せんだって日記

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2010.02.01
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 このケンカは負けた。いま思えば、数年前から完敗に向かってたのだった。くやしいなあ!

●勝つために、練習するのではなくルールを変える。それがウインタースポーツというゲームのもうひとつの「ルール」だ。

●キム・ヨナみたいな金メダリストだったら「生産」することができる。

●キム・ヨナはホントに、かわいそう。最高にかわいそうな金メダリストだ。

●華奢な肩とか幸薄そうな顔とかかなり好みなんだけど。スケート後進国だった韓国でたったひとりであそこまで成長したってのもリスペクトなんですけど。スケートも上手ですけど。でも。

●僕は夢想していた。 表彰台のてっぺんで、キム・ヨナが大ブーイングに晒されている光景を。

●なんでかって、フィギュアスケート業界が食いつぶしている天才・浅田真央が勝つには、報われるには、もうそれしかなかったからだ。

●浅田真央が勝つには、まずキム・ヨナを超える印象を観客に与えなければいけなかった。絶対にミスできない。このプレッシャーは尋常じゃない。真央は悪くない。橋本聖子団長以下のスタッフが阿呆なんだ。フィギュアスケート協会とかJOCとかが最悪なんだ。しかし、そこまで追い込まれていたわけだ。追い込んだのだ。

●キム・ヨナのメンタルタフネスも尋常じゃない。絶対にミスできない状況でリンクに出る気分はいかがなものか。ミスしたら、あの国の人からの全力バッシングもありうる。知らないオッサンが家の前にきて泣きながらカッターで腹を切ったりするのだろう。19歳のお嬢さんに負わせていいプレッシャーなのか。それがオリンピックなのか。それだけでキム・ヨナはすごいと思う。

●結果、ヨナは完璧にノルマをこなし、真央はチャレンジしてしくじった。くやしいなあ!

●真央が悔しさを隠さずに泣いたことが、すごくよかった。 NHKのアナウンサーも、彼女が素直な悔しさを表明したことに感動したのか「自分を出せたんで悔いはない」的なことを言って逃げ道をこしらえる選手、つまり国母みたいな負け犬を遠まわしにdisてたのが痛快だった。ホントに強いアスリートはしっかり悔しがるものだ。

●それにしても、弥勒菩薩のような浅田真央にあんな表情をさせる演技は「芸術的」なんだろうか。表情の演技は見るからに苦手ではないか。必要条件を満たせていないじゃないか。タラソワ、いかがなものか。

●あの真央の選曲は、勝つための戦術だったんだろうか。陰気極まるラフマニノフとか。タラソワ、いかがなものか。

●自然に手拍子が始まるような選曲の選手は非常に有利なメンタルで演技できてたよな。

●選曲って重要なんだよね。ビートがあると観客を巻き込むのが容易なのだ。本当に簡単なんだけどな。タラソワ、勝つ気があったのかな。

●いずれ、上位の選手の女子フリーの演技は全部退屈だったよなあ。

●ああいうのが芸術的で高得点を出すのがフィギュアだっていうんだったら、なんか相当つまんねえ競技なんだな。 そういうことしてっと金にならねえぞ。

●長洲未来のスター性というかコケティッシュな魅力は発見で。とりあえずディズニーアイスショー『ムーラン』の主役で将来は安泰だね。 彼女は、現状のルールのままならば、きっといつかキム・ヨナを脅かしてくれるだろう。でもまあその時はまたルールが変わるのだろうけれども。あるいは、ヨナは早々にプロ転向するだろうか。

●あと、ロシェットはあいかわらずトロカデロにいそうな人だなあ、と思いました。

●いまハイライトでプルシェンコのフリーを再び見たけど、あの軸のぶれたジャンプで転ばないのが、もうオカシイ。さっぱり分からない。集中力なのかプライドなのか人並み外れた身体能力なのか、まあぜんぶなんだろうけど、あの男はホントにすげえな。 重力をキャンセルしたとしか思えない挙動。でも、トップレベルになると何人か、できるヤツがいるんだよね。



 僕らは覚えている。
 彼女らが、何とどのように戦ったのかを知っている。その勇気を知っている。彼女たちの才能がいかに高みにあるのかを知っている。誰よりも魅力的で圧倒的な滑りをしたのかを知っている。
 金メダリストよりも素晴らしい滑りをして、なんでか負けた選手がいることを、世界中の観客は知っている。認めない人たちもいるだろうがな。






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最終更新日  2010.02.28 01:41:04
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