バリの日本食レストラン『漁師』

April 20, 2008
XML



 何故なら、バリは豊かな島である。年に三度は米がとれるし、カンクンという青菜は畑の周りでも、荒地でも、何処にでも自生しているし、果物などはマンゴー、パパイアなども豊富だし、海の魚は多いし、川でもナマズや小魚は簡単に釣れる。

 そのうえ、インドネシアでは家族や親類を大切にし、事あれば全員で支える。それにバリ島では、町でも村でも地域ごとの共同体の意識が強く、たとえば働き盛りの夫が事故死して妻と幼い子供が何人居ても、その共同体が家族同様に支える。

 だから、もう一年以上も仕事がないという家族でも、さして深刻な表情もせずに暮らしていける。

 日本のように老人の孤独死とか餓死とか、ホームレスになってコンビニなどの廃棄された食品をあさることもない。それだけバリは食べ物の豊かなところだし、助け合う心の強いところである。

 しかも店員やウエイトレスや工場で働かなくても、道路工事の砂利運び、お手伝いさん、ベビーシッター、庭掃除といくらでも働き口はあり、その多くは幼子を親元や兄弟に預けて働いている。

 そんなバリなのになんで物乞いなんてするんだよ・・・。食べるぶんぐらい働けよ・・・。それに、こんな小さな子供に物乞いを教えたら、その子は、将来どんな大人になるんだよ・・・。
 と、訝しかったり、憂いたり。



 そのからくりとは・・・

 幼い子と一緒に物乞いするのは、バリ島の東部に伝統的に続く修行のようなものだという。いってみれば托鉢のようなもの。
 ならば、それらしい恰好してくれれば、多くの外国人は協力すると思う・・・。

 ところが、にわか修行がいるのだ。
 商売として、元締めが取り仕切り、食事時になるとナシブンクースを配って歩き、女性が集めたお金の大半を巻き上げるのが・・・。

 そして、さらに、それにあやかりフリーで田舎から出てきて、物乞いするのが。

 つまり物乞い女には3種類いるというのだ。
 これを見分けるのは、それこそ至難の業・・・。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 20, 2008 04:03:36 PM
コメント(4) | コメントを書く
[バリ島の不思議 僕は見た!] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

JLmamo

JLmamo

Favorite Blog

回る駒のように New! G. babaさん

源氏物語〔34帖 若菜… New! USM1さん

バリ島ウブド 親泣… こず重@バリ島ウブドさん
  ON and OFF~子… =ひとみ=さん
バイヤーのんのんの… buyernomnomさん

Comments

meteor0501 @ Re:これっておかしくない!? 日本その3(08/02) お久しぶりです。もうブログされてないの…
珊瑚マニアック@ Re:バリ島物乞い女の実態その2!(04/13) 両替でごまかしたり お釣りをごまかしたり…
珊瑚マニアック@ Re:バリ島物乞い女の実態その2!(04/13) 両替でごまかしたり お釣りをごまかしたり…
もも姫ママ @ Re:これっておかしくない!? 日本その3(08/02) このブログ、もう見てないですか? バリに…
meteor@ Re[4]:これっておかしくない!? 日本その3(08/02) JLmamoさん >meteorさん >>元気してま…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: