翔(はばた)く女性を応援する会社を目指します

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2025.11.27
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東京スタイルで目覚めた「商いは舞台」という感覚



―― 伎芸(ぎげい)型おもてなしの原点は、あの売場にあった。



昭和 57 4 月。私は東京スタイルに入社し、


百貨店アパレルの黄金期を全身で経験した。



東京スタイルの売場は、ただ商品を並べる場所ではない。



「お客様の感性を見抜き、即興で演じる舞台」


が繰り広げられていた。

営業マンとして、試行錯誤していた時代でした。




インショップという 自分たちの小さな劇場


ブランドの世界観を一つの舞として表現し、


照明・陳列・会話・姿勢、そのすべてを使って


お客様を 物語の主役 に導く。



私が後に名付けた 伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道 ――


その原点は、まさにここにあった。



「軍隊式の厳しさ」が教えてくれた、 心の温度 という技芸



―― 礼儀と緊張感が、人を美しくする。



東京スタイルは「軍隊」と呼ばれたほどの厳しい社風だった。


売上は絶対。支店長も新人も、数字から逃げられない。


朝礼の空気、報告の言葉、姿勢の角度に至るまで、


プロとしての矜持を問われた。



けれどその厳しさは、単なるしごきではなかった。


そこには、


「売場に立つ者は、人の心の温度を下げるな」


という無言の哲学があったのだ。



靴を揃える


胸元の名札を整える


立ち姿の


お客様が来た瞬間の目線の上げ方



これらは、後に私が体系化した


伎芸= 技(わざ)と芸(こころ)で相手を晴れやかにする力


そのものだった。



技だけでも冷たい。


心だけでも届かない。


技と心が溶け合った瞬間に、お客様の表情は明るくなる。


昭和の厳しい現場は、その真理を教えてくれた。



成功の影に潜む 動けなくなる組織



―― 伎芸型の「変化を恐れない精神」を持てなかった会社



昭和の東京スタイルは、百貨店アパレルを支える巨大な力となった。


だが平成に入り、環境は大きく変わった。


ユニクロ、 SPA 型、低価格化、多様化 ……



東京スタイルは、


「完璧な勝ち方を覚えすぎた組織」


だった。


成功体験は企業を支えるが、同時に縛りにもなる。



一方、伎芸型おもてなし商売道は


**“ 変化に応じて自分を調律し続ける ”** 哲学である。



同じ環境、同じ言葉、同じ売り方に固執しない。


相手の感性に寄り添い、空気を読み、


その場その瞬間に合わせて表現を変える ――



東京スタイルが変われなくなった頃、


私はロコレディへと舵を切った。



あの時私はまだ言語化していなかったが、


心の奥ではすでに


** 伎芸型の しなやかな商い ”** が芽を出し始めていたのだと思う。



東京スタイルのイズムは、ロコレディの血となった


―― 昭和の学びが、令和の笑倍(しょうばい)へ進化する。



東京スタイルで過ごした 5 年半は、


まさしく私の 商人人生の修行 だった。



・売場を舞台とする演出力


・お客様の心の温度を読む洞察力


・礼儀作法を徹底する所作の美学


・数字に向き合う覚悟と責任


・仲間を守る 商人の矜持



これらはすべて、


ロコレディが掲げる 伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道 の


大切な柱となった。



伎芸型は、豪華さでも派手さでもない。


** 人の感性に寄り添う 静かな美しさ ”** である。


昭和の厳しい現場で叩き込まれた「礼節」と「現場力」が、


今では地域の笑顔を増やす 笑倍(しょうばい) のエネルギーとなった。



東京スタイルで流れ始めた 商人の血 は、


ロコレディの現場を通して、より温かく、より優しく、


令和の時代にふさわしい形へと進化し続けている。



―― 厳しさの中にあったあの美しさは、


今も私の中で息づいている。

#東京スタイル
#ロコレディ
#羽富 都史彰

#ロコレディ

#アパレル興亡










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最終更新日  2025.11.28 08:18:16
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