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鷺(サギ)類は、繁殖期にはコロニー(集団繁殖地)を形成し、非繁殖期にはルースト(集団ねぐら)を形成しています。 捕食地近くの小高い松林や雑木林などでは、巣立ちしたばかりの幼鳥も集団に加わり、他の種類の鷺と混じった俗にいう"サギ山"を観ることができます。南近畿のこの地では、4種類から5種類の鷺が生息しますが、鷺類としては小型の小鷺(コサギ)が一番多く観られます。 小鷺は北海道を除いた全国で観ることができ、繁殖期の4月~8月には、後頭部から15センチほどの飾り羽が伸びています。鷺類は、水辺の捕食者として河川、湖沼、水田、湿地、干潟などで小魚やカエル、昆虫などを捕食しますが、飛び跳ねて必死で餌を追い回したり、抜き足差し足で忍び寄りしたり、待ち伏せ、片脚を水の中で震わせてみたりと、一生懸命に工夫している様子がユーモラスで相当笑えます。こうした光景を観察し、身近にある自然に目を向けるところから環境保護の大切さを実感することができます。 都会でも、鷺(サギ)の生態は市街地から少し離れた水辺に行けば観ることができます。 観察には8倍程度の双眼鏡がオススメです。
2008年08月25日
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(皿鉢の塩タタキ)写真は、皿鉢(さわち)盛りにした鰹のタタキです。 高知市内で、リーズナブルで美味しく、人気の高いグルメスポットは"ひろめ市場"です。 そして、ひろめ市場でのイチオシは、やっぱり鰹のタタキ。 それもポン酢や土佐酢で食するのではなく、鮮度がよく、脂がのった鰹だけに限定される"塩タタキ"がオススメ♪ 藁で表面に焼きを入れ、温かくできたてのタタキに、ニンニクと大葉をのせて、わさびを塗り、荒塩でいただくと絶品の味です。 生臭さはまったくありません! 一度、この塩タタキを食べてしまうと、高知以外では二度と鰹のタタキを食べることができなくなりますから、覚悟して召しあがってください。(脅迫?)さてさて、高知で郷土料理といえば『皿鉢(さわち)料理』です。 高知では、人が集まれば必ず皿鉢料理が登場します。 皿鉢料理は、バイキング料理のように小皿に自分の好きなものを自由に取って食べることができ、どこから箸をつけても構いません。 皿鉢の原型は室町時代頃から作られていました。 当時の器は、比較的深みのある高坏で、浅鉢・深鉢・大皿・大鉢など色々と呼ばれたようです。 これらの器が皿鉢と呼ばれはじめたのは江戸時代の頃。 土佐藩の記述に『砂鉢』や『皿鉢』と記され、『佐波知』や『沙鉢』と当て字された記録も残ります。皿鉢料理の起源は、膳(日本料理の正式の膳立てで主となる膳)のあとの酒宴に出す料理が今に伝わったものですが、元々は農耕儀礼として五穀豊穣の祈願祭や収穫を感謝する収穫祭などにお供えとしたのが発祥のようです。神と人が、ともに祝う神事の一つで、かつては重要な儀式とされ、神のご加護の下で神と人が一体になって作物を大皿に盛り、酒宴をするのが慣わしでした。 こういった伝統を受け継ぐ料理は、明治の中頃までは『鉢盛り料理』や『盛り鉢料理』ともいわれ、日本の各地にありましたが、今では高知だけだとか・・・本来の皿鉢料理は、なま物、寿司、組み物などで構成されますが。 なま物は、大方の場合は鰹のタタキや刺身の盛り合わせ。 寿司は鯖などの姿寿司をはじめ、巻き寿司、にぎり。 組み物は、煮物、揚げ物のほか果物が基本ですが、単品でも数人分を盛り付ければ=皿鉢料理と呼ばれ、自由度満点のパーティ料理ででもあります。旅に出ると、こうした地方ならではの食文化に出合うことができます。 たとえグルメとしても、こうして日本の伝統に触れ、地方を知るということも大切なことですね。 あなたが、クリックしてくださると幸せです!
2009年12月24日
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