買書とつんどくの日々

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2008年01月19日
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カテゴリ: カテゴリ未分類
今では、書名を見るだけで「いいのかなぁ」と気になってしまう、ピョートル・バヴロヴィチ・エルショフの「せむしの小馬」を読みました。

昔々、思い出せないくらい昔に読んだか映画を観た記憶がありますが、小馬の鮮明なイメージは残っているものの、ストーリなんてすっかり忘れていましたので、とても面白く読めました。

ご存知「馬鹿のイワン」が小馬に助けられて、皇帝の出すいろいろな難題を解決していきますが、淡々と物語は進んでいきますので、あれこれ首をひねったりするのはバカらしいくらいです。

しかし、なぜ小馬は「せむし」なのか?
ユゴーの「ノートル・ダム・ド・パリ」のカジモドには「せむし」であることの物語的必然性が感じられるものの、「せむしの小馬」の場合はそういうのは感じられなくて、「長靴をはいたネコ」でもかまわないわけです。

解説のなかでは、日照の少ないシベリア出身のエルショフの小馬は「くる病」なのだ、と書いてありました。
昔話のなかでは異形のものがむしろ特異な力をもっていることがよく見られるので、そんな系譜につながっているのかも知れませんね。

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Last updated  2008年01月19日 09時27分33秒
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