つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2025.05.26
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カテゴリ: 徒然日記
朝起きて、いつもより早く学校へ行った。
電話で済ませなかったのは、死亡診断書をコピーするためだ。

朝7時過ぎ。
管理職は来ていなかった。
暇だったので、しばらくグラウンドを掃除した。

8時前に、ようやく管理職と遭遇。
事情を話して、忌引の相談をした。今日から七日間、取れるという。
手続きはあとでいいということだったが、通夜や葬儀のあらましを知りたいというので、職員室で公務用端末を起ち上げ、簡単に入力、印刷して渡した。

「家族葬」というところを見て、管理職が聞いてきた。

家葬葬なので、会葬は結構ですとお断わりした。
「校長先生は?」「お願いします」
あとは、ごくごく親しい友人にLINEした。

住職さんの学校の先生には、お布施の相場と渡す時を尋ねた。
このあたりだと、枕経、通夜、葬儀、三日返し、初七日まで済ませてから払うのだそうだ。

主事にも挨拶をして、帰宅。

9時。
まずはJAに行く。
父の通帳があるのだ。
相続の手続きのために必要な手続きの確認に行った。
最初に、死亡診断書のコピーを見せ、手続きに入る。


役場へ死亡届を提出に行った。

提出に行った窓口の人が事務的な小役人で。
「故人の本籍の番地はわかりません」というのに書けという。
「空欄のままでは困るんです」「調べてください」「できません」
押し問答の挙句、現住所と同じものを本籍欄に書くことになった。


まったく、こちらは家族を亡くしてナーバスになっているというのに。
「火葬許可が必要になります。日時を書いてください」
「1時間くらいしてから来てください」

葬儀屋から言われていた、​ 故人と不具との親子関係を証明する戸籍 ​だけは、すぐにいただけたが、故人の戸籍や除票については、今日はできないので、金曜に来てくださいということだった。

1時間くらいでは戻らなかった。
食事をして、黒のネクタイを買って、礼服に着替え、3時くらいに行く。

今度は、あの嫌な小役人ではなく、もっとまともな感覚の人が対応してくれた。
ついでに、葬儀後役場の福祉課等で必要になる手続きの一覧も。

午後4時。
JAのやすらぎセンターに到着、心を落ち着けて通夜を待つ。
家族葬のホールは裏口の方だった。
差をつけてくれるなあ。まあ、いいけど。

家族は巨人よりも阪神、徳川よりも竜馬が好きだった。
体制か反体制かなら、反体制を選ぶ人。
通夜の席にぞろぞろ職場の同僚が来ても、不具への挨拶、いやそれ以上に義理。
その死を悼んでのことではない。

だからこれでいいのだ。
ごく少数の親戚、友人、校長先生が同席のもと、畳の部屋で家族葬は行われた。
演出的なセレモニーはなし。
住職さんの読経と法話、喪主の挨拶くらいである。

そしてその晩、不具は棺の部屋に布団を敷き、遺体と最後の夜を過ごした。

深夜、気の置けない友人が、仕事帰り、私服で訪ねてきた。
半ば呆れたが、彼なので許すことにする。
一人では食べきれないご飯やみそ汁をご馳走し、しばらく歓談した。
こういう折なので、精神的に救われた。

彼が帰った後、それでも寝付けなかったので、個人が好きだった日本酒「大関」を飲んでいたら、眠くなった。





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Last updated  2025.06.01 13:53:06
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