菊田俊介ブルース日記 <Shun Kikuta's Blues Diary>

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ミンスミート @ はじめまして☆ 心機一転おめでとうございます!!

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2008.04.22
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カテゴリ: アメリカ生活
キツイ週末だった。
心臓のバイパス手術を受けるリンゼイ・アレキザンダーの代わりに急遽キングストン・マインズに金曜と土曜に入り、土曜は夜中の(というよりは日曜の朝)4時半までギグをやって、帰って3時間だけ仮眠。8時半には起きてゲイリーのモライア教会へ向かった。
午前中の礼拝でプレーしたら、帰ってゆっくり寝ようと思っていたところ、礼拝中にジョンソン牧師が夕方の礼拝にも参加してくれないかと言って来た。びっくり
ゲイリー市内のニュー・フレンドシップ教会のH牧師の就任50周年の記念礼拝があって、ジョンソン牧師がサーモン(説教)をするので、モライア教会の全メンバーが出席することになっているとのことだった。
ジョンソン牧師直々の頼みとあっては、断れないもんね。
昼食後少しだけ車の中で仮眠をとって、ニュー・フレンドシップ教会に向かった。
H牧師の50周年記念礼拝は大いに盛り上がって、結局終わって家に帰ったのが夜の10時近くだった。

眠気覚ましに仕方なく飲んだレッド・ブルと、腰の張りをとるために飲んだアドヴィルの副作用か、昨日の月曜は体がダルく、両腕には発疹が出てしまった。完全なアレルギー症状だ。
でも夜は再びキングストンでのギグがあるから、とにかく昼間は休むことにする。

体の不調は、心の不調にもつながるわけで、プレーに向けて全く気持ちが入らない。とにかくドヨンと下の方に沈んでいる感じだ。

ハイウェイを降りて交差点で止まると、そこに一人のホームレスがお金を恵んでくれないか、とサインを送ってきた。
「何か暖かいものでも食べなよ」緊急用にダッシュボードに忍ばせてあった5ドル紙幣を彼に手渡すと、その5ドルを見たホームレスの顔は、またたくまに笑顔で輝いた。
「サンキュー、サー」「サンキュー、サー」と何度も繰り返していた。
そんな彼の満面の笑顔を見ているうちに、気分もずいぶんスッキリしてきた。しばらくすると体も軽くなったようにも感じる。
小生はその5ドルがなくても生きて行けるが、ホームレスの彼はその5ドルで今晩生き延びられるかもしれないんだ。たった5ドルでも大きな5ドルを彼にあげて本当によかったと思うと、さらに心が晴れてきた。
結局5ドル以上の物を、彼からもらったような気になって
「サンキュー、サー」と心の中でつぶやいた。





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Last updated  2008.04.23 06:59:19
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