Shige & Happy の 気まぐれ写真日記

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KEI@ Re[2]:高倉健さんの名言(5/14)(05/14) shige&happyさんへ ありがとうござい…

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2025/11/01
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テーマ: 世界遺産(34)
まだ知らなかった平戸

人権擁護委員協議会の自主研修である。西九州道の北波多ICにのって西に向かった。自主研修なので、協議会員26名のうち参加者は約20名だった。

 10時ごろ、松浦ICでトイレ休憩をした。その後、平戸大橋を渡って昼食場所の「海の見えるご飯屋」に11時前に着いた。ここは人気店のようで11時からの開店を待って多くの人が並んでいた。しばらく待つと予約席に案内された。

「豪華で見映えの良い定食」

(海の物・山の物でランチとしてはちょっと豪華だった)

 昼食を終えて、10分ほどで平戸島の東側の川内町に至る。「鄭成功記念館」は海岸道路に面した高台にあった。鄭成功は中国の明が衰退し北方から清が勃興した混乱期に「抗清復明」をかかげ活躍した。その記念館が平戸市にあるのは、父は中国人「鄭芝龍」だったが、母が平戸島出身の「田川マツ」だったことによる。

「鄭成功記念館」

(生家を復元した記念館、像は鄭成功とその母親マツ)

 明が清に滅ぼされたのち、鄭成功は台湾西岸を支配していたオランダと戦い勝利した。鄭成功の歴史的な功績は、西欧諸国に台湾以北の植民地化をあきらめさせたことだ。以来、西欧諸国は貿易の利益を求め日本に渡来するようになる。

 その後マイクロバスは平戸島中部を横断して生月島に向かった。生月大橋を渡ってすぐ左に「生月博物館・島の館」があった。生月島伝統のクジラ漁に関する展示のほか、隠れキリシタン関係の資料もあった。担当者から丁寧な説明をしてもらった。

「生月島・島の館」

 島の館を出てから再び生月大橋を渡り平戸島に戻った。島の西岸の、一面に広がる棚田を見降ろす高台に「春日集落」があった。ここは、2018年に「長崎と島原地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界遺産に登録された。

 春日集落は、キリスト教伝来前からの日本古来の自然崇拝に重ねて、山や島などを拝む信仰を伝えてきた集落である。明治初期のキリスト教が解禁の後もカトリックに復帰せず、禁教期の固有の信仰を守り続けた。現在は目に見える遺跡はないが、「語り部」が常駐する「かたりな」という建物があり丁寧な説明をしてもらった。

「春日集落の案内所」

(長年にわたって特色ある信仰を守り伝えてきた)

 世界遺産では「潜伏キリシタン」という聞きなれない言葉が使われている。「隠れキリシタン」と「潜伏キリシタン」はどう違うのか。

「春日集落にあった石碑」

(英語では「hidden」と書いてあり、日本語に直したら同じ意味だ)

 サビエル来日以来、江戸時代の250年に渡る禁教期間も密かに信仰を守った人々を「潜伏キリシタン」と呼ぶ。彼らは、独自の信仰文化を守ったが、明治以降はカトリックへ復帰した。その一方で、キリスト教解禁後もカトリックに戻らず独自の信仰を続けた人々が「隠れキリシタン」と呼ばれる。

 大変興味深くて学びの多い一日だった。平戸島や生月島の、普通は行かないところを計画してくれた、我々協議会の事務局長さんに感謝したい。

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Last updated  2025/11/25 08:15:03 PM
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