2007/02/08
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たまに持って行かないトキがある。
コンビニや外食はあんまり好きでないんで、
そゆトキは「ホカ弁」をよく利用する。
ところが、昼時のホカ弁、これがまた 難儀 。
もう店が見えてきた時点で前は人だかり。
まぁ昼時やから混雑してんのはやむなしとしょう。
しゃーけど、あの
誰が注文済みで誰がそうでないか
なぜなら
入った瞬間に注文しようモンなら、
白い視線を浴びせられて、気まずい空気が流れる
から。
なんでかレジの奴はたいがい一人なんよね。
忙しいクセに。
ちぎられないレシートが段々長くなって丸まって
レジの盤面を覆い隠す状態にまで陥っとる。
そんな、てんやわんやの店員に注文すら聞いてもらえない連中と
運良く注文までこぎつけて弁当待ちの連中との違いは
見た目の差がないから全く分からん。
たまに気の利く客が、注文してから外に出てたりするけど、
店自体に入れずに外で注文するの待ってる客もおったりして、
注文済みの奴が待ってるあいだヒマやから一生懸命メニュー見とる。
それやめ！
余計分からん。
マクドナルドみたいに分かりやすくしてくれたらええねん。
そう、 順番
なんぞないか？
誰もが納得する民主主義に則った順番の決め方が。
五十音順なんかどないでしょ？
電話帳も出席番号も五十音順。
日本人が慣れ親しんでいる最もポピュラーな順番の決め方。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
客Ａ 「すんません、カラアゲ弁当大盛りで。」
店員 「恐れ入ります、混雑時は 五十音順 でご注文いただいております。
お名前フルネームでどうぞ。」
客Ａ 「あ、 渡辺勇樹 ですけど･･･」
店員 「あ～残念、後ろの方へどうぞ」
列の中央辺りから。
客Ｂ 「 青木 ですけどぉ、いいかな？」
更にその後ろから。
客Ｃ 「ちょっと待ってくれ、自分、 相浦 いうんやけど･･･」
店員 「 相浦 さま一番で皆様よろしゅうございますか？」
最後尾が叫ぶ。
客Ｄ 「俺、俺！ 藍上！ 藍上修！ あ ・ い ・ う ・ え ・ お ・ さ ・ む！ 」
一同、拍手喝采
客Ｄ 「いやいや～すんません、ありがとう！
自慢やないけど、小学校からず～っと一番ですわぁ。
あ、あのハンバーグのおかずだけ･･･」
あかんか。
年齢順なんかどないでしょ？
年功序列、縦社会。
日本人が最も落ち着く順番の決め方。
―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・―
店員 「混雑時は 年齢順 でご注文いただいております。
最年長 の方からどうぞ。」
頭の薄くなりかけた腹の出たオヤジが
周囲の学生風やＯＬ風を一瞥しながら
「えへん･･･どうやら私のようですな･･･」
列後方から。
「ちょっと待ったって！ ココ、ココ！」
チンピラ風の男が指さした杖のおじいさん。
「ことし･･･でぇ･･･九十･･･えぇっと･･･七･･･いやぁ･･･八になりま･･･」
一同、拍手喝采。
店員 「あ！ 十二時半になりました！
大嵐 です！ 逆転します！ 最年少 の方おられますか？」
幼児の手を引いた主婦が叫ぶ。
「ハイハイ！ この子です！ ほらツトム、いくつやった？」
幼児、指４本立てる。
乳飲み子を抱いたママが勝ち誇った表情で
「あっくんはひとーちゅですもんねー。」
最後尾のマタニティドレスの女性が呟いた。
「あのぅ･･･この子･･･来週予定日なんです。
のり弁当ひとつ。」
あかんか。
いうかさぁ･･･
自分で書いてて思たんやけど
どのパターンも列になってるんやから
その順番でええがな。
今日はこのへんで。
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