男の羅生門 ‐ Guitar&Bike Life ‐

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March 11, 2023
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カテゴリ: 六弦黙示録

J Rockett Audio Designs 』は Chris Van Tassel と Jay Rockett が2006年にアメリカ・カリフォルニアで設立した、ハイエンド・ギターエフェクターを製造するブランド。 伝説のオーバードライブ ケンタウルスを独自の解釈でブラッシュアップした『 Archer 』シリーズは知る人ぞ知る名品で人気を得ております。

そして今回、ご紹介致しますのはそんな  J Rockett Audio Designs  のカスタムショップ(つまりは最上位)の『 Rockett Boost 』なるものをGETしてみました。 まず単純にブロンズに輝く格好良さ・・・2ノブというシンプルな造形に対して複数配備された謎のトグルスイッチ達が『 一筋縄ではいかない。コイツが只者ではない。 』という内に秘めたポテンシャルを主張している様にも見て取れます。



入手したときは錆が出ていたのですが、磨きマニアでもある私の手によって分解・清掃・組付けされてご覧の様に美しい外観を復活させました(汚いときの写真は撮り忘れてしまいました) 量産型ではない、ハンドメイド感が漂いながらも高貴な風格を纏っているのが格好良い。トグルスイッチの取付位置にもセンスを感じます。

さて、気になる音色ですが・・・
素晴らしい!

秘密のトグルスイッチの正体は、向かって左から Punch/Bright の切り替え、中心が Boost/Cut、左が FULL/CLEAN/TREBLE、そして上部がBufferのON/OFFでした(※ノブはボリュームとゲイン)つまりコイツは一般的なオーバードライブでは飽き足らず、クリーンブースターとトレブルブースターまでもカバー出来てしまう代物だったわけです。




使うギターやアンプによっては『 パワーは十分だけど、もう少し高域が抜けて欲しい 』『 音は良いんだけど、このまま太さが欲しい 』『 ここでアタックがギャリっと出たら最高なのに 』『 ボリュームを上げないでこの音質を維持できないものか・・・ 』そんなギタリストの溢れんばかりの欲望を1つで満たしてくれるペダルでございました。

とまぁ。探せば似たようなものはあるかもですが、使った印象としては非常に素直で扱い易い。 セッティングによってはON/OFF時にアンプ直と同じ音にセッティング出来ます。このペダルの回路を通しても同じ音質ということは、原音に忠実だと言えますね(トランスペアレント) トータルで言えば音が引き締まってボケないままブーストされます。レスポール系の反応が遅いギター(良くも悪くも)では特性そのままにカッチリ! ストラト系ではノイズレスなままのゲインアップにも役立ってくれそうです。

そのエフェクター色に染まってしまうものも数多く存在しますがコイツは違う。 原音を活かしたまま調整出来、アンプとの相性を選ばないというところが素晴らしい。もしくはアンプとギターの相性が悪い場合にコイツを入れてマッチングさせることが可能。 単品としての際立った個性はありませんが素材の旨味を活かすための調味料といった感じで、ブースターとして求める姿ではないかと。




内部基板はこのように裏返して入っていて製造者のサインが入っています。10/10というのは10個限定を指すのか、製造日を指すのかは謎です。大抵エフェクターは中身を見て『このパーツ良いね~』『はんだ付け巧いなぁ』等と眺めたりするのも好きです(マニアック)




覗き込めば複雑怪奇に広がる配線と部品・コンデンサーの山々。見た目だけで言えば何となく部品点数が多く、配線等 無駄なく仕上がっているのが好きです。なんか・・・基板の美しさって萌えるんですよね。 別件ですが仕上げはお世辞にも上手ではないのに素晴らしい音を出すBJFEは芸術作品だと捉えています(ピカソの世界)

エフェクター・・・やはりそれぞれに味があって面白い。





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Last updated  March 11, 2023 09:00:08 PM
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