灰色の空のむこうには…

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2005.12.13
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カテゴリ: 本の話題
殺×愛1(きるらぶone)
殺×愛1(きるらぶone)



よね。愛しているのに、殺してしまうなんて……。
それで、どうしてこんなタイトルなんだろうって考えて
みたの。たぶん、これは逆説なんだと思うわ。
愛する人に『ずっと生きていて欲しい』って意味なのかも
しれないわね。



僕は”世界”を滅ぼしている。
僕のせいで天使が滅茶苦茶に壊す、僕の住む街。僕のせいで
死んでいく人達。椎堂密という存在は、罪悪でしかない。
それでも僕は生きることを選ぶ。
騙して、偽って、何を犠牲にしてでも、”あの人”と再び
巡り逢うと決めたから。
なのに、きみが僕の中にノイズを起す。契約で僕と恋をする
サクヤ。僕の望みを叶える道具でしかない、対天使兵器の
少女。迷いのない彼女の瞳が、僕のココロに、不協和音を

でも。サクヤに世界は救えない。
――僕を殺すのはきみじゃないから。
壊れかけた世界の片隅で。世界を滅ぼしながら死ねない僕と、
僕を殺して世界を救いたいサクヤの恋は続く。
これは二律背反にして、唯一無二の、世界を揺るがす恋物語。

前作「殺×愛0」の続編である本作は、世界の滅亡まで死ぬ
ことのできないオメガという運命に定められた主人公と、
世界滅亡を防ぐべくオメガを殺しに現れた有栖川咲夜。
オメガを倒すにはお互いが愛し合うものでしか傷つけられない
ことから、主人公とサクヤはそれぞれの思惑に基づき、
狂気にも似た純粋な恋をします。

説明と主人公を取り巻く仲間たちを描いた作品であったのです
が、本作は主人公の内面を挿話として心の闇を描くことでより
主人公の深い苦悩を浮き彫りにしているものでした。

中でも印象に残ったエピソードは「ハリネズミのジレンマ」。
愛し合う二匹のハリネズミ。近づきたいと思うほど自らの

――このジレンマに主人公はこう言いました。
「こんなものジレンマでもなんでもないんだよね。愛し合わな
ければいいんだ」
しかし、”あの人”は答えた。
「どんなに痛くても、私はきみを抱きしめてあげるよ」
このハリネズミのジレンマに象徴されることこそが、この
物語における主人公と”あの人”との関係を表しているもので
あり、卒業式の日に主人公を殺しにくると約束した”あの人”
と再び逢うために主人公が茶番とも言える学生生活を続ける
理由なのでした。そして世界を侵食していく天使たちに対抗
する力を持った対天使兵器であるサクヤに恋することで自分
を殺せると騙して利用することで、自分の世界を守ろうと
しているのです。そんなジレンマの中で生きていくことこそ、
この主人公に課せられた呪いともいうべき一つの希望でしか
ないのでした。

しかし、このジレンマにはすでに解が与えられています。
それでも、ハリネズミは絶滅することなく今日も行き続けて
いるということです。この解がこれからこの物語にどのような
影響を与えるのか。ますます今後の展開が気になるところです。





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Last updated  2005.12.15 22:57:57
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