買書とつんどくの日々

買書とつんどくの日々

2008年07月16日
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皆川博子さんの「 倒立する塔の殺人

YAなどといいながら、皆川さんの病のようなものでしょうか、騙し絵のようにしっかり作り込んであります。

しかし、作中作「倒立する塔の殺人」3の語り手は、本当に上月葎子なのでしょうか?

ノートの最後に、探偵役設楽久仁子が付け加えた「ちょっとしたこと」に導かれ悲劇が訪れますが、これは予想がつかなかったことでしょうか?

小説の最後「わたしは紅茶のカップをのせた盆を持って、二階への階段を上る。」には、なにか意味があるのでしょうか?

などなど、いろいろなことが気になって、頭がいっぱいになってしまうのでした。

その割りに、といってはなんですが、タイトルである「倒立」の種明かしは、いまひとつ迫力(説得力?)がなかったかな?





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Last updated  2008年07月16日 06時18分45秒
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