青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2024年03月28日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Little Martin -LMX 
 ギターオーナー様は、Martinを多数所有されてます【アミノ】様です
 このギターは過去にリペアさせて頂いたのですが、その時と比べて
 ポテンシャルが確実に下がってますので、元の状態に出来る限り戻して行きます

◆画像から確認して行きます

◆出張の際に必ず同行して、はや20年間タフコンディションの中で体調を崩されている様です




●低音【特に6EがNG】を改善するためにナット材を交換する可能性も有ります


●ネック材の構造上かも知れませんが、ミニギターにも拘らずヘビー級なみに重量が有ります
 湿気を含んで重くなったのかは不明ですが、幸いにも乾燥する季節ですから、暫くのあいだ
 リペアと同時進行で陰干しで様子を見る事にします


●6弦のG音が高くなったり、オクターブチューニングが合わないと直ぐに判る

 でしたので、サドルが原因かとも思いましたが、専用治具でオクターブ位置を正確に割り出す
 必要が有ります。場合によっては現行のサドル巾が2.57mmですので、オクターブチューニングを
 合わせるために、調整出来る範囲を広げるために幅3.25mmのサドルに交換する可能性も有ります

◆リペア開始して行きます

●弦を交換しても6E弦がボンボンと何とも、ぼやけた音が収まりませんので、タスクの端材を使って
 4D〜6E弦だけのサドル作って音質の変化確認します


●ブリッジ全体に振動が伝わりませんが、現状の音質よりも改善されてますので
 差し替えるサドルはタスク材に決定しました


●ネックに被膜を作るオイルジェルを塗って乾拭きをして湿度対策をします


●オクターブを合わせる専用の治具を使って確認して行きます



 削り出します➡オクターブチューニングが合うかシビアにチェックして行きます

◆6Eの3フレットG音は1Hzシャープするだけで、弦を押さえて弾く構造上の誤差で
 実演奏では全く判らないレベルに戻りました。
 オープンDコードとハイポジのDコードも全く違和感は無くなり、フレット音痴は
 完全に解消しました。





●外して有りましたスカイソニックT-902をセットします


●1フレットは6Eのみ高いです


●巻き玄がナット溝に埋まってる事も音質低下の原因になりますので、全体のシェイプを
 修正します


●巻き玄はナット溝から半分出る様にシェイプを整えました


●ナット周りの仕上がりです


●予定の弦高になる様にサドルを調整してセットします


●6E/12Fは2.25mmで予定通りです


●1E/12Fは1.50mmまで下げました


●フレットボードの仕上がりです


●ネック裏も良い感じに仕上がりました


●サイド&バックもオイルが染み込んだウエスで磨いて仕上げて有ります


●リペアの完了です

◆フレット音痴と6弦のぼやけ音も解消して完全復活です







🌻K2ギターファクトリー
  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2024年04月05日 07時22分25秒
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