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サンタクロースっているんでしょうか?中村 妙子 訳東 逸子 イラスト偕成社 「サンタクロースって、いるんでしょうか?」 100年前のニューヨークに住む、8歳の女の子の素朴な質問・・ この質問に、真面目に向き合った、新聞社の記者、立派だと思います。 大切なものは、目に見えないことを、再認識させられます。 ところで、 この質問をしたバージニアちゃんが、のちに小学校の先生として47年間勤めあげた、というのは、とてもよい話だと思います。
2017.12.24
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その夜、ぼくは奇跡を祈った田口 ランディイラスト 網中 いづる 大和出版2001年刊 ・・人助けのつもりが、自分自身助けられている。 こんな奇跡なら、何度も起こってほしいです。
2017.12.24
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今週、中国東方航空に乗った際、手に取った新聞に一面に、なにやら懐かしい名前が・・カール・セーガンさんの「宇宙」の中国語版が発売されるとのこと。そのため、先週、カール・セーガン・フォーラムが中国が開催されたといいます。フォーラムでの検討テーマは、1.なぜ西洋でセーガンさんは有名になったのか?2.なぜ中国ではこれまでセーガンさんは知られてこなかったのか?3.これから中国に、第二のセーガンさんは生まれるのか?まだ中国語読めないのですが、記念に買ってみようと思います(^^♪
2017.11.19
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河瀬誠「海外戦略ワークブック」日本実業出版社2014年刊 ・・日本本社をからめると、見積り金額が2~3倍に化けて逸注した。 ・・日本本社の稟議決裁のための資料作りに、現地ローカル社員のモチベーションが激下がり・・○日本本社の役割の設計 OKY・・「お前が、来て、やってみろ!」という怒りの言葉。≪現地を知らない本社の若造が、「リスクをなくせ! もっと調査をして報告しろ」 と過剰な要求をしてくる。 国内のスピード感で仕事する部長たちは、火急を要する稟議にも悠長に時間をかける。 そして役員は、過去の常識と成功体験に基づき、間違った判断をくだす。 現地に赴任した責任者・担当者は、そんな本社との対応に時間とエネルギーの大半を すり減らし、本来の仕事をする時間を奪われる。 日本企業は、本社という重荷を抱えたまま競争せざるを得ない。≫ ・・といっても、なんともやりきれないのが、本社はそれを「よかれ」と思ってやっていることにあります。 海外ビジネスのリスクや他社事例を学んだ本部組織の善意の連鎖が、 海外事業に強烈なブレーキをかけることになります。○本社に介入させるな≪OKYが起きる原因の本質は、現地の決裁権限が小さく、本社が頻繁に介入することにある。≫≪しかし、現地で本格的に事業展開するには、製品開発やマーケティングなども、 現地の市場に適応しなければならない。 組織運営や人事評価も現地の文化や価値観に根ざしたものでなければならない。 日常の意思決定を、現地の市場にも文化にも疎い本社が握ってしまうと、現地はすぐに機能不全に陥る。 本社としては、現地担当者の能力が心配になるのかもしれない。 だからといって、そこに本社が介入して結果がよくなるわけではない。≫≪現地の判断は、現地に任せるしかない。 本社との関係の設計では、「出来る限り本社に介入させない」というのが大原則だ。≫○現地の本社の役割分担 本社からの介入を最小にするためには、「投資家」的な関わり方とすることにある。 出資した海外の会社に対して、 ・売上と利益などの財務的な報告 ・新規借り入れの承認 ・新たな幹部の採用の承認 のみを要求するといった関わり方に限定する。 しかし、事業会社の立場で、現地法人に役立つ支援をするのであれば、「投資家」的な関わり方では弱すぎます。 そこで、現地法人の自立のための支援を踏まえた本社と現地法人の役割分担と決める必要があります。 本社に残す最低限の役割を定義し、現地での事業運営や意思決定はすべて現地に任せることにします。1.本社と現地で共有すべきもの(1)全社の目指す価値観やビジョン(2)最先端の技術やノウハウ(3)標準的な仕事の進め方(技術標準やカイゼン手法など)(4)会計や共通ITシステム、会計や管理方法・用語の定義統一(5)グローバル人材に関する人事情報2.本社が担う役割(1)上記の共有すべき価値観・ビジョンの全社へのコミュニケーション(2)最先端技術の開発(研究所等)と、全社での共有(3)技術標準やカイゼン手法などの、全社へのコミュニケーション(4)共通サービスや共通ITプラットフォームの提供 ・会計やITなどの共通プラットフォーム開発と教育普及(5)グローバル人材育成の支援 ・全社共通の研修プログラムの提供 ・全社のグローバル人材の育成・交流・評価のサポート ・海外事業人材のデータベース(タレント・マネジメント・システム)の作成(6)本社レベルのマネジメント ・現地法人の財務的モニタリング(最低限の投資家的関与) ・大きな戦略投資の意思決定(7)現地の営業展開の支援 ・大規模な政府関連プロジェクトの支援 ・グローバル調達(規模のメリット)≪とくに、現地市場に合わせた製品のローカライズやマーケティング、および 現地の価値観にもとづく人材採用・評価・育成などは、本社任せにせず 現地が担当すべき仕事だ。≫≪また、全社の共通基準といっても、たとえば日本の厳しい品質基準を現地のニーズに 関係なく全世界に適用すると、成長国市場に合った安価な製品が作れないという 可能性も出てくる。 これらの基準については、 「自社の価値観としては譲れないものは何か」、また 「現地の市場ニーズに合わせるべきことは何か」という「せめぎ合い」の中で 決めていくのだ。≫ <目次>第1章 過去の常識を捨て新しい「世界」を見よう―20世紀の日本の成功を21世紀につなげる第2章 海外戦略の作り方―戦略ステップ((0)WHY→(1)WHERE→(2)WHAT→(3)HOW→(4)WHO)の手順を学ぶ第3章 成長国の市場を知る―成長国各国の現在と未来第4章 戦略策定STEP1 WHERE 攻める市場を決める―地域戦略を検討する第5章 戦略策定STEP2 WHAT 提供価値を定める―何で戦うのかを決める第6章 戦略策定STEP3 HOW ビジネスモデルを考える―ビジョンを定め、事業を動かす仕組みを設計していく第7章 戦略策定STEP4 WHO 組織を作り人を置く―組織の設計と人材の配置第8章 世界で活躍できる人になる―「グローバル人材」は英語力よりも仕事力
2017.11.19
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リバース・イノベーションビジャイ・ゴビンダラジャン、クリス・トリンブル訳 渡部 典子解説 小林 喜一郎ダイヤモンド社2012年刊 上海に着任当初は、日本のソリューションをいかに中国に取り入れるかを考えようとしていましたが、 最初の3か月で方針転換・・ 近頃は、中国発世界へのソリューションを構築を考える日々です。本の惹句より・・≪もはや先進国からの単なる輸出で勝てる時代ではありません。 新興国で成長した「新興国の巨人」が先進国に攻めてくる前に、新興国でイノベーションを起こして、新興国市場を攻略し、その勢いを利用してグローバル市場へ展開する必要があるのです。≫そして、本文から・・≪時代は変わった。 途上国はもはや辺境の地ではなく、経済の中心である。 今後20年にわたって、世界経済の成長の三分の二以上が途上国からもたらされると見込まれている。≫ これまで、先進国の企業は、自国で作り出した製品をそのまま海外へ売るか、マイナーなカスタマイズをすれば売れると思っていた。しかし、この前提はもはや通用しない。≪新興国は違う世界、それも、大幅に異なる世界である。 最も顕著な違いは、顧客の数がはるかに多く、一人ひとりが使える額がはるかに少ない、という点である。≫ インドや中国などはマイクロ消費者がいるメガ市場・・先進国のように10ドル費やせる人が1人いるときと、 1ドル費やせる人が10人いるときとでは、ウォンツとニーズが大きく異なる。≪私たちは、途上国で最初に採用されたイノベーションをすべて「リバース・イノベーション」と呼んでいる。≫ 歴史上、イノベーションは、まず富裕国で始まるものだった。 しかし、近年では、リバース・イノベーションの実例が多くみられるようになった。≪リバース・イノベーションは、それを理解している国や企業には富や力を再分配する可能性を秘めているが、 理解していない国や企業は衰退していくかもしれない。≫≪なぜなら、リバース・イノベーションは途上国で最初に採用されるが、話はそこで終わらないからである。 グローバル経済は濃密に結び付いている。 リバース・イノベーションはグローバルな影響力を持ちうる。 最終的に、貧困国から途上国へと移転していく可能性があるのだ。≫≪・・リバース・イノベーションは、日本のグローバル企業にとって大きな挑戦である。 大きな組織が、途上国から富裕国へ、そして富裕国から途上国へと、両方向に同時にイノベーションを移転させる のは、けっして容易なことではない。 それを実践するためには、白紙の状態から、顧客ニーズを見きわめる方法を再検討し、新しい製品やサービスを開発し、 イノベーションのためのチームを整備しなくてはならない。≫ ところで、 現在、世界でもっとも先進的な病院はどこにあるか? それは、インドのナーラーヤナ病院である。 心臓バイパス手術を専門としており、 アメリカの平均よりも純利益率は上回り、質の面でも世界クラスを誇る。 その成功の原因は、インドの人件費が安いことだけではなく、 プロセス・イノベーションにある。 フォードのT型モデル以後に工業分野で広まったコンセプト、 標準化・労働者の専門家・規模の経済・ライン生産方式などを、 心臓外科の分野に適用することで、 手術1回あたりのコストを大幅に引き下げた。 その結果、アメリカ人向けにアメリカの治療費の半分以下で医療サービスを提供しようとしている。≪リバース・イノベーションとは、簡単にいうと、途上国で最初に採用されたイノベーションのことだ。 こうしたイノベーションは意外にも、重力に逆らって川上へと逆流していくことがある。≫ 従来、イノベーションは先進国で始まるものであったし、 また、経済と技術の両分野で富裕国に追い付こうとし、遅れて進化のプロセスを歩んでいる途上国にとっても、 富裕国から欲しいものをただ輸入すればよいのだ、と考えても当然であった。 リバース・イノベーションの機会を考える上で、富裕国と途上国との間にある5つのニーズのギャップがあることを知る必要がある。1.性能のギャップ ベスト、ベター、グッドという典型的な製品ラインがあるとする。グッドな製品は80%の価格で80%の性能、 ベターな製品は90%の価格で90%の性能を、ベストの製品は100%の価格で100%の性能を提供する。 先進国の開発者は、途上国のニーズに対処するため、グッドな製品に少し手をいれ、70%の性能を70%の価格で提供しようと考える。しかし、これでは小さな市場しかない、といいます。 途上国の人が望むのは、超割安でそこそこ良い性能を持つ画期的な新技術である。 つまり、わずか15%の価格で、50%のソリューションを望んでいる。 これを実現するほどの大きな設計変更は、既存品からスタートしては不可能である。 まったく新しいソリューションを、一から考える必要がある。2.インフラのギャップ 富裕国では、インフラが広範に行き届いている。一方、途上国はそうではない。 普通に考えると、富裕国の発達したインフラは強力な資産となる。 しかし、途上国の国々の方が、世界一のインフラを持つ例が、すでにいくつかなる。 その理由は、富裕国が革新的なインフラ技術を採用して新しいシステムをつくろうとすると、 既存のシステムと互換性を持たせなくてはならなくなり、大きな制約を受ける。 一方、途上国では、過去の遺産に邪魔されることなく、画期的な技術へと一足飛びに進展する柔軟性がある。 電話、携帯、モバイル・バンキング、スマホ決済等々・・3.持続可能性のギャップ 世界経済が成長するにつれて、経済活動と環境問題の衝突は深刻さを増す一方である。 中国の大気汚染のひどさはニュースで頻繁に取り上げられるが、 そのための対策として、電気自動車の普及が急速に進んでいる。 つまり、途上国が経済成長を持続するためには、「地球にやさしい」「環境にやさしい」ソリューション であることが求められる。4.規則のギャップ 富裕国では、過去の経済環境や文化的、法的な伝統によった規制システムが整備されることで、 市場の公正性や、消費者や職場の安全が保たれてきた。 その一方、規制システムは、複雑になり、技術的に時代遅れになり、 イノベーションに対する無用の障害になりかねない。 それに対して、途上国では、規制による影響を受けないため、より早くイノベーションが進展する可能性がある。 5.好みのギャップ 国ごとに、食習慣が異なり、味覚・習慣・儀式などの豊かな多様性がある。 つまり、富裕国と途上国には、大きな違いがある。 次には、これらのギャップの解消傾向に目を向ける必要がある。1.性能のギャップの解消 15%の価格で50%のソリューションを提供することは、80%以上のソリューションでないと 通用しない富裕国ではほとんど魅力がないかもしれません。 しかし、新しい技術は、驚くべき速度で進化しており、50%のソリューションはほんの2、3年で、 90%のソリューションになるかもしれない。 さらに、富裕国においても、かつてないほどの緊縮予算により、一定の条件下であれば、80%未満の 「そこそこ良い」性能も受け入れやすくなっている。2.インフラのギャップの解消 過去のインフラ資産の貧弱な途上国においては、一からつくるので、その時点での最新技術に投資することができる。 3.持続可能性のギャップの解消 深刻な環境問題に直面している途上国は、廃棄物処理、持続可能な農業、浄水等の多様な分野で、 新しい環境にやさしい産業に向けた、インキュベーターとなる可能性がある。4.規則のギャップの解消 既得権益者がいて、規則にがんじがらめになっている富裕国に対し、 途上国は富裕国を一気に飛び越えることができる。 その一方、富裕国側の規制も進化していき、ギャップがなくなる頃には、 イノベーションが規制を通過できるようになる。5.好みのギャップの解消 好みのギャップが解消されていくと、当初は新興国向けだったイノベーションが 富裕国にもたらされるようになる。 つまり、ギャップの解消は、リバース・イノベーションを加速させることにつながる。 ≪・・先進国の多国籍企業、特に大きな成功をおさめてきた企業は、いまだに新興国市場で 苦戦している。 それはなぜか。 答えは簡単で、それらのグローバル企業は過去にとらわれているため、どうしても偏った考え方を してしまうからである。≫ 従来の≪グローカリゼーションは、国境を越えたマイナーチェンジには対応できるものの、 富裕国と貧困国のギャップを解消するまでには至らない。≫ リバース・イノベーションは、製品のイノベーションだけではない。 リバース・イノベーションは、多くのビジネスモデルのイノベーションである。 つまり、新しいプロセス、新しい協力関係、バリューチェーンの再構成が求められる。 商取引のイノベーション、市場参入戦略におけるイノベーションも必要かもしれない。 さらにそれは、プラットフォーム(基礎部分)のイノベーションであることも多い。<目次>【第1部】 リバース・イノベーションへの旅第1章 未来は自国から遠く離れた所にある第2章 リバース・イノベーションの5つの道第3章 マインドセットを転換する第4章 マネジメント・モデルを変えよ【第2部】 リバース・イノベーションの挑戦者たち第5章 中国で小さな敵に翻弄されたロジテック第6章 P&Gらしからぬ方法で新興国市場を攻略する第7章 EMCのリバース・イノベーター育成戦略第8章 ディアのプライドを捨てた雪辱戦第9章 ハーマンが挑んだ技術重視の企業文化の壁第10章 インドで生まれて世界に広がったGEヘルスケアの携帯型心電計第11章 新製品提案の固定観念を変えたペプシコ第12章 先進国に一石を投じるパートナーズ・イン・ヘルスの医療モデル終章 必要なのは行動すること付録 リバース・イノベーションの実践ツールネクスト・プラクティスを求めて
2017.11.19
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六六「上海、かたつむりの家」訳 青樹 明子プレジデント社2012年刊 日本語版が2012年ですが、中国版は10年前、その上海の様子を描いた小説。 ドラマの原作ですが、上海地区が舞台で、あまりに赤裸々な表現だったので、 上海でのドラマ放映は1回目で打ち切りになったといいます。 AMAZONの宣伝にある、以下の疑問の一端がわかる・・かも。≪ ──中国人は年収の100倍近い家をどうやって買うのか? ──発覚すれば厳罰なのに、なぜ公務員は汚職を繰り返すのだろう? ──中国人のホワイトカラーは日系企業をどう見ているのだろう? ──中国人のイメージする「日本人」とは?≫ 読み始めたら、面白くて、あっという間に読み終えてしまいました。≪中国じゅうを熱狂させ、突如打ち切りとなったテレビドラマ『蝸居』の原作。 中国人さえ「大事実了!(あまりにもリアルすぎる!)」と驚愕した大ベストセラー小説。 地方出身、大卒、共働き、離れて暮らす子どもひとり……。 上海で暮らす若いカップルのささやかな夢は、 “かたつむりの殻のような狭すぎる住まい”から一刻も早く抜け出すことだった。 貧富の差の拡大、拝金主義、住宅問題、官僚の汚職、ローン地獄……。 上海を舞台に、中国人男女4人の可笑しくてやがて切ない夢と希望と現実を 100%リアルに描く、かつてない問題作。≫≪「中国の不思議」を解き明かしてくれる本書は「小説上海現代史」の側面をもつ。 小説としてはもちろん、中国に、上海に関わり関わろうとする人、 今のリアルな中国を知りたい人の参考書がわりとなる1冊。≫ ところで、 7月のサイバーセキュリティ法の影響もあるのでしょうが、 これまでのGoogle、Facebook、Twitter、FC2などに加えて、Yahooも使えなくなったことと、 VPNも使いずらくなったので、 近頃は、日本のメンバーとのやりとりもWechatばかりになっていました。 普段、中国語の勉強を兼ねて、5行ほどのコメントをWechatに投稿しています。 すると、すぐにコメントなり、「いいね」があるのですが、 この記事を投稿した際は、中国人社員からはスルー・・・。 その後、個人的にショートメールが届きました。・・この話はタブーでした(>_<)<目次>貯金の増える速度は物価上昇の速度に、永遠に追いつかない処女のような新築の家が欲しいの消費は欧米にならえ、収入は南米・アフリカにならえ先に豊かになった人のために奉仕する結婚なんて、つまりは金勘定よ彼女にとって、家とはお墓なんです残業はアジアの文化だ愛人のいる男の生活はブルーカラーと同じである心の傷はなんとかなっても、面子をなくしたら男は終わり
2017.11.19
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大前研一「超訳・速習・図解 企業参謀ノート[入門編]」プレジデント書籍編集部 編プレジデント社2012年刊≪日本の社会に 本当に必要とされているのは、 自分で考えることができる人 - つまり、 「参謀型」の人材である≫ ここでいう参謀とは、 ひと言でいえば「結論を言える人」。 分析だけでなく、どういう行動をとればいいかまでのロードマップを描ける人。 そのためには、 論理的思考と、本質を見極める分析力を磨くこと。 そして、これに加えて、分析と論理で導き出した結論を、 経営者や上司が実際に行動にしやすい形で伝える能力が必要となる。 しかしこれまで、 「もしこうなったら、どうする?」を徹底的に考え抜く能力を開発する人材の 育成がなかった。 「思考停止」が許された。≪しかし戦略家たる者なら、「制約条件」に制約されない自由な思考を持ってほしい。≫ 見えないしがらみにがんじがらめになっていると思った時は、≪「あなたが『何もできない』という思いに至った制約事項とは、 具体的に何と何ですか?」と尋ねる。≫ そして、≪「何ができないか」を考える前に、「何ができるか?」を考えるのが、 参謀の頭の使い方なのである。≫ 明日からやることが、アドバイスされています。 1つは、新聞やネットからの情報を意識的に遮断すること。 もう1つが、「しょうがない」と受け止めていることを毎週1つ取り上げて、 「しょうがある」ことにするにはどうしたらいいのかを考える習慣をつくる。≪「しょうがない」とあきらめていることを「見つけ出し」、 さらに「しょうがなくしないためには、何をすればいいか」を考えることから 始めるのである≫ ≪決断力の弱さは死を招く。 先延ばしは大きな悲劇を招く。 現状の延長線上に解がないときは、 あえてリセットする勇気を持ってほしい!≫
2017.08.13
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井上篤夫「志高く 孫正義正伝 新版」(実業之日本社文庫) 2015年刊 まだ読み始めたばかりですが、 孫さん、すごすぎです(^^♪ 高校1年生の孫さんの心境・・「自分は韓国籍だから、大学を出ても日本では認めてもらえない」「アメリカで結果を出せば、日本で評価される」「人生は短い。若いうちに行動しなければ、後悔する」「人生は限られている。だからこそ、思いきり生きなくては」 そして、「おれは天下を取る!」 日本の高校を半年で中退し、サンフランシスコの公立高校に入学する。 日本の高校1年生にあたる、高校二年生のクラスに編入します。 ここまでは普通なのかもしれませんが、 同級生のレベルが低い、低すぎると感じた孫さんは、校長先生に、飛び級を願い出ます。 熱意がかなって翌日から高校三年生。 それから5日間、食事中もトイレでも、かたときも教科書を離さず猛勉強する。 その姿を見た校長先生は、さらに高校4年生になる特例を認めます。 高校4年生となり、大学入試のための検定試験を受ける権利を得た孫さんは、 間髪入れず、検定試験の受験に挑もうとします。 検定試験は、一日2科目、3日間にわたって行われる。 朝9時に、試験がはじまる。 その問題を見て、数十ページもある問題用紙と、 その問題文の理解そのものに時間がかかることに愕然とする。 ・・ここで諦めないのが、孫さん。 試験管に、辞書の使用と時間の延長を申し入れる。 当然、試験官はノー。 孫さんは、直接、職員室に行き、アピールする。 好奇の目で見る職員の中の一人が、孫さんの熱心な様子に、教育委員会に電話してくれる。 そして、電話を受けた教育委員長は、その熱意に負けて許可します。 かくして、検定試験の時間延長を認められます。 すごいのが、何時までと決まっていなことを利用した孫さんは、 問題が解けるまで取り組むこととする。 結果、他の学生たちが午後3時にタイムイズアップする中、 初日の試験を終えたのは午後11時。 二日目も午後11時。 三日目の最終日は、午前零時、日付が変わっていました。 ・・二週間後の結果は、「ACCEPT(合格)」 こうして孫さんは、わずか3週間の高校生活で、大学生になることができた。・・以下もすごい話が続きます(^^♪<目次>第1部(正夢男の出発飛び級 ほか)第2部(青春のドン・キホーテ巨人と天才事を成す ほか)第3部(不退転夢の実現三〇〇年先の未来 ほか)
2017.08.12
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養老孟司・森毅「寄り道して考える」(PHP文庫) Kindle版 2004年刊 森毅さんの言葉、いつ読んでもいいですね~(^^♪「自由に伴う自己責任を知らない、いまの学生たち」という森さんですが、 森さん自身、中学2年生ぐらいから、学校を休むということを覚えた、といいます。 この時のご両親はこう言ったといいます。「みんなが学校に行っているときに休むというのは自分の責任やから、落第せんように、 どうやってスケジュールを組むかは、全部自分で決めなあかん。 学校の時間割は向こうが組んでくれるけれど、さぼうほうは自分が組まなあかん。 そこをちゃんと管理できんと、さぼる権利はない」 「みんなが学校へ行ってるときに、自分で選んで学校を休むんやったら、 せめてその一日は学校へ行ってるときより、いい一日にせなあかん」 また、いまの学生との違いという点で、全共闘時代の学生は、用務員室や事務官と仲良くするのが上手かった、といいます。 教師を締め出して学校封鎖する中では、用務員さんや事務官と仲良くなることが、生活する上で大切になるから。「担任の教師なんて、言ってしまえばどうでもいい存在で、用務員のおじさんや保健の先生、 図書館の司書などといった人たちと仲良くなると、色々と学校の抜け道、 それから先生の選び方を教えてくれるので、学校生活がうまく過ごせるのです。 おそらく会社でも、そういう人に聞いたほうがトクなことはたくさんあるだろうと僕は思います。」<目次>第1章 「いい加減」でいいじゃないか―軟弱者だからこそできる「柔軟思考」第2章 「九割」の大多数より「一割」の少数派たれ―「はみ出し者」が新たな時代を築く第3章 「一致団結、頑張ろう」の軍隊文化を問う―全共闘からオウムまで第4章 おカネとシステム信仰と日本人―価値という尺度の使い方第5章 拡大する「脳」―論理的思考の裏側にあるもの第6章 神なき国の精神史―日本の思想・文学・言葉談第7章 「システム」からの脱出―いじめ、自殺、閉塞感を生み出す社会構造を破るには
2017.08.12
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堀江貴文・真鍋 昌平「バカは最強の法則: まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」負けない働き方」イラスト 松本 勇祐小学館 2017年刊 なぜ「バカは頭が良い人よりも成功しやすい」のか? それは・・「バカは、打席に立つ回数が多い」から!≪周りの空気や意見なんか全く気にせず、 とにかくバットを振りにいく図々しさが、 高い打率を引き寄せている。≫≪バカだから平気でリスクを取れる。 バカだから失敗が怖くない。 失敗してもダメージを受けない。 いい意味で鈍感。 だから何度でもチャレンジを仕掛けられる。≫ 同調性圧力が「空気」として蔓延している社会において、 あえて「協調性なんか無視」! 「覚悟」を持って自分の好きなことをやることが必要! 目からウロコの指摘・・ 「カネとは、信用を数値化したものにすぎない」ということ。≪モノを手に入れる、人に貸す、ビジネスを進めるなど、 互いの必要に応じて国家が数値で信用を保証してくれている。 モノとしての実体なんて別になくても構わない。 信用、それ自体が本質なのだ。≫ だから、 「カネがなくて困っている」ということは、 「信用がなくて困っている」というのと同義になる?! つまり、 「一時的に借金して解消できる問題というワケじゃない」 「信用をいかにして取り戻すかという考え方をしていかないと カネで困る人生はいつまでも続く」<目次>主な登場人物Prologue ビジネスで一番大切なものはじめにEpisode1 バカは頭が良い人よりも成功しやすいEpisode2 デキないヤツを助けていると転落するEpisode3 カネ儲けで一番大切なリスク管理の話Episode4 SNSで簡単に「いいね」するヤツは危険Episode5 カネの本質を知らないヤツは失敗するEpisode6 ビジネスはギブ&ギブ、おまけにギブ!Episode7 ブラックな勤め先はすぐに飛び出せ!Eplogue バカになって走り回ったら…
2017.08.02
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堀江貴文「君がオヤジになる前に」Kindle版徳間書店2010年刊≪僕が本書で定義する「オヤジ」とは、年齢的なものではない。 あらゆること―家族との向き合い方や仕事への接し方、服装や体型に至るまで― を、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たちへの表現だ。≫≪・・将来に不安を抱えながら、そこを打開しようという意思すら奮い起こせない。 ・・それを僕は「思考停止状態」と呼ぶ。≫≪思考停止とは安定を求め、自分の皮膚感覚や感情、生き方そのものに、 こだわりを捨てるところから始まる。≫≪安定を求めようとする努力のプロセスの中で、人は不安定になっていく。 そのことに多くの人は気づいていない。 むしろ不安定であるという真理を悟った上で、その不安定さの中でうまく生きていく スタイルと取るべきなのだ。 だからこそ、思考停止に陥ってはならない。≫≪オヤジ化は、思考停止した瞬間から始まる。 思考停止すると、身動きを縛っているモラルの危険性が、判断できなくなる。 モラルに身を委ねれば、本来得られるはずの幸福は遠くへ去っていくのだ。≫≪「面倒臭い」は、思考停止をした人間の、自覚のない敗北宣言だ。 面倒臭がり屋に、アドバイスできることは何もない。・・ 思考停止した人へのケア方法は、残念ながら皆無だからだ。≫≪敵は会社でも システムでもない。 己の思考停止だ。≫<目次>25歳の君へ(起業という選択本当の働き盛り ほか)28歳の君へ(結婚と保険と「待つ」という言い訳 ほか)32歳の君へ(クリエイティビティとは人脈とスキル ほか)35歳の君へ(利益を生む経営友人と包容力)38歳の僕へ(充実した人生の定義)対談 「これから」を生きる君へ(福本伸行×堀江貴文)
2017.08.02
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富坂聰「中国は腹の底で日本をどう思っているのか」(PHP新書)PHP研究所2015年刊≪いま日本人に必要なのは、 日本からみた世界ではない。 中国の側からみた日本、そして世界はどのように映っているのか≫である。 たとえば、911テロ。 テロとの戦いを宣言したアメリカの動きに同調するかたちで、 中国はウイグル族の独立派を国際テロ組織とすることに成功した。 それまで中国の抱える少数民族問題は「人権問題」として西側諸国から批判の的に されてきたが、テロとの戦いで中国の協力を必要としたアメリカは、中国の主張を追認した。 しかし、窮地に追い込まれたウイグル族独立派は、イスラム国に参画する。 その結果、中国国内で、ウイグル族独立派による無差別テロが拡大し、 中国VS世界のイスラム教過激派という対立構造へとスケールアップしてしまった。 つまり、これまで中国国内の民族問題でしかなった問題が、国際問題へと性格を変えた。 この目線から見ると、 「一帯一路」・・「シルクロード構想」の目的は、対テロ防止策の一環とも理解できる。 たとえば、朝鮮半島問題。 「中国にとって朝鮮半島における最大の国益は、いつまでも南北が二つに分かれていることだ」 本来、この考え方は、日本が共有しても不思議ではないか価値観であるが、 日本からは一向に現れてこない。 このことに、中国は首をかしげている、といいます。 なぜなら・・もし韓国主導で統一がなされた場合、新しく生まれた国が 簡単に北朝鮮の開発した核兵器を手放すだろうか? こんなチャンスを韓国がみすみす手放すとは思えない。 最悪の事態を想定して考えるのが安全保障の基本だとすると、 日本は、朝鮮半島に生まれた人口8000万人を超える核保有国と向き合うことになる。 つまり、中国の目線で見ると、 常に北朝鮮一国の動向に拘泥している日本がいかにも能天気に映る。 本来、国と国との外交を決定する要素には、 ・価値観 ・利害 ・イデオロギー の3つがある。 しかし、日本の外交には、価値観ばかりが強調されている。 価値観に比重を置いた外交を展開し、「信頼」した結果として、 最終的に「足元をすくわれる」のは、戦前以来の日本の伝統芸となっている。 外交には、利害の要素も含め、多様な選択肢を持つべきである、と。<目次>第1章 「イスラム国」を介して中国の視点を学ぶ第2章 なぜ日中関係の改善へと舵を切ったのか第3章 「脱露入米」の裏にある真意を読み解く第4章 日本人が知らない「中朝関係」のリアル第5章 日本の北朝鮮外交がうまくいかない理由終章 「価値観」ではなく「利害」に目を向けよ
2017.07.30
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上念司「習近平が隠す本当は世界3位の中国経済」(講談社+α新書)2017年刊 中国の経済統計の不正確さ・・ことにGDP統計は、何年間も地方政府のGDPの集計値が 国家統計局のまとめたGDPの集計値を上回り続けている。 1985年から実質経済成長率の水増しが、控えめにみて毎年3%ずつされていたとしたら、 現在でも、日本のGDPを超えてはいない、と指摘されています。 なぜそんなことを言うのか、というと・・ 中国がお手本にしたソ連経済は、第二次大戦以降、GDPは90倍になったはずでしたが、 ソ連崩壊後にわかったのは、わずか6.5倍だったため。 同じことが、中国で起こっているのではないか??? そして、多くの日本人が持っているのは、「上海メガネ」というバイアスだ、といいます。 中国に在留する大半の日本人は中国の沿岸部の、かつ、日系企業の集中する大都市に暮らしている。 「上海メガネ」とは、経済発展が特に進んだ地域の状態を、中国全土にあてはめてみるバイアスであり、 上海を見て中国全土を語ると、大きな間違いを犯す。≪いま中国の都市部でいい暮らしをしている一部の人は、崩壊しかけてバブルの波に 乗っているだけ。なぜなら、国全体がバブルを生み出し、一部の人がその恩恵を被る 仕組みができあがっているからです。≫ 「不良債権比率」「失業率」「税収」を通してわかることは、 ・ゾンビ企業は最低でも7.5% ・過去15年間、失業率は4.0~4.2%(日米とも、2%以上の増減あり) などなど。実体経済はとっても悪化している。 その理由は、 ・生産過剰 ・資産価格のバブル ・地方自治体の過剰な債務 AIIBや一帯一路構想は、生産過剰を途上国に輸出することで解消しようとする試み。 でも、信用度の低い国に無理やり貸し付けても、そのお金はたちまち不良債権化するだけ。 中国経済減速による日本経済への影響は、5年間のGDPで0,9%、 年率0.18%にすぎない。 日本は中国と、ほどよい距離をおこう、といいます。 <目次>第1章 超水増しされたGDP第2章 トランプが叩く中国経済第3章 こんなにあった虚偽統計第4章 日本企業の大避難が始まった第5章 断末魔の習近平、そして中国第6章 米中対立で浮上する日本経済
2017.07.30
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鈴木信行「宝くじで1億円当たった人の末路」日経BP社2017年刊 タイトルの「宝くじで1億円当たった人の末路」とあるから、 1億円当たった23人のさまざま末路が描かれている・・と思って買いました。 が、宝くじの話は冒頭の一話のみ(>_
2017.07.30
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内館牧子「終わった人」講談社2015年刊 以前から気になっていたものの保留にしていましたが、 先日のアマゾン・キャンペーンで7割引ほどになっていたので、購入したものの一冊。 現役時代、仕事一筋だった人の定年後の心境、心の動きが実に上手く描かれていると思います。 前半が特に面白いです。 主人公の上から目線が抜けないのが、すべての元凶のように思いますが、 地方出身東大卒でメガバンク部長、役員手前で左遷・・という設定のため、こうなるのかもしれません。 会社員人生を「成仏」できなかったため、手痛い失敗・・いや大失敗をやらかすところは、 とっても身につまされます。≪何よりも「余生」という言葉がおかしい。 人に「余りの生」などあるわけがない。 八十であろうが九十であろうが、患っていようが、生きている限りは「生」であり、 余りの生ではない。≫ 「人は死ぬまで誇りを持って生きられる道を見つけるべき」ことが大切だ、と。 「人生を二度生きる」こと。 そのためには、≪自分が変わればいいのだ。 社会や人心はそうすぐには変わらない。 変わる前に、俺があの世に行くだろう。 ならば、自分が変わればいいのだ。≫ 下山逸蒼(しもやま いっそう)さん・・盛岡生まれの明治の俳人・・の言葉。「完全な肉体の所有者でも、死んで埋められてしまえば一切平等、 唯ホンノ一寸の間、悠久な宇宙に対比しての不自由や苦痛に過ぎぬ」「もしこの大患が来なかったら、生命を掴むこともできず、真の生活に入ることも 出来ずに、落ちていったのではないか」
2017.07.30
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海野惠一「本社も経理も中国へ―交通費伝票は中国で精算する」ダイヤモンド社2008年刊 海野さん、長年、アクセンチュアで仕事をして感じていたこと・・≪欧米企業が日々の仕事の効率が日本企業より勝っているとは一度たりとも 思ったことがありません。 しかし、欧米企業は彼らを取り巻く状況の変化に常に敏感で、 熾烈な競争社会の中で生き残っていくためのドラスティックな経営を、 トップダウンで実行していくことができます。≫ ブリティッシュ・ペトロリアムやアクセンチュアは、経営危機に陥った時、本社機構・コアビジネスを、BPOとして海外に出し、成功した。 その点、日本企業は、外注とBPOを混同しているのではないか。 つまり、日本では、ノンコアビジネスを外注として出そうとする。 とにかく仕事をローコストで社外に出し、本さの負担を軽くするというコスト削減の観点しかない。 一方、BPOとは、コスト削減とともに、「会社組織と企業文化を全面的に改革する」 ことを目指すもの。 日本企業は、目が届かないと問題が起きた時に対処できない、ということで管理部門を分けたがらない。また、業務の流れも営業の前線から間接部門に至るまでシームレスに作業が流れるようになっている。 でもこれは、業務全体が一塊に団子のようになり、仕事のプロセスが明確になっていない状態といえる。 これでは、作業効率は悪く、本来的な内部統制も難しい。○BPOのメリット・コスト削減・組織改革と人材の有効活用・業務品質・生産性の向上・優秀な人材の確保・内部統制の強化・本社の国際化・中国進出の基礎づくり○なぜ日本人は中国人を信用することができないのか? 品質を盾に、日本人は中国人に不信感を抱く。 これは、100年以上前から存在したと指摘されています。 山室信一『思想課題としてのアジア―基軸・連鎖・投企』 「中国人に対して、『脅威と恐怖の念』と『蔑視と差別という屈折した感情』が混在していた」≪19世紀の明治時代から今日に至るまで、日本人は機敏で勤勉で体力もあるオールラウンドな中国人に対して 「勝てない」と畏怖しています。 その一方で「貧しい人間が多い」などといった理由で見下してもいます。≫ 一方、中国人からみると・・「日系企業の経営姿勢が中国人を失望している」といいます。 1990年代半ばから中国は驚異的な成長をしてきましたが、そこでは毎年30%から50%増の成長を果たした企業も少なくありません。 しかし、日系企業は、本社目線で、年率3%~せいぜい10%成長の計画を立て、守ろうとする。 物価上昇率が7%の中国で、給料がそれ以上に上がらない会社に魅力はありません。≪要するに中国に進出していながら日本という殻に閉じこもり、日本人のローカルな基準で 成長の上限を決めてしまい、中国経済界の溢れんばかりのパワーと将来への上昇志向を 享受しようとしていないのが現状です。 そうした職場に対して中国人が将来の夢を描くことができるのでしょうか。 夢どころか不安を募らせ、結局は辞めていってしまいます。≫ また、「中国人には忠誠心がない」という認識も誤り。 『三国志』の桃園の誓いではないですが、 中国には、一度惚れこんだ相手にはとことんついていく、という風土がある。「部下に忠義を求めている以上、トップが日本に帰るわけにはいきません。 軟禁状態です」と語る人(損保ジャパンの岡本副董事長)もいます。 <目次>序章 このままでは日本がダメになる―疲弊国家を蘇らせる手段としてのBPO第1章 中国・大連で今なにが起こっているのか―住友化学がBPOを触媒にして目指すもの第2章 「なぜ中国人なのか」には理由がある―日本人との違いを理解することからすべては始まる第3章 日本企業に巣食う屈折した感情―日本の常識は中国の非常識第4章 BPOで中国人の人材を育成する―日中間のギャップを埋めるために第5章 BPOで日本人の人材を興す―大連を経由する未来への架け橋終章 タイムリミットは西暦二〇二〇年―二一世紀の今、BPOで日本という国を興す
2017.07.09
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須藤みか「上海で働く―海外へ飛び出す〈5〉」めこん2004年刊 もう13年も前のインタビューなので、どこまで有効かわかりませんが・・ 少なくとも、記載されている給料や家賃は、数倍になっています。 2005年に、7年ぶりに日本から戻ってきた上海生まれの方は、まるっきり変わったことに驚いた、と言っていますが、その後の13年の変化の方が少ないような気がしています。 どのインタビューも、いま読んでも面白いです。 不動産営業の江端希さん・・≪上海は中国のなかでも特殊な街で、これがほんとの中国だと思うなと周囲には よく言われるんですけど、上海って二つの世界が共存してるっていうんですか、 そこが面白い。≫ ・・「上海メガネ」、まだわかってませんね~ 出張先の大連・武漢・深圳や北京・成都、そして観光地をみるだけだと、わかりません((+_+)) ホテルウーマンの池田樹里さん≪上海で働こうかなと思う人がいるなら、あれこれ考えるよりも行動したほうが早いと 思いますね。言葉にちょっと不安な点を感じていても、来てしまえば人間って必要な時には 覚えてしまいますから。 私も来たばかりの頃は英語もロクに喋れなかったんですけど、働いているうちに英語力も伸びました。・・ 中国語ができなくても英語ができれば、上海では仕事は見つかると思います。≫ 印刷会社営業の西塚正基さん≪現地採用の待遇が悪いと言われていますけど、自分にさえ能力があればいくらでもオファーはかかる。 給料が低いからって卑屈になる必要もなくて、自分に対して低い評価しか下さないのなら 別のところへ行けばいい。 ある意味、そういうふうにドライになることも必要だし、現採ってそれぐらい強さがないと、 自分で自分を守っていくしかない。≫ ・・これはそのとおりだと思います。 すでにローカル社員でさえ優秀層・幹部クラスは、引き留めるためには、本社の部長・事業部長レベルの給与を 提示しないと残ってくれないケースもあります。・・総経理をいつ渡すかが、次の課題です。≪僕なんか中国語は全くできないで上海に来ましたけど、一年間周りが中国人ばっかりだったから スパルタ教育で、中国語を覚えた。 仕事をしながらでも中国語は覚えていけるから、めちゃくちゃ中国がうまくても仕事の 経験がない人よりは、日本でなんらかの仕事の経験があって、日本的ビジネススタイルを理解している 中国語そこそこの人のほうが需要は高いんじゃないかな。≫ CMプロデューサーの齋藤久さん≪日本人は仕事を進めるときに、予防線を張るでしょ。いろんなことに関して、トラブルが起きないように するじゃないですか。でも、中国人って予防線を張らない。 問題が起こってから対応すればいいと思っている。≫≪中国人ってね、メチャクチャやなぁって思うところもあるけど、仕事を短期間でやってしまう あのスピードはすごい。時間をけけて丁寧に一個一個やってる日本人のものに比べると、 でき上がったものは当然クオリティが低いんだけど、要求されていることは最低限消化している。≫≪あと、中国に来て感じたのは、日本よりも中国のほうがむしろグローバルスタンダードに 近いなってこと。 日本とは違う常識があるってことを知っただけでも、上海には来て良かったと思う。≫ 商品企画デザイナーの瀬戸口明美さん≪上海は夢をかなえてくれる場所だと思うんです。 マーケティング調査なんてやったこともないし、人前でものを教えるなんていうのも 初めてで、未経験のことばかりでした。 こんなに何もできない一女性であっても、ガッツがあれば上海では道が開けるんですから。≫ 以下、続く?! <目次>上海でキャリアアップ(不動産営業フローリスト ほか)キャリアを生かす、自分の力を試す(日本語教師カメラマン ほか)新天地・上海で起業(シュークリーム店経営イベント会社経営 ほか)シニアの挑戦(電子部品メーカー工場統括部長植物組織培養業ですか。 ほか)
2017.07.09
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須藤みか「上海で働く―海外へ飛び出す〈5〉」めこん2004年刊 もう13年も前のインタビューなので、どこまで有効かわかりませんが・・ 少なくとも、記載されている給料や家賃は、数倍になっています。 2005年に、7年ぶりに日本から戻ってきた上海生まれの方は、まるっきり変わったことに驚いた、と言っていますが、その後の13年の変化の方が少ないような気がしています。 どのインタビューも、いま読んでも面白いです。 不動産営業の江端希さん・・≪上海は中国のなかでも特殊な街で、これがほんとの中国だと思うなと周囲には よく言われるんですけど、上海って二つの世界が共存してるっていうんですか、 そこが面白い。≫ ・・「上海メガネ」、まだわかってませんね~ 出張先の大連・武漢・深圳や北京・成都、そして観光地をみるだけだと、わかりません((+_+)) ホテルウーマンの池田樹里さん≪上海で働こうかなと思う人がいるなら、あれこれ考えるよりも行動したほうが早いと 思いますね。言葉にちょっと不安な点を感じていても、来てしまえば人間って必要な時には 覚えてしまいますから。 私も来たばかりの頃は英語もロクに喋れなかったんですけど、働いているうちに英語力も伸びました。・・ 中国語ができなくても英語ができれば、上海では仕事は見つかると思います。≫ 印刷会社営業の西塚正基さん≪現地採用の待遇が悪いと言われていますけど、自分にさえ能力があればいくらでもオファーはかかる。 給料が低いからって卑屈になる必要もなくて、自分に対して低い評価しか下さないのなら 別のところへ行けばいい。 ある意味、そういうふうにドライになることも必要だし、現採ってそれぐらい強さがないと、 自分で自分を守っていくしかない。≫ ・・これはそのとおりだと思います。 すでにローカル社員でさえ優秀層・幹部クラスは、引き留めるためには、本社の部長・事業部長レベルの給与を 提示しないと残ってくれないケースもあります。・・総経理をいつ渡すかが、次の課題です。≪僕なんか中国語は全くできないで上海に来ましたけど、一年間周りが中国人ばっかりだったから スパルタ教育で、中国語を覚えた。 仕事をしながらでも中国語は覚えていけるから、めちゃくちゃ中国がうまくても仕事の 経験がない人よりは、日本でなんらかの仕事の経験があって、日本的ビジネススタイルを理解している 中国語そこそこの人のほうが需要は高いんじゃないかな。≫ CMプロデューサーの齋藤久さん≪日本人は仕事を進めるときに、予防線を張るでしょ。いろんなことに関して、トラブルが起きないように するじゃないですか。でも、中国人って予防線を張らない。 問題が起こってから対応すればいいと思っている。≫≪中国人ってね、メチャクチャやなぁって思うところもあるけど、仕事を短期間でやってしまう あのスピードはすごい。時間をけけて丁寧に一個一個やってる日本人のものに比べると、 でき上がったものは当然クオリティが低いんだけど、要求されていることは最低限消化している。≫≪あと、中国に来て感じたのは、日本よりも中国のほうがむしろグローバルスタンダードに 近いなってこと。 日本とは違う常識があるってことを知っただけでも、上海には来て良かったと思う。≫ 商品企画デザイナーの瀬戸口明美さん≪上海は夢をかなえてくれる場所だと思うんです。 マーケティング調査なんてやったこともないし、人前でものを教えるなんていうのも 初めてで、未経験のことばかりでした。 こんなに何もできない一女性であっても、ガッツがあれば上海では道が開けるんですから。≫ 以下、続く?! <目次>上海でキャリアアップ(不動産営業フローリスト ほか)キャリアを生かす、自分の力を試す(日本語教師カメラマン ほか)新天地・上海で起業(シュークリーム店経営イベント会社経営 ほか)シニアの挑戦(電子部品メーカー工場統括部長植物組織培養業ですか。 ほか)
2017.07.09
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尹銘深「中国で勝つ 10の原則と50の具体策」東洋経済新報社2011年刊 日本企業が、中国市場で苦戦する理由・・その2 「現地人材を惹きつけ、魅了し、やる気にさせる」ことができていないから。 モチベーションを上げるための長期戦略がない。 「転職しがちで、個人の利益を優先し、組織の利益を重視しない」という日系企業社員の愚痴・・《欧米での駐在経験がなく、日本から直接中国に派遣される幹部・管理職は、 目の前の現実を否定し、どうにか変えようとしてしまう傾向が強い。》 日系企業の魅力不足の原因は、 現地化があまり進んでいないことにある。《企業の幹部はすべて日本人である、 実績より企業で働く期間や企業に対する忠誠度のほうが重視される、 企業文化およぶブランドの知名度が低い、 誇りが感じられないなどである。》 現地の人材を惹きつけるためには、 「職業発展」(キャリア・デベロップメント)、 その次に、給与・福利厚生、企業文化、ブランドを高める。 「職業発展」(キャリア・デベロップメント)・・・明確な「職業発展」方向・系統だった従業員育成システム・異なるタイプの仕事に挑戦する機会・挑戦的な仕事「優秀な現地の人材を継続的に雇用したいならば、ローカライゼーション(現地化)」が必要となる。 そして、「部門や中国区だけではなく、将来的には日本本社の取締役会のメンバーにも なれる可能性を示す。」 《企業は国籍にかかわらず、真の意味で能力のある中国人に権利譲渡をするように、 パラダイムを転換させなくてはならない。》 現地人材を重要なポジションに就ける際に、 最も大切なことは・・ 能力よりも、清廉である人材を選ぶこと。 清廉・・インテグリティかつ能力がある人間を選ぶこと。<目次> 原則1 日中市場の特質、マネジメントスタイルの違いを理解した上で行動する原則2 日本で成功したビジネスモデルをそのまま中国に当てはめてはいけない原則3 激変する現代中国の実像をつかみ、先見の明を持つ原則4 さまざまなステークホルダーの需要をとらえ、矛盾の中でバランスをとる原則5 日本本社と中国現地法人が一体となり迅速に取り組む原則6 現地人材を惹きつけ、魅了し、やる気にさせる原則7 迅速かつ賢明な意思決定をし、戦略的に行動する原則8 情に流されない原則9 商談、交渉においては、周到な準備をした上で根気強く駆け引きをする原則10 中国社会の動向を把握し、リスクに備え、公的危機を最小化する
2017.07.02
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尹銘深「中国で勝つ 10の原則と50の具体策」東洋経済新報社2011年刊 日本企業が、中国市場で苦戦する理由・・ 中国市場をわかっていないから。 「日系企業は大変に閉鎖的で、中国に対しての理解も浅い」 中国の人口の45%は、1965年前後に生まれており、現在はその世代の子どもが消費する年齢層に入っている。 ジニ係数は、ヨーロッパと日本が、0.24~0.36の間であるのに対して、 中国は、0.47(2009年)と高く、貧富の格差が広がっている。 日系企業は、一級都市、二級都市に投資はしているが、三級都市以降には投資できていない。1.日本市場は、中価格・高品質品がうけるのに対して、 中国市場は、二極化しているため、低価格・良品質品か、高価格・高品質品を提供する必要がある。 日本の製品をそのまま持って行ってもダメ。2.日系企業はモノづくりに長けているものの、 中国市場におけるブランド作りがうまくない。 ブランド戦略と持ち、しっかり投資する必要がある。3.日本は、相対的に単一市場であるのに対し、 中国は少なくとも4種類の経済状態を持つ多様化した市場である。4.今後急速な発展が見込まれる、三級、四級、五級都市を詳しく分析した上で、 中国市場カバレッジ戦略を立て、実行する必要がある。5.小規模小売店は、無視できない販路である。6.ネットやモバイル販売の重要性を認識し、チャネルの一つとして取り組む。<目次> 原則1 日中市場の特質、マネジメントスタイルの違いを理解した上で行動する原則2 日本で成功したビジネスモデルをそのまま中国に当てはめてはいけない原則3 激変する現代中国の実像をつかみ、先見の明を持つ原則4 さまざまなステークホルダーの需要をとらえ、矛盾の中でバランスをとる原則5 日本本社と中国現地法人が一体となり迅速に取り組む原則6 現地人材を惹きつけ、魅了し、やる気にさせる原則7 迅速かつ賢明な意思決定をし、戦略的に行動する原則8 情に流されない原則9 商談、交渉においては、周到な準備をした上で根気強く駆け引きをする原則10 中国社会の動向を把握し、リスクに備え、公的危機を最小化する
2017.07.02
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君は今のままで中国人と互角に仕事ができるか?: さらに図太く、斬新に働く法田原 総一朗、宋 文洲三笠書房2014年刊 日本の教育に最も欠けているもの・・ それは、「競争意識」 今後、英語・中国語と同様、《「競争意識」はこれからの時代を生き抜くうえで不可欠なもの》だ、と宋さん指摘します。 危惧しているのは、《今の日本の教育で育った子どもたちが、大人になって海外に出たら、 海外の苛烈な競争社会で生きるのは、相当なストレスになるのではないか。 ましてや、海外の競争社会で勝ち抜くことなど、難しいのではないか、》 一方、《中国の親が子どもに求めているもの、それは「学力」だけでなく、 厳しい世界を生き抜くための「競争力」》である、と。《中国人に対して「あなたを終身雇用しましょう」などと言ったら、 間違いなく怒ります。 私はあんたの奴隷じゃない。私の将来は私の好きなように決める」といった具合。》 ・・一方、10年勤続すると、終身雇用の権利が得られる・・企業側が辞めさせることは 難しくなるため、8~9年目になる社員の扱いは、とても悩ましくなります。 40近くになると、日本と同様、ぶらさがり社員も増えてくるため(-_-;)《中国では、日本と比較にならないほど転職が一般的。 「転職によってキャリアアップできる」と考えれば、すぐに今の会社を辞める。》 20代から30代前半までの、給与が安く、役職がつくまでが顕著です。 ・・最近の日本も同じかも。《会社への帰属意識が薄いのではなく、そもそも帰属意識という概念がない。》 でも、転職が当たり前の中国のマイナス面としては、《それは、「優秀な技術者が育たないこと。 中国人は「儲かる業界」「儲かる職種」を目指して安易に転職をするから、 しっかりとした技術を身につける時間がない。 目先の利益を優先しすぎる。 だから、中国製品の品質は、いつまでたっても日本に追いつかない。》 ・・「技術力を高めよう」よりも、「もっと儲けたい」の意識が強すぎる気がします。 でも、宋さんから日本人へのアドバイスとしては、《異なる環境への適合は、生存力の基本。 だから、日本のビジネスマンには「もっと転職を積極的に考えるべきだ」と言いたい。》<目次> 1章 彼らより「図太く、賢く働く」には何が必要か?(「いい人」を評価する日本、「強い人」を評価する中国メンツに縛られる中国人、空気に縛られる日本人)2章 でも、ここは変だよ!日本人のビジネス(同じ黄色人種だからこそ、理解できないことがある日本人の盲点―日本は顔社会。面識がない人と仕事をしない世界一泥臭い「日本の営業」で、世界一高度な「日本の技術」を売れる?)3章 中国人と議論しても絶対負けない法(中国人が信頼する日本人は、ケンカができる日本人日本人の「礼儀正しさ」に、中国人は「悪だくみ」を感じるどんな問題にも「正解」はない。だから「発言」する人の時代)4章 「成功する工夫」より「失敗を活かす工夫」をしよう(器用貧乏のジェネラリストでは、中国のスペシャリストに喰われるだけ上から言われたことを、そのままやらないクセをつける「失敗を恥と思う」克服すべき日本人の弱点)5章 そして君は今、世界の誰とでも互角に仕事ができる(企業も個人も成熟なんかしない。成長と衰退の二つしかない中国人を味方につければ、日本人にとって鬼に金棒日本人がこれから、さらに図太く、賢く生きる法)
2017.07.02
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鈴木健介「そこが知りたい!中国人との付き合い方~中国要人が教える中国式人心掌握術」 Kindle版メディアタブレット2013年刊 日本人と中国人とのトラブルの原因の多くは、《日本人が中国人に対して、日本人の価値基準のままで接するところにある》 中国人と友好的につき合うために、「絶対的に守らなければならないことがある」 1つは、差別は絶対にしてはいけない もう1つは、必ず相手を区別して接しなければいけない《区別には感情移入がなく(事務的)、 差別には軽蔑(卑下)する感情があるという。 区別とは、相手の立場を守ることであり、 差別とは言葉の問題ではなく心の問題だという。》 鈴木さんが指導を受けたWongさん曰く、 中国人には6つのタイプがある、といいます。 それは、虫タイプ、大虫タイプ、犬タイプ、牛タイプ、 人並み、そして、人である。 このタイプを理解した上で、付き合う必要があります。 《差別ではなく区別することが大切なのです。 人格的に区別するのです。 私たちは人を区別して接しています 区別するのは差別ではありません 区別することはよってそれぞれの階層で生きる人たちが 一番理解できる言葉や態度で接することができます》1.虫タイプ 本質:一度厚意の接したら以後自分の権利であると思い込む。 行動特性:権利を主張しても義務があることをわかっていない。 対応:最初に決めた区別を貫き通し事務的に対応して厚意を与えない。2.大虫タイプ 本質:資産を手に入れた虫 行動特性:態度が横柄・打算で行動する。 対応:こちらの利益になることにだけ利用し、相手を律しようとは考えない。3.犬タイプ 本質:ひとりではおとなしくしているが何人か集まると権利主張する。 行動特性:ひとりの時は従順だが、何人か集まると付和雷同し騒ぐ。 でも、また一人になると従順になる。 対応:優しさや弱さを見せるとつけ込んでくるので常に毅然とした態度で接すること。4.牛タイプ 本質:権威・権力の立場にありながら厚意を権利と思い込む。 政府の幹部や国営企業の子息に多い。 行動特性:厚意を当然の権利と受け止める。が、対価に見合った実績は残す。 対応:利用すると割り切る。つかず離れずの距離を保つ。5.人並み 本質:厚意を厚意として受け止めるが、その場限り。 当然とも思わないが、感謝の念もない。 行動特性:口先だけでその場限り。愛想良く如才ない。 対応:ギブアンドテイクを心がける。6.人 本質:地位や貧富に関係なく、厚意を厚意として受け止め、 相手の立場を思いやり感謝の念を忘れない。 行動特性:厚意を受けると厚意で返そうと努力する。 対応:打算や策略をなくして、誠心誠意せっすること。 裏切られることは、絶対ない。 できうれば、「人」タイプと付き合いたいと思います。 そういいながらも、圧倒的多数は、残りの5タイプだといいます。 そこで、 つき合い方のポイントですが、 人材を育てようとする考え方をなくせ といいます。《中国で優秀な人材を必要とするなら、育てようとしては無理。》《育てて成功させたいならば、ポイントはただ一つ、 常に「旨味」を用意して、他社へ移るよりもここにいた方が得だと 思わせ続けることだろう。それが不可能ならば、必要としている 能力のある人だけを採用しよう。》 ・・初仕事の一つとして、マネジメント力強化の教育を始めていますが、はたしてこの結果や如何に? 一年後にどうでるか、いまから楽しみです?!<目次>はじめに第一章 虫とお人好し1.中国人とつき合うために守らなければならないこと2.中国人には6つのタイプがある3.トラブルの原因と回避4.“ 虫型人間 ” 以外の区別にいる人たち第二章 理解できない言動の理由1.黄砂の中で暮らす民2.10年ひと区切り3.元来中国人は商売人4.中国人は中国人を同国人と認めない5.” 華僑 “ は綿、” 大陸人 “ は鉄6.なぜ非を認めないか7.タグを取らずに服を着る8.食習慣の違い9.格差が広がる原因10.社会観は井の中の蛙11.一人っ子政策は新時代の中国人を構築した12.男女比率のアンバランス13.精神的肉体的に虚弱な若者が次の世代を担う14.なぜ軍事力を増やし続けるのか15.中国の目指すところ第三章 ビジネスパートナーとして接するその1. 喧嘩がしたいのか、仲良くしたいのか1.近代史2.経済協力までの過程3.マスメディアによる幻覚4.日本人よりもアメリカナイズされている中国人5.軽蔑はできない/振り返れば日本の姿6.その国が好きになる理由7.アジア経済圏8.自分の正義は中国でも正義なのかその2. つき合い方1.人材を育てようとする考えをなくすこと2.同じ釜の飯を食え3.「明日よりも今」が基本理念その3. ビジネス1.正しく名前を呼びかける2.嫌なこと程先に言え3.面子をたてる4.貧家富路5.トラブルの原因は日本サイドの無知にあり6.契約書の注意7.通訳のポジションあとがき
2017.07.01
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塙昭彦「中国人のやる気はこうして引き出せ」ダイヤモンド社2012年刊 塙さんの行動と言動、とっても熱くて感動します。 中国人とどう付き合うか? ということは、他書でもいろいろ書かれていますが、 その根本に必要なのは、「志」だということが、ズバリ指摘されています。 日本のイトーヨーカ堂の店舗よりも、売上・収益とも優れている成都の店舗には、 日本人は一人もおらず、すべて中国の人だけで経営されています。 そのような組織をどのようにして作ったのか? その秘密が書かれています。《イトーヨーカ堂の営業本部2万5000人をまとめる本部長から、部下のない中国室長に転じ、一から中国展開の礎を築いた塙昭彦氏(現セブン&アイHLDGS顧問)。いまや13店舗800億円のチェーンストアに育ち、中国人に任せる現地化も進んでいる。その部下育成や企業文化の底流に流れる塙氏の考え方を凝縮した1冊! 》《“常識”にとらわれるな。やるべきことを、やればいい。酒やカラオケ、人脈に頼ることなく、中国小売業で成功した秘密とは。 》 言葉も通じない、商慣習も違う、生活文化も違う中、 まったくゼロから店舗を作る・・ そのために日本から行くメンバーに求められたのは・・ 頭のいいヤツはいらない・・行動しないから。 バカはいらない・・バカはどこに行ってもバカで、指示したことをいい加減に聞いていたり、 中途半端に聞いていたりして、直らないから。 求めていたのは、精一杯に、ひたむきに、ひたすらに、しゃにむに、愚直に、一生懸命努力する 大バカ者だった、といいます。 そして、志願者のみ。 志をもって、 中国のために何ができるか? 中国人にどう喜んでもらいたいのか? を、ひたすら考え続ける。《異国の地で商売させてもらうのです。汗も涙も出すことが当然、先決なのです。 それなしに、自分は何もせずに手を汚さずして、お金だけ儲けたいとは何事か?》 そして、 どんな人を中国に送り込むべきか? 日本の事業が大事だから、エースは日本に取っておきたい。二番手クラスを送り込みたい・・ そう考えている日本企業は多い。 でも、これはとんでもない間違い。エースこそ送り込め、と。 経営や事業がしっかりわかったエースを送りこむこと。 人を見る目がある人材・・履歴書や面談だけでなく、顔で人を判断できるくらいの人材を 送り込む必要がある。 マーケットのスケールが10倍以上になることを考えると、 いつか日本を助ける日がくるのだから。 いまだに神戸支店長よりも下の人材をアサインしている会社もある、という指摘もあります。 その認識相違の原因は、どこにあるか? それは、中国人の優秀さがわかっていないから。 優秀な日本人を送り込まずに、優秀な中国人が来てくれるはずがない。《ちなみに私は、中国語が堪能だという人間は採用しませんでした。 中国語は堪能であるより、むしろできないくらいでいい。》 イトーヨーカ堂の伊藤雅俊さんの言葉・・「お客さまは買ってくれないもの、取引先は売ってくれないもの、銀行は貸してくれないもの」 商売というものは、いかに厳しいことか・・中国で痛感した、といいます。 中国人というのは、基本的にまじめで勤勉。 中国人の目線は、「今日より明日は必ずよくなる。今は貧しくとも、明日はよい日が来る」と 固い信念をもって、ひたむきに、行動している。 そんな中国人が辞めてしまうのは、お金やロイヤリティの問題ではない。 日本人が遊んでいて、困ったときに、本社に判断を仰がなければ物事を決められない。 そんな上司や責任者に、優秀な中国人が連いてくるわけがない。 塙さんが心がけたのは、率先垂範・即断即決・・《上司が本気になれなくて、どうして部下が本気になれるでしょうか。 日本人が本気になれなくて、どうして中国人が本気になれるでしょうか。》 上司の本気度が、部下の本気度になる。《いずれは、すべて任せる。現地法人では社長から何から全部やってもらう。 それが最終的な形と認識すべき》である。 中国人自身が、目標をもって毎日毎日、頑張って、結果を出す。 そのため、日本人は、彼らのサポーターとなり、徐々に引き揚げるべきである。 そうすることで、中国人は自分たちの会社として頑張るようになる。 それが同時に、日本人に最も大きな利益をもたらすことになる。<目次> 1 中国で覚悟する―並みの努力では勝てない、とリーダーは心得よ2 中国を理解し、学ぶ―日本人は中国がまったくわかっていない3 中国人と付き合い、交渉する―日本人は中国人から驚くほど見られている4 中国人を育て、教える―日本人が変わらなければ、中国人も変わらない5 中国人を評価し、マネジメントする―成果主義でなければ、中国人は頑張れない6 中国で結果を出す―何より、正しいことをせよ
2017.06.25
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完全残業ゼロのIT企業になったら何が起きたか Kindle版 米村歩・上原梓プチ・レトル2017年刊 IT企業で、残業ゼロで、しかも黒字を達成! 月200~300時間の残業が当たり前だったブラック企業は、 どうやって「残業ゼロ」「ホワイト企業アワード受賞」を達成したのか? そもそも現在のIT業界は、多重下請のローレベルの大量のエンジニアが作業をこなすことで成り立ってしまっている。作業指示待ちのエンジニアの多くは、視点低く、視野狭く、新技術への取り組みもままならない。でも、多重下請構造に入っている下請・孫請け会社は、各社とも人工毎の手数料で儲けることができてしまうので、改善する意欲に乏しい。 どうやれば、この負のスパイラルから抜けられるか? 日々の激務と並行して、スキルアップの勉強をする・・これだと2割程度のメンバーしかついてこれません。 そこで、米村さんが採ったのは、 残業禁止命令! とにかく帰らせるようにした、といいます。 その結果・・・は、 冒頭のように、利益アップ! 退職者激減! 特に、女性の優秀層の定着。 上海にきて、自社オフィスのメンバーの多くは、19時を過ぎると、 日本人社員以外は、ほぼいなくなります。 ただし、客先の日系企業の常駐しているメンバーのみが、顧客にあわせて20時過ぎでも働いています。理由は、日中時間帯は、顧客との会議が中心のため、業後、自分たちの仕事をする必要があるため。・・このあたり、日本と同じ業務スタイルが、中国にも持ち込まれてしまっています。 ローカル企業では決して対応できない・しないため、割高な日系ベンダーに業務依頼が来ているのでしょうが、 離職率の改善には、ここでも働き方変革を導入が求められています。
2017.06.25
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山田清機「中国ビジネスは俺にまかせろ 上海の鉄人28号 古林恒雄」朝日新聞出版2011年刊 日中国交正常化以来の歴史の生き証人といわれる華鐘コンサルタントの古林恒雄さんの歩み・・《改革開放30年を生き抜き、中国ビジネスのすべてを知りぬいたその男、古林恒雄。古林のビジネスエピソードや言動を通して、中国人の価値観、中国ビジネスを成功させる秘訣が浮き彫りとなる。中国全土に支店を持つコンサルタント会社の代表となっている今でも顧客のために夜中まで仕事をし、上海の1Kのアパートに暮らす古林の、中国の高度経済成長を支えた、骨太で潔い行き方は、ビジネスマンの共感を呼ぶだろう。 》 古林さん、董事長でありながら、一か月5万円の1ルームに住み、 専用車を使わず、地下鉄かタクシーを利用し、いつもリュックサック一つ背負って移動する、といいます。 冒頭に中国ビジネスの前提となる象徴的な数字が紹介されています。 日本全国に16階以上の高層ビルは約2000棟あるそうですが、 10年ほど前の上海だけで4700棟あり、現在も続々建設中です。 古林さんが、中国に行った当時・・ 《国家建設-。 高度成長を終えてしまった日本ではもう二度と味わうことのできない、 国家を建設するという大仕事が、中国ならばできる。》 ・・鐘紡にいたままだと、工場長か技術部長どまり、と思うと、プロジェクト終了後も中国に残って仕事をしたいと思った、といいます。ある中国投資アドバイザー曰く、「中国人の仲間になれるかどうかの分かれ目は、こちらが真剣であることを相手が痛感するか どうかにかかっています。この人のためにやってやろうと思ってもらえば、中国人は本当に なんでもやってくれます。 そのためには、真剣に、熱心に、諦めずに、こちらの真剣さを中国人に痛感させるしかありません」 つまり、《中国で本腰を据えてビジネスをやろうと思ったら、この濃密な人間関係の渦の中に飛び込んで しまう以外にない。それが苦手な人間、不快な人間に、中国は門戸を開いてはくれない。》上海ストッキングの総経理だった勝間清次さん曰く、「中国人はエゴで連帯意識が薄いとする見方は間違いです。 すぐ転職するというのも、経営者の管理のまずさを棚上げした偏見です。 従業員が誇れる会社にする、誇りを持てる職場を作る。 これは経営者の責任であり、大きなポイントだと思っています」古林さん曰く、「中国人も日本人と同じく、目的意識と動機付けがはっきりすればよく働くし、 力を発揮する。 従来の国営工場システムでは発揮しようがなかったであろうが、合弁会社に入社すると、 会社の業績が即自分たちの給与に反映されるので、骨身を惜しまずよく働く。 会社との一体感、会社に対するモラール、忠誠心は大変高いものがある。・・」《はっきり言って、日本人の中国観は10年遅れています。 20年、30年前なら通用した意識が、いまではまったく通用しない。》《・・中国で売れるモノをつくるには、中国人の意見を聞き、中国人に働いてもらうことが不可欠です。 それにはやはり、合弁という形態が一番適しているのです》《中国の話になると、日本人はリスクだけに目が行ってしまって、 長期的な視点に立って考えることができない。 やめとけ何をアホなと、こういうことになってしまうのです》《中国は、割と人々が自由というか、悪く言えば、大雑把でいい加減。 中国人は、とても天真爛漫に仕事をしているのです。 この仲間に入ってしまうとね、非常に仕事がやりやすいんですよ》《大切なのは、ガバナンスを利かせながら、中国人が伸び伸びと仕事ができる環境をつくって あげることです。 そうすれば、事業は成功する。 日本側はリターンが得られればいいわけで、主導権を取り、日本的なやり方を押しつけることに 意味はありません。》<目次>序章 上海の鉄人28号第1章 仲間以外はすべて敵第2章 中国のためになることをやれ第3章 日本では働かない人間が金をもらい過ぎる第4章 「夢」の企業をつくる第5章 トップと話をつけろ第6章 正面突破のコンサルティング第7章 チャイナ・リスク終章 徹頭徹尾、無私無欲
2017.06.25
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天野雅晴「180日でグローバル人材になる方法」東洋経済新報社2012年刊 実は、日本人の英語力はそれほど低くはない。 でも、日本人がグローバル人材になるを妨げている2つの壁がある。 1つは、「ネットワークの壁」、 「会社や仕事に対する考え方の違い」がある。 米国側からみると、日本の企業はうらやましいほどに組織がしっかりしていて、 何をするにも米国よりずっと効率がよいように思える。 しかし、日本は縦割り型で、個人の自律性が乏しい。 一方、米国では、会社や組織がダイナミックに変化して不安定なため、 人は個人の自律性を優先させ、個人のレベルでつながっている。 そのネットワークが人を動かし、結果として仲間や会社ができあがる。 一見すると、オープンな仕組みにみえるが、このネットワークは閉鎖的で なかなか中に入り込むことができない。 もう1つは、「しゃべるための英語力」である。 グローバル社会は、オープンにつながって分業する横社会です。《分業で大切なのは、常に自分の「得意分野」に磨きをかけておくことです。 しかし、それだけではうまくいかず、同時に相手の得意分野も認めなければ分業はできません。 そのためのキーワードが「共存」です。 違いをあえて解消せずに、「違うこと」を共存させるという考え方です。》 「日本を基準に考えない」 豊かで大きな市場を持つ日本と同じ市場を探しても、ほとんどない。 だから、日本を基準にしないことで、 世界と共通のベースを持つことができる。 「得意分野を鍛えておく」 得意分野に関するトレーニングだけは、海外に出る前にやっておかなければならない。 横社会のネットワークにおいて、得意分野のないメンバーが入る余地はない。 「しゃべるための英語力」のために・・・カランメソッド<目次> PART 1 ネットワークの壁をどう越えるか?CHAPTER 1 グローバル社会の仕事の流儀CHAPTER 2 ネットワークの壁が引き起こすトラブルCHAPTER 3 ネットワークの壁攻略のヒントとトレーニングPART 2 「言葉の壁」をどう越えるか?CHAPTER 4 言葉の壁の実態を理解するCHAPTER 5 言葉の壁攻略のヒントとトレーニングPART 3 180日でグローバル人材になる方法CHAPTER 6 米国をハブにしてグローバル人材になるCHAPTER 7 MBAに代わる新しい海外研修
2017.06.24
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本田直之「自由な人生のために20代でやっておくべきこと[キャリア編]」 (幻冬舎文庫)2012年刊《生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、 愛と宗教の区別をつけない。 何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。 仕事か遊びかは周りが決めてくれる。 当人にとっては、常に仕事であり遊びであるのだ。》 君は、低賃金でも意欲の高い海外の労働力と競えるか? しかも、海外にいるのは、日本語のわかる外国人だけではなく、 日本人もいる。国内で日本人に頼むより安く済み、意欲も能力も高いとすれば、 仕事がそちらにシフトするのは自然の流れ。 このことを理解しておくように。 不安定かつ流動的な時代に求められるのは、 「サバイバビリティ」「生きる力」である。 アメリカ陸軍によるサバイバル行動のセオリー・・・1.状況を把握する 自分がいま、いかなる状況にあるか、自分に何ができるかを客観的に知る。2.自分の責任で現在地を把握する 自分がどこにいるかを知る。 敵地に取り残されたとき、他人に道を尋ねてはいけない。 自分の目でコンパスを見て、自分の判断で方位を確認すること。3.恐怖心に打ち克つ パニックになると、思考停止になり、本来の能力を発揮できず、助かる命も助からなくなる。 ネガティブな心理状況を、訓練でコントロールできるようになる。 ストレス・マネジメントこそ必要。4.工夫して間に合わせる 限られた状況で、どうすればできるか? を、考える癖をつける。5.郷に入っては郷に従う アクト・ライク・ローカル 見知らぬ土地に漂着したときは、現地の人のようにふるまう これからの働き方・・ 「雇われ型」から、「スキル提供型」へ変わること。そのためには、「自分がしているのは、時給型の仕事か? クリエイティブ給型の仕事か?」を、自問自答する。 会社に属しながら、セルフコントロール力を高める法・・1.出社してすぐに仕事を始めない 目の前の業務から手を付ける人は、仕事に流され、他人のスケジュールにコントロールされている人。 一日の自分のスケジュールを見通し、「今日はこれをやろう」と決めてから仕事を始めるようになる。2.会社の文句を言わない この世には、100%理想の上司も会社もない。 上司や会社の愚痴をいう人は、結局は他人にコントロールされている。 会社批判とは、かたちを変えた会社依存である。3.年収が上がっても、生活レベルは上げない4.3つの思考停止ワードを禁句にする。・~が悪い・~だからできない・忙しい5.ポジションではなく、ポータブル・スキルを高める。 ポジションは、しょせん借り物にすぎない。 会社の看板を外し、自分一人で勝負して成果を上げる武器を持っているか。 常にそのような意識をもって武器を持ち、磨いていくことで、 コーポレート・スキルは、ポータブル・スキルへと進化する。<目次> 第0章 「安定」から「自由」へ―一〇〇年に一度の変化を人生最大のチャンスに第1章 個人サバイバルの時代―大きなうねりに目を向ける第2章 決め手はサバイバビリティ―シングル思考からマルチ思考へ第3章 会社で働き、キャリアを磨く―コーポレート・キャリアの法則第4章 一生通用するキャリアを築く―パーソナル・キャリアの法則第5章 自由に生きるためのトレーニング―思考・行動・仕組みを鍛えなおす
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第9回 説得力の発揮:他者を巻き込み、モチベートする力 (PHP電子) Kindle版 コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2016年刊 説得力・・ 論理性はもちろん必要ですが、 大切なことは、相手との信頼関係にある。 人の心が動くうえで、最後の一押しとなるのは、 「この人の言うことなら」「この人のためなら」といった、相手へのリスペクトの念である。 人を奮起させるためには、まず自分を奮起させること。 説得力を発揮するためのヒント・・1.自分の考えを冷静に説明する2.全体像を描いて観点を理解してもらう3.上司の助けを借りる4.普段からの人間関係構築5.抵抗を受けたときの対処法6.説得は時間をかけて行う 説得力は、人生のあらゆる場面で求められる。 つまり、説得力は、人生をよりよくするためのコンピタンシーである。
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第8回 判断の質:素早く決断し、組織を前に進める力 (PHP電子) Kindle版コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2016年刊 「判断の質」とは、 「適切でタイムリーな判断を下すことで、組織が前進し続けられるようにすること」と定義できる。 ポイントは、「適切で」というところ。 必ずしも100%正しい判断を下すことが求められているわけではなく、ほどほどでいい。 次に、「タイムリー」というところは、 「間違った意思決定は、意思決定しないことよりもマシ」といわれるように、 とにかく何らかの結論を出すことで、物事を前に進めることが重視されている。 つまり、 スピードと質のバランスが大事になる。 80点主義のススメ。 「判断の質」を高めるためのヒント・・1.課題を定義する 課題を定義する前に、結論や解決策に飛びつくな2.情報や選択肢を絞る 集めた情報が間違っていると、どんなに正しいプロセスで意思決定しても、結果は間違いになる3.状況に応じた対応を選択する4.グループ内の統一見解に一石を投じる 悪魔の代弁者5.考え過ぎをやめて行動に移す
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第7回 多様な状況への適応:VUCAな時代を生きる微調整力 PHP電子 Kindle版コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2016年刊《現在はVUCAな世界です。 「VUCA」とは Volatility(変動性)、 Uncertainty(不確実性)、 Complexity(複雑性)、 Ambiguity(曖昧性)の頭を取った造語で、「ヴカ」もしくは「ヴーカ」と発音されます。混沌として曖昧な状況のことを表します。VUCAな世界に適応するには、意識や行動を変えよと言われます。 しかし日本人は、臨機応変の対処が苦手です。》 でも、 「適応能力を高めることは人生を豊かにすること」 プライベートにおいても、とっても大切なコンピタンシーである。
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第6回 戦略的思考:未来を構想し、イノベーションを起こす PHP電子 Kindle版 コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2016年刊 グローバル・ビジネスにおける「戦略」とは、 状況をより中長期の視野から俯瞰し、大局的な見方から方針や方向性を策定することを指す。 一方、 戦術は、目の前の勝負に勝つための手法であり、戦略を具体的かつ、実践的な形に落とし込んだもの。 戦略的思考とは何か? それは、未来を構想し、イノベーションを起こすこと。 現状を分析することは大切ですが、それだけではそれ以上の成長や発展を望むことはできない。 過去は終わったことで、今から動かすことはできない。 現在取っている活動の意義や根拠を、過去ではなく将来に求める。 その際、視点の高さと視野の広さが重要になる。 より大局的な視点や長い時間軸で未来を構想すればするほど、 より問題を俯瞰して捉えることができ、与えるインパクトを末端まで考慮することができる。 形のない未来を構想する。仮説を立てることが、 グローバル・リーダーには日々求められている。 ただし、注意が必要なことは、 戦略は実行が9割。実行してこそ意味がある。 PS 海外赴任のメリットは、 海外赴任を通じて日本では得られない経験や幅広い人脈を獲得でき、 本社に戻ってきた際には、グローバル・ビジネスの専門家といった立場を築けること。 さらに、お子さんが若いうちに外国語を習得する機会を得られたり、 多様な価値観を許容するベースやグローバルな視点が得られる。
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第5回 的確な計画立案:成功の鍵は「アライメント」にあり PHP電子 Kindle版 コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2016年刊 Align Alignment ・・一直線に並べる、整列させると訳されますが、「関係者やチームの構成員が同じ方向を向いている、 同じベクトルに向かっている、 足並みが揃っている、 二つのものに整合性がある」という意味合いがある。 このアラインメントというコンピテンシーが、グローバル・ビジネスではポイントとなる。 日本人のコンピタンシーが低く出るのは、このアライメントにある。 その理由は・・ 日本人は、計画を立てるのが好きですが、その計画は目の前の目標を達成するためだけのことが多い。 一方、欧米のリーダーたちは、どんな微細なことであっても、 大きな戦略に結び付けて考えることが多い。 プランは、組織目標からブレイクダウンして、やるべき施策に行き着くのがあるべき姿である。 グローバル基準の計画立案の手順・・1.上位組織の目標と整合させ、計画の目的を定義2.綿密なスケジュールと手順を設定 3.リスクを想定4.リソースを入手5.周囲にプランを伝える6.進捗管理7.計画を適宜修正
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第4回 多様性の尊重:イノベーションを生む職場環境を構築する Kindle版コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2015年刊 Value Difference 多様性を尊重する という力 ダイバーシティというと、女性・外国人・障碍者などといった属性に注目されるが、 本当に大事なのは、 属性ではなく、頭の中の多様性にある。 つまり、視点、スタイル、考え方である。 一人で発想することには限界があり、 他者の協力を得ることで、思いもよらなかったアイデアや発想に触れることができるようになる。 自分と異質な人材は、才能の宝庫である。 ビジネスにおいても、社内に多様性がないと、 今後一層多様化するニーズに対応できなくなる。《ダイバーシティ・マネジメントの本質とは、組織の構成員全員が、一人ひとりが「違う」 と認めてリスペクトし、一人ひとりをモチベートし、エンゲージさせて能力を最大限引き出すことです。》 多様性を尊重することによって、大きな成果を生むことができる。 ただし、その前提として、 インクルージョンが必要となる。「組織の構成員が、意欲を持って働き、自由にものを言えるなど、能力を発揮できる職場環境や 組織風土があること」・・この受容的で寛容な職場環境の構築をインクルージョンという。 ところで、 どうすれば多様性を尊重することができるようになるか? まずは、「自己認識」です。 自分が他者にどう対応しているか知り、自分の偏見を認識することです。 次に、「行動」です。 偏見やコンフリクトにどう対処するか検討し、相手をリスペクトしていることを表明する。
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第3回 学習のスピード:成功や失敗から積極的に学ぶ力 PHP電子 Kindle版 コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2015年刊 Learning Agility ラーニング・アジリティ・・ 「学習の機敏性」と訳され、 「経験から学び、その学んだことを新しい環境や初めての状況において適用し、 優れた成果を出す能力および意欲」と定義される。 ただでさえ変化の激しい世界で、かつ、 グローバルにおいては、過去にない新しい課題に日々直面します。 そんなとき、大切になるのは、《未知の状況でも前向きに学習する意欲を持ち、新しい環境に即座に適応することで、 すばやく成果をあげることです。》 つまり、ラーニング・アジリティが求められています。 ただし、ラーニング・アジリティでの学習とは、 机上の学習だけでなく、 自分から積極的に模索する能動的な「学び」を指す。 優れたリーダーとは、 「何をすべきかわからない時に、 何をすべきかを知っていること」 「何かを学び始めるのに遅すぎるということはない」 ラーニング・アジリティの高い人材というのは、 世界の労働人口のわずか15%程度という調査結果もあるようで、 その希少な人材を確保することが、ビジネスにおいて大きな差別化要因となる。 ラーニング・アジリティが極めて高い人材の一人が・・ リチャード・ブランソン・・彼の言葉は、「チャンスがあればまずは手をあげろ。 どうやればいいかは、それから考えればいい」
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第3回 学習のスピード:成功や失敗から積極的に学ぶ力 PHP電子 Kindle版 コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2015年刊 Learning Agility ラーニング・アジリティ・・ 「学習の機敏性」と訳され、 「経験から学び、その学んだことを新しい環境や初めての状況において適用し、 優れた成果を出す能力および意欲」と定義される。 ただでさえ変化の激しい世界で、かつ、 グローバルにおいては、過去にない新しい課題に日々直面します。 そんなとき、大切になるのは、《未知の状況でも前向きに学習する意欲を持ち、新しい環境に即座に適応することで、 すばやく成果をあげることです。》 つまり、ラーニング・アジリティが求められています。 ただし、ラーニング・アジリティでの学習とは、 机上の学習だけでなく、 自分から積極的に模索する能動的な「学び」を指す。 優れたリーダーとは、 「何をすべきかわからない時に、 何をすべきかを知っていること」 「何かを学び始めるのに遅すぎるということはない」 ラーニング・アジリティの高い人材というのは、 世界の労働人口のわずか15%程度という調査結果もあるようで、 その希少な人材を確保することが、ビジネスにおいて大きな差別化要因となる。 ラーニング・アジリティが極めて高い人材の一人が・・ リチャード・ブランソン・・彼の言葉は、「チャンスがあればまずは手をあげろ。 どうやればいいかは、それから考えればいい」
2017.06.24
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GL 日本人のためのグローバル・リーダーシップ入門 第1回 (PHP電子) Kindle版 コーン・フェリー・コンサルティング-ジャパンPHP研究所2015年刊○日本人がグローバル・リーダーとして成功する秘訣 日本人は、勤勉・緻密、相手の痒いところに手が届く感性の豊かさなど世界に誇れる特質がある。 これに加えて、 「実は日本企業は非常にイノベーティブ」ということに気づいていない。 しかし、グローバル・ビジネスの舞台で世界のリーダーと伍すうえで、 この能力を十分に発揮できていない。 それは、グローバル・リーダーとして必要なリーダーシップ教育を受けていないことが一因にある。 グローバル・リーダーシップのコンピテンシーを高めるための教育・・ 座学10%、コーチング20%、現場での職務70% が、理想的な能力開発のための配分である。 必要なのは、「語学力ではなく、コミュニケーション力」である。 《コミュニケーション能力として本当に大事なのは、相手の文化背景を知り、 相手の意図を理解し、自分の考えをきちんと伝えて相手を動かし、そして望む結果を得ることです。》 ・・語学はそのための手段にすぎない、と心得ること。
2017.06.24
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上岡伸雄「釜石ラグビー 栄光の日々 - 松尾雄治とくろがねのラガーたち」中央公論新社2011年刊 かつて、ラグビーの日本選手権7連覇(1978年度-1984年度)を成し遂げた 新日鉄釜石ラグビー部の記録。 他の社会人ラグビーのチームが大卒であったのに対し、 当時の釜石ラグビー部は、東北・北海道出身の高卒・高専卒のチームでした。 そこに、天才・松尾雄二が加わったところから大躍進が始まります。 本書の中で、松尾選手の天才的なテクニックやずば抜けた体力は語られているのですが、 印象に残ったは、「高橋博行」さんでした。 秋田高専から入社した高橋さんは、ラグビー部の練習を見ているうちに、自分も部に参加したいと思うようになり、 研修で一緒になった松尾さんに入部の相談をします。 しかし、ラグビー部の首脳も、人事部も、断固ノーといいます。 理由は、高橋さんはラグビー部の推薦で採った社員ではなく、高専卒の技術者として採用したこと。 すでに、高炉改修という忙しい部署に配属予定だったため。 それでも、人事課に何度やめるように説得されても、折れなかった。 そして、ついに入部を許可されます。 でも、懸垂が一回もできない中、初練習はまったくついていけなかった、といいます。 この高橋さんについたあだ名が「バテノナマリ」。 練習ですぐにばてるし、秋田弁の訛りが強いから。≪しかし、この「バテノナマリ」、練習でどんなについていけなくても、部はやめなかった。 会社に無理を言って入部させてもらった以上、やめるにやめられなかったのだという。 いつしか高橋が息を切らせて走る姿は、釜石ラグビーの練習に欠かせないものとなる。≫ そして、V2を果たした1979年・・ 豪州遠征でオーストラリアの南豪州代表のチームと対戦した際、≪ゴール前に上がったパントを追いかけ、相手の巨大なナンバーエイトを一発のタックルで 倒したフランカーがいた。このフランカーは脳震盪で退場するが、こぼれ球を千田が拾い、 右中間にトライ。新日鉄チームはこの試合に勝利をおさめた。 このフランカーこそ、高専から技術者として入社し、松尾に頼み込んでラグビー部に入った 高橋博行だった。四年目の春である。 「高橋のタックルは使える」。このプレーは首脳陣に強烈なアピールとなった。≫≪特に足が速いわけでも器用なわけでもない。 そんな彼が活路を見出したのが、180センチ、80キロの体格を生かしたタックルだった。≫ ・・当時の試合の状況が頭に浮かんできます(^^♪ <目次>プロローグ―新日鉄釜石ラグビーと松尾雄治第1章 万年優勝候補―一九七一~七六年第2章 黄金時代の幕開け第3章 対トヨタ自工、まさかの敗戦第4章 王座奪還―V1への道第5章 負けようのないチーム―V2からV4へ第6章 薄氷を踏む勝利―V5からV7へ第7章 松尾なしで勝ちたい!―一九八五年の闘いエピローグ その後、なぜ敗退していったか
2017.05.30
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山崎武也「セレブのための豪華客船の愉しみ方」学習研究社2009年刊 山崎武也さんの本を、新入社員の頃以来、手に取っています。 今回の海外赴任への精神安定剤のようなものです(^^♪ 豪華客船の旅は、当面予定にありませんが、10年後を目途に一度乗ってみたいですね~ ○動くホテル 豪華客船は・・≪宿泊姿勢が自分の行く先々にまでついてきてくれるといってもいいし、 交通手段がそのまま宿泊施設になっているといってもいい。 いわば船が「動くホテル」となっているのである。 そのホテルの中にいて、好きな本を読んでいたり、移り変わっている景色を眺めていたり してもいいし、観光に出掛けたいと思えば、簡単に身支度をして出掛けて行って帰ってくればいい。≫○日常と切り離し、思い切って豪華に≪豪華客船に乗るのであるから、中途半端はことはしないで、部屋のタイプの選択についても、 思いきり「豪華」にしてみるのも一策であろう。 それは少なくとも極上の思い出になることは間違いない。 長期にわたるクルーズであれば出費もかさむが、一週間以内であれば、 何とかなるのではないか。≫ ちなみに、山崎さんは、セミスイートというタイプの部屋を選ぶのを原則としている、とのこと。また、そうでなくても、バルコニーとバスタブ付きが良い、と。○船旅の長短の長短≪旅の長さに対する好みは、人それぞれによって異なる。≫≪一日がいくらの計算になるから得をしたとか考えるのは、いずれにしてもあまり意味がない。 要は、どれだけ愉しかったかが問題である。 クルーズの何日間があっという間に過ぎたと思えば、愉しかった証拠であって得をしたのである。 旅がやっと終わったと考えるときは、それほど愉しくはなかった証拠であり、 ちょっとぐらいは損をしている。 ただ、そのような場合でも、知らない土地を訪ねた分だけ自分の世界が広くなり、 船上での生活をすることによって、人生の異なった部分を発見したと思えば、 それは大いに得をしていることになる。≫<目次>第1章 いざ、大海原へ(気宇壮大な解放感憧れのクルーズ ほか)第2章 覚えておきたい基本的なこと(ドレスコードフォーマルウエア ほか)第3章 船上の生活を快適に送るために(船長主催のパーティーウエイターたちへのチップ ほか)第4章 品格ある旅の心得(陸地との通信安全とリスク ほか)資料(五大人気コース(日本/世界)日本の三大客船 ほか)
2017.05.29
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山崎武也「上品な人、下品な人」(PHP新書)2005年刊○忙しがる 「私だって」は上司の禁句!≪部下が忙しいことを訴えると、「自分だって忙しい」などといって、部下の言葉をはねつけようとする人がいる。 部下の悩みに耳を傾け、その問題を解決する手助けをするのは、上司の役目の一つである。 その役目を果たさないで、自分も同じ状態にあると相手にいうのは、上司の地位を返上したり 捨てたりするのと同様である。≫≪私もできるだけ「忙しい」という言葉は使わないようにしている。 だが、ただ一つ例外がある。 押し売りの電話は、「お忙しいところを」といった前置きの言葉から始まる。 それに対して、間髪を入れず「そのとおりで忙しいので」といって話を聞くことを拒否している。≫○人の収入についての質問 そもそも、人に収入を聞く、などということは下種の極み・・でも、もし聞かれたらどう答えればばよいか?≪聞かれた側としては、「食べていくくらいは稼いでいる」などといっておけばよい。 軽くかわして相手にしないことだ。 そこで逆襲よろしく相手の収入について聞いたりしたのでは、同じ穴のむじなになってしまう。 いずれにしても、相手も情報をくれるはずはないので、気まずい雰囲気になるだけである。≫ <目次>第1章 とてもつきあい切れない下品な人第2章 上品な上司、下品な上司第3章 こんなに困った「品のない客」第4章 「なぜかモテない人」には品がない第5章 若者にシカトされる下品なオヤジ第6章 渡る世間に品はなし
2017.05.28
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山崎武也の<超>仕事法三笠書房1996年刊○「予定どおりに仕事が進まない」というときの対処法 「締め切りに間に合わせればいい」と考える人は二流!≪仕事の場においては、自分のところに仕事が回ってきたら、すぐに手を着ける。 期限が定められていても、それは最悪の場合はそのときまでという意味であることが多い。 その仕上がりはできるだけ早いほうがよい場合がほとんどである。≫≪今日できることを明日に延ばすな、というのは、特に仕事に秀でようと思ったら、 鉄則である。 明日でもできる時間が十分にあると思っていても、明日になったら突発的な事態が発生 するかもしれない。さらに急を要する仕事が出てくるかもしれない。 それまでに時間があった場合は、それを言い訳にすることも難しい。 仕上がりを待っていた人は、自分の依頼した仕事が、軽視されたと考える。 気分のよかろうはずはない。締め切りは待つものではない。 早々に片づけて忘れるものである。≫「時間があればあるだけ効率は悪くなる?」≪仕事は必ずしも結果だけで判断してはいけない。 人が努力する過程も、同じように重要である。 人生が結果だけであったら、毎日の生活を楽しむ余裕はなくなる。 努力する過程も重要であると認めているからこそ、目標へ向かっていく一つひとつの 道程に真剣に取り組んでいくことが可能なのである。≫「できるだけ早く」が生む、こんな誤解≪「できるだけ早く」という表現は、「いつでもよいから」という意味に解釈され、 さらには「別にしなくてもよい」という意味に移り変わっていく危険性をはらんでいる。 客観的な期限を示す必要がある所以である。≫
2017.05.28
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山崎武也「人望の研究」PHP研究所2004年刊○人の言に耳を傾ける≪人望のある人は、人を理解し人から学ぼうとする姿勢を崩すことはない。 人のいうことに耳を傾けるには人から教わることであると心得ている。 そこで話を「聞きたい」という真摯な態度に徹するのである。 ちょっとでも「聞いてやろう」とする気配が感じられたら、人は二度と寄ってこようとは しない。傲慢は無礼であり、人が最も忌み嫌う姿勢の一つである。≫○泰然自若の構え≪大人(だいじん)は泰然自若と構えている。 外見は忙しいようでも、自分の使命に対して一つひとつ集中しているだけである。 忙しがったり偉そうぶることはない。 だから、緊急事態が起こっても、慌てないで即座に適切な対応をすることができる。 何かをしている最中であっても、人が近寄ってきたり話し掛けてきたりしたら、 できるだけ適宜に対応しようと努力する。 そのような態度の人には、人々は期待に応えてくれる点に確信を持つことができるので、 限りない信頼の心を寄せていくはずだ。≫○自分の非を探し出す≪責任の大小にかかわらず、まず進んで自分の責任を認めようとする人から、 裏切られることはありえない。 皆に信頼され頼りにされる結果になることは疑いない。≫○利益志向より人間関係志向≪人々から人間として信頼されていなかったら、経営上の手腕が優れているという 評判もその基盤は脆弱である。真の人望は利益志向よりも人間関係志向の考え方に 重点を置いて努めるところから生まれてくる。≫○身近に煙たい人を置く≪一々うるさいことをいったり批判したりする人は煙たく思って、遠ざけようとするのが人情だ。 しかし、煙たいことをいう人は、「煙」の元凶である「火」を指摘してくれる人である。 自分が独り善がりにならないようにと、正しい道を照らして見せてくれた人だ。 自分の向上にとって、このうえなく有用で価値のある人である。 できるだけ身近に置くように努める必要がある。 自分の批判に心よく耳を傾ける人の前には、限りない向上の道が開けている。 その人に従っていこうとする人々も増える一方である。≫<目次>心の扉を開いておく人の言に耳を傾ける口数を少なく中身を重く腕組みをしない泣いて馬謖を斬る裁判官にならない泰然自若の構え自分の非を探し出す手柄を人のものにする後ろを見ながら進む〔ほか〕
2017.05.28
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山崎武也「人生は負けたほうが勝っている―格差社会をスマートに生きる処世術」(幻冬舎新書)2007年刊≪負けるのは後退であるが、長い人生という期間から見て大きな視点に立てば、 ちょっとした変化でしかない。 一休みする結果にもなり、自分の進路について間違っていないか確かめたり 自分を鍛えたりする機会にもなる。 人生に常勝はありえない。負けたのをいつも不本意に思うのは、精神衛生上もよくない。 自分で進んで負ける道を選んで負けるのは容易だ。 それができれば、自分の思いどおりに自分の人生をコントロールできたという 自信も生じるのではないか。≫○難しい仕事をする≪チャレンジしながら給料までもらえる≫≪難しい仕事とやさしい仕事とがあって、どちらを選ぶかといわれたら、 後者にしたいと思うのが人情だ。苦よりも楽のほうがいいに決まっている。 そこで、難しかったり長時間の作業を必要としたりする仕事を強いられた人は、 損をしたとか運が悪かったとかいって、嘆くのが普通だ。 貧乏くじを引かされたと思うのである。・・≫≪だが、長い年月にわたって仕事をしていくキャリアという観点から見ると、 プラスになる点が多い。 「若いときの苦労は買うてでもせよ」といわれているが、それは若いときだけには限らない。 仕事の世界にいる限りは、自ら進んでチャレンジしてみる価値がある。・・≫ やさしい仕事と違って、≪難しい仕事となると、全身全霊を捧げるつもりで取り組んでいかなくてはならない。 そこで、自分の能力を発揮し、技能を磨いていく結果になる。 自分にとってはプラスになることだ。≫ 学校で教育を受けるときは授業料が必要になるが、≪実地で勉強するときは、関係する人たちから助言を受けたり手助けしてもらったりしても、 すべて無料だ。 というよりも、その間に対しても給与がもらえるのである。 このような有利な条件はほかにないのではないか。≫ 中谷さんの言葉、「バイキングは食べ放題 会社で仕事はし放題」を連想しますね~(^^♪<目次>第1章 上手に出世するための負け(失敗する難しい仕事をする ほか)第2章 人に好かれるための負け(弱みを見せるじっくり聞く ほか)第3章 悪から身を守るための負け(無言を貫く損切り ほか)第4章 妬まれずにトクをするための負け(マイペース教える ほか)第5章 幸せを味方にするための負け(借りを残す不便を選ぶ ほか)
2017.05.28
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山崎武也「とても簡単なのに、なぜか裕福になる「金持ち哲学」―実践した人から変わっていく!」三笠書房2004年刊○この世でいちばん自由で余裕のある生き方ができる人 お金があるだけ「不自由さ」も増すことがわかってくると、 人知れず金持ちになって、”金のないフリ”することができればいいことがわかる。≪人と人とのつきあいには金が必要な場合も多いが、金が邪魔になる場合も少なくない。 できるだけ金の問題を表に出さないようにして人と接していくのが賢明な生き方である。 金持ちぶるのもよくないのはもちろんだが、貧乏たらしく振る舞うのもよくない。≫○人生を豊かに暮らすには、打算ではなく「好き」を貫くこと≪好きという感情に打算はなじまないし、 打算から好きという感情が生まれることはない。 打算よりも「好き」を貫けば豊かな暮らしが見えてくる。≫○払う価値があるところに金を惜しんではならない≪サービスだけでなく信頼も買う≫≪ホテルに泊まるときは、できるだけ高級なホテルのもっとも安い部屋を選ぶのがよい、 といわれている。 特に治安の悪い外国の大都市などの場合は、安全が第一である。 場末の安ホテルでは犯罪に遭う可能性も高い。・・≫≪最高級の部屋ともっても安い部屋との違いは、その広さと、付帯設備にちょっとした差 がある程度である。それ以外の点では、利用できる設備やサービスに差はない。 要するに寝起きする私的な空間が違うだけで、共用部分についてはまったく同じ権利がある。≫≪取り引き先の人などは会うと必ず、どこのホテルに泊まっているかと聞く。 そこでホテル名を告げると安心したような顔をする。 一応きちんとしたホテルに泊まるだけの「余裕」があると判断するのである。 信用をつける一助になっていたことも間違いない。≫≪贅沢を買うと思えば、我慢して安いところにしようと考える。 安全を買うと思えば、ケチなことはできない。≫<目次>1章 金持ちになるのは難しくない―分岐点はこの「金銭哲学」(「金づきあい」と「人づきあい」の才能は同じところにある収入をアテにすることほど不確かなことはない ほか)2章 大切なのは、ちょっとした発想の転換―金持ちは「見えない無駄」まできちんと見る(クレジットカードを金と考えてはいけない「買わなければならない」不思議な心理に陥ってしまうとき ほか)3章 同じ金でも「結果」が違う―「使わない贅沢」という方法(「何のために金を払うのか」が明確な人払う価値があるところに金を惜しんではならない ほか)4章 必ず「どっちが得か」と考える―金にまつわる人生の損得(「時間」は払った金以上の価値を生む「家(不動産)」は財産になりうるか ほか)5章 一生豊かに暮らす「金の使い方」―「人間関係」という財産を築く(「祝い金」は多めに渡す「身につくもの」に金を使えば財産は着実に増えていく ほか)
2017.05.27
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山崎武也「サラリーマン、奇跡の時間割 人生設計図のつくり方」三笠書房1998年刊○人生の浮き沈みに、どう対処していけばいいか≪人生は「苦あれば楽あり、楽あれば苦あり」だ。 苦と楽の繰り返しであるから、うまくいかなくても悲観しないで努力を続けていけば、 よい時がくるし、好調だからといって油断していると、ひどい目に遭う。 臨機応変にその都度、度合いの調節はするにしても、常に努力を怠ってはいけないのが人生だ。 そのような仕事を職業にするにしても、それなりのどりょくをしないでは、長続きはしない。 世の中の流れは常に変わっていく。・・≫≪したがって、常に勉強を怠ってはならない。 毎日の仕事に全力を尽くすといっても、ある程度の余力はあるはずだから、 それを万一の場合に備えるために使う。 現在、自分が活用している技能以外のことも身につけるべく、勉強をしておく必要がある。≫<目次>1章 自分の一生の“構想”を練る―いつ、何をするのがいちばん賢明か?2章 10年後を保証する会社での時間の過ごし方3章 実をとる「仕事計画」の立て方―一生困らずに暮らせる、スキルの磨き方4章 自分に“いい刺激”を送る、休暇・休日の愉しみ方―「仕事」「ライフワーク」「家庭」、それぞれの課題に、どう向き合う?5章 「お金」と「時間」の投資計画―この計算だけは、しておきなさい!
2017.05.27
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山崎武也「「仕事」を極める一流のビジネス作法―忘れてはならない100の原則」PHP研究所1985年刊1.なぜ働いているのか≪いずれにしても、仕事をするのは究極的には自分のためのである。 家族のためといっても、家族に対する自分の義務感を満足させたいためであったり、家族に尽くしたいという自分の気持ちを 実行に移したためである。社会にためという場合についても同様だ。 結局は、自分の「欲」を掘り下げていって、その欲を効果的なかたちで満たすと同時に、その結果ができるだけ社会のために なるような方向へと誘導していく必要がある。 そのような基本的姿勢を堅持したうえで、現在の自分の仕事に対する目的意識を、はっきりと頭の中に植えこんで仕事に打ち込むのだ。≫2.つまらない仕事はない≪組織の中の個々の働きは、全体が機能するためには不可欠である。 誰にでもできる仕事だからといって、価値が少ないわけではない。組織の全体に対する貢献度という価値から見れば、 価値においては困難で高度の仕事とまったく同じだ。 すなわち、つまらない仕事だと思っても、組織にとっては必要な作業である。 つまらないといって、いい加減な扱い方をしたり手抜きをしたりすれば、組織に対して致命的な打撃を与える結果にも なりかねない。・・≫≪どんな仕事であっても、そのような仕事が存在する限りは、欠くことのできない仕事である。 したがって、全力投球をして、立派なかたちに仕上げるべきである。≫3.上手になれば好きになる≪仕事が嫌いであったり気が進まないのは、上手にできないからである。 最初から上手にできるはずはないのであるから、とにかく全力でぶつかってみる。 すると上手にできるようになる。そうなると、好きな仕事になる。≫9.ときに初出勤のつもりで≪職場においても、毎月第一月曜日とか日を決めておいて、初出勤した日のつもりで行動してみる。 心を新たにして気持ちを張りつめてみれば、職場自体の魅力も増してくる。 「初心忘るべからず」である。≫<目次>第1章 仕事って何だ第2章 「明窓浄机」が仕事の基本第3章 挨拶を侮るなかれ第4章 「報告・連絡・相談」は信頼の基第5章 「時間がない」は「知恵がない」第6章 情報との付き合い方第7章 創造力の磨き方第8章 スランプだと思ったら第9章 自分を助けてくれるビジネスツール第10章 「この人なら」と思われる「超・一流の仕事」
2017.05.27
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山崎武也「気品の研究」PHP研究所2006年刊○気品の価値≪高潔な人格の持ち主には、広く人間の幸せを考えたうえでの的確な判断力がある。 自分自身の欲と自分の家族や組織の欲、それに広くほかの人たちの欲を考慮し、 それらの調整を図ったうえで行動する。 それは人間の尊厳をあくまでも重視て見守っていこうする姿勢である。 それが「気品」である。 金がすべての尺度となって乱れている現在の世の中に、平和な秩序をもたらすことが できるのは、一人ひとりの人間に元来備わっているはずである「気品」の力だ。≫○目下にも礼儀正しく≪どんな人に対しても、同じように丁重な姿勢で接する人には、奥深い人間味と余裕が 感じられる。人間的に浅くて余裕がない人の中には、人が入っていく余地はない。 深みのある人の場合は、それだけ「収容力」があるということになる。 そこに人が入っていき、共感の世界が生まれるのである。≫○時間を守って余裕を≪人と外で会うときは、約束の時間より前にいって、その環境に自分を慣れされる必要がある。 すると、心も落ち着き、悠々たる態度に徹することができる。 相手に会うときの姿勢ももの静かで、余裕を感じさせる。 その余裕が人間的な深みであり、気品である。≫≪余分の時間を投資することによって、心に大きな余裕という資産をつくることができる。 そこで、自分の人間としての格も維持することが可能になるのだ。≫<目次>気品の価値義務を果たす金銭感覚の麻痺気品の教育が先決食に対する姿勢テーブルマナー食は良少緩静にジェスチャーは最小限に計画的に怒る姿勢を正す〔ほか〕
2017.05.27
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山崎武也「将来、そんな人生を送りたい20代のあなたへ―仕事ができて時間もお金もあって、しかも周りに愛される」三笠書房2007年刊○一見、役に立たないことに価値がある≪運を味方にできる人≫≪現在、自分が携わっている仕事で手抜きをしてはいけない。 だが、今はまさに激動の時代である。世の中は状勢は日々ものすごいスピードで 変化していっている。「明日ありと思う心の仇桜(あだざくら)」である。 桜の花が現在咲き誇っているからといって、明日まで持つとは限らない。 今日の勝者が明日の敗者となるのも時の運である。≫ だから、次善の策も考えておく。≪それには、まず好きなことや興味を持っていることがあるはずだから、 そこに首を突っ込んでおくことだ。 役に立たなかったとしても、趣味の一つと考えていけばよい。≫○忙しいときこそ積極的に遊ぶ≪遊びを知らずして成功なし≫≪人生における成功への道には、勉強が不可欠である。 だが、遊びも、同じように必要不可欠だ。・・≫≪仕事や勉強ばかりしていると、時間を惜しむ癖がつく危険性がある。 人生は生真面目に一直線を走っていくものではない。 それでは、無我夢中で勉強し仕事をし生き抜いた、という人生にもなりかねない。≫≪遊びには「無用の用」という、大きな利点がある。 目先の「用」にばかり目を奪われていたのでは、大きな「用」を見失ってしまう危険性が高い。 遊びは、自分に対する投資であるとする考え方が必要だ。≫○目先の利益を追わない≪私欲を捨てれば給料は増える≫≪とにかく、収入を増やす近道はないかと考えたり、やきもきしないことだ。 まともに働いていれば、自然に収入は増えてくると信じて、日々自分の役割を100パーセント、 否、できれば120パーセント果たそうと努力を続けていく。≫<目次>1章 仕事編―いやでも仕事を好きになる。2章 生き方編―常に「ちょっと先」を意識する。3章 金銭感覚編―「貯める」ばかりでは成長しない。4章 恋愛・結婚編―結婚 何のためにするのか。5章 自己投資編―この自己投資があとでモノをいう。6章 三十代への準備編―十年後、結果が変わる生き方。
2017.05.21
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山崎武也「持たない贅沢」三笠書房2009年刊 今回の赴任にあたって、 航空便で送れるのは、大きめの段ボール7箱、 船便はその倍の14箱まで。 それ以外は、廃棄か、引っ越し業者の倉庫に保管してもらいます。 本はプラトンさん関連の100冊ほど除いてすべて売却・破棄したので、 これも倉庫行きです。 ところが問題なのは、航空便の荷物を受け取るには、 現地に荷物が到着後、4営業日、パスポートを引っ越し業者に預ける必要があること。 まだ就労ビザ(Zビザ)が手に入っていないので、在留許可証も当然なく、 中国国内出張をこなすためにはパスポートが必須。 引っ越し業者さんに預けることができるのが、6月中旬以降になってしまいます。 そのため、本来、4日ほどで届くはずの航空便が、3週間もかかることになっています。 ・・当面、旅行生活の延長です。 旅行好きではあるものの、旅行先で仕事するのは、なんとも落ち着きません(>_
2017.05.20
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山﨑武也「老後は銀座で」2007年刊PHP研究所○老後も賑やかに≪周囲に刺激が満ちていても、その中に飛び込むかどうかは自分の勝手である。・・≫ 特に仕事を離れてしまえば、喧騒にいく義務はない。 でも、≪静に飽きて動が欲しくなったときに、戸を開けて動の世界に出ていくのである。 そのためには、すぐに喧騒が手に入るところに住んでいるほうがよい。 田舎よりも都会、普通の都会よりも大都会、大都会の中でもできるだけ中心地に近い ところである。 年を取れば取るほど、刺激が豊富にある環境を選び、脳の働きを活発にする情況に 身を置いて、年を取らないようにする努力が必要だ。 賑やかにしていれば、ボケるひまはなくなる。≫○老舗で買う よいものを身につけ、身の回りに置き、それを自慢することなく、毎日を過ごしてみる。 心がちょっと豊かになる。≪自分が誇ることができて人の知らないことが、自分の「底力」である。 人に知られてしまえば、実力をすべて出し切った状態になる。 人は100パーセント知ってしまったことには興味を失う。 何かわからないことがあるので、知りたいと思う好奇心をそそられるのである。 そのように考えていくと、逆説的かもしれないが、自分の悪いところはすべて 人に見せて、よいところを隠すのが、人とつきあうときの極意といえるかもしれない。≫<目次>人はドラマを求める屋敷から小屋へ活動のある場所に住む駅の近く銀座に住む老後も賑やかに外国への永住は疑問田舎では余所者ミーハーになる人が訪ねやすい場所〔ほか〕
2017.05.20
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山﨑武也「老後は都会で」2011年刊PHP研究所○「街のにぎわい」を失うと、人生さびしい 慌ただしい日々を送っている人は、たまには温泉旅館でゆっくりしたいと思う。 でも、実際に行ってみると、3日も同じところに逗留していると、刺激が少なくて 時間をもてあますようになる。 定年後の移住も同じ・・≪静かな環境も騒がしいところからやってきたときはいいが、そこに長く住むとなると、 そのうちに寂しいという感覚が忍び寄ってくる。 見方をちょっと変えれば、静かは寂しいと同義語にもなるのである。 静かな環境が実現し切ったときには、そこで幻滅の悲哀を感じることになる。 美しく心に描いていた環境が現実になると、こんどは逆に幻にすぎなかったという 結果になるのだ。≫≪また、喧騒と賑わいとは紙一重である。 大都会に見られる忙しい雰囲気も、単に避けようとしないで、その長所も虚心坦懐に 観察しておく必要がある。 これまであったので当然だと思ったり嫌がっていたりしたものも、 なくなったら価値を再認識する場合は少なくないからだ。≫<目次>第1章 老後に有利な都会生活(老後は「便利な環境」がいちばん大事になる時期「街のにぎわい」を失うと、人生さびしい「過去の人」にはなりたくない、今を生きていたい ほか)第2章 老後の都会での住まい方(老後になると、「広い住まい」を持て余す「広い庭の手入れ」は大仕事老後の「住まい選び」はあくまで安全路線で ほか)第3章 楽しい老後への道(都会にあって田舎にない「自由」年を取ったら持っておきたい考え方地酒か、選りすぐりの美酒か ほか)
2017.05.20
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