青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

青春のギターリペア  K2ギターファクトリー

2024年05月08日
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カテゴリ: ギターリぺアー
◆Westone F-25 セッテイング
 ギターオーナー様は、水野晋太郎様です。
 水野様は【ちちぶエフエム 79.0MHz】のパーソナリティを務めておられます
 🌻ちちぶエフエム局は、埼玉県秩父市のFM放送局です

🌻地域FM放送は、スマホ&PCでも視聴出来ますので良い時代になりました
 是非ダウンロードされて試聴して見て下さい。
  YouTubeで秩父市の動画を見てましたら、グルメや観光ポイントも盛り沢山で
 旅行計画を立てる事にしました

  実は何もない事が埼玉の良さ凄さ!とプチ自慢に思ってました、加須市出身の自分は認識を



◆画像から確認して行きます


●Westoneの表記が無く、トーチインレイが有るの個体は、輸出用のモデルと思うのですが
 Yosi様ご教授お願い致します。出来れば製作された年代なども判れば嬉しいです

🌻レア&ビンテージギターのアドバイザーのYosi様から情報を頂きました
  製造された年代はロッド調整口がヘッド側にないことからみても、
 70年代中頃から後半と推測されます。
 型番F-25はこの年代におけるWESTONEのFシリーズの最高位機種になると思います。
  さて、ヘッドのトーチインレイは輸出用か?については聞いたことがありませんので
 真偽は不明ですが、画像をみる限りはトーチインレイステッカーをオーバーコートしている
 のではないでしょうか?➡真偽不明の場合は自由に解釈して楽しむのが工房の独自ルールです




●このコーションマークは、W-80,W-60の次の世代と思ってます


◆交換するパーツを確認します

●サドルはオイル漬けに交換します
 画像の交換されたと思われるサドルは、弦接点が違ってますのでオクターブが合いません
 この年代のアコギの弦接点位置は、サドルの中心で前後に変化する事は無かったと思います


●LR-BのLYRICを取付けます





●六角ナットの形状のブッシュが浮いている事と、ペグ自体もヘッド裏にピッタリ付いて無い 
 原因は単純です⇩⇩  ↑ペグ穴に対してセンターポールが穴の中心に来てません

●ペグを交換する際に、ネジ穴を最優先にして、元のネジ穴にペグを固定したので
 ペグがピッタリ接地されずに、ブッシュも浮く事に成った訳です

●ブッシュタイプのペグは先にブッシュを取付てから、ペグ本体を取付ける様にしますと





◆リペア開始して行きます

●既存のナットを外します


●マウントする溝はノーコメントとします


●微妙に直角が出てませんでした


●マウントする溝の水平直角を出して置きます


●粗削りの水牛骨オイル漬けナットを仮置きします

●直角が出てピッタリ収まっている事を確認します


●ペグ取付のネジ穴を埋木しておきます


●フレットボードのRを確認しますと225Rです
 アコギ用のサドルで225Rは市販されて無いと思います


●フレットボードの曲面に対して、弦の曲面を決めるサドルが合ってませんと
 弾き難さを感じます


●オイル漬けサドルに既存の6E1Eの高さを基準にマーキングします



●ジャック用の穴を開けて水平に空けて有るか確認します

◆ノックテストをすると反響音に違和感を感じました

●複数個所が剥離している場合は展開図を書いてから取り掛かります


画像① Xブレーシングの左に剥離が有ります


画像② 剥離していたXブレーシングの正式名称?交差している箇所も剥離してます


画像③ 逆サイドの同じ箇所【Xブレーシング】も見込み通り剥離してます


画像④ 交差しているブレーシングも剥離してます

◆剥離が判明した箇所から接着固定します

●画像②を先に接着固定します


●画像①のXブレーシングを接着固定します


●画像③の逆サイドのブレーシングを接着固定します


●画像④を接着固定します


●緩いブッシュにマスキングテープを巻いてから圧入します


●ペグを取付ます
 手順通りに取付ますと画像の通りピッタリ取られます


●ネックヒールにストラップピンを打ちますと最初はネジが効いてますが、木材の小口に
 はネジや釘を打つ場所では有りませんので、、演奏中にギターが落下する恐れが有ります
 この場所の取付はNGです

●ヒールカバーを外してネジ穴を埋木します


●4mm厚のカリン材でヒールカバーを削り出します


●エボニーの着色剤を塗ってから蜜蝋ワックスで仕上げます


●既存のサドルの1E&6Eの高さに合わせて、225Rでエボニーのサドルを削り出します
 オクターブチェックと弦高を調整するための捨てサドルですが、材質の違うサドルとしても
 使える様にして有ります



●弦を張り戻します


●1フレットの弦高を0.5mmに調整します


●ナット全体のシェイプを整えます


●フレットボードのRに合わせたサドルに交換後の弦高は、水野様の演奏スタイルに合わせて 
 6E/12Fで2.70mmにセットしました


●1E/12Fは、2.10mmにセットしました


●エボニーサドルとして使える様に仕上げて有ります


●オイル漬けのサドルを削り出してセットしました

◆オイル漬けのサドルで調整する前にピックアップを取付けます

●先に両面テープを貼り付けます


●所定の位置に、コンデンサーマイク、コントローラーを取付ます


●電池ボックス【袋】を貼り付けます


◆セッティングを確認します

●1フレットのクリアランスOKです


●6E/12Fは2.70mmにセットして有ります
 サドルとフレットボードの曲面を揃えて有りますので、リペア前と比べますと弦高が
 下がった様に感じると思いますが、測定値上では0.05mm【誤差の範囲】です
 弾き易くなった事で弦高が下がった様に感じられます


●1E/12Fは2.20mmです


●ペグの取付修正もOKです


●ナットの仕上がりです


●ブリッジ周りの仕上がりです


●LR-バックの出音も正常に作動してます


●リペアの完了です

 🌻お渡し日時はお打ち合わせ後と言う事で決定したいと思います





  千葉県八街市 八街 に-67-3 
   代表 加藤 和久
   ☏ O8O-5376-O998 
   ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております





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最終更新日  2024年05月24日 08時34分19秒
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