せび邸

せび邸

2004.12.08
XML
カテゴリ: 映画
「ジョバンニ」
ジョバンニ・デ・メディチという中世に実在した人物(戦士)の最期の数日間を描いた映画です。
オーソドックスだけど完璧な構図、照明、カット割りが楽しめました。
オーソドックス=王道を行くことに何のてらいも感じさせないのは、かっこいいです。
自意識過剰な映画だと、王道を行くことに自己言及してしまったり、言い訳がましいテレが入ったりしてシラけることがありますし。人も映画も自意識はほどほどに、ってところでしょうか?
ただし自意識をエンターテイメント化してる人は例外です。
リアル友のライヒ君などもそうなんですが、おもしろいし。。(^◇^)

絵画の歴史を受け継いだ映画の歴史の力強さ、それも芸術としての映画の歴史の蓄積。それを前提にして、その延長上に存在する映画ってカンジです。
伝統、という、今の日本では想像もつかなくなってきた言葉が、映画の様式の中に生きているのも素敵でした。

なんか今の日本て、今の自分を認めてくれぃ、みたいなメッセージであふれてる気がしますし。。


「春夏秋冬そして春」
「ジョバンニ」は芸術としての映画の伝統というものを、物語とは関係のないところで感じさせる映画でしたが、こちらは伝統について語られる映画でした。
一緒に観たライヒ君は、儒教的(?)な体罰や説教に激しい拒否反応を示していました。
一方、私には自分のいる世界とは違いすぎていて、ギャグのように感じられました。
彼が生きている世界には、まだまだ封建的な要素が色濃く残っていると聴いたことがあるので、納得です。
儒教的精神の権化のような男性が、山奥の湖の真ん中に浮かぶ建物に独居している、というのは、ひょっとすると今の韓国の現状を喩えていたのでしょうか?
観てて退屈はしませんが、あえて映画館でみることもないかもしれません。

*******************************************

てなわけで泊りがけで2本観てきました。
枕が替わろうがなかろうが、どこでも寝れる私は、他人の家でもおそらく路上でも熟睡できるやつです。前日の夜10時に家を出発し、電車を乗り継ぎ、江古田に着いたのが12時過ぎ。それから居酒屋で飲み食いし、寝たのはおそらく4時。9時すぎにふと目を覚ますと、宿主であるライヒ君が着替え終わった状態で、ベッドのかたわらに立ち、私を見下ろしてました。そして、
「せび、そろそろ出発せんとあかん時間やぞ?」

慌ててとび起きた私は、ふらつく足取りでトイレに向かい、「あのまま私が目覚めなかったら、ライヒ君は私を見捨てて出かけるつもりだったのだろうか?」と考え、おかしくなって笑いました。
実際は起こそうかどうしようか考えているタイミングで私が目覚めたんでしょうが。。
見捨てられて誰もいないライヒ君の部屋で昼過ぎに目が覚めた自分の姿。。
ごそごそ起き出して、お湯でもわかしながら、ああ、今頃彼らは映画を観ているんだろうなぁ、と想像している自分。。
そんなを想像するのが、妙に楽しかったっす(^◇^)


そう言うライヒ君と私は、10時に家を出ました。ヴェリちゃんとの待ち合わせ時間は10時半でした。。しかし。。
なぜか10時50分に到着したのでした。。
ふたりしてヴェリちゃんにえらい怒られました。

あああああ。。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。。ふたりしてダメ人間でごめんなさい。。どうしたら許してもらえますか? 山手線に飛び込めばいいですか? それとも中央線がいいですか? 日比谷シャンテのビルの壁に頭を打ちつけ、血まみれになればいいですか? 許してもらえるまでふたりで互いを「バカヤロー」となじりながら、殴り合ってればいいですか?

なんてことを考えてたのに、口ではなぜか言い逃れをしていました。。(汗)
悪びれたふうもなく、「なぜ遅れたのかまったく分からない。。謎すぎる。。」なんてことを言っていたような。。(汗) 
人とはなんと罪深い生き物なのでしょうか。。
(あの。。念のためいっときますが、私、もちろんヴェリちゃんには最初にちゃんと謝りましたので。。)

そして1本目。
「ジョバンニ」を観ました。
見終わった後、渋谷に移動し、「春夏秋冬そして春」を観ました。
渋谷東急bunkamuraは、途中入場すると、ペンライトを持った係りのおねぇさんが、空いてる席まで案内してくれるんですね。。知りませんでした。。
そのあと東急裏の「イ・パニーニ」で、ホットサンドとカフェオレを食べました。
「イ・パニーニ」は、ほぼ10年ぶりで渋谷を歩く私を、ほぼ昔のままの姿で迎えてくれました。
コーヒーが安いわりにうまいので、お薦めですっ。

そのあとライヒ君は仕事に行ってしまたのですが、私とヴェリちゃんは渋谷から表参道、原宿へと歩き、オムライス食べて喫茶店でうだうだ喋ってました。そしてまた渋谷まで歩き、井の頭線で吉祥寺に行き、そこから中央線に乗って帰りました。
最後のほうは、疲れすぎてナチュラル・ハイな私でした。
ろれつも回ってなかったかも。。(汗)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2005.11.23 16:19:25
コメント(14) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

Comments

セビセビ @ Re[1]:元気です(06/17) blue rose2792さん あそことはまた別のあ…
blue rose2792 @ Re:元気です(06/17) それはなによりでした。 ほっといたしま…
セビセビ @ Re:やっぱり!?(01/22) せしるんさん おぉ。。 だいたひかる…
せしるん @ やっぱり!? 私も鳥居みゆきを見たとき、戸川純を思い…
セビセビ @ Re[1]:とあるプチ・オタの見たいもの探し(01/18) sally-1020さん ご無沙汰っす^^ 絶望…
sally-1020 @ Re:とあるプチ・オタの見たいもの探し(01/18) ご無沙汰しております。 先日は有難うご…

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: