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2日続けての映画ネタですが、今日は「母べえ」についてです。作品そのものの解説は至る所で出ていますので、ちょっと別の視点から語ってみましょう。
この映画は昭和15年から17年頃を主に描いた作品です。見る人の世代によって受け止め方も随分違うのではないでしょうか。
よく戦前生まれと戦後生まれとひとくくりに世代間ギャップの象徴みたいに言われますが、今後戦前生まれは減る一方ですので、それとは別のくくり方が出てくるのではないでしょうか。
それは、戦後生まれの中で、親が戦前生まれか戦後生まれか、との区分けです。
私の母親は昭和11年生まれ。新潟の山奥育ち故、直接空襲等の戦災に遭うことはありませんでしたが、海軍に徴用された父親は乗っていた船が敵の攻撃で沈没して戦死、遺骨も戻らなかったと聞いています。また食料が殆ど手に入らなくなった時期もあったとのこと。終戦時に小学校3年生ですから、当時の様子を事細かに説明出来る訳でもないのですが、それでもリアルタイムに体験した人の言葉は貴重です。
それに比べれば、両親とも戦後生まれだと実際のその時代の空気というのはなかなか伝えにくいでしょう。自分が体験していなければ、どうしても教科書で教えるのと大差ないのではないでしょうか。
そう考えると、今後の時代において私の様に戦争体験者から話を聞くことの出来る世代の果たす役割は、決して小さくない気がします。
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