲 ヴァイオリン協奏曲作品18
先日のHMVでの10枚購入のうちの1枚です。 現代スエーデンの作曲家ボー・リンデ（1933－1970）が推定1950年代に書き残したヴァイオリン協奏曲作品18です。 手許にこの人の資料がありませんので、プロフィールなどはわからないのと、私にとって初めて聴くリンデの音楽でした。
北欧のどの国の音楽にでも共通しているのは「透明な響き」「厳しい音楽」「感性と知性のバランス」を感じます。 この曲も現代音楽特有の非常に透明感あふれる旋律と響きに満ちており、その上に繊細さが全曲を支配しています。
第1楽章冒頭に静かに地の底から湧き上がってくるような、抒情的なヴァイオリンは清澄で、しかも旋律そのものがロマンの香りを濃厚に立ち昇らせています。 まるでシベリウスのヴァイオリン協奏曲の始まりのような感さえあります。
これがこの曲全体を包み込んでいる曲趣だと思います。 とても厳しい響きであり、北欧の広がる森林に降り積もった真っ白な雪と、深い青い空の見事な美のコントラストの風景を想い浮かぶような、ここでも美しい透明なヴァイオリンの響きを味わえます。
第2楽章では縦横に走り廻るヴァイオリンが次第に熱気を帯びてきて、オーケストラの増していくスケール感の大きさと相まって、見事な調和をみせています。 速いパッセージではユーモラスな感もある楽想です。
最後には再びロマンの香りを匂い立たせるような旋律で、ヴァイオリンが静かにむせび泣くような「レント」となって全曲を閉じています。
26分ばかりの2楽章構成の美しいヴァイオリン協奏曲に出会えた喜びを感じています。
このＣＤです。 五明カレン（VN） ペッテル・スンドクヴィスト指揮 イェヴレ交響楽団
↓
（Naxosレーベル 8.557855 2003年3月録音）
カップリングはリンデのチェロ協奏曲です。
↓
リンデ
HMVのネット販売で881円の廉価盤です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『 今日の音楽カレンダー 』
1903年 誕生 エフゲニー・ムラヴィンスキー（指揮者）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の一花 』 野薊（のあざみ）
自宅から徒歩15分くらいの公園の土手に2本の野薊が咲いていました。 今までにも町内のあちこちの野原や道端で咲いているのを見かけましたが、野性種のためか写真に撮るほどの美しさがなかったのですが、この花だけは2本ひっそりと美しく咲いていました。
撮影地 大阪府和泉市 2006年6月2日
菊科 アザミ属
薊の種類は日本だけでも60種類もあるほどに多いそうです。
先日のHMVでの10枚購入のうちの1枚です。 現代スエーデンの作曲家ボー・リンデ（1933－1970）が推定1950年代に書き残したヴァイオリン協奏曲作品18です。 手許にこの人の資料がありませんので、プロフィールなどはわからないのと、私にとって初めて聴くリンデの音楽でした。
北欧のどの国の音楽にでも共通しているのは「透明な響き」「厳しい音楽」「感性と知性のバランス」を感じます。 この曲も現代音楽特有の非常に透明感あふれる旋律と響きに満ちており、その上に繊細さが全曲を支配しています。
第1楽章冒頭に静かに地の底から湧き上がってくるような、抒情的なヴァイオリンは清澄で、しかも旋律そのものがロマンの香りを濃厚に立ち昇らせています。 まるでシベリウスのヴァイオリン協奏曲の始まりのような感さえあります。
これがこの曲全体を包み込んでいる曲趣だと思います。 とても厳しい響きであり、北欧の広がる森林に降り積もった真っ白な雪と、深い青い空の見事な美のコントラストの風景を想い浮かぶような、ここでも美しい透明なヴァイオリンの響きを味わえます。
第2楽章では縦横に走り廻るヴァイオリンが次第に熱気を帯びてきて、オーケストラの増していくスケール感の大きさと相まって、見事な調和をみせています。 速いパッセージではユーモラスな感もある楽想です。
最後には再びロマンの香りを匂い立たせるような旋律で、ヴァイオリンが静かにむせび泣くような「レント」となって全曲を閉じています。
26分ばかりの2楽章構成の美しいヴァイオリン協奏曲に出会えた喜びを感じています。
このＣＤです。 五明カレン（VN） ペッテル・スンドクヴィスト指揮 イェヴレ交響楽団
↓
（Naxosレーベル 8.557855 2003年3月録音）
カップリングはリンデのチェロ協奏曲です。
↓
リンデ
HMVのネット販売で881円の廉価盤です。
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『 今日の音楽カレンダー 』
1903年 誕生 エフゲニー・ムラヴィンスキー（指揮者）
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今日の一花 』 野薊（のあざみ）
自宅から徒歩15分くらいの公園の土手に2本の野薊が咲いていました。 今までにも町内のあちこちの野原や道端で咲いているのを見かけましたが、野性種のためか写真に撮るほどの美しさがなかったのですが、この花だけは2本ひっそりと美しく咲いていました。
撮影地 大阪府和泉市 2006年6月2日
菊科 アザミ属
薊の種類は日本だけでも60種類もあるほどに多いそうです。
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Re:野薊（のあざみ）(06/04)
たけぽ2001
さん
たけぽ2001さん、ありがとうございます
とも4768
さん
たけぽ2001さん
＞いい色ですね。
＞ノアザミ、きれいだと思います。
ありがとうございます。
＞私も撮りたくて探しているんですが、なぜかこちらはキツネアザミばっかりです。
-----
記事にはあちこちと書きましたが、3箇所で見かけただけなんです。 いつも目にしている種類はひょっとしてキツネアザミかも知れません。 荒地や野原に背の高いのが咲いていて、あれは西洋種だと区別しています。 この画像の薊はとても背の低い種類ですから、日本種だと思います。
(2006年06月04日 00時45分12秒)
＞いい色ですね。
＞ノアザミ、きれいだと思います。
ありがとうございます。
＞私も撮りたくて探しているんですが、なぜかこちらはキツネアザミばっかりです。
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記事にはあちこちと書きましたが、3箇所で見かけただけなんです。 いつも目にしている種類はひょっとしてキツネアザミかも知れません。 荒地や野原に背の高いのが咲いていて、あれは西洋種だと区別しています。 この画像の薊はとても背の低い種類ですから、日本種だと思います。
(2006年06月04日 00時45分12秒)
こんにちわ！
まりりん824
さん
繊細な？関西の方なのですね。お仕事もってらして翻訳の関係ダカラでしょうか？イロイロなお話し模写真も素晴らしいですね！お花の名前って 特に野草の名前が何故 共通の名前で呼ばれるか 不思議です，広い世の中で『狐アザミ』って誰が最初につけてみんなに伝わったのか？？ 最近 小さなミニボトルに小さな野草を入れて楽しんでます。本当に可愛いですね！
(2006年06月04日 07時52分58秒)
まりりん824さん、ありがとうございます
とも4768
さん
まりりん824さん
＞こんにちわ！
＞繊細な？関西の方なのですね。お仕事もってらして翻訳の関係ダカラでしょうか？イロイロなお話し模写真も素晴らしいですね！
＞
ありがとうございます。 全くの独断と偏見のかたまりのような音楽記事と花画像なんです。 とても繊細な感じではありません。 英語で言えば「about」人間なんですよ。
＞お花の名前って 特に野草の名前が何故 共通の名前で呼ばれるか 不思議です，広い世の中で『狐アザミ』って誰が最初につけてみんなに伝わったのか？？ 最近 小さなミニボトルに小さな野草を入れて楽しんでます。本当に可愛いですね！
-----
似た花でそれが野草となると「犬」「鬼」「狐」と名付けられているようですね。 可愛い花なのになんでこんな名前をと思う時があります。
(2006年06月04日 14時46分29秒)
＞こんにちわ！
＞繊細な？関西の方なのですね。お仕事もってらして翻訳の関係ダカラでしょうか？イロイロなお話し模写真も素晴らしいですね！
＞
ありがとうございます。 全くの独断と偏見のかたまりのような音楽記事と花画像なんです。 とても繊細な感じではありません。 英語で言えば「about」人間なんですよ。
＞お花の名前って 特に野草の名前が何故 共通の名前で呼ばれるか 不思議です，広い世の中で『狐アザミ』って誰が最初につけてみんなに伝わったのか？？ 最近 小さなミニボトルに小さな野草を入れて楽しんでます。本当に可愛いですね！
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似た花でそれが野草となると「犬」「鬼」「狐」と名付けられているようですね。 可愛い花なのになんでこんな名前をと思う時があります。
(2006年06月04日 14時46分29秒)
Re:リンデ 「ヴァイオリン協奏曲」/野薊（のあざみ）(06/04)
かのん１１１
さん
五明カレンさん、弦楽器雑誌で写真を拝見したことがあります。まだとてもお若い方なのに、２０世紀の曲を録音されるとは、素晴らしいですね！
わたしも是非聴いてみたいです。ありがとうございました。 (2006年06月05日 20時47分54秒)
わたしも是非聴いてみたいです。ありがとうございました。 (2006年06月05日 20時47分54秒)
かのん１１１さん、ありがとうございます
とも4768
さん
かのん１１１さん
＞五明カレンさん、弦楽器雑誌で写真を拝見したことがあります。まだとてもお若い方なのに、２０世紀の曲を録音されるとは、素晴らしいですね！
＞わたしも是非聴いてみたいです。ありがとうございました。
-----
私はまだ彼女の写真を観たことがないんです。Naxosのカタログで探してみます。 曲は現代音楽ながら、とてもロマンティックな旋律で、この曲に惚れてしまいました。
(2006年06月05日 21時02分40秒)
＞五明カレンさん、弦楽器雑誌で写真を拝見したことがあります。まだとてもお若い方なのに、２０世紀の曲を録音されるとは、素晴らしいですね！
＞わたしも是非聴いてみたいです。ありがとうございました。
-----
私はまだ彼女の写真を観たことがないんです。Naxosのカタログで探してみます。 曲は現代音楽ながら、とてもロマンティックな旋律で、この曲に惚れてしまいました。
(2006年06月05日 21時02分40秒)
Re:リンデ 「ヴァイオリン協奏曲」/野薊（のあざみ）(06/04)
会長0804
さん
私もこの曲で初めてリンデを知りまして、大変気に入りました。まさに北欧系保守本流、といった趣で、シベリウス好きには堪りませんね。
ナクソスならではの素晴らしい仕事ですね。 (2006年06月08日 00時19分11秒)
ナクソスならではの素晴らしい仕事ですね。 (2006年06月08日 00時19分11秒)
会長0804さん、ありがとうございます
とも4768
さん
会長0804さん
＞ 私もこの曲で初めてリンデを知りまして、大変気に入りました。まさに北欧系保守本流、といった趣で、シベリウス好きには堪りませんね。
＞ナクソスならではの素晴らしい仕事ですね。
-----
他のレーベルも見習って欲しいと思えるほど、最近のNaxosは非常に充実したラインナップで新譜をリリースしていますね（Naxosは別に今に始まったことではありませんが）。 多くの演奏家にもっと弾いてもらいたい、もっと聴いてもらいたい北欧の美しい曲ですね。
(2006年06月08日 00時47分32秒)
＞ 私もこの曲で初めてリンデを知りまして、大変気に入りました。まさに北欧系保守本流、といった趣で、シベリウス好きには堪りませんね。
＞ナクソスならではの素晴らしい仕事ですね。
-----
他のレーベルも見習って欲しいと思えるほど、最近のNaxosは非常に充実したラインナップで新譜をリリースしていますね（Naxosは別に今に始まったことではありませんが）。 多くの演奏家にもっと弾いてもらいたい、もっと聴いてもらいたい北欧の美しい曲ですね。
(2006年06月08日 00時47分32秒)
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とも4768
クラシック音楽を聴き続けて50年を超えました。 このブログでは、365日にわたってあります曲の初演、演奏家や作曲家の誕生日・命日などの記念日に因む音楽を紹介しています。 花のカメラ撮影をはじめて5年ですが花画像もご覧下さい。
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ONY72s I cannot thank you enough for the post. Wil@ ONY72s I cannot thank you enough for the post. Will read on...
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