買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2008年01月16日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
木地雅映子さんの「氷の海のガレオン/オルタ」を読みました。

「氷の海のガレオン」を読みながら、社会とか制度との折り合いのつけ方、そしてとりわけ「世界」との折り合いのつけ難さ、生き難さ、について考えていました。
これは、誰もがどうのこうの言うことはできても、誰もがどうもできない、生まれたときから決しているのでしょうか?
「だから、戦える魂だけ、ここにおいで」
ということなのでしょう。なんとなくやるせないんでした。

それから12年。
「オルタ」では、木地さんはすでに結婚し、母となっているようです。
娘であるオルタは、精神的になにか欠陥があるらしい男の子からのいじめ(?)によって、学校へ行くことをやめます。
ここでは、社会とか制度による犠牲とか、それとの戦いがテーマになっていて、なにかしっくりしないものを感じざるを得ませんでした。

「十二年。待ちに待った今回の文庫化で私は作家・木地雅映子に「お帰りなさい」と声をかけたいと思っていました。けれど、本書を読み終えた今、それもまたちょっと違うような気がしています。」
と書いているのも、同じようなことかな、と感じました。

傷つきやすい「魂の戦士」は、なにかふてぶてしい戦闘マシーンになってしまったか?
というか、これが生き延びるということなのか?





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Last updated  2008年01月16日 09時02分19秒
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