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カテゴリ: 落語の話
この日のお出かけ

桂枝雀門下の桂文我、桂南光両師匠の二人会。
新型インフルエンザの影響か、会場には空席もチラホラ…もちろん、ホールの入り口には消毒液も置いてありました。
いつまでこのような状況が続くのか…目に見えないウィルスが相手ですから、困ったものですね。

この日の出演陣と演目。

 桂まん我 「平林」
 桂 南光 「青菜」
 桂 文我 「やかん舐め」
 -中入りー

 桂 文我 「子は鎹」

一度ならず聴いたことのあるネタもありましたが(地方都市の落語会は、どうしてもポピュラーな演目が取り上げられるせいか、正直“あぁ、また…”となるケースが多いです…)、南光師匠がかけた「皿屋敷」は久々に聴くネタで、この日は私、これが一番面白かったです。

お菊さんの幽霊が、お皿を「一枚、二枚…」と数えながら出てくるという、あの怪談を題材にした噺。
私の中では、あの怪談の舞台は「 番町 皿屋敷」でしたが、落語では「 播州 皿屋敷」となっていました。
江戸と上方では、こんなところも違うのですね。
(ちなみに「子は鎹」に出てくる「げんのう」も、関東出身の私には馴染みのない言葉でした。落語で覚えた上方弁はたくさんあります)

この、今は朽ち果て住む人もいない皿屋敷の井戸に、まだお菊さんの幽霊が出る…というので、物好きが皆で見物に行く、という噺なのですが、「恐怖」と「笑い」のつながり具合が絶妙。

袴姿の南光師匠が演じた、怖いもの見たさにドタバタを演じる男達の姿は抱腹絶倒で、今、テレビの世界にいる「リアクション芸人」さん達の源流を見た思いでした。

開口一番のまん我さんを含め、いずれもキャラクターの演じ分けが巧みな噺家さん。





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最終更新日  2009.09.12 09:54:53
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