りゅうちゃんミストラル

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2011.02.14
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カテゴリ: 読書



【送料無料】モルフェウスの領域

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価格:1,575円(税込、送料別)


もし、あなたやあなたの家族が治療困難な病気だったら。
コールドスリープを使って未来の医療に期待する。
そんなことが近い将来行われるかもしれない。

バチスタシリーズも作品数がかなり増えた。
桜宮を舞台にしなければ、作品ごとの設定がかなり難しくなる。

もともとプロの作家ではなかった作者の海堂。
その分、内容に集中できる(はず)。

本作品の主人公は日比野涼子。
東城大医学部のカルテ整理とスリーパーの管理。
それが「未来医学探求センター」で彼女の役目。

「ナイチンゲールの沈黙」 で出てきた 網膜芽細胞腫 (レティノ)。
「医学のたまご」 で「スーパー高校生」となる佐々木アツシ。

すでに摘出した右目だけでなく、左目にも発症。
そのため、5年間眠って治療方法が見つかるのを待っている。

ゲーム理論の第一人者、曾根崎伸一郎も登場する。
彼は曾根崎薫(本書でも少しだけ出てくる)の父親でもある。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」 でも出てきた如月翔子。
かつて救急究明で部長代理だった佐藤伸一も登場。

「千里眼の眠り猫」こと猫田も登場。
少しだけだが如月翔子にアドバイスする重要な役。
もちろん「丸投げ」高階病院長や「行灯」田口も出てくる。

それだけじゃない。
桐生のバチスタ手術で救われた元少年兵のアガピも登場。
何と世界は狭いのだろう!

近未来を描きながら、これはすでに実現が見えている現代。
海堂氏の主張もわからなくはないが「すべって」いる感が強い。

医学知識があるからといって、涼子にスリーパーの管理を任せる?
結末で分かる涼子の行動も現実離れしていて疑問。

私は本書を「もう一度読みたい」と思うことがあるだろうか?
単なる「流行小説の続編」で終わってしまうのではないか。
そんな気がする。

追記  

ノルガ共和国で中学時代の涼子に医学知識を授けた医務官。
私は「あの人」だと予想。多分この予想は当たっている。
失意のまま日本を出ても医学への情熱を失っていないとは感心。
彼の再登場が、この先あるのだろうか?

ところで天馬大吉はもう出てこない?

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モルフェウスの領域

コールドスリープといえば、「夏への扉」。
当然、海堂も読んでいるんじゃないか。

手塚治虫の「ブラックジャック」でも似たエピソードがあった。
難病を抱えたカップルがソ連科学アカデミーの人工冬眠装置に入る。
(第117話「未来への贈りもの」)
もちろん海堂はこのエピソードも知っているだろう。

『モルフェウスの領域』 海堂尊

「とにかく退屈でした」とのこと。
無理な設定を考えれば、こうした感想が出るのも仕方ないか。

モルフェウスの領域  海堂尊

佐々木アツシの年齢設定に矛盾がある件について言及。
なるほど、そうだったんだ。

「モルフェウスの領域」海堂尊

モルフェウスの領域

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最終更新日  2011.02.18 18:13:46


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