のんびり生きる。

のんびり生きる。

何かがおかしくなった


 われわれは真ん中で守られ、安全であるべきなのに、何かがおかしくなった。貧しい人間が将来性のないつまらない仕事を失い、生活保護をまた受けることになっても、それは予期できる生活の一部だ。百万長者が新しい事業に全財産を注ぎ込み、その事業が失敗して、突然一文無しになっても、ずっとその可能性はわかっていた。しかし、自分たちが少しずつすべり落ち、それが毎月毎月続き、毎年毎年続き、かつて楽しんでいた支払い能力と安全保障と自尊心の水準には二度と戻れないかもしれないとわかったとき、われわれは当惑する。本当に当惑するのだ。
                        「斧」192頁


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