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シーガル2005

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2007.10.10
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カテゴリ: カテゴリ未分類
最近何かと耳にする「ワーキング・プア」。ちょっと関心があって、派遣の実態について書いてある本を買って読んでみた。雇用の流動性確保、といえば聞こえはいいが、派遣システムでは労働者が労働力を搾取されている印象を持った。

最近では、研究者も任期つきの採用だったりして、高学歴の人でも仕事に悩みが付きまとう。結婚などを考えれば、長期に安定した収入が確保されていないとプロポーズもできないし、受けられない。先が見通せない不安のもとで日々の作業などをしていると、精神衛生上よろしくない。そんな中でよい研究ができるのはよほどタフな人であって、ちょっと線が細いとどこかで行き詰ってしまう。

派遣で日々暮らしている人は、なおさらだ。自らが意志を持って派遣を選んでいるならまだいい。例えば、結婚している女性が育児・家事に重きを置きながら仕事もしたい、という場合の選択として派遣があるのは良い。でも、定職につきたくて就けない人の派遣は大分事情が違ってくる。近所の飲み屋の看板に出ている2千円の晩酌セットを注文することを目標に1~2年切り詰めながら働き続けるエピソードなど読むと、やり場の無い苛立ちを感じる。

自分が子供の頃を振り返ってみると、世の中は、今よりも幸せ感が多かった印象がある。父親は夕食の時間に帰ってくることも多く、「かぎっ子」の友達はあまりいなかった。やはり、男親が定職を持ちながら家計を支え、女親が家の仕事を行う、というスタイルが一応の安定感をもたらしていたのだと思う。こう書くと、フェミニストやジェンダー問題にうるさい人の反感を買うこと必至だが、この文脈で、男親と女親が逆でも構わない。親のうちの一人が定職を持ち、もう一人が家庭を見る、という構図自体に意味がある。

終身雇用を基礎とすると、人は安心感を持って、心が健康のままで仕事をしやすい。将来の収入がある程度計算できるから、家も買えるしマンションも買える。その対極に今の雇用情勢があり、将来が見通せないステータスのままでは結婚もままならない。少子高齢化は進みやすいだろうし、そうした不安定な中でも後先考えずに子供を持つと、その子供の成長に責任を持たない親が相当数現れ、それが教育現場で問題となる。学級崩壊とか、給食費不払いとか。

日本はモンスーン型の民族で、環境変化に対して受容をもって当たる。と和辻哲郎は言っている。森林を焼き払って自らの農耕環境を自ら作り上げていった欧米人とは違い、能動的に環境変化を起こすことに慣れていない日本人にとっては、会社の中で安定した歯車としてこつこつ仕事をするのも悪くない。一億総中流社会で、人並みに暮らすのは結構居心地がいい。「多様なライフスタイル」くらいはいいが、「多様な就業形態」を制度上広げすぎたが故に、その多様性をうまく消化しきれないままに、暮らしのレベルで不安定さというしわ寄せを受けるようになっている。

こうした社会システムの変化に起因した生活環境の悪化が、巷間言われる小泉改革の負の遺産なんだろう。経済の競争がグローバル化する中で、古きよき安定とともに国際競争で遅れをとりながら国全体が沈没していくか、大極的には国際競争力を保ちながら、足元の人々の幸せを蝕んでいくか。「究極の選択」の中で、先般の構造改革は後者を選んだわけだ。どちらの選択が正解かは、多分誰にもわからない。でも、変えるだけ変えたから、戻すべき部分が見えてきた部分もあるとは思う。グローバリゼーション自体を非難する活動も良く目にするが、ここに異論を唱えたところで大きな流れは戻せない。グローバリゼーションを所与とすれば、一つの選択肢であったのは間違いない。

話が拡散しているが、なんにせよ、仕事に対していい加減な姿勢の人が困るのは自業自得だからいい。でも、まじめに働く人たちは、しっかり報われてほしい。2千円の晩酌セットくらいは、まじめに働けば普通に手が出せるくらいにはなってもらいたい。「ワーキング・プア」が、「ワーキング・ちょっとプア」程度に改善するだけでも、日本人の不幸度は相当改善すると思う。





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Last updated  2007.10.11 01:32:04
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