こんぱすコーチの全方位日記

カレンダー

カテゴリ

ファシリテーション

(2)

キーワードサーチ

▼キーワード検索

< 新しい記事

新着記事一覧(全3336件)

過去の記事 >

2011年08月05日

「リーダーとしての自分の不甲斐なさに辟易しています」

マイ・コーチとのセッションで僕が言ったセリフです。

コーチ「ほぅ。不甲斐ない根拠は何ですか？」
－－リーダーとして、明確なビジョンをメンバーに示すことができてないんです。
　　メンバーから見れば「リーダーが何を考えているかわからない」
　　と思われているようで…。
コーチ「なるほど。で、まさやんが解釈するリーダーシップとは、
　　　　『明確なビジョン』を持つことが肝心だと言うわけですね」
－－はい。

－－えっ!?

意表を衝く質問でした。
でも以前、僕が部下の立場に立っていたとき、
自分のリーダーが何も方向性を示してくれなければ、
やっぱり不安にもなりましたし、
そのリーダーを信用できなくなった経験があるので、
そういった体験に根ざした自分の考えなんですよね。

そんなことをとりとめもなく話すと……。

コーチ「そうですか。でも今は明確なビジョンを持ち合わせてない、と？」
－－はい。だから悶々としていましてですねf(^ｰ^;
コーチ「明確なビジョンを持ち合わせてない現時点で、

ん!?　そんな質問!!!???……う～ん……どういうふうに接するか、か…。

この間、30秒。コーチは次の僕が発する言葉を延々と待ってくれています。
が、僕の中は半分真っ白け。何も妙案が出てこない。
何だろう、何だろう、何だろう……。
で、絞り出すように出てきた言葉は、

コーチ「おっ！　出てきましたねぇ。信頼関係づくりですか」
－－はい。単純な話、約束したことは守る、とか。
コーチ「いいですねぇ、いいですねぇ」

とまぁ、こんな具合でその日のセッションを終えました。
すると次の日、僕が毎週購読しているコーチ・エイのメールマガジンの配信日だったのですが、
内容を見て目を疑いました。

『部下がリーダーに求めるもの』というテーマの記事があったんです。
リーダーシップについてコーチング・セッションをした昨日の今日で、
あまりの偶然性にビックリしたことです。

で、読んでいくと……。

まず、
「部下に対して、リーダーとしてどうあることが大事だと思うか？」
というリーダーへの設問に対して出てくる相対的な答えは
1)方向性を明快に示せる
2)決断できる
3)部下を鼓舞し、モチベーションを上げることができる
なんだそうで、
僕の「リーダーたるもの明確なビジョンがないと…」
という考えも1)に一致しています。

ところが
「自分の上司に対して、リーダーとしてどんなことを求めるか？」
という部下の立場への問いかけに対して出てくる答えは、
1)信頼できる人であってほしい
2)公平であってほしい
3)言行一致させてほしい
という意見が多いらしく、
そこに『ビジョンを示せ』とはひと言も出てこないらしいのです。

立場が違えば、あるべき論はまったく異なるんですね。
で、僕は部下の意見の1)にまっ先に目が行きました。
「信頼できる人であって欲しい」

まさに前日のセッションで、絞り出すように出てきたフレーズ、
「……やっぱり、信頼関係を作り上げる努力ですかね」
と一致しているんです。
マイ・コーチはこのことを分かってらっしゃったのか!?

思わずメールをしてみました。すると10数分後に、
「まさやんの気付きに「乾杯！」」との返信。

やっぱり分かってらっしゃったんですね。すごい。