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幸せとは、気づくことである [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「幸せとは、気づくことである 仕事も人生も最高に楽しくなる脳の活用法」プレジデント社2015年刊 まずタイトルになっている「幸せとは気づくことである」から。≪幸せとは、「気づく」ことであると、さまざまな研究結果が示している。 自分の人生の中の、ごくあたりまえの恵みに目覚めることが、 汲めども尽きぬ幸せの泉となるのだ。≫ 毎日を「いつか幸せ」になるためのプロセス、手段にしてはいけない。≪本当は、今日という日は、二度と帰ってこない。 だからこそ、日々の足元を見直すことが、幸せにつながる。 つまり幸せとは、一つの「発見」であり、「認知」なのだ。≫ まさに、メーテルリンクの『青い鳥』・・ 他人の人生、別の生き方を知ることで、自分自身の幸せを見直すきっかけとなる。≪結論。 幸せの青い鳥は、すぐ身近にいる。 しかし、その存在に気づくためには「旅」をすることが必要。 幸せは、手をたたくくらい簡単なことなのだが、そのためにこそ、 他人との出会いが大切だ。≫○人生からストレスをなくす秘訣≪ストレスを感じないで働くための秘訣は何か。 何よりも大きいのは、自分でコントロールできることと、 できないことの区別をすることである。 そのうえで、前者については全力を尽くす。 後者については、うまくいかなくても諦める。 そのようにして拘らないことが、人生からストレスをなくす秘訣である。≫○一目置かれる人には「役に立たない」能力がある これもとってもいい話です(^^♪≪今やっている仕事や、置かれている立場に比べて、その人の知識や技量が過剰だと、 いわゆる「オーバースペック」の状態になる。 「あんなに知っているのに」「あれほどできるのに」もったいない、 などと周囲から言われる。 オーバースペックは、「宝の持ち腐れ」などと言われるがちだが、そうでもないと私は思う。≫≪「あいつ、あんなにモノを知っていて、すげえなあ」という驚嘆の心。 それが、人間の能力というものに対する「青天井」の認識を開いてくれる。≫≪オーバースペックな能力は、決して、役に立たないのではない。 それは、役に立つ日が来るのを待っているのである。 いわば、いつ当たりになるかわからない宝くじのようなもの。 しかも、有効期限はない。≫ ・・なんだか、オーバースペックは、とても素敵なことに思えてきます。 「言われたことしかやらない・できない・知らない」なんて、なんの魅力もありません。 だから、、周りの素敵な人の多くは、オーバースペックで、オーバーアチーブな人が多いと思います(^^♪ <目次>第1章 幸せになるチカラを育てよう(人生からストレスをなくす秘訣幸せとは気づくことである ほか)第2章 ビジネス力がぐんぐん上がる脳の磨き方(「休眠モード」の脳を叩き起こせ!面倒でイヤな課題が「地頭」を鍛える ほか)第3章 人間関係のマエストロを目指せ!(悪口には大きなチャンスが潜んでいる世間の風圧は悪いことばかりではない ほか)第4章 学びは人生の最上のご馳走(一目置かれる人には「役に立たない」能力がある人生の成功に教養は必要か? ほか)第5章 悩みも不安も脳科学が吹き飛ばす!(無駄な不安より「根拠のない自信」を持てあらゆる悩みは「数字」で解決できる ほか
2016.12.23
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走り方で脳が変わる! [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「走り方で脳が変わる!」講談社2016年刊 先日、業後の」「皇居ラン」に誘われたものの、 客先対応が入ったため、直前キャンセルしてしまいました。 来年には再挑戦しようと思っています。 ・・っていいながら、走ることはもちろんのこと、ジョギングさえ いつぶりになるだろう、といったところです(*_*; スポーツ用品店の福袋で、ランニングシューズでも手に入れようか、 なんて考えています。 ある米国の社長さん曰く、 「毎日1時間走るようにしたら、人生観が変わった」 この言葉に深く同意する茂木さんの解説は、≪脳は体の一部。 体を鍛えることで脳も鍛えられる≫から。≪脳と体は一体のものである。 これは、僕自身の考えであるとともに、脳科学の知見を総合したときに見えてくる 全体像だ。 基本的に体の基礎体力と脳の基礎体力は同じものであり、 体を思い通り動かすためにいろんな筋肉を鍛えるように、脳だって鍛えることができる。 脳と体は分けて考えなくてもいい。≫ 「脳トレ」は、脳の認知能力向上を図るものであるが、 そもそもの「脳の基礎体力」の向上が必要とされている。≪脳のスイッチは体にあるのだ。 脳の働きを向上させたければ、机の前でうんうん考えているよりも、 まず立って体を動かしたほうがいい。 具体的に、脳の運動や感覚に関わる部分、つまり運動皮質、小脳、感覚皮質、 大脳基底核などはランニングによって鍛えることができるだろう。 体を動かすことによって、そういった運動関係の回路が鍛えられることが 期待できる。≫≪また、ランニングを続けるということは、 いつ、どこで、どうやって走るかを毎日計画しているということでもある。 それによって、計画を立てて遂行するという働きに関係する、 前頭葉の回路が鍛えられるだろう。≫≪僕は、走っているときによく頭のなかでTO DOリストが更新される。 「あれをやろう」「これをやろう」と考えるのではなく、 ふと、やるべきことが思い出されるのだ。≫≪今も「挑戦しよう!」と思えるのは、走っているから≫≪物事に対してどれだけがんばれるかは「自分のスタミナの予算額」によって 規定される。≫≪精神が若い、とはどういうことか。 生活のなかで「できるかどうかわからないこと」をやる時間が多ければ多いほど、 精神年齢が若いということではないだろうか。≫ とっても魅力的な提案は「旅ラン」・・≪「旅ラン」の発見は、人生における革命だった≫≪「旅ラン」とは何か。 走りながら観光すること。 歩いて観光するのも素敵だが、知らない土地を走るのはまた違った良さがある。 走ることで景色が早回しになり、映画の中にいてしの流れを体感しているような 気分になるのだ。≫<目次>はじめに 48歳でむかえたターニングポイント第1章 わかってきた! ランニングの脳への効用第2章 仕事力アップに、ランニングがもたらすメリット第3章 「めんどうくさい」から「走りたい」へ、ランニングを習慣にする第4章 ランニングをもっと楽しく「旅ラン」&フルマラソン第5章 ランニングでマインドフルネスを体験しよう第6章 走るとは人生そのものおわりに あなたの人生は変わり始める
2016.12.23
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もっと結果を出せる人になる!「ポジティブ脳」のつかい方 [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「もっと結果を出せる人になる! 「ポジティブ脳」のつかい方」学研プラス 2016年刊 ニセモノのポジティブと、ホンモノのポジティブの違い。 ニセモノのポジティブの特徴は、 根性論、評価的な言動、いうことがデカい、でも行動が伴わない、 「他人の評価」・「世間の基準」で生きている。 一方、ホンモノのポジティブの特徴は、 具体論が好き、アスリート的な言動。 いうことのスケールが等身大。 人と自分を必要以上に比較しない。 自分軸を持って生きることが大切である。 競争に身をさらしている人こそ、「自分の中」に基準を持たねばならない。 なぜなら、 「自分の外」の基準で自分を認識することを繰り返していると、 人生が順調に進んでいるうちはそれで問題はないものの、 少しでも停滞すると、外の基準と合わない自分に大きなストレスを抱え込んでしまう。 そんな時、ストレスに立ち向かうには、「自分に中」に価値観の基準をしっかり 設けることが重要になる。 重要なのは、「自分の中」に基準を持って、楽しく毎日を過ごせるかどうかである。≪周囲の価値観を気にする時間があったら、自分の価値観を尊重して、 オンリーワン、つまり「自分ならではのスタイル」を選んだほうが、 望む未来に続いていくように思うのです。≫ 誰も見ていないところで、全力を尽くせるか?≪いちばん大切なこととは、評価や結果じゃなくて、自分で努力を続けている その「時間」なのかもしれない -。 そう考えると、人生がラクになりませんか?≫<目次>1 ポジティブ思考には「ホンモノ」と「ニセモノ」がある(「ポジティブ思考」の大きなカン違いネガティブな感情に気づくと、ポジティブになれる ほか)2 「好き」を見つけて、ストレスに負けない「ポジティブ脳」に!(なぜ、「ポジティブ脳」でなければいけないのか?「好き」なことなら、人間は本当に頑張れるのか? ほか)3 弱点を長所に!「発想の転換」で脳を味方につけよう(あなたの弱点は、一瞬で長所に変わる!長所も弱点も、あなたの「オリジナリティ」 ほか)4 「論理」のチカラで、悩みは消える!(頑固なネガティブ感情を退治する、とっておきの方法「運のいい人」は、いつも何を考えているのか? ほか)5 「ポジティブ脳」で人生をラクに、楽しく生きる!(七百万回再生された「ウェーイ!」誰も見ていないところで、なぜ全力を尽くすのか? ほか)
2016.12.18
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「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 [ 茂木健一郎 ]「ほら、あれだよ、あれ」がなくなる本 物忘れしない脳の作り方茂木 健一郎、羽生 善治徳間書店2015年刊 本書の冒頭に紹介されている印象的な話・・ 聖路加病院の日野原重明先生は、今年、105歳になりますが、 先生の手帳には、10年先の予定が書いてあり、 その予定を楽しみにしている、とのこと(^^♪ 私たちも、2020年の東京オリンピックはもちろんですが、 2027年開業予定のリニアモーターカーに乗って名古屋に行くのを楽しみにする など、先々の楽しみを持つことは大切だ、と指摘されています。 日野原先生にとって、100歳を超えても毎日が挑戦、チャレンジの連続。 私たちも新しいことに挑戦するとドーパミンが出て、脳が若々しくなる。 ドーパミンは、初めてのことをした時に一番出る。 だから、旅をして初めての場所に行ったり、 美術館で初めての絵画を見たり、 仕事で初めての人に出合うことを重ねることは、 脳にとって本当に嬉しいことになる。 迷ったら、「不安になるくらい新しいことに挑戦す」ればいい。<目次>第1部 老いない脳の作り方 茂木健一郎(若々しい脳を保つには安全基地を作ろう ほか)第2部 棋士の脳の使い方 羽生善治(棋士の記憶力とはプレッシャーを制する ほか)第3部 特別対談 将棋脳を読み解く(羽生善治に喜怒哀楽はあるか羽生善治は肉食獣? ほか)おわりに(「三手の読みと多様性」羽生善治「脳の成長に終わりはない」茂木健一郎)
2016.12.17
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脳を最高に活かせる人の朝時間 [ 茂木 健一郎 ]茂木健一郎「脳を最高に活かせる人の朝時間 頭も心もポジティブに!!」(河出文庫)2013年刊 朝、脳を最高に活かすための前提として必要なことは、「朝時間を楽しもう」というマインドを持つこと。 朝の貴重な時間を、ワクワクすることに使う。「朝起きると、どんな一日が始まるのだろうとワクワクする」 朝、起きたばかりの脳が素晴らしいのは、前日までの記憶が整理され、 フレッシュな状態にあるからです。 「目覚めから3時間」は、脳活のゴールデンタイムである。 誰にも邪魔されない時間 =家を出るまでの時間 =ゴールデンタイム 脳のパフォーマンスが低下前に、やりたいことに取り組むために、 朝食を摂る前=「朝飯前」に行う。 脳は「やらされている」感があると喜ばないので、 「積極的にやっている」という意識を持たせるひと工夫を考えてみるよう 心がける。自分でゴールを作り、達成する喜び・・ゲーミフィケーションを取り入れてみる。○脳を活かすために、朝やりたい10カ条1.朝イチバンに太陽の光を浴びる。2.起床後、メールやツイッター、フェイスブックをする。3.インターネットで、「今日何が話題になっているのか」などをチェックする。4.ウォーキングやジョギング、または座禅や歩行禅をする。5.朝食は控えめにとる。朝カレーはおすすめ。6.新しいことや今まで未達成で終わっていたことに挑戦する。7.目標や夢を具体的に書き出したり、想像したりして、アウトプットする。8.クリエイティブな仕事や勉強をする。9.ポジティブな言葉を発するようにし、また周りの人とも掛け合う。10.「朝食会」や「勉強会」「読書会」などに参加し、出逢いを広げる。 ・・2や3は、もったいない時間の使い方では?!<目次>第1講 朝こそ脳が喜ぶことをやりなさい第2講 脳科学者は語る!脳を最高の状態にする習慣第3講 自分を変える 幸せを引き寄せる『ポジティブ脳』のススメ第4講 けだるい朝が一気に変わる脳科学的・快眠管理術第5講 悩みや不安に負けない!『朝型脳』をつくるヒント第6講 脳の長所をとことん活かす超朝時間マネジメント第7講 『朝イチSNS』活用術で脳が歓喜する情報を入手!
2016.12.10
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東京藝大物語 [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「東京藝大物語」講談社2015年刊 小説もどきですが、茂木さんが、藝大の講義を頼まれて、 学生たちと交流したことを表現するためにも、こういうかたちが自然だったのかもしれません。 つき合ったのは、美術学部の学生たち。 藝大は、二浪三浪四浪が当たり前の世界。 その理由は、油絵科は、30倍、40倍、50倍だから。 一次試験は、両国の国技館で、テーマを与えられて絵を描く。 実に7時間! 二次試験は、上野校地の絵画棟で三日間にわたり、油絵を描く。 教授たちが、デッサンや油絵をずらりと並べて、これがいい、あれがいいと、 順番にとっていく。選ばれれば、合格(^^♪ センター試験は、200点くらいでも受かった人もいる((+_+)) 卒業制作で最優秀の作品は、大学により「買い上げ」となる。 アーティストしての将来有望のお墨付きでもある。 そのため、卒業制作は、学生たちにとって、アーティストになるという「芸術の夢」を ふくらませる、大切な現場となる。 そんな学生たちに向けた、茂木さんのメッセージ・・「幸福と、才能は似ているところがありませんか。・・」「才能が十全に発揮されている状態は、幸福だと言える。 最も高いパフォーマンスを実現しているフロー、ないしはゾーンの状態においては、 人間は限りない幸福を感じるのです。・・」「一方、人間というものは、根拠もなしに、万能感に浸ってしまうものでもあります。 ダニング=クルーガー効果という言葉を、聞いたことがあるでしょうか? これは、成績下位者の学生の方が、かえって、自分の相対的順位は高いと勘違いし、 逆に、成績上位者は、自分のパフォーマンスについて、控えめな評価しかしないということです。・・」「まとめれば、幸福には、二種類ある、ということです。 自分の才能を、最大限に発揮している、フロー、ないしはゾーンの幸福。 一方で、自分の足りないところを直視せず、これで大丈夫だと勘違いしてしまう、 偽りの幸福。 みなさんには、ぜひ、前者の幸福を、目指して欲しいと思います。 才能のフルスイングによってしか、到達できない至高の幸福と、 才能を小出しにして、送りバントを繰り返すことで、達成される幸福と。 君たちは、どっちを選ぶのだろう。」
2016.10.30
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脳が冴える快眠法 [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「脳が冴える快眠法 人生がうまくいく「質の高い睡眠習慣」のつくり方」日本能率協会マネジメントセンター 2013年刊 寝不足で頑張っている人が思っていること・・ 「睡眠というのはムダな時間だから、いかに短い時間で済ませるか」 「短い睡眠のなかで、いかに効率よく疲れを取るか」 でも、 脳は、休息のために眠っているのではなくて、 昼間とは違った働きをするために、睡眠という活動にチェンジしている。 つまり、「睡眠とは脳にとってアクティブな時間」である。 脳は眠ることによって、日中に得た膨大な量の情報から長期的な記憶の定着や 思考の整理といった知的活動を行っている。 さらに、「何を覚えておくか」「何を忘れるか」の選択が行われることで、 無意識ながら賢く記憶を選別している。 睡眠時間を削ってまで仕事をすることで、 着手できる事柄は増えますが、その処理能力や創造性は落ちてしまう。 それに加えて、脳と身体の疲労蓄積により、気力(モチベーション)が失われる。 睡眠時間と日中の仕事における仕事の効率は、見事に比例している。 夢の中で、脳は思ってもいない独創性を発揮する。 アイデアを考えるときに迷ったときは、眠った方がいい。 逆にいえば、よく眠らない人は、創造的に生きられない、といえる。 睡眠をとおして、それまでの経験を整理して、そこから「気づき」や「発見」 をすることができる。 発想力を高めるためのハイパフォーマンス睡眠法・・ 睡眠に入る5分前に脳に命題を与え、夢活動を準備する。 こうすることで、睡眠を、アクティブで攻めの行為にできる。 でも、こんなことしたら疲れちゃうのでは? と思うかもしれませんが、 実は、脳が使っているエネルギー量は、寝ているときも、起きているときも、 それほど変わらない。 アイデアや発想について、「sleep on it(それを一晩寝て考える)」という 英語の言葉もあるくらい。 ある程度アイデアに煮詰まったときには寝てしまい、目覚めで脳がすっきりとした 状態になることで解決できるようになる。 日中、アイデアや発想に煮詰まったときは、 パワー・ナップ・・仮眠を取ってみる。≪仮眠において重要なのは、いつでもどこでも必要があれば眠ることができるかどうか≫ にある(^^♪ 快眠を心がけることで、いつも心と身体を健康な状態に保つことができる。 つまり、睡眠を変われば人生の3分の1が変わるだけなく、あなたの人生そのものが変わる。 <目次>はじめに 快眠こそ、仕事の効率をアップさせる脳を育てる!序章 脳と睡眠の意外な関係とは!?第01章 まずは脳と睡眠のメカニズムを知ろう!第02章 快眠をもたらす睡眠準備をしよう!第03章 脳が冴えわたるための睡眠力をアップさせよう!第04章 睡眠でイノベーションを起こそう!第05章 脳がふたたび冴えわたる! 短時間仮眠のススメ
2016.10.01
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】超バカの壁 [ 養老孟司 ]養老孟司「超バカの壁」(新潮新書)2006年刊≪相談をするときに、具体的な答えを期待する人がある。 それはおかしい。 自分のことは自分で決めるので、 相談とは、根本的な「考え方」についての疑問である。 他人に伝えることができるのは、「考え方」だけである。 具体的な事情は、じつは当人しか知らないからである。≫≪「自分に合った仕事」なんかない≫≪仕事というのは、社会に空いた穴です。 道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、 そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。 それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、 ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。 仕事は自分に合っていなくて当たり前です。≫≪合うとか合わないとかいうよりも大切なのは、 いったん引き受けたら半端仕事をしてはいけないということです。 一から十までやらなくてはいけない。それをやっていくうちに自分の考えが 変わっていく。自分自身が育っていく。そういうふうに仕事をやりなさいよ ということが結論です。≫ 「仕事がつまらない」「会社が面白くない」というのはなぜか?≪それは要するに、自分のやることを人が与えてくれると思っているからです。≫≪会社は全体として社会の中の穴を埋めているのです。 その中で本気で働けば目の前に自分が埋めるべき穴は見つかるのです。≫<目次>まえがき 1 若者の問題 若者は凶暴になったか 昔の若者は悪かった 私もフリーターだった 憧れのニート 「自分に合った仕事」なんかない 給料は社会にもらう 世襲のすすめ 秀吉はえらい ニートに感謝する オンリーワンよりただの人 時期が来る 個性に自信がない こだわりという壁 2 自分の問題 自分とは一体何者か 無意識の本質的確信 脳は勝手に動く 墓の違い 日本人の「私」 3 テロの問題 テロとは戦うべきか 大切なのは予防 保守の意味 自爆テロと特攻 テロは倫理問題 恋愛もテロ 血税の意味 マツタケ足りて礼節を知る 4 男女の問題 なぜ女は強いのか 男は極端 政治家の夜 動物も安定している 5 子供の問題 少子化はなぜ起こるのか 「らしさ」が消えた たたき込むことの大切さ 子供中心で考える 大人の都合 子供には手入れ 「ああすればこうなる」式とは 子供と株は違う いじめは都市が作った 大人のいじめ 6 戦争責任の問題 反日をどう考えるか 北京政府を相手にせず 統一をすすめよう 憲法第九条と後ろめたさ 世論調査は怪しい 被害者根性 7 靖国の問題 靖国参拝の何が悪いのか 私の抱えた靖国問題 解剖体の慰霊 国立宗教の誕生 すっきりしなくていい 中国、韓国は放っておく 8 金の問題 金で買えないものはないか 金への恨み 金で買えない死体 研究は金で買えるか 9 心の問題 心の傷は治すべきか 震災と戦争のPTSD イライラする匂い ヤコブソン器官 連続殺人犯の脳 10 人間関係の問題 なぜイライラする人が増えているのか 老人文化の必要性 つかず離れずがいい ファンレターの返事 原則を持つ 職業倫理のない人 11 システムの問題 活字離れは問題なのか ネットとメールも活字文化 テレビの影響力 カオス理論 フラクタル理論 結論は物差し次第 わからないことの価値 システムの複雑さ エントロピーとカラス 丸もうけは無理12 本気の問題 誤解されると損をするか 誤解はあたりまえ 分をわきまえる だれでも転職する遺族に殴られたこと 面倒から逃げない 雑用のすすめ あとがき
2016.07.31
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】脳はなぜ「心」を作ったのか [ 前野隆司 ]前野隆司「脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説」(ちくま文庫) 「心」とは何か? 「心」≒「意識」の謎・・ 1.<私>の不思議 2.バインディング問題 心が無数の小びとから成り立っているとしたら、 その小びとの行動全体を結びつけるシステムが必要となるのではないか。 3.クオリアの問題≪「私」が「自分」に宿るのはわかるが、 どうして<私>が「自分」なのかがわからない。≫ ここでいう「自分」とは、自分のからだと脳を含めた、個体としての・ハードウェアとしての自分のこと。 「私」は、現象的な意識のことであり、 <私>とは、その中から、ものやことに注意を向ける働きの部分を除いた、自己意識について感じる部分のこと。 <私>を振り返って、ああ、<私>だ、と感じる、再帰的な意識の状態のことだ。 「自分」の境界は、思ってよりも曖昧なもの。 お腹にある大腸菌やブドウ球菌、はたまた胃の中で消化されたものは、自分の一部か否か。 「自分」の「身体」は「物体」だが、「自分」の「生命」は「現象」なのだ。≪自己と他者、内と外、という分け方は生命現象としてはそもそもナンセンスなのだ。 自己も他者も、知情意に対して流れ込んできて流れさっていく対象であるという点では 同じようなものなのだということができる。≫ ミンスキーさんは『心の社会』の中で、 脳の無意識の自律分散的処理のことを、 心とはたくさんのエージェントから成る社会だという比喩を使って説明した。 つまり、脳の中には、たくさんの小びとがいて、それぞれ自分の仕事をせっせとこなしている。 マーヴィン・ミンスキー「心の社会」≪「私」たちが主体的に行っていると思っている「思考」という行為は、 実は無意識下の小びとたちが行っている自律分散計算だと考えられるということだ。≫ リベット博士の実験の衝撃・・ 指を動かし始めた0.35秒後に、指を動かそうと「意図」する私。 つまり、私が意図する前に、無意識下に、小びとたちが既に活動を開始している。 ≪「意識」は小びとたちの決定に従っているのに、 あたかも「意識」が「自分」を従えているように錯覚している・・≫≪「私」は受動的に小びとたちの結果を受け取り、 せっせと勘違いし続けるための機能にすぎない・・≫ 小びとの行動を結びつけるもなにも、私に主体性がなければバインディング問題も存在しない。 また、大問題といわれるクオリアについては・・≪<私>とは、記憶とも「知」「情」「意」の多様さとも関係なく、ただ単に、 ピュアに、「<私>というクオリアは<私>である」、という決まりが脳の中に定義された結果 作り出されたクオリアに過ぎないと考えられる。≫ でも、前野さん、心配ご無用、といいます。≪あなたの意識でもある「私」は受動的で、そのクオリアである<私>は無個性だけれども、 あなたの無意識の中にいる小びとたちは個性的なのだ。≫≪前向きにまとめさせてもらうと、 あなたが何か失敗しようと、性格のいやな面をもっていようと、それらはどうせ小びとたちが やっていることなんだから、くよくよしなくてもいい(まあ、くよくよしているのも小びと たちなのだが)。逆に、どうせ<私>というクオリアは無個性、などとくよくよしなくても、 あなたの一部である小びとたちは個性的である上、あなたのこれからのさまざま経験によって あなたの小びとたちはもっともっと個性的になる可能性を秘めているのだから、 大いに自信と希望をもっていいい(まあ、自分と希望を持つのも小びとたちなのだが)。≫<目次>第1章 「心」―もうわかっていることと、まだわからないこと(心の五つの働き意識の三つの謎 ほか)第2章 「私」は受動的―新しいパラダイム(からだのどこまでが自分なのか?脳=「私」、ではない!? ほか)第3章 人の心のたねあかし―意識の三つの謎を解く(「私」は心を結びつけてはいない「私」は何のために存在するのか? ほか)第4章 心の過去と未来―昆虫からロボットまで(動物は心を持つか?昆虫の気持ちになってみると!? ほか)第5章 補遺―「小びと」たちのしくみ(コンピュータと脳は同じか?ニューラルネットワークは万能コンピュータ? ほか)
2016.07.24
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思考の整理術 前野隆司 /出版社:朝日新聞出版前野隆司「思考の整理術 問題解決のための忘却メソッド」朝日新聞出版2009年刊 ちょっと意外なこと・・ 人は忘れることによって、抽象化能力を手に入れ、 問題解決能力を高めることができる。 だから、「忘れること」を積極的に評価してみることの大切さを指摘したもの。 将棋の羽生さん曰く、 「独創的な思考や、創造的な思考に頭を切り替えるとき、記憶は足を引っ張る」 神経心理学者の下條信輔『サブリミナル・インパクト』「独創性を発揮する秘訣は、全体の状況をよく把握した後に忘れることではないか」 ≪本書は、記憶というシステムについて論じた「記憶システム論」だ。≫≪「記憶システム」について論じようと思ったら、「思考システム」や「システム思考」 との関係を論じないわけにはいかない。 なぜなら、記憶システムの本質は、忘却が成長やシステム思考や幸福と結びつく、 という意外なダイナミズムの面白さにある、と考えるからだ。≫≪記憶は無意識化のため、つまり、忘れるためにある≫≪知識や経験がありながらあえて「忘れた」かのように≫ふるまる。≪白紙になって、全体を見る力。これは「技」と言うほかない。 つまり、細かい知識に捉われず、全体を俯瞰するスキルだ。≫ 記憶には、大きく2つある。 宣言的記憶と、非宣言的記憶。 宣言的記憶には、「意味記憶」と「エピソード記憶」がある。 意味記憶とは、いわば頭の中の国語辞典・百科事典のようなもの。 エピソード記憶とは、いわば頭の中の日記やアルバムのようなもの。 無意識で行ったことはエピソード記憶できない。つまり、 意識はエピソード記憶のためにある。 非宣言的記憶とは、 辞書にも日記にも書けないような記憶であり、 主に身体に使った練習の繰り返しや、経験を重ね場数を踏むことによって 「スキル」として習得されるものが多い。 「スキルの記憶」ともいう。 「スキルの記憶」は、学習によって伸ばすことができる。 「考えること」「人と接すること」といった経験を 重ねることによって、自らの「スキル」を身につけることができる。 「スキルの記憶」は、 「フィードバック制御」 「フィードフォワード制御」 「フィードバック誤差学習」 を通して、伸びる。 「フィードバック誤差学習」のためには、 失敗したときには、しっかりと「何がまずかったのか」を分析すべきである。 そうすることで、脳の中に構築した、身体や外部のモデルを更新することができる。 すぐには伸びなくても、ある瞬間、飛躍の日を迎えることができる。≪記憶力に自信のある人であればあるほど、あえて忘れる努力が求められている。 記憶力を伸ばすよりも、考える力や対人折衝力といった大局的・俯瞰的思考スキル を鍛えることによって、スキルの記憶を脳に刻み込んでいくことの方が必要とされている。≫<目次>第1章 「脳」と「記憶」の関係(なぜ忘れることが必要なのか記憶とは何だろうスキルの記憶はどうしれば鍛えられるのか)第2章 忘却のメカニズム(年代によって記憶の果たす役割は変わる記憶は忘れるためにある忘れられない記憶との付き合い方)第3章 「忘れる技術」を身につける(「忘れる」ためには技が必要である「失敗の記憶」をつけておこう「記憶力信仰」にさよならを)第4章 「忘れる力」を生かす仕事術(記憶との付き合い方が異なる二つの生き方忘れるために必要なツールとは?記憶に頼らない生き方が求められている)第5章 忘れるほど生き生きと生活できる(重視される能力は時代とともに変化する記憶との新しい付き合い方を構築する)
2016.07.24
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】記憶の森を育てる [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「記憶の森を育てる 意識と人工知能」集英社2015年刊≪今こそ、論じられるべき問題がある。 人工知能は、その一つだろう。 人工知能の「耐えられない狭さ」。 しかしそれゆえの有能さに、どのように向き合うか。≫ 意識と人工知能との比較をしてみると・・ 意識では、 データ:ビッグ・データ(物理的オーバーフロー) 解析 :志向的クオリア(概略認知を含む)と 感覚的クオリア(現象学的オーバーフロー) 出力 :意思決定、判断、身体性に基づく運動(言語を含む) 一方、人工知能では、 データ:ビッグ・データ 解析 :統計的解析、評価関数による最適化 出力 :デジタルデータ(限られた身体性) ≪この世界におけるどのような「普遍」も、「私」や「あなた」という、 「N=1」の個別性にこそ宿る。≫だから、≪一般に、統計は「意味」には迫れない。 ところが、統計でも意味は扱えるのだという擬制が行われ、 現在の人工知能の開発は基本的にその路線から行われている。≫≪意味の本質を解明しようとする際には、統計的なアプローチはなぜ無力なのか。 端的に言えば、意識とは、「今、ここ」の、「N=1」の問題だからである。≫≪私たちの意識内容は、「今、ここ」の脳活動によって生み出されるものであって、 その背後にあるのは統計的な法則によって説明されるものではない。≫ 人工知能は、狭い。 しかし、にんげんの精神世界の活動も、同様に狭いのかもしれない。≪人間は、一つの課題に集中している時、他のすべてを排斥している。 チェス、将棋、囲碁のチャンピオンが盤面に向かって発揮する集中力は素晴らしい。 その時、多くのものが除かれている。≫つまり、≪人工知能のこのような「狭さ」を通した「卓越性」は、 人間が本来持っている傾向の「スペクトラム」の中にある。≫ 狭さゆえに、卓越する。・・サヴァン症の能力と同様に。≪・・現在の人工知能のアプローチでは、意識の謎は解けないし、 私たちの身体性も担保できない。 人工知能を支えている「統計的」な手法は、結局、「今、ここ」の 存在の重みから遠い。≫<目次>はじめに第1章記憶と意識過去を今につなぐもの意識の採掘人意識の進化のオーバーフロー理論意識と統計的アプローチフローと超越的体験第2章場所と記憶瓦礫を一つひとつ拾うことなぜ、人はそこに行かなければならないのか中谷宇吉郎と青首グリーンフラッシュさえ、見たことがあるのかもしれないダウン・アンダーの空気言葉と国家第3章神と人工知能重さを感じて生きる対話と知性人工知能の散歩あとがき
2016.06.09
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【楽天ブックスならいつでも送料無料】「自分」の壁 [ 養老孟司 ]養老孟司「自分」の壁 (新潮新書)2014年刊 「自分探すな」・・≪個性は放っておいても誰にでもあります。 だから、この世の中で生きていくうえで大切なのは、 「人といかに違うか」ではなくて、 人と同じところを探すことです。≫≪「自分」「自己」「自意識」等々、言葉でいうと、ずいぶん大層な感じになりますが、 それは結局のところ、「今自分はどこにいるのかを示す矢印」くらいのものに すぎないのではないか。≫≪とすると、「自己の確立」だの「個性の発揮」だのは、 やはりそうたいしたものではない。 そう考えたほうが自然な気がしてきます。≫≪実際には、「本当の自分」なんて探す必要はありません。 「本当の自分」がどこかに行ってしまっているとして、 じゃあ、それを探している自分は誰なんだよ、という話です。≫ 人はウイルスでできている・・ ヒトゲノムの研究が進んでわかったことは、 人間の遺伝子の並びを全部会読すれば、人間の設計図がわかると思っていたら、 遺伝子イコール人体の設計図でないことがわかった。 たんぱく質の設計にかかわっているのは、遺伝子の中の1.5%のみで、 残りの98.5%はかかわっていなかった。 しかも、そのうち30%は、外部のウイルスだったらしい。 私たちは、ウイルスと共生している。 でも驚く必要はなく、そもそも お腹の中には、60兆とも100兆ともいわれる数の細菌がいるし、 顔にも歯にも、おびただしい菌がいる。 いじめへの対処法・・ いじめをなくそう・・なんて教師や学校がいっても、絶対になくならない。≪むしろ考えておくべきなのは、いじめられたときの対処法です。 なくすことを考えるよりも、いじめられた子が自分の逃げ場所をつくれるように したほうがいい。世界を広げるのです。≫ 学校がつらければ、山に虫取りにでもいったらいい。 自信を育てるのは自分・・ という「いじめ」への処方箋の一方、≪目の前に問題が発生し、何らかの壁に当たってしまったときに、 そこから逃げてしまったほうが、効率的に思えるかもしれません。≫≪ところが、そうやって回避しても、結局はまたその手の問題にぶつかって、 立ち往生してしまうものなのです。≫≪社会で起こっている問題から逃げると、同じような問題にぶつかったときに 対処できないからです。≫≪そのときに逃げる癖のついた人は、上手に対処ができない。 だから結局は、逃げ切れないのです。≫<目次>第1章 「自分」は矢印に過ぎない自分よりも他人を知ったほうがいい 理想像を持ったことがない 地図の中の矢印 溶けていく自分 臨死体験はなぜ気持ちいいのか 意識は自分をえこひいきする 生首はなぜ怖い 誰もが幽体離脱可能 どっちでもいい第2章 ほんとうの自分は最後に残る弟子は師匠になれない オリジナリティと学問 恋をしていた「自分」は別人 世間の本質は変わらない 思想は自由 脳は顔色をうかがう第3章 私の体は私だけのものではない体内の他者 チョウと幼虫は同じ生きものか 体内はウイルスだらけ 共生の強み シロアリとアメーバ 私は環境の一部 田んぼは私 第4章 エネルギー問題は自分自身の問題 原発も世界の一部 エネルギーは一長一短 成長を疑う エネルギーの限界長期的な議論をする場が必要 第5章 日本のシステムは生きている デモをどう考えるか デモへの違和感 連帯は怪しい 馴染めないから考える 政治問題化の弊害 安保の頃 思想は無意識の中にある 世間の暗黙のルール 江戸の不思議な人材登用 変人もまたよい 日本の自殺は多いか 世間といじめ第6章 絆には良し悪しがある絆のいい面を見る 個人主義は馴染まない 不信は高くつく 橋下市長を信用するか あこぎはできない第7章 政治は現実を動かさない選挙はおまじないである 世界はオレオレ詐欺だらけ 言葉は現実を動かさない 「やったつもり」でことを進める やはり参勤交代 官僚の頭を変える 知的生産とはホラの集積である 医学は科学か 闇雲に動く意味 政治は生活と関係ない 無関心もまたよし リーダー次第ではない フラフラしていていい第8章 「自分」以外の存在を意識する ゼンメルワイスの発見 「がんと闘わない」は正解か 小渕首相の賭け 待機的が正解とは限らない 身内の問題 臨終間際の治療は不要か 「私の死」は存在しない 親孝行の本当の意味 福沢諭吉の勘違い 「我」はいらない 意識外を意識せよ第9章 あふれる情報に左右されないために純粋さの危うさ 排外デモの純粋さ 情報過多の問題 メタメッセージの怖さ 医学の勘違い なぜ政治が一面なのか 軍国主義の誕生 生きていることは危ないこと テヘランの死神 柳の下にいつもドジョウはいない 鎖国の効能 適切な情報量とは ツールは面倒くさい 地に足をつけよ第10章 自信は「自分」で育てるもの一次産業と情報 脳は楽をしたがる 厄介だから生きている 仕事は状況込みのもの 人生はゴツゴツしたもの 自分の胃袋を知る 自信を育てるのは自分
2015.08.20
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【中古】 やり抜く力 「継続のDNA」を身につける /プレジデント編集部【編】 【中古】afbやり抜く力―「継続のDNA」を身につける (PRESIDENT BOOKS) プレジデント編集部2006年刊 脳は、私たちにとっての自然である、という指摘・・ 面白いです。 茂木健一郎「最新科学が分析「脱線する脳、走り続ける脳」」≪私は、脳とは人間が世界を認識するうえでの大切な臓器であり、 人間が認識する世界は脳内1000億の神経細胞がつくり出す「脳内現象」 にすぎない、とことあるごとに述べてきました。 しかし一方で。脳という小宇宙は世界という大宇宙の一部でしかないことも 事実です。≫ そして、脳の中に起こる現象のほとんどは自分でコントールできない。≪私たちにできるのは、よいと思われる刺激を脳に入れ、 あとは、自分勝手に脳がそれらを整理、編集して何らかの成果を生み出すことを 辛抱強く待つことだけです。≫ つまり、脳をコントロールしようとすることは、 畑や森を手入れしたり、耕したりすることに似ている。 脳を育むことは、脳という自然が最大の力を発揮するように、無意識に働きかけることにある。 <目次>第1章 やり抜く力(24期連続最高益の優秀企業社員が実践する成功シナリオの描き方とは 初公開!「稼ぎ続ける花王マンの思考法」(尾崎元規)四冠王棋士が初めて語った!勝率6割以上を続けるための「捨てる技術」 「好調キープの秘訣は年間20敗にあり」(羽生善治) ほか)第2章 解決!三日坊主、掛け声倒れ、中途半端の悩み(思いつきで動いてしまう(浅草キッド)計画に時間をかけすぎてしまう(松本大) ほか)第3章 自分の背中を押す5つの仕かけ(「組織の歯車感」払拭―全体俯瞰で自己効力感アップ(勝呂彰)「貧乏くじ意識」脱却―「美点凝視」でハズレを当たりに(本間正人) ほか)第4章 リセットの科学(仕事に前向きな社員はわずか2%しかいない! 衝撃データ!日本人の「働く意欲」は世界最低(岡田恵子中村健太郎)怠け心に打ち克つには「書いて、見て、考える」一人作戦会議が大切だ 最新!手帳術継続のDNAの身につけ方(鈴木優子) ほか)第5章 私の秘密!なぜ、そのとき挫けなかったのか(極度の営業不振―豆腐店の原点を気づかせた「広辞苑の一行」(樽見茂)絶望の片道切符―生保北陸ナンバーワンを勝ち取った元もやしっ子の意地(谷川須佐雄) ほか)
2015.04.22
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加藤諦三講演集 逆境に強い人―折れない心のつくり方 [Kindle版] クリーク・アンド・リバー社 学生の頃手に取っていた加藤諦三さんの本、 [Kindle版] だと廉価・・ ちょっと前だと100円・・で読むことができます。≪人生の危機がない人はいない。誰にも人生の危機はある。 問題は、乗りきった人と乗りきれなかった人の違いは何かということです。≫ その違いを、本書で明らかにしている!、って。≪一番目の特徴は、 困難にぶつかっても、それを”脅威”ではなく、”やりがいのある仕事”とみなし、 変化には気持ちの高揚とエネルギーをもって応えるということです。 変化を恐れず、逆に変化が来たことで、自分自身を高揚させるのです。≫≪・・元気に危機を乗り越えた経営者は、変化が喜びになっているのです。≫ 一方、≪うつ病者は変化を怖れるが、実は「変化することこそ、抑うつを征服できる 唯一の方法なのです」≫ところが、≪日本人の保守性は、うつ病と親和性のあるメランコリー親和型と考えたほうが いいでしょう。 変化が怖いのです。 状況が変化するということは自分が変わらなければならない。≫ 危機的状況、変化を問われる状況で、 ゼロベースでやり直しをすることができるか? 変化に対するエネルギーを持っているか? が、やり直しができるか否かを分ける。≪幸せか不幸かは、その人の”ものの見方”で変わる≫ サミュエル・S・フランクンは、「幸福感は、その人のパーソナリティと非常に関係がある」という。 第一に、「楽天的である」こと。 第二に、「幸せな人は、幸せな人的環境を持っている」 第三は、「自分に適切な目的を持っているかどうか」 ・・その目的を達成しても不幸なら、やめてしまえ。 たとえば、ギャンブル依存症は、負けるだけでなく、勝っても不幸のまま。 そして、 はたして、逆境は「不幸」なのか? それは、本人の受け止め方によるところが大きい。 しかし、逆境時のマインドは、以下のことを知ることが必要。≪物事を悲観的に考えると能力は落ちる≫≪自分が駄目だと思ったら、能力がストーンと落ち≫る。≪楽観的に考えて、努力を続けることが肝要です。≫<目次>はじめに第一章 危機を元気に乗り切った経営者たちの「三つの共通点」 変化を楽しめる人は危機に強い 惨め依存症」と「うつ病」の人が抱く変化への不安 「幸福な人」「不幸な人」の違いとは? 身近な存在との深いつながりに価値がある アメリカの家族観と「変化」に対する価値観 現状に不満を言うだけの人、変える努力のできる人第二章 逆境に強い人のメンタリティとは その一 変化を「脅威」ではなく「やりがい」ととらえる その二 周囲の人たちとの深い関わりを大切にする その三 物事を「自分がコントロールする」という感覚を持つ ストレスに強い人が持つ「四つのC」 幸せか不幸かは、その人の「ものの見方」で変わる 物事の「結果」と「幸福度」は別物 問題解決の意志がなければ、幸せにはならない第三章 逆境は「不幸」か? ――あなたの「解釈」で世界は変わる 人生を左右する「楽観的解釈」と「悲観的解釈」 「拡大解釈」と「限定解釈」というもう一つの指標 物事を悲観的に考えると能力は落ちる 苦しみや不満を生み出すのは「事実」そのものでない こころの苦しみを「書き出す」ことのすすめあとがき
2015.01.12
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茂木健一郎「金持ち脳と貧乏脳」総合法令出版2013年刊 茂木さん、『花子とアン』に出ていましたね(^-^;≪金持ち脳とはお金を増やすことを考えている脳であり、 貧乏脳とはただお金を使うことだけしか考えていない脳です。≫≪貧乏脳は、何よりも先に自己欲求を満たすことで満足してしまう脳です。≫≪お金がある、あるいはお金持ちであるということの一番の特権とは 「人生の選択肢が広い」ということ≫≪若いうちのお金は、経験という経済活動に使うべきである≫特に、≪脳の中に残るものにお金を使う≫≪経験値を高めるために必要なことは、自分にとってアウェーを見つける ということです。このアウェーを常に求め、そのためにお金が必要であれば、 そのお金は惜しみなく使うということです。≫≪資本の重要性の本質とは、 「資本があるからこそ思いきり挑戦できる」ということです。≫ 資本は、「お金」だけではなく、≪知識や経験、スキルもまた「資本」となるのです。 有形無形の財産や人との関係性など、多くのものが「資本」として 私たちの挑戦を支えています。≫ 貯金が10万円ある人は、10万円分の不確実性を受け入れられる。 貯金が100万円ある人は、100万円分の不確実性を受け入れて挑戦することができる。≪私の持論は、普段のお金は節約はしても、 人間関係まで節約してはいけないというものです。≫≪人とのかかわりを節約してしまうことは、その人が本来手に入れることのできるはずの チャンスや幸せまで削ってしまうことになります。≫ ≪人間関係の原則は、「自分が先に与える」です。 その仕組みに気づいた人が人生の勝ち組みになっているというわけです。≫<目次> 第1章 誰も知らなかった脳とお金のただならぬ関係第2章 人間の経済活動は、脳がすべて支配している第3章 景気は脳に左右される第4章 お金を生み出す人間関係のつくり方第5章 お金持ちは皆、脳の使い方が上手な人である第6章 実践! お金持ちになる脳の使い方最終章 脳内イノベーションでお金を生み出す秘訣
2014.09.28
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茂木健一郎・山崎まゆみ「お風呂と脳のいい話」東京書籍2014年刊 温泉の脳に対する効用・・ そもそも「お湯」は、贅沢なもの。 じゃぶじゃぶのお湯ももちろん、 昔なら、お湯を沸かす薪代もばかにならなかった。 温泉に入るため、わざわざお金を出して、交通費と時間をかけて行く。 この温泉の楽しさは、 その「ライブ」感にこそある。 山口瞳「温泉へ行こう」 川端康成「温泉宿」<目次> 第1章 お風呂で脳が感じること第2章 お風呂で脳のメンテナンス第3章 裸と混浴第4章 風呂コミュニケーション第5章 日本の温泉文化を世界に誇ろう第6章 温泉道と温泉の達人第7章 これからの温泉とは
2014.08.23
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池谷裕二・上大岡トメ「のうだま2 記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!」幻冬舎2012年刊≪解剖学的知見からは、脳の神経細胞の数は、 3歳以降はほぼ一定で、100歳まで生きてもほとんど変化がないことが報告されている。 つまり、脳という装置は経年劣化しない。≫ 実は、忘れ物は、大人よりも子供の方が多い。 大人が忘れっぽくなった、というのは「思い込み」。 子どもの頃に比べて、記憶すべき量が2ケタ以上増えているにもかかわらず、 復習やテストをして再確認する時間をとらなければ、覚えられなくて当たり前。「もの覚えが悪くなった」と感じるのは、 すなわち、≪好奇心自体が働かなくなっているとき 「新鮮」と感じられず何でも「当たり前」で片付けてしまう つまり 人生に慣れてしまっているんです≫ 「記憶力が年齢とともに衰えるなんてウソ!」「尊い好奇心を失うな」Never lose a holy curiosity. Einstein<目次> 第1章 記憶力の減退は加齢が原因ではない!(なかなか思い出せない!!なかなか覚えられない!!)第2章 加齢で脳の神経細胞は減らない!(記憶の役割って?短期記憶と長期記憶キーパーソン カイバ ほか)第3章 睡眠を記憶力増強に利用しよう!(眠ることも記憶のうちレミニセンス効果魔法の記憶・方法記憶 ほか)第4章 好奇心があれば記憶力は衰えない!(脳は入力するよりも出力を重視する)
2014.08.03
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池谷裕二・中村うさぎ「脳はこんなに悩ましい」新潮社2012年刊 脳ができたのは、生物にとって、とても最近のことになる。 地球上に生命が誕生して38億年経つが、 生物が脳を獲得したのはわずか5億年であり、 身体はまだうまく脳を活用できていないのかもしれない。 脳は、常に、膨大なエネルギーを作って、 目一杯にフル活動している。 でも、物を認識したり、手を動かすといった感覚や運動に使われているのは、 わずか5%にすぎない。 残りの暗黒エネルギーの意味はわかっていない。 それがわかれば、うつや統合失調症なども解明できるかもしれない。 ところで、 妄想や幻覚を見る統合失調症は、通常十代後半以降に発症するが、 その発病率は、なんと人口の1%・・・べらぼうに高い。 症状は、前頭葉のドーパミンのシステム不全から現われる。 ・・世に、幽霊話が多いのも、さもありなん、と思います。 実は、太平洋戦争の最中には、うつは少なかった。 戦時下の悲惨な状況、どん底にいるときは、うつに罹ってはいられない。 生き延びるのに精いっぱいな時は、うつにならず、 生きることに余裕ができ、将来を憂える時間があると、発生率が高まる。 うつ症状は、薬でなく、軽めのエクササイズ、散歩でも効く。 薬に頼るよりも、歩いた方がいい。 眠ることは、最大のストレス解消である。 睡眠のリセット力は、想像以上にすごい。<目次> 第1章 ひらめきの男、直感の女(常にフル活動する脳美と病のあいだ ほか)第2章 ダマし合う脳と身体(アルツハイマー治療薬で医療費が爆発!?「美しい」には法則がある ほか)第3章 脳はなぜ生まれたのか(脳とうつ病の関係驚異の「睡眠リセット力」 ほか)第4章 脳は遺伝子から自由になれるのか(遺伝子診断をやってみた!ハゲと耳アカは遺伝で決まる ほか)
2014.08.03
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脳科学者・茂木健一郎の人生相談第三文明社2014年刊(2)「生きる力」はどこから出てくるのか≪「生きる力」をつけるためには、 まずは、自分の置かれている状況から逃げないことが大切です。 どんなにみっともなくても、苦しくても、欠点だらけでも、 とりあえずそんな自分を受け入れる。・・ 情けない自分の中に、どんどん下りて行ったときに、 人は、その薄暗がりのの中にかすかに輝く光を見いだすのです。≫「ある人の価値は、何よりもその人が自分自身からどれくらい自由になっているか で決まる」(アルバート・アインシュタイン)(18)経済をどう考えるか きちんと答えが出せるようなかたちの問いを、「良設定問題」と呼び、 正確な答えを出すことが難しい問いを、「不良設定問題」と呼ぶ。 「不良設定問題」が解けないのは、専門家の能力が低いからでも、 誠意が足りていないからでもない。 人生には、「不良設定問題」がたくさんある。 「どこかに正しい答えがあるはずだ」とか、「自分が絶対に正しい」と信じる方が間違っている。(20)領土問題はどう考えるべきか ≪領土を巡る熱狂は、「安酒の酔いに似ている」≫(村上春樹)<目次> まえがき、(1)科学的知識は人生に必要か、(2)「生きる力」はどこから出てくるのか、(3)フクシマの原発事故は何を提起したのか、(4)どうすれば人を愛せるか、(5)信仰・宗教は必要か、(6)陰で悪口を言う友人を信じていいか、(7)人が惹かれ合う理由は何か、(8)友だちに笑われても大好きな鳥を見てていいか、(9)我慢の人生でよいのか、(10)人はなぜ涙を流すのか、(11)発達障害を脳科学ではどう考えるか、(12)ハゲたら女性にモテないのか、(13)「地球に優しく」という言葉の意味は何か、(14)夕日を見ると癒されるのはなぜか、(15)芸術家に大切なことは何か、(16)科学者になるためにはどうすればいいのか、(17)就職を決めるにはどうすればよいか、(18)経済をどう考えるか、(19)日本の教科書についてどう考えるか、(20)領土問題はどう考えるべきか、(21)人種差別をどのように考えるか、(22)インターネットとは何か、(23)「偉い人」とはどんな人か、(24)孔子の素晴らしさとは何か、(25)坂本龍馬の魅力とは何か、
2014.07.27
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マンガ脳科学入門―心はどこにある? (ブルーバックス) ゲラトゥリ・アングス、サラーティ・オスカー、小林 司講談社2001年刊 心の発明・・ 人間にとって、昔から、「心」が自明であったわけではない。 紀元前8世紀頃に作られた『イーリアス』『オデュッセイア』の物語において、 いわゆる「心」については一言も触れられていない。 すなわち、「考える」「決める」「信じる」「疑う」「欲する」などの 言葉が一切見られない。 アキレウスから、プリーセーイスを奪い取ったアガムノーンの言い訳・・『しかし、勇者アキレウスよ。 責められるのは、私ではないぞ。 私が、おまえから、麗しのプリーセーイスを盗んだのではないぞ。 ゼウス神、運命の女神と復讐の女神が、私の心の中に、 残忍な狂気を駆り立てて、ことをおこさせたのだ。』 主人公たちには、何かを「決める」という「自由意志」がない。 ところが、 それから4世紀後のプラトンやアリストテレスの時代になると、 「考え、意思、欲望などが収まっている場所」を、 プシケ、「心」と呼ぶようになった。<目次> 心と脳:簡単な歴史心の発明心とは何か?脳との出会い脳は物質なのでしょうか、それとも精神なのでしょうか?地図作りの先駆者たち空洞にある心脳室、組織と心魔法の治療魚と呼ばれる魚頭の上のこぶ〔ほか〕
2014.07.14
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夢枕獏「人間って何ですか?」(集英社新書)2014年刊 夢枕獏さんと池谷裕二さんとの対談・・ 自我は、脳の中のどこにあるか?≪脳のどこかに局在的にはいない思うので、分散していると思うんです。 その中でも脳の表面、大脳皮質の比較的後ろ側にいるんじゃないかと。≫ 生命っっていったい何なのか? 一言でいうと「開放系の非平衡」である。 人の細胞は60兆あるけれど、数か月あれば多くが入れ替わる。 つまり、ミクロな物質としての自分は入れ替わるけれど、形や心して秩序は保っている。 生命現象は、渦や台風みたいなもので、本来は無秩序なはずのところで 局所的にものすごく見事にできた秩序である。 生命は秩序であり、エントロピーを下げている。 一方、エントロピーは増大する。宇宙はだんだん無秩序になる。 これは矛盾なのか? 否。一時的にエントロピーが低い状態になった方が、 かえって効率よくエントロピーを増大させることができる。 それこそが、生命の答えである。 宇宙はビッグバン以降、全体のエントロピーがどんどん増大しているけれど、 より速く無秩序にするには、局所的に生命のような秩序を作っておいた方が、 宇宙が速く老化することができる。 私たち生命は、宇宙を効果的に老化させるために存続している。 そう考えると、生命は宇宙のほかのところにもいるはず。<目次> 第1章 ヒトに自由意志はあるのか(池谷裕二(脳研究者))第2章 宇宙は人間に「ちょうどよく」できている(佐藤勝彦(宇宙物理学者))第3章 縄文の精神に持続可能性を学ぶ(岡村道雄(考古学者))第4章 人類という種の来し方、向かう先(長沼毅(生物学者))第5章 人間の命だけが尊いのか(島薗進(宗教学者))第6章 ダイオウイカの追跡から見えた、人間の可能性(窪寺恒己(海洋生物学者))第7章 生命の境界を揺るがiPS細胞研究(八代嘉美(幹細胞生物学者))第8章 人の死に方を考える(ビートたけし(芸人・映画監督・俳優))
2014.07.14
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茂木健一郎「挑戦する脳」(集英社新書)2012年刊≪創造性とは、・・脳の側頭連合野に蓄積されたさまざまな情報を自由に組み合わせたり、 結び付けたりして再現する技術のことである。 その際に必要な自由な連想は、視覚的な一覧性に妨げらることも多い。 視覚的な一覧性が措定している限定された配置や、 定まった順序が、そのような制約を超えて組み合わせや結び付けを試みることを 投げてしまうからである。≫「新しいことを考えているときには、 暗闇の中を手探りで歩いているような感覚がある」(アインシュタイン)≪意味を問うな。 踊れ。 人生のさまざまなことに悩みを深化させていた高校生のときに、 フリードリヒ・ニーチェに教えてもらったこと。 踊ることが、生きることの偶有性に対する、 最も「強靭」な答えであり得ること。≫<目次> 暗闇の中を手探りで歩く発見の文法「挑戦」の普遍性非典型的な脳誰でも人とつながりたい偶然を必然とする盲目の天才ピアニスト欠損は必ずしも欠損とならず脳は転んでもただでは起きない笑いが挑戦を支える日本人の「挑戦する脳」アンチからオルタナティヴへ挑戦しない脳死に臨む脳臨死体験自由と主体「自由」の空気を作る方法地震の後でできないリヴァイアサン
2014.05.11
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茂木健一郎「脳が冴える快眠法 人生がうまくいく「質の高い睡眠習慣」のつくり方」日本能率協会マネジメントセンター2013年刊「睡眠力」を高める。 睡眠力とは、眠るために必要な力。 睡眠は、「毎日の仕事で最高のパフォーマンスを発揮するため」にある。 「スリープ・アスリート」の勧め。 スリープ・アスリートとは、第一線のビジネスパースンが実践している 脳と身体のコンディションを整えるために、 「睡眠も仕事のひとつ」という高い意識を持つ、ということ。 睡眠中、脳は休息していない。 無意識ながらも賢く記憶を選別している。 睡眠はそれまでの経験を整理して、そこから「気づき」や「発見」をする。 睡眠が不十分であると、記憶が定着せず、記憶障害や言語障害を引き起こす。 また、注意力や集中力が散漫になることで、大きなロスになる。 発想力を高めるためには、 睡眠に入る5分前に、脳に命題を与え、夢活動の準備をする。 早起きすることで、自分の人生の時間とのレースに先行逃げ切りができるようになる。 早起きは、自己管理の基本である。 仮眠・・パワーナップの勧め。 20分の仮眠は、朝20分寝るよりも、8時間分のスタミナが保てる。<目次>はじめに 快眠こそ、仕事の効率をアップさせる脳を育てる!序章 脳と睡眠の意外な関係とは!?第01章 まずは脳と睡眠のメカニズムを知ろう!第02章 快眠をもたらす睡眠準備をしよう!第03章 脳が冴えわたるための睡眠力をアップさせよう!第04章 睡眠でイノベーションを起こそう!第05章 脳がふたたび冴えわたる! 短時間仮眠のススメ
2014.03.07
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養老孟司「無思想の発見」(ちくま新書)2005年刊 冒頭、「本音」についての定義が紹介されています。 『新明解国語辞典』では、 「本音=口に出していわない本心」であるのに対し、 『広辞苑』では、 「本音=本心から出た言葉。たてまえを取り除いた本当の気持」 はたして、本音とは、「いうものか、いわないものか」 「私なんてない」・・ 「意識的な私」とは、じつは「点」でしかなく、中身がない。 他者との関係、役割によって、私は決まってくる。 「自我なんてない」・・ 意識は後追いの機能にすぎない。 「他人が見る自分は本当の自分じゃない」のではなく、 「他人が見る自分こそが自分だ」 「自分」とは「探す」ものではなく、 「創る」ものである。 もう、個性とか、本当の自分とか、自分に合った仕事とか、 アホなことは考えない方がいい。<目次>第1章 私的な私、公的な私第2章 だれが自分を創るのか第3章 われわれに思想はあるのか第4章 無思想という思想第5章 ゼロの発見第6章 無思想の由来第7章 モノと思想第8章 気持ちはじかに伝わる第9章 じゃあどうするのか
2014.02.09
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茂木健一郎「幸福になる「脳の使い方」 」(PHP新書)≪幸福とは技術の積み重ねです。≫≪・・人は思考法を変えることによって、 自ら幸福にもなるし、不幸になることもできる・・≫≪メンタル(精神面)の健康は、必ずフィジカル(肉体面)の健康に通じます。 脳内の内分泌系へホルモン系はメンタルの影響を受けやすいので、 一日のうち、不機嫌でいる時間帯が多かったり、 不満や不安感でいっぱいな毎日を送っていれば、 必ずその悪影響はフィジカルにも出てきます。≫上司との折り合いが悪い人へのアドバイス・・「スルー力」を身につけなさい。≪スルーとは、何か問題となるものをやり過ごすという意味です。 ストレスの原因になるものが目の前にある時、 それにぶつかって解決しようとするのではなく、あえてやり過ごす方法です。≫ ≪人は年齢を重ねれば重ねるほど、 自由を感じる度合いが増える。≫ 何事も、慣れれば、ストレスは減る。≪幸せとはソリューションがいくつもあること≫ 限定され、制約のある人生の中であっても、 問題や課題を計決するための手段、選択肢を複数も持つように 心がけること。 その柔軟な発想こそが、幸せになるための条件である。ケン・シーガル『Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学』<目次>第1章 お金で幸福を買えるか?(イースタリン・パラドックス経済成長を遂げても幸せになれない理由 ほか)第2章 不安、苦しみから解放される瞬間(「思考の順番」を変えてみる幸せを決めるのは、たったひとつの条件ではない ほか)第3章 脳から不安をなくす「気分転換法」(「気分転換」を味方につける「自分の人生でゼロのもの」を見つける ほか)第4章 脳は年齢を重ねるほど自由になる(口癖をコントロールするウォーキングで頭の整理 ほか)第5章 毎日の「今、ここ」が幸福に変わる(将来のために今を犠牲にしても、幸せにはなれないどんな状況でも楽しむのが幸せの達人 ほか)
2013.09.04
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茂木健一郎「新しい日本の愛し方」(新潮新書)2013年刊 日本の大学制度の問題点・・ スティーブ・ジョブズは、日本の一流大学には合格できない。≪これが「正解」だと教えられて、それを鵜呑みにするのは「二流」の知性に 過ぎない。 本物の知性とは、前提になっていることを疑うこと、 通常行われている知的営みの枠組み自体を再構築することだろう。 そのような態度は、現代文明を支えるイノベーションを起こす上で欠かせない。≫≪「意思決定」においては、「正解」は本来存在しない。≫ 同じく、政治においても、「正解」は存在しない。 「政治とは、可能性の芸術である」(ビスマルク)≪政治は、私たちが呼吸をする空気をつくりだす過程である。 政治は「空気清浄機」であり、「空気製造機」でもある。 今の日本が息苦しいとすれば、その第一の責任は、政治の文化の中にある。 うまく政治を回しさえすれば、日本の空気は終戦後のように、再び清聴となろう。≫≪人間の脳は、「次」の一手があると思っている限り、「可能無限」を感じることができる。 一つ先の「次」のステップさえもがないと思うと、急速に息苦しさを感じるようになる。 そして、有益な活動ができない暇人たちは、ろくでもないことを考え始める。≫<目次>まえがき 第一章 現代の「黒船」の正体 第二章 「本物の知性」を生む教育 第三章 「発信者」をつくるための教育改革 第四章 「息苦しさ」を打開する政治 第五章 日本の弱さ″は、同時に強さ″でもある 第六章 頑固な日本の「吸引力」 第七章 自分たちで勝手に動くしかない 第八章 国家の生理と原子の倫理 第九章 新しい「幸福」の条件 第十章 すべての道は日本に通じる
2013.07.15
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湯浅誠・茂木健一郎「貧困についてとことん考えてみた」(NHK出版新書)2012年刊「テロリストが出現する地域と、 上下水道の普及していない地域は一致している」(養老孟司)≪人間の脳というのは、 「安全基地(secure base)」がないと、チャレンジすることなんてできない。 どんな人間でも、「安全基地」がなければうまくいかない。 それなのに、自分の生活がうまく立ち行かないのは、自分のせいだと思い込まされてしまう。≫ いきなり高いハードルを乗り越えらえる人は少ない。 ハードルは少しずつ上げていかないといけない。≪世の中に階段をつくらないといけない。 断崖絶壁だったところを階段にならしていくような。≫<目次>1 パーソナル・サポートの現場へin釧路(パーソナル・サポート・センターへ「当事者性」を大事にする ほか)2 自己責任論は、なぜおかしいのか?in豊中(プロフェッショナル集団によるサポート体制問題が複数あっても、生活は一つ ほか)3 壁を意識化する(ワンストップ・サービスの相談会へ第2のセーフティーネット ほか)4 貧困と日本社会、そして民主主義について考えるin東京(パブリック・マネーも悪くない民主主義における「調整責任」と「決定権限」の関係 ほか)
2013.07.15
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【送料無料】『モナ・リザ』に並んだ少年 [ 茂木健一郎 ]茂木健一郎「『モナ・リザ』に並んだ少年: 西洋絵画の巨匠たち」(小学館101ビジュアル新書)小学館2012年刊≪世界を見るということは、映画のようにそのイメージがそのまま 「脳の中のスクリーン」に投影されることを意味するのではない。 人間の脳は、世界についてさまざまな解釈を抱き、 その「果実」を心の中に思い描く風景の中に投影する。 同じ景色を見ていても、見る人の脳の違いによって、 全く異なる何ものかが映るのである。≫『フランダースの犬』・・≪・・「絵画」というものの精神的な価値の大きさに心打たれる。 たった一枚の絵の中に、人は世界を託すことができる。≫≪美というものが、さまざまな要素の間の均衡や調和を必要とするということを 考えれば、平均こそが美しいということも納得できる。≫≪個性は、平均から外れることを意味する。 だから、美しいということと、個性的であるということは、潜在的な緊張関係にある。≫≪個性は、本人にさえとらえきれない無意識の領域に属する。 内ある不可視の場所から発見されるしかない。≫<目次>1 キスリングからルオーまで2 マティスからスーラまで3 ゴッホからルドンまで4 セザンヌからミレーまで5 ドラクロワからゴヤまで6 ヴァトーからレンブラントまで7 ベラスケスからブリューゲルまで8 ティツィアーノからダ・ヴィンチまで9 ボスからフラ・アンジェリコまで
2012.09.01
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【送料無料】なぜ、脳は神を創ったのか? [ 苫米地英人 ]苫米地英人「なぜ、脳は神を創ったのか?」フォレスト出版 2010年刊 「神は存在するか?」 という問題に対しては、 科学はすでに「存在しない」という解を得ている。 霊を見た、霊の存在が分かる人は、 脳が物理現象を霊的現象として処理したために生じる幻想である。 壮大な宗教ストーリーも、神が存在しようがしまいが、 すべて脳の中の脳が作った情報である。 では、「なぜ宗教があるのか?」 人間は、自分が不完全な情報システムであり、無力な存在である。 だから、そうではない完全な情報システムに対して、憧憬や畏怖心が あるため。 だから、「完全な存在」だと信じ込む対象は、すべて宗教現象であり、 無神論も、スピリチュアリズムも、血液型占いや星占いも宗教だし、 資本主義もマルクス主義も宗教現象である。 ただし、自分の証明によって神の存在が否定されたことを苦にした ゲーデルは精神病院で餓死しました<目次>序章 なぜ、脳は神をつくったのか?第1章 人はなぜ神を必要とするのか第2章 宗教と統治力第3章 神は存在するのか?第4章 西洋のキリスト教と東洋の仏教第5章 神・宗教から自由になる方法
2012.08.25
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【送料無料】復興の精神復興の精神 (新潮新書)2011年6月刊 震災が「第二の戦後」だったかどうかはともかく、 養老さんの語る、災時の際の心得に共感します。 それは、周りがうるさくなってくると静かにすること。 その理由は、≪戦争で懲りているのです。 ああいうときは、「こうしろ」「ああしろ」「言ってはいけない 「やってはいけない」という奴が必ず出てくる。≫ ・・いちびらず、ひたすら倦まず弛まず・・でしょうか。 でも、これがなかなかできないのですね~(>_
2011.11.23
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ハーバード成功のテキスト IQより大切な頭の使い方ジェフ・ブラウン,マーク・フェンスク訳 茂木健一郎三笠書房2010年刊 頭の使い方・・ ≪脳が常に「できる理由」を考える。≫ ピンチの時は・・ ≪自分と違うタイプの人を思い浮かべて、 「あの人ならどうするだろう」と考える≫ 5つの力・・ 1.チャンスをつかむ力 「これ以上ないタイミングで、ここぞという場所にいる人」には、 「自分と他者とのつながり」が見えている。 いつも面白いことに反応する。 自己認識力が高い人は、 公私の区別をほとんどつけていない。 少なくとも週に一度は、 今までになかった新しいことを試してみよう。 2.リスクに対する判断力 トラブルに遭っている人は、損失が増えていったとき、「危機」に反応すべき 脳のはたらきが鈍くなる。 3.目標を狙い定める力 シミュレーションは、本番と同じくらい重要。 4.意欲を高める力 まずは小さなことから始めてみよう。 5.才能を見きわめる力 「才能を見きわめる力」を持つことは、「才能があること」自体と同じくらい重要である。 6.いつでもどこでも楽しむ 仕事に追われてストレスにさらされているときは、 わずかな時間であっても瞑想をすることによって、頭を整理する。 忙しい時ほど、しっかり寝る! 睡眠が足りないと、感情をコントロールして、 適切な反応することができなくなる。 <目次>訳者のことば新しい「成功ルール」の話をしよう!――あなたは何を実現させますか?茂木健一郎1章 ビジネスと人生を一瞬で好転させる五つの「頭の使い方」2章 いつも「タイミングのいい人」がやっていること3章「モチベーション」が限りなく湧いてくる!4章「集中力」を極限まで高める!5章 どんなときも「感情を自在にコントロール」する6章 すごい「先見力」が手に入る7章 逆境もチャンスに変える「リカバリー」術8章 頭の「ベスト・コンディション」をつくる
2011.08.31
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【送料無料】賢い身体バカな身体桜井章一・甲野善紀「賢い身体 バカな身体」講談社2008年刊≪頭で考えて身体を動かしたり、使ったりするということは、 要は知識でどうにかしようということです。≫(甲野) つまり、背や胸や腰、脚足を差し置いて、自分の使いやすい「手」のみを 使うというのは、バカ社長と出しゃばり社員だけで仕事をしようとするのと同じ状態である。 でも、身体が本来の持っている感覚を活かすことができれば、バカ社長も出しゃばり社員も 消えてしまう。 意識的にやっていたことが、だんだん無意識でできるようになる。 身体のネットワークを使って自動的にできるようになっていく。≪私が武術を研究していこうと思った直接のきっかけは、 「人間の運命は決まっているけれど自由だ」ということに21歳のときに 気づ≫き、それを、自分の身体の感覚で確かめたいと思ったから。≪最近は、「命の大切さ」ということをよく耳にするんですが、命が一番大事というのは、 本当に身も蓋もない話です。 確かにかけがえのないものであることはわかりきっていますが、 そのかけがえのない命を何かにかけてこそ、人間というのは生き生きしてくる・・≫ ・・ボクサーの辰吉丈一郎さんの言葉を連想します。 「命を大事に使って人生棒に振ってしまう事もあるんですよ、 命を粗末に使って人生大事に場合だってあるんです。」『逝きし世の面影』渡辺京二『千代鶴是秀』土田昇<目次>第1章 賢い身体バカな身体(現代人の頭と手は、バカ社長と出しゃばり社員の関係である 固定観念にとらわれないから、プロが驚く動きができる ほか)第2章 身体に隠されていること(科学は、本当の現実を扱えない 麻雀卓を回っている情報に意味はない ほか)第3章 なぜ、日本人は身体が弱くなったのか?(昔あたり前のことが特別になった、いびつな社会をどう生きるか? 子どもを育てるには、無人島に送れ ほか)第4章 困難な時代を生き抜く身体をつくる(どんな人間になるのがいいのか、本当のことをだれも教えない 外で遊ばない子どもたちが、日本の未来を暗くしている ほか)第5章 青い鳥は見つかるか?(「専門家」が病をつくる 携帯電話は「不安」と「寂しさ」をたくさん生む ほか)
2011.07.31
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自分の頭と身体で考える 養老孟司他【中古】afb養老孟司・甲野善紀「自分の頭と身体で考える」PHP研究所1999年刊≪世界が止まっているというのは、我々の脳が作っている錯覚、イメージなんですね。≫(養老) でも、人間の単純な脳では、同時並行処理がわからない。≪・・身体の使い方を正確に組み上げてゆくことによって、 感情や生理的な反応自体も完全にコントロールする身体の動きがある・・≫(甲野) 肥田翁いわく、 「恐怖の感情が生じそうな時に、横隔膜を押し下げると、 心臓が少しも圧迫されないので、それで全く恐怖の感情が生じない」 教育で一番困るのは、「説明してください」という学生・・ 説明されればわかる、と思っている。 日本人は、変わり身が早いわりに「伝統」をいいたがる。≪何でそんなに変わり身が早いかというと、始めから建前でものを言っているからですよ。≫(養老)<目次>第1章 古武術と解剖学から世の中を見る第2章 日本という村落共同体第3章 自分の頭と身体で考える第4章 一歩間合いをとって日本を見るエピローグ 年齢を重ねて見えてくるもの
2011.07.31
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武術の新・人間学温故知新の身体論【中古】afb甲野善紀「武術の新・人間学 温故知新の身体論」PHP文庫 昔の剣客・達人は凄かったのか? 凄かった・・その一例 植芝盛平 国井善弥 黒田泰治鉄心斎 武田惣角 松林左馬助 古の走りのプロは、 一日に40里とか50里行く者がいた。 時速30キロ・・マラソンの20キロより速かった?!<目次>心身不離の世界を求めて現代武道は明治以後に生まれた精神論の問題点昔の達人伝説はホラ話か鹿島神流、国井善弥の凄さ日本武道の存亡をかけた米国軍人との試合西郷四郎の勝利にクレーム古流の砦、滝野川国井道場剣聖達も恐れた男、黒田泰治鉄心斎門人三万、各地に伝説を残した武田惣角〔ほか〕
2011.07.31
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【送料無料】脳天観光久住昌之・加藤 総夫「脳天観光」(扶桑社文庫) 1996年刊 脳という秘境に、観光客として踏みこんでみる。 出色なのは、「神サマ産業株式会社」の重役会議なるもの。 人間に、脳を与え、言葉を与え、最後には、宗教まで与えてしまう 神サマ目線の会議録は、爆笑モノでした あと、 新聞紙とトイレットペーパーの芯とストッキングで作る大脳の模型・・ 大人にとっての「できるかな?」の世界・・見ているだけで楽しそう。 実際に作る人は、エライと思います。 ジョン・C・エックスルス「脳の進化」<目次>第1部 脳っていったい?第2部 脳がやってるこんなことあんなこと脳天観光打ち上げ記脳をもっと面白がるための脳天読書案内
2011.06.01
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【送料無料】脳の王国茂木健一郎「脳の王国」小学館2011年刊≪脳には、手遅れということはない。≫≪少なくとも、ある年齢以上になったら学習は不可能だと決めつけるデータなど、 脳科学では存在しないのである。≫≪人間の脳は、一生学び続けることができる。 そのシステムは「オープン・エンド」。 いつまで経っても、「完成」ということはあり得ないのであって、 森鴎外の小説のタイトルを借りれば、常に「普請中」なのである。≫≪脳の神経回路は、結局は「筋肉」と同じことである。 腕立てふせをすれば筋肉が太くなるのと同じように、「瞬間集中法」を実行していれば、 切り替えの回路が太くなる。≫≪・・経験の「多様性」は脳に良い。 一つのカテゴリーだけではなく、さまざまな種類のことを経験するのが、 脳の成長を促し、学習を育む上で大切である。≫≪天才とは努力の仕方を知っている人のことである。 逆に、努力の仕方を知らないがために、自分の能力を発揮せずに終わってしまう人は 世間にたくさんいる。≫≪人間の脳は、自らの身体を使って行動しなければ、本当の意味では学習することができない。≫≪「癒し」とは、すなわち、全体のバランスが回復すること。 脳のような複雑なシステムがうまく働くためには、さまざまな異なる回路が、 調和あるかたちで機能しなければならない。≫≪他人のことをこうだと決めつける人は、結局自分の脳も決めつけている。 せっかくの発展のチャンスを逃してしまう。 先入観を持たずに柔軟に考えることが脳を活かす上で最も有効な方法なのである。≫新橋のサラリーマンに対する茂木さんの目・・≪朝から晩まで真面目に働いて、赤提灯でささやかに飲む。 シリコンバレーの俊才たちと渡り合ったり、目をギラギラさせた中国や韓国の野心家 たちと対等に張り合ったりはできないけれども、それなりにつましく生きている。 そんな人たちの生活が、失われてしまってはいけないだろう。≫ ・・って、駅前のニュー新橋ビルを見ての感想のようですが、 店によっては、客単価7~8000円ぐらいで、客筋も付近のオールド・ジャパンの 企業の人が多いので、上から目線ですね~ 最後、茂木さんと内田さんの対談があります。 就職先を選ぶ学生への内田さんの言葉・・ ≪実利に流れるのは、悪いけど二流の才能ですよ。 真の才能は魂がぶるぶると震えるところにしか向かわないわけで、 ここへ行けば金が儲かるという理由で選ぶなら、その時点ですでに二流ですね。≫<目次>第1章 脳の鍛え方第2章 “天才”“人生の達人”に学ぶ第3章 脳の不思議、人生の妙第4章 「ガラパゴス化」と向き合う第5章 脳を進化させる教育第6章 脱藩せよ!第7章 「アンチ」から「オルタナティブ」へ第8章 特別対談 内田樹×茂木健一郎 「天下無敵」のススメ
2011.04.16
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【送料無料】脳と即興性山下洋輔&茂木健一郎「脳と即興性―不確実性をいかに楽しむか」(PHP新書)2011年刊 ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」を弾く山下さんのむちゃくちゃな 演奏・・肘打ちの姿に一目ぼれした茂木さんと、山下さんの対談。 ≪今、ここにいたら自分はダメになるってわかったら、 逃げちゃえばいいんですよ。 他所へ行けばいいんです。≫(山下)即興演奏するための引き出し・・≪まず、好きなことについては、関連する知識や技術は全部知ろうと思うわけです。 ほかの人はいったい何をやっているんだということから始まって、 やってみたいものは自分で取り組んでみる。 それが引き出しとなっていきます。≫(山下)即興性の鍵は・・「おもしろい!」 「おもしろいですね、やろう!」<目次>第1章 いにかして山下洋輔は生まれたのか(譜面どおりに弾くのは嫌だ!第二外国語としてのヴァイオリン ほか)第2章 即興力の磨き方(言葉をたくさん覚えておく才能を叩き売る覚悟をもて ほか)第3章 独創性の育て方(フォロアーが独創性を育む「楽譜なんて見るな」と言えるか ほか)第4章 音楽は生命力の源泉である(引き出しがカラッポな状態宮廷で育てられたクラシックの奇跡 ほか)第5章 人生の本質とは何か(ジャズの道を選んだ理由脳科学者を選んだとき ほか)第6章 勇気をもって生きる―即興の知とは何か(能登で感じたクオリアリスクを取って自由に生きる ほか)
2011.04.15
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【送料無料】ブレーン・ハッカー巨人の「肩」に乗れ!ブレーン・ハッカー 巨人の「肩」に乗れ!―「新しいこと」を次々に考える“脳”! (East Press Business) デイビッド・コード・マレイ訳 本田直之イーストプレス2010年刊 ニュートンいわく、「私はさらに遠くを見るために、巨人の肩の上に乗った」≪「すばらしい知恵」とは、実は“借り物”である。≫≪アイディアは他のアイディアから生まれるものなので、盗作と独自性の境目は微妙だ。≫ アインシュタインいわく、「アイディアの本当の情報源は他のアイディアであり、 アイディアはお互いに生まれ合い、お互いの上に作られるのだ」 「建築」の3つのステップ・・ 1.定義する 解決しようとしている問題を定義する ≪人は問題を解こうとはするが、問題を的確に定義しようとはしない≫ ≪人びとが問題を定義するときにもっとも犯しがちな間違いは、 「範囲を見誤る」ことだ≫ 「うろうろすればするほど、価値のあるものに出くわす確率が高くなる」(グーグルのサーゲイ) ≪観察が一番の科学的手段であり、すべての知識のはじまりである≫(カール・ポパー) ≪「すべての問題は、それを解決に導くための種を宿している」≫(ノーマン・ヴィンセント・ポール) 2.借りる 似たような問題のあるところから、アイディアを借りる。 ≪「自分の人生経験からアイディアを盗み、借り、別の要素と組み合わせて、 創造的な新しい作品を作った」≫(スティーヴン・キング) ≪「未熟な詩人は模倣し、成熟した詩人は盗む」≫(T.S.エリオット) ≪「ひとりの作家から盗めば盗作になるが、大勢から盗めば調査になる」≫(ウィルソン・ミズナー) ≪「私はどんなところからも、アイディアを進んで吸収する。 しばしば、最後の人がやめたところから始める」≫(トーマス・エジソン) 3.組み合わせる 借りてきたアイディアを、結びつけ、組み合わせる。 ≪ダーウィンも最初は、ゲイツやジョブズと同様に、自分と同じ領域の他の人たちの アイディアをまねた。≫ ≪借りるアイディアを探しにいくときに、自分の業界から離れて踏み出す一歩は、 正反対の方向であるべきだ。≫ ≪「創造的思考は、実は他人の思考から生まれる」≫ メタファーを利用する。 ≪「組み合わせたふたつの要素は、互いに離れていればいるほど、 より対照的になり、独創的で想像力に富む結果につながる」≫ 「進化」の3つのステップ・・ 4.培養する 組み合わせた材料を培養して、解決に導く。 なぜなぜ5回 思考の「穴」に囚われない法・・ (1)どんな問題を解決しようとしているのだろうか? (2)解決するためには、どんな解決策を借りることができるだろうか? (3)解決するためには、どんな組み合わせをすることができるだろうか? ≪潜在意識は意識を見つめていて、そこから学んでいる≫ 頭を「小休止」させてみることを、日常の思考プロセスの一部、習慣にする。 ≪熟考するときには、小休止を必ず取る≫ そのためには、歩くこと・・ ≪創造的な思想家のほとんどが、日常の思考習慣に「歩くこと」を組み入れているのは、 このためだ。≫ イングランドのダウン村には、ダーウィンの家があり、 「ダーウィンの思索の小道」として有名な「サンドウォーク」がある。 ≪「すべての本当に偉大な思考は、歩いている間に行われている」≫(フリードニヒ・ニーチェ) 「アイディアと恋に落ちるな」 5.識別する 解決策の長所と短所を見分ける ソクラテスの弁証法・・ソクラテス・メソッド ≪教師が概念を提示し、生徒がそれに異議を申し立て、教師がまたそれに答えることで、 学びが生まれる≫ 6.育てる 短所を排除し、長所を伸ばす(1~5を繰り返す) ≪「人生の失敗の多くは、成功に近づいているのに、それに気づかずあきらめてしまうことで 起こる」≫(トーマス・エジソン)<目次>はじめに これこそ究極の「発想の転換」 「コペルニクス」たちの“目と頭”を借りる法1部 創造的アイディアの「建設」 巨人の「頭脳」の“いいところ取り”する!(定義する―「解決しようとしている問題を定義する」借りる―「似たような問題のあるところから、アイディアを借りる」組み合わせる―「借りてきたアイディアを、結びつけ、組み合わせる」)2部 創造的アイディアの「発展」 巨人の「頭脳+α」で行動する!(培養する―「組み合わせた材料を培養して、解決に導く」識別する―「解決策の長所と短所を見分ける」育てる―「短所を排除し、長所を伸ばす」)結論
2011.03.26
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【送料無料】脳を鍛えるには運動しかない!脳を鍛えるには運動しかない!―最新科学でわかった脳細胞の増やし方ジョン J. レイティ、エリック ヘイガーマン訳 野中香方子日本放送出版協会2009年刊震災以来、すっかり引き込もりがち(>_
2011.03.26
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【送料無料】プロフェッショナル仕事の流儀(12)茂木健一郎「プロフェッショナル 仕事の流儀(12)」NHK「プロフェッショナル」制作班 編日本放送出版協会 2007年刊 プロフェッショナルとは? 「奇跡のりんご」の木村秋則さんの答え・・≪技術も心もいっしょにともなった人が、プロじゃないでしょうか。 もしかしたら私はプロではないかもしれませんけれども、 きっとそういう人のことをプロと呼ぶべきなのだろうと思います。≫ 目に見える技術とともに、 目に見えない心・・見えないことを大事にする心が大切 それに加えて、思いやり・・ 「自分が修理した車で事故を起こされたら困るから、自分の車だと思って整備しています」 という整備士さんには指名が絶えない。 こういう思いやりを持つプロでありたい。
2011.03.26
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【送料無料】単純な脳、複雑な「私」池谷裕二「単純な脳、複雑な「私」」朝日出版社2009年刊 池谷さんが20年前に卒業した藤枝高校の生徒たちに行った集中講義・・ 面白い指摘が満載です。 直感とひらめきの差・・ ひらめきは、思いついた後に理由が言えるが、 直感は、自分でも理由がわからない。でも、結構正しい。 ひらめきは、大脳皮質、直感は、基底核が働いている。 直感やセンスは、基底核で作られるが、この基底核は、大人でも成長を続ける。 若者は、論理的思考を重ねて、ひらめきを発揮させ、 経験を積んだ大人は、直感力を働かせる。 脳には、「作話」という、原因と結果を強引に関係づけて辻褄を合せようとする 働きがある。 だから、「自分探し」をしに、自己存在の理由を求めても、 発見した自分が、本当かどうかの確証は得られない。 幽体離脱は、オカルトでもスピリチュアルでもなんでもない。 脳の特定部位を刺激すれば、発生しうる。 ただし、確率が低いので、実験にならない。 私たちは、脳に重きを置き過ぎている。 「脳のない生物」は存在するが、「体のない脳」は存在しない。 精神活動の多くは、体に依存している。<目次>第1章 脳は私のことをホントに理解しているのか(今ここに立っている不思議 意識は私の全部じゃない ほか)第2章 脳は空から心を眺めている(脳研究って何だろう 「役立つ」以外にも記憶の役割がある ほか)第3章 脳はゆらいで自由をつくりあげる(少しは脳の気持ちにもならないと 僕らの「心」は環境に散在する ほか)第4章 脳はノイズから生命を生み出す(脳の「ゆらぎ」は何の役に立っているのだろう アリはどうやって行列をつくるか? ほか
2011.02.18
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【送料無料】脳より体を磨きなさい三宅裕之「脳より体を磨きなさい いつでもやる気がみなぎるビジネス体調管理術」日本実業出版社2010年刊 食・体・ライフスタイル・目に見えない感謝の力などに注目し、 体調管理をしっかりすることで、充実した人生を送る。≪食生活などを改善してからは、健康になっただけでなく、 仕事上のアウトプットや家族関係も含めた人間関係も飛躍的に向上した≫≪コーチングや学習指導に、必ず食事・運動・睡眠などの体全体のマネージメントを 取り入れる≫○玄米+菜食の効果・集中力が上がる・判断力・決断力が上がる ・メンタルが安定する・直観力・直感力が上がる・見た目の第一印象が上がる・有効に使える時間が増える・自信・自尊心が増す・自分への厳しさが増し、自律する・自分への愛情が深まる・他者・環境への愛情深まる=ビジネスマインドが上がる○食事・血糖値が安定している人は、精神的にも安定しているため、 集中力が保てます。・プチ断食 体調が悪いと感じた日は、夕食を抜くと、消化にエネルギーを使う必要がないので 風邪などはだいたい治る。・肉を食べても精はつかない・花粉症対策 糖分と脂分を控えること○運動・運動こそが最高の「脳トレ」・なんとなく感じる疲れの原因は運動不足 ついていないときほど、体を動かしたほうがいい○感謝・水への感謝は目に見えない人徳を積む 命は水から生まれる 水を使うたびに感謝する<目次>Part01 集中力を確実に高める「食事」習慣 基本編仕事で最高の成果を出す鍵は「食事」にあった集中力や直観力が研ぎ澄まされる「玄米菜食」成功し続けるためには「健康」は必要不可欠!一日一食の玄米で仕事も人生もうまくいく! などPart02 仕事で結果を出すための「食事」習慣 実践編三週間続けるだけで能力が覚醒する「食」の一〇ヵ条「朝はご飯」で午前からバリバリ働く午後も高い集中力を保つためのランチの選び方脳によい刺激を与える「一口三〇噛み」の法則職場でキレにくくなるカルシウムの取り方体と心が疲れたときは「プチ断食」で回復欲求と排毒を理解しベストの体調をつくる などPart03 体を動かして脳と細胞を活性化する「運動」習慣脳と心を活性化する一番の方法は「運動」 朝から最高のモチベーションで仕事に取り組む方法八秒間で仕事のストレスをリセットする呼吸法企画のアイデアがどんどん浮かぶアームスイング体操リッチな人たちは「朝の運動」を欠かさない などPart04 いつでもやる気がみなぎる「入眠・起床」習慣日中の生産性を上げるには「最低六時間」の睡眠が必要「就寝前ありがとう」で一日を復習する起床時間を一定にすると自分ペースで一日が進む一日の疲れを癒し、自信をみなぎらせる「枕」の選び方 などPart05 パフォーマンスを保つ「生活」習慣人生の質と長さを変えるライフスタイル九ヵ条「1分間掃除」で運気が上がるお酒とタバコをやめると一年が四〇日間増える入浴で体を温めて明日のエネルギーを蓄積する顔から自分や相手のコンディションを見抜く などPart06 無理なく習慣を変えるための六つのヒント脳を騙して「我慢」を「快楽」に変える「未来」をイメージすると目標は手に入りやすくなる習慣を変えるコツは成功者を真似ること体質改善の「デッドライン」を設定するリラックスして「勝負強く」なるアンカリング など
2011.01.30
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【送料無料】脳がよろこぶ話茂木健一郎「脳がよろこぶ話 幸せを見つける五つの対話」朝日新聞出版2010年刊宮本亜門×茂木健一郎 オスカー・ワイルド「獄中記」・・ 「自分自身になりたい人はどこに行くかわからない」 メタ認知とユーモアのセンスの根本にあるもの・・ 「悲劇と喜劇は一緒のものである」 ホレス・ウォルポール・・ 「この世界は感じるものにとっては悲劇であるが、 考えるものにとっては喜劇である」小菅正夫×茂木健一郎 負けない法・・ ≪いつまでも負けなければ負けない。相手がそのうち嫌になる。 もう負けてもいいかなって、ょっとでも相手が思ってくれば、・・勝てる。 負けないということが大事で、勝とうと思うといろんなことを考えちゃう。(小菅)≫≪ものごとは「どうやってやるか」よりも、「いつまでにやるか」が大事なんですね。(小菅)≫≪人間って不思議で、悪くなってきたときに急にいろいろ考えだす。 でもどうしてもそういったときって、ネガティブなことを考えてしまって、 その典型が撤退とか、縮小ということだと思う・・・(茂木)≫<目次>人は身体を動かさなくたって踊れる。魂があるから。(演出家・宮本亜門)人間より、動物のほうがよっぽど悟りに近いと思う。(旭山動物園前園長・小菅正夫)脳という最大のミステリーを、文学と科学で読み解く。(作家・夏樹静子)気持ちのいい里山に通えば、きっといいことがある。(写真家・今森光彦)アインシュタインの理論を超えてはいけない理由はない。(物理学者・益川敏英)
2011.01.30
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脳が生まれ変わる魔法のウォーキング価格:1,470円(税込、送料別)佐藤富雄「脳が生まれ変わる魔法のウォーキング」宝島社2006年刊≪ウォーキングこそが、脳に革命をもたらす。≫ ソクラテス、プラトン、アリストテレスらが、なぜ歩きながら考え、議論したのか? 脳科学の観点で説明をすると、≪まず、ウォーキングを始めて20分も経過すると、脳内でベータエンドルフィンやドーパミン という神経伝達物質が分泌されます。これらは別名「快楽ホルモン」や「脳内麻薬」と 呼ばれる物質です。 こうした快楽ホルモンの分泌によって、ノルアドレナリンに代表されるストレスホルモンから 脳を守り、ストレスのない、どこまでもハッピーな脳をつくることができます。≫≪古代ギリシアの哲学者たちは、経験的に「歩いたほうがいい考えが浮かぶ」ということを 知っていたのでしょう。≫≪困ったときには歩く。 歩きながら考える。 それを習慣として、より多くのアイデアを導き出していきましょう。≫ゲームで脳は若返らない・・ パズルなどは、いかにも脳を使っているように思えるが、 脳への刺激の観点で比べると、外を1時間ウォーキングし、五感すべてを刺激するほうが ずっと効果的である。脳に効くウォーキング・・ ・ウォーキングは毎日1時間以上 ・背筋を伸ばして1秒に2歩のペースで ・週に2回だけ「ちょっとキツめ」の運動をする ・ちゃんと屋外を歩く(ルームランナーはダメ) ・できるだけ早朝に歩く歩きながら「おまじない」を唱えよう≪ウォーキングとは自分の脳と対話する絶好の機会なのです。 ・・ だからこそ、ウォーキングをするときには音楽など聴かず、 自分の脳に夢を語ってほしいのです。≫歩けば、「やる気」のエンジンがかかる。 「ヘルス」・・病気でない状態、から、「ウェルネス」・・「病気」「健康」と二分割するのではなく、レベル分けし、 健康のレベルを高めていくという考え方「オプティマル・ヘルス」・・心身ともに最上・最適な状態を実現し、 それを維持し続ける、という健康感脳年齢とは、体力年齢のこと≪体は元気なのに脳だけは衰えている、 あるいは脳は元気なのに体だけが弱ってきた、 などいうことは原則として考えられません。 脳機能と体の機能は、いつも相関関係にあるのです。≫PS 世界の山々をスキーで滑る楽しみ・・ アルプスのインターラーケン、ツェルマット、 フランスのシャモニー、 アメリカではソルトレークの山々、 デンバーのアスペン、 カナダのウィスラー<目次>第1章 歩くだけで脳が生まれ変わる!第2章 なぜ歩くだけで脳が生まれ変わるのか第3章 ひらめき脳をつくるエクササイズ第4章 ウォーキングで顔もスタイルも変わる!第5章 「80歳でも現役」の脳をつくろう第6章 間違いだらけのウォーキング
2011.01.10
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歩くとなぜいいか?大島清「歩くとなぜいいか?」 (PHP文庫)≪わたしたちはもともと歩くことが嫌いではない。 というより、わたしたちの脳は歩くことに喜びを感じるようにできている。 歩いているとき、脳は活発に動いている。 ギリシャの哲学者アリストテレスは、散歩をしながら弟子たちに講義をし、 散歩をしながら議論もした。≫ ・・快感に包まれるときい、脳は活発に動くから。≪「歩く趣味」から、ほかの趣味がどんどん生まれる≫≪歩きながら考えると趣味は広がり、その向こう側にある社会問題も見えてくるのである。≫≪・・足には大腿筋という大きな筋肉がある・ 歩くことによって足の大きな筋肉が動けば神経組織を通じて大きな刺激が脳に届く。 脳が刺激されれば活発に活動する。 脳が活発に活動する状態を「若々しく脳が動いている」というのだ。≫≪足の筋肉は、体全体の筋肉の実に七割を占めているのだ。≫ エアロビクスとは、体に酸素を取り込みながら運動することで、 有酸素運動と訳されるが、歩くことがエアロビクスとなる。≪歩くと「血管年齢」がグングン若くなる≫≪高血圧と高脂血症はすでに書いた通り、歩くことによって脂肪を燃焼させ、 血管年齢を若く保つことで予防できる。≫≪太陽の光や、大きな自然は人を健康にする力を秘めている。 歩いているうちに少しずつ気持も晴れてくるはずだ。≫≪大地を踏みしめて歩くという行為がなければ、カルシウムは吸収されない。≫悩んで眠れない・・ ≪精神的には疲れているものの、体そのものはあまり疲れていない。 だからかえって精神が研ぎ澄まされて、暗い闇の中で妄想めいた思いにとらわれてしまうだ。≫ ・・こんなときは、ハードに体を動かして、肉体を疲れさせる。 ハードは運動にあわせて食事も少しだけ多めに摂るようにすれば、 あっという間に眠れる。よく歩き、よく眠る。 目覚めれば、悩みは軽減している。 ≪楽しみながら適度な運動をすると、免疫機能が増加する。 ウイルスなどを寄せつけない抵抗力となる。≫≪歩く人は、脳が刺激され「ボケ防止」ができる≫≪ウォーキングの最大の眼目は、歩きながら酸素をできるだけ体に取り入れ、 体内脂肪を燃やしてしまうことにある。≫早朝ウォーキングの効用・・ 1.朝の散歩は四季を通じて気持がよい。 2.朝は静かなので、自分の足音が気持がいい。 いつもと少し違う時間帯に近くを歩いてみるだけで、 新鮮な体験ができる。 3.涼しいので早足で歩ける。 4.朝の脳はやる気に満ちている。 静かな森の中を歩くと・・≪五感が育つと、「第六感」が冴えてくる≫<目次>第1章 「歩くこと」は趣味の王さまだ第2章 「歩くこと」は健康法の王さまだ第3章 「歩く技術」を学ぼう第4章 「わが町」のマップを心の中に広げよう第5章 「目」で歩き、「耳」で歩く第6章 「歩くこと」「食べること」は脳の幸せ
2011.01.10
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ウォーキング100のコツ価格:987円(税込、送料別)園原健弘「ウォーキング100のコツ」主婦の友社2008年刊・「ウォーキングは全身運動だ」という意味をまず知る 特に注目すべきは、肩甲骨と股関節。 「普段使っていない体の後ろ側の筋肉を積極的に動かして歩く」・歩きの「質」を上げてくれる、絶妙な速度は時速6km 一日に、時速6km×10分が目安 (30歩で1キロカロリー消費) ・脂肪がよく燃えるのは、空腹時の30分ウォーク ・・早朝ウォーキングがよい理由・脂肪燃焼に最適なのは、“ぎりぎり会話ペース”ウォーキング ×だらだら歩き 「最大酸素摂取量の60%程度のウォーキングこそ。 もっとも脂肪が燃えてくれる強度なのです。」・ギックリ腰は、毎日たった5分のウォーキングで予防できる 「腰から背中の筋肉を、柔軟に保つことがポイント」 頭パッチン・エクササイズによるストレッチが効果的・「こむらがえり」は、ミネラルの摂取と反動をつけたストレッチで予防 ・・「けいれんする」「つる」のは、運動不足からくる血流不足が原因・ クールダウンに加え、 「運動後にアミノ酸飲料やクエン酸飲料を飲みと、 筋肉痛が緩和する」・水中ウォーキング 水の抵抗は、空気の約800倍 ややスピードを上げながら、手脚を動かす<目次>第1章 知っているだけで健康効果倍増の基礎知識(「ウォーキングは全身運動だ」という意味をまず知る太る、筋肉も衰える!「ダラダラ歩き」 ほか)第2章 健康とダイエットの決め手、教えます(みるみる体脂肪が減る秘訣は、「フォーム」と「運動強度」にあり「スピードウォーク」で、自然に太りにくい体になる ほか)第3章 フォームを意識して、体の中心部の筋肉を動かす(日常の歩きを見直しましょう「正しく歩く」ことのメカニズムを覚えておく ほか)第4章 ケガや故障を上手に避けるコツ(痛みが出たら、ウォーキングは即中止!太もものストレッチが、膝関節のトラブルを未然に予防 ほか)第5章 自分の体を自分で守る、ちょっとした心づかいが効く(素早い疲労回復にはクエン酸の多い柑橘類を体内温度の上昇を抑えるには、冷たい飲み物が有効 ほか)
2011.01.10
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医師がすすめるウオーキング泉嗣彦「医師がすすめるウオーキング」(集英社新書)集英社2005年刊 「歩くのが楽しくなるヒント集」が、楽しいです!!! ≪中高年の生活習慣病の多くは、身体を動かさなくなったこと、 つまり歩かなくなったことが原因だと考え、 歩くことで改善された症例を「歩行不足症候群」と呼んでいるほどです。≫ 第二次大戦まで、日本人は一日三万歩は歩いていてといわれていますが、 現在の普通のサラリーマンは、一日五千歩・・という人が多い。 たしかに、健康保険組合のキャンぺ―ンでも、一日一万歩で金賞になっています。 そこで、 人間ドックの患者さんにすすめるウォーキングのすすめ・・ ・日常生活の中で、意識して活動的に身体を動かし、歩く ・家事や仕事をしながら、室内でもより多く歩く ・移動するときは機敏に動く ・なるべくエレベーター、エスカレーターに乗らずに階段を使う ・近い距離なら、バスや車、電車に乗らず、せっせと歩く ・ある程度連続して歩くときは、活発に。 前を歩いている人がいるなら、その人を追い越すように心がけて、さっさと歩く ・強度、時間、距離、頻度より歩数をどれだけ増やせたかを重視する≪<ライフスタイル・ウォーキング>では、 日常生活の中で、今までより一日1000歩多く歩くことをとりあえず目安にします。≫ まず、「記録をとる」習慣をもつこと。 毎日の歩数を記録する。 次に、グラフにしてみる。 「歩くのが楽しくなるヒント集」・・ 楽しいストーリーを探す。 自然が好きな人には、 ・花や樹木を見て歩く ・水辺を歩く ・公園を歩く ・森や里山を歩く ・温泉を巡る 歴史が好きな人には、 ・神社や寺を歩く ・博物館や郷土資料館へ行く ・史跡や墓碑をたずね歩く ・遍路や札所巡りをする ・街道を歩く 絵画やアートが好きな人には、 ・建築を見て歩く ・銅像をたずねて歩く 買い物好きなら、 ・デパートを歩く ・問屋街・専門店街を歩く アキバ、神田の古本屋街 ・骨董市やフリーマーケットを歩く 文学が好きなら、 ・作家・作品巡り ・文学館・記念館をたずねる <目次>第1章 私がすすめる新しいウオーキング第2章 生活習慣病と人間ドック第3章 歩くとなぜ病気が治るのか第4章 今日から始める“ライフスタイル・ウオーキング”第5章 身体も快適に歩くために第6章 “ライフスタイル・ウオーキング”で変わる身体第7章 “ライフスタイル・ウオーキング”で変わる生活
2011.01.10
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【送料無料】「体幹」ウォーキング価格:1,365円(税込、送料別)金哲彦 「体幹」ウォーキング講談社2010年刊 ウォーキングの効用・・ 1.心肺機能が向上する 2.シェイプアップできる 3.筋力がついて基礎代謝量が増加する 4.冷え、肩こりが軽くなる 5.骨が丈夫になり、骨粗鬆症の予防になる★6.生活が活動的になる 7.ストレスが解消する★8.気持が前む向きになる 9.免疫力が上がって病気にかかりにくくなる 10.バランスよく食べるようになる 11.ぐっすり眠れるようになる その理由は、 ウォーキングが、全身を使う有酸素運動であるから。≪脚、腕はもちろん、全身の筋肉を使うため、 体がバランスよく引き締まり、しなやかで美しい体型になれます。 筋肉の量が増えれば基礎代謝量が増加し、 食べても太りにくい体になれるため、ダイエットに最適なのです。 また、着地のたびに骨に圧力がかかるため、 骨密度が上がり、骨粗鬆症の予防にもなります。 さらに、 酸素を運ぶために心臓や肺、血管の機能がフル稼働するので、 血行がよくなり脳が活性化され、頭がスッキリ冴えてきます。≫ ⇒ ★逍遙学派(しょうようがくは、ペリパトス派) 机の前で悶々とするより、外へ出て歩きながら考えた方が、 気持ちもリフレッシュし、新しいアイデアが浮かぶ。 さらに、「体幹ウォーキング」による効用とは、 1.姿勢がよくなる 2.バランスのいい体型になれる 3.長く歩いても疲れなくなる 4.ひざや腰を痛めなくなる 5.エネルギー消費量が増える 6.歩くスピードがアップする 7.体力が向上する 8.肩こりなどが軽減する<目次>第1章 体幹とは何か?(体幹とは体の胴体部分二足歩行により発達した体幹は老化して衰える ほか)第2章 体幹で立つ(体幹を使う第一歩は正しく立つこと体幹を使うために正しい姿勢をマスター ほか)第3章 体幹で歩く(これが体幹を使った理想の歩き方歩く前に動きやすい体幹をつくろう ほか)第4章 体幹を使ってレベルアップウォーキング―負荷をかけることで体幹が強くなる(階段ウォーク坂道ウォーク ほか)第5章 体幹ウォーキングを習慣にしよう―ウォーキングから生活全体が変わる(ウォームアップ体操クールダウン体操 ほか)【メール便なら送料無料】【DVD】気楽にチャレンジ!シリーズ体幹ウォーキング <2009/12/18>
2011.01.10
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【中古】新書 からだが変わる体幹ウォーキング金哲彦「からだが変わる体幹ウォーキング」(平凡社新書 466)平凡社 2009年刊 ・・年末、ウォーキングの本を固め読みしたので、 ちょっとメモします。 「体幹」とは、身体の胴体部分のこと。≪「体幹」というのは、「ボディ・コア」などとも言われますが、 身体の胴体の部分のことです。 人間を一本の樹木に見立てて、頭や手・腕、足・脚を「枝や葉」に、 それ以外の胴体部分を「幹」にたとえているのです。≫ 「体幹ウォーキング」・・とは、 歩いたり、走ったりするとき、 腕や脚よりむしろ「体幹」、つまり身体の胴体部分をより多く活用するというもの。≪体幹には、背中やお腹、お尻などの多くの筋肉や骨盤があります。 身体の表面にある筋肉だけでなく、インナー・マッスルと呼ばれ、 身体の奥のほうにある筋肉も含まれています。≫ 正しい歩き方は、 自分の身体の機能をうまく活かして大きな筋肉を使うことになるので、 ラクでありながら、消費する運動量は大きくなる。 というのも、「体幹」の筋肉は、≪腕や脚の筋肉に比べるととても大きく、その分、大きな力を生み出すパワーをもっています。≫ ウォーキングの効用・・ ・体脂肪を燃焼できる ・心肺機能が向上する ・基礎代謝が増加する ・血行が改善する ・ストレスが解消できる ・姿勢がよくなる ・ポジティブになれる ・骨の強度が上がって骨粗鬆症予防になる ・免疫力が高まる ・よく眠れるようになる≪ウォーキングというものは、強度はそれほど高くないものの、 心臓や肺、血管、広範囲の筋肉などをフルに使う全身運動です。 そのため、心肺機能の向上はもちろん、身体に好ましいやせ方をします。 つまり、全身の筋力アップによって基礎代謝が上がり、太りにくい体質になるとともに、 減った体重を維持することができるのです。・・ また、ウォーキングによって血流が増加し血行がよくなり、血液中の糖分や脂肪が 減る効果があります。 さらには、 ウォーキングは有酸素運動ですので、ある程度の時間連続して行うことによって、 体内の脂肪を燃やします。 このことによって、・・内臓脂肪ももちろん減少しますから、 メタボ体質を改善し、恐ろしい生活習慣病の予防につながります。 血流が促進することで脳も活性化されますし、 心地よい汗をかいてリフレッシュすることで、 健康を妨げたり肥満を増大させたりする原因となるストレスを減らすこともできます。≫ またこれらに加えて、「体幹ウォーキング」による効用とは、≪1.腰の回転が生まれるので、その軸になるウエストがしぼれる 2.腹筋を使うので、お腹がへこむ 3.中臀筋(ちゅうでんきん)が使えるようになるので、お尻が上がる 4.肩甲骨を動かす僧帽筋をつくので、胸板が厚くなる など、とてもすっきりとしたメリハリのある身体に近づくのです。≫ ○健康維持のためのウォーキング ・まずは歩く習慣を身につける。 ・一日10分でもできるだけ毎日歩く。 ・ムリをせず、オーバーワークは禁物。 ・生活リズムや食生活にも気を配る。<目次>はじめにI章 “正しく”歩けば身体が変わる1 広がるウォーキング人気2 どうせ歩くなら“正しく”歩こう3 ウォーキング人気と健康志向4 ウォーキングは運動の王様II章 まずは「立つ」ことから始めよう1 正しく立てないと正しく歩けない2 歩くための身体にセット・アップIII章 めざすは身体に“効く”歩き1 あなたは正しく歩けているか?2 正しい歩きは「体幹」を使う3 正しい歩きは身体に“よく効く”IV章 さあ、歩いてみよう!1 正しい歩きを実践する2 確実に正しい歩きに導く三つのポイント3 目的別ウォーキング・プログラムV章 ウォーキング・クリニック1 痛みや違和感への対処2 ウォーム・アップとクール・ダウン3 快適に歩くためのグッズなどVI章 ウォーキングを楽しみながら続けよう1 生活のなかで歩くことを習慣化しよう2 こうすれば楽しく歩き続けられるあとがき付録:ウォーキング・ダイアリー
2011.01.10
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【送料無料】思考のレッスン価格:880円(税込、送料別)思考のレッスン - 竹内薫・茂木健一郎講談社2010年刊 ある有名な数学者が、物理学者たちの会話に対していった言葉・・ 「あなたたちの話は具体的すぎてわからない」 ・・抽象と具象の関係は、なかなか深いです。 システムでも、 ユーザにとって業務についての具体的な話は、開発者にとって抽象的であり、 システムの実装に関する話は、開発者にとって具体的であり、ユーザにとって抽象的(?!)になります。 「自分の守備範囲だけではどうしようもなくなったときに、 別の専門分野の人のところへ行って勉強するんですね。 そうすると別の分野の知見が融合されて、突破口が生まれるんです。」 「だから、大きな業績を残す人は、実は専門バカではないんです。 自分のテリトリーを広げてチャレンジを続ける「冒険者」なんです。」 「四〇の手習い」といいますが、 四〇過ぎたら、いろんなものにどんどんチャレンジすべき。 自分で意識してそうしないと、ルーティンで、惰性の生活に陥ってしまいます。<目次>第1章 分断の芽生え(僕が法学部を受験したわけ 理系と文系の壁 ほか)第2章 学問の分断(抽象と現実の世界 数学と物理の壁 ほか)第3章 発想力を強くする(科学の見極め方 グレーゾーンは科学になりうる!? ほか)第4章 考える力(「からくり」を見抜く 考える力=生きる力 ほか)対談1 危うさに対する感受性の欠如対談2 見ている方向は一〇〇年後
2010.12.26
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