ねぇ、もう一度。。。

ねぇ、もう一度。。。

代休



 自惚れでは無く彼の気持ちも、自分の気持ちもお互い通じていると合宿で気づいてしまった。居てもたっても居られなくて彼に自分の気持ちを伝えたかった。入学式で見た彼の姿が頭の中でグルグル回っていた。


 携帯電話で既に彼には彼の家にいくと伝えてあったので家の近くのコンビニで待ち合わせ、コンビニの中で立ち読みをしていると彼がコンビニの窓ガラスを叩いて私に合図をしてくれた。その後二人で飲み物とお菓子を買って居たときに彼の携帯にK君たちから電話が着た。合宿で一緒だったみんなで集まっているから今から来ないか?というお誘いだった。

「あーごめん、地元の友達がこの代休中俺の家に来てるから今は無理なんだよねぇ?ササちゃん??あぁなんか疲れてたみたいだから代休中は休むって言ってたよ?」
 彼はそういって何度か謝りながら電話を切った。
「これで連休中は二人っきりだよ(笑)地元の友達は泊まるって設定だけどササちゃんはどうする?」


 私は顔が真っ赤になってしまった。泊まるなんて考えていなかったし彼のその言葉にキュンとなってしまってもいたから。


 その時彼は私の顔を覗き込んで言った。
「ごめんね、冗談だよ。。。」




「うん。」




「え?どうしたの??」

「今夜泊まる・・・」




「え?ササちゃん本気??俺の気持ち知ってて?」


「泊まっちゃ駄目?」







「そんな顔と声で言われて駄目なんて言えねぇよ。」






彼と手を繋いで彼の家に向かった。



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