ハカランダ/ジャカランダ/ブラジリアンローズウッド、呼び名は様々ありますが全て同じものを指しますね。ローズウッドの種類で最高級とされるのがコレ。 密度が高く非常に硬質で粘りがありトーンウッドとして使用したときに最高の音を奏でるとか、そうではないとか。
ワシントン条約で輸出入規制がかかり非常に貴重となっていることからギタリストの中では夢の材、もしくは業界的に『 ハカランダは凄いぞ~
』と刷り込まれて洗脳されております。『 じゃ~実際にどうなのよ
』っていうことで主観ですが参考程度に語ってみます。
まず、ギターは構造上、弦を弾いて真っ先に振動が伝わる部分こそが指板。その後にネックが振動を拾い増幅しながらボディへと振動が流れ、様々な振動が組み合わさって最終的な音が決まります。まぁ厳密に一番伝達が速いのはナットやブリッジが先だとも言えてしまいますが、所詮は素人の私の考え方なので好き勝手語りますので細かいことはおいておきましょう(笑)
要は材料によって振動具合が違うので拾う音やサスティーン、倍音といった出音に明確な差が出るというわけです。 これを材料ごとに分類していくと、メイプルは高音域があり硬い/マホガニーは中低域が豊かで柔らかいなど、その材による出音の傾向をカテゴライズが出来ると言えます。その音の傾向や特性を加味して組み上げているのが楽器というわけです。
話は戻りましてローズウッドで最上位とされているのがハカランダ。
※写真は私の愛器、Bizenのカスタムオーダー品です。
ハカランダの特性としては指板に使えば『 初弾
』とでも言いましょうか・・・ピッキング時のアタックした音が鮮明でボヤけない傾向にあります。ハカランダは迫力がありながらも高音域が丸く耳障りではない。太くレスポンスが速いなどの特性があります。
中には『 見栄だけ
』なんて言われますが、そんなことは無いと思います。とは言え、一般的なローズウッドやハカランダにもトーンウッドとしてのグレードはありますので、『 ハカランダ
』というだけで必ずしも良い音が出るとは限りません。 そして結局のところ好みの話なので『 高級料理は万人が美味しく感じるのか?
』と同じように『 ハカランダだから万人が最高
』と断言できる話でもありません。
ですが、ハカランダだからこその音の傾向があるのは間違いなく、その特性を知り、上手に使っている楽器は『 ハカランダでしか出ない響き
』を生み出します。ハカランダ材は非常に希少になってきています。とりわけ地球温暖化や環境の変化で仮にハカランダの樹木があっても今までと同じ育ち方をするのかも謎。輸入できるハカランダ材も底をつくのは時間の問題ではないかと思います。
ということで、肝心なハカランダの音ですが、体感したイメージとしては、メイプルなみに音の反応は速いですね。ドライブサウンドでのハカランダはアタック強めでジャキーン! といきます。 このワイドレンジでのジャキーン感はハカランダでしか体感出来ない音でした。
ロングサスティーンの先の減衰と同時に倍音成分たっぷりの残響音が残ります。これが儚く美しい。
迫力がありながらも上品というのが素晴らしい。体感して『 最高!
』となれば枯渇する前に買いでしょう。ギタリストたるもの人生に1本はハカランダが組み込まれたギターは所有したいもんです。そんな私が恐らく最初で最後の贅沢ハカランダ仕様がコチラ。
・・・ネックまでハカランダなんです。
見栄。プラシーボ。どうとでも言ってくれ。想像ではなく弾いてからモノを言ってくれ。
マジで最高の出音です。
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