日韓夫婦の心の旅もよう

日韓夫婦の心の旅もよう

ワールドカップ熱狂日記


2002年だよ。

オイオイ

自分でも突っ込みたくなるよ。

でもせっかく、あのときの韓国にいたんで、当時の日記を載せます。


■5月29日 開催前
「スタジアムのようす」

 昨夜Wカップスタジアムに行ってきました。イベントの練習をしていて、たーくさん一般人が現物していました。

 踊ったり太鼓たたいたりしている若い男衆はみんな軍人だそうで、揃って角刈りでした。
 夫の解説によると、軍人は命令をよく聞く、ただということで借り出されているそうです。
 練習の合間に男集が美しい衣装を着た女性と一緒に写真を撮ったりして、和気あいあいでした。
 軍人は女性とはほど遠い生活をしているため、女性だったらだれとでも写真を撮って、いい思い出? にするそうです。

 夜10時過ぎも練習は続き、子供たちも練習していました。遅くまで大変だあと思います。
 しかし韓国人は夜遅くまで元気に酒飲んでいるので、大丈夫なんでしょう。



■6月3日
「韓国戦」 ※対戦相手はどこだ? スマン! わからん。

 韓国戦(前半戦)は光化門で見て来ました。
 ここは大統領邸や行政機関がすぐそばにある市内でも中枢部で、新宿アルタ以上に巨大なTVがあり、サポーターたちが続々と集まってきました。
 車道は普段通り車が走っているのですが、どのバスにも乗客がほとんど乗ってません。車道と歩道の間は警察官がずらーりと並び、歩道はサポーターでびっしり埋め尽くされています。

 警察の指示もあり全員歩道に座ったのですが、なかなか座らない人やズルして小高いところに座っている人たちには他のサポーターが「座れ! 座れ!」の大合唱で、しまいには国旗で叩く人まででて「すわ! 喧嘩か」と期待? したのですが、さすがに警官の目の前で、全員座り込み体制に。

 巨大スクリーンに選手がひとりひとり映るたびに声援が上がり、ひときわ大きな声援を受けたのが監督でした。
 あとは、ババンババンバン(←拍手)テーハンミング!(大韓民国)の大合唱。
 テレビのある料理店は満席で、外にも人がはりつきテレビに釘付けなのに対し、テレビのない店はガラガラでした。

 後半戦はもっと混むだろうと、家に帰って観戦。試合終了後、サポーターたちは帰らず、ニュースによれば翌日も熱狂は続いたとのことです。

 ちなみにこの日、日本戦もあって、日本側シュートが決まらなかったときに拍手があがったりして「あーここは外国なんだ~」と改めて認識。
 日本の後半戦はどじょう鍋屋で見ていたのですが、この店の人たちは日本を応援していました。
 韓国のマスコミはおおむね「日本はよく頑張った」「日本、韓国、中国が頑張って、アジアが覇者となりたい」というようなものだったそうです。



■6月10日
「韓国-アメリカ戦」

 この日の午前中、日本語の本がある本屋に出かけました。
 ところが、この本屋は、サポーターが結集する光化門の地下鉄の駅に隣接していて、地上への階段にはサポーターがびっしり座り込み、出るに出れないのです。
 やっと出入り口の機能を果たしている出口を見つけて、脱出すると、地上はサポーターたちの赤で埋め尽くされていて、続々と増える一方。
 これは試合開始2時間半前のことです。

 開始時間が近づくにつれ、小雨は土砂降りに。
 そんななか道に座り込んで応援体制をとる人たち、国旗を振り回す子供、国旗をバイクにつけて走る一団、国旗を着た犬...写真を撮りました。

 目の前にどんどん人が割り込んでくるので、スクリーンから離れるように下がると、すぐそばにアメリカ大使館。
 夫いわく

「韓国が負けたら大使館に行くとみんな話している。危ない!」

 大使館そばには機動隊(韓国の、です)がずらり待機し、隊員の視線はすべてスクリーンに(なんか笑える)。

 結局、後半戦は家で観戦したので大使館で暴動があったかどうかはわかりませんが、引き分けなのでなかったでしょう多分。




■6月9日
「W杯関連グッズ+その他」

・赤のTシャツ 700~800円ぐらい
・国旗。韓国の国旗は「テーグッキ」と言います。
・ヒディング監督のお面(日本でトルシエ監督のお面つけてる人なんている?)
・頭につける角。※サポーターたちは「レッドデビル」と呼ばれているので。
・顔にテーグッキなどのペイント。100円
 私もペイントしてもらったところ「Corea」の文字が。
 もともと韓国はCoreaだったのですが、日本占領下に「korea」に変えられ、その理由がJapanのJの次がKだからという理由で、最近はCoreaを使う人が増えてきたそうです。
 関連グッズも、Coreaとkoreaがあって統一されていません。
 日本人である私がCoreaの文字とともに韓国を応援してみて、時代は流れているんだなあとも思いました。



■6月18日
「韓国-イタリア戦」

 後半ギリギリで執念の1点、延長戦でさらなる得点、こりゃー負けるかと思った試合ですが、勝利を「もぎとった」韓国。ホントに脱帽です。

 昨夜は家のまわりでも「必勝コリア」の歌や「テーハンミング(大韓民国)」の雄たけびで、(予想通り)大変にぎやかでした。ハイ。



■6月22日
「韓国-スペイン戦」

 午前中、郵便局に行くと、局員はみんな赤シャツでした。
 道端のあちらこちらで応援グッズを売っています。
 つい先日までは、赤シャツと言えば「Be the red」と書いたものでしたが、最近はヒディング監督の似顔絵バージョンも多く出回ってます。

 さて、試合が終わったあと、TVではまちでの応援風景を放送します。いつもは大喜びのサポーターが映るのですが、今日はうれし泣きしてる男も女も映ってました。
 最近、まちでは「テーハミング」調で車のクラクションを鳴らしてます。



■6月26日
「韓国-ドイツ戦」
 韓国は4強に入り、これで勝ったら次は決勝戦! という試合でした。当時「ヨコハマへ行こう」が合言葉。 

 試合2時間半前の18:00ごろ、サッカースタジアムに向かう地下鉄内はすでに赤シャツが9割以上、満員でした。

 さて、集団応援のメッカ・光化門とは少し違って、サッカースタジアムの方は外国人も少なからず来ています。
 マレーシア人? バングラディッシュ人? と思われる人が結構いて、(労働者らしいのですが)、赤シャツ、顔ペイント、テーグッキ(韓国の国旗)持参という韓国人顔負けのいでたちで、熱血韓国側。
 ちらほらいる白人系も赤シャツを着ていたり、そうでなくても「テーハンミング」を叫んだりで、韓国側。

 そんななか、ドイツの国旗を身に付けたドイツ人がごく少数。全身に巨大な国旗を巻きつけたオジサンは、周りが赤いなか悲壮な顔をしてひとり立っていました。

 広場では、韓国の伝統的な舞踏のショーあり、数々のアトラクションありで、遊んで試合までの時間をつぶせるようになってます。

 一方、巨大スクリーンのある場所では、スクリーンの近くの人は全員総立ちでもう応援を始めていて、延々1時間以上も叫び、飛び跳ね、キムチパワーを全開。
 その後ろでは場所取り合戦が続き、人が入れ替わり立ち代り、よりよい場所を求めてジプシーとなり、それでも試合30分前にはほぼ埋め尽くされ、立っている人に「座れ座れ」のコール。

 大勢が行ったり来たりするので、土ぼこりがもうもうと立ち、試合開始と同時に花火の打ち上げで、しかも頭上で打ち上げられたので、これまた火薬で咳が止まらず。

 画面がよく見えるようオープンスペースにすればよかったのにと思うのですが、中途半端に木が植えられ、画面は木の枝で分断されています。

 あちらこちらで太鼓に合わせて「テーハミング」の声が上がり、ゼイゼイ咳をしながら参加しました。

 しかし試合をよく見たい、加えて寒くなって鳥肌も立ってきた、ということで前半戦途中で抜け出し、家で観戦することに。

 観戦場所のすぐ横の池では、試合中なんですが多くのサポーターが息抜きしています。噴水は色とりどりにライトアップされ、しかも満月の夜ということでムードは満点。
「写真撮るぜ」とゴソゴソやってたすぐ後ろでは、赤シャツカップルがキスしている最中でした(失礼!)。
 熱血応援団もいて、デートも兼ねてる人もいて、自分のペースで応援できるのがサッカースタジアムのよさです。

 帰宅途中、地下鉄のホームで、夫が「韓国、負ける」と言い出しました。
 ほかの人の会話で「ドイツが1点入れた!」とか。
 電車はなかなか来ないわ、3号線地下鉄はテレビ中継するのですが、テレビなしの電車が来たわで、走って家に帰り、後半戦残すところあと5分。

(あー最後の最後に点入れたこともあるよなー)と思いながら見てましたが、ドイツが韓国の得点を許さずに勝利しました。
 カーンがすごい選手で韓国の攻撃を阻止したそうですが、よく見れなくて残念!
 個人的にはカーンは、すごくカッコイイと思います、顔が。

 その夜は静かななか、時折「テーハミング」の叫び声が遠くに響きわたっていました。

 まだニュースを聞いていないので、自分の身の回りしかわからないのですが、今日、外出したところ、特別変わったこともなく、まちは落ち着いているようです。負けたといっても、3位決定戦があり、韓国人は次の試合に向けて盛り上がることと思います。



■6月29日
「韓国-トルコ戦」
 3位、4位の決定戦です。

 韓国-トルコ戦はトルコの勝ち。前半戦ははちゃめちゃだ~。
 日本-トルコ戦より面白かった。
    ↑  
  これしか書いてないので、どんな試合だったのか思い出せません・・・



■7月1日(月)

 韓国は4強に入った祝賀記念ということで、今日は(なんとまあ)国民的休日になっています。
 土曜、日曜、月曜と3連休―――!。

 こういうことが決まるのは、パリパリ(早く早くの意。せっかちな人が多いのです)の国なせいか(?)とても早く、8強に入った時点で休日をつくるかという話が持ち上がって実施されてしまいました。







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