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20代、30代と、要所要所でこの曲に助けてもらい、その時々で違うメッセージを感じたとか。'80年12月8日に中学生だった彼も、今ではジョンの年を追い越した。ファンからの掛け声は「吉井~(さ~ん)!」名前で呼ばれないあたりはリスペクトされているのだろうか。少し距離があるようにも感じたが、彼に俄然興味が湧き、もっと知りたくなった。
場内がまた暗転。四方八方から清志郎コール。まるで、子供を呼ぶ声みたいで微笑ましい。会場のあちこちでオノコードが漁り火のように瞬く。話題の中心、 忌野清志郎
さん、今度は黒っぽいキルトスーツに白いマフラーで登場だ。彼の言葉を借りると 「外見をきれいにするより中味を磨く方が大切だ。それは世界の平和の第一歩なんだよ。」
同感だぜ、ベイビー。
40年ほど前、新聞の人生相談に「うちの息子は勉強もせず、ギターに夢中で困っています。」という悩みが載った。まるでミミおばさんの口癖「ジョン、ギターでは食べていけないのよ。」とそっくりだ。
56歳になった、その息子は Mother
を日本語で歌う。
「帰ってきました~病気療養中、ヨーコさんから直筆の手紙をもらったんだぜ、ベイビー。 ジョンとヨーコ
のヨーコさんだぜ。"早く良くなって、また一緒にステージに立ちましょう"って。だから戻ってきたぜ、ベイビー。復活しちゃったんだから、またハードなdaysが始まるんだぜ、ベイビー。」
曲は A Hard Day's Night
、そして日本語版の Imagine
歌う間、黒子がぴったりくっつき、華麗なるマントショーが繰り広げられる。(グレ子はいなかった。)
ステージに全員集合。クラウス・フォアマン氏「ジョンハ、ココニイマス」の声に、湧く客席。樹木希林さんがオノコードの使い方を丁寧に説明。
人と人、人と空、人と宇宙をつなぐコードだとか。舞台と客席間で、
「I Love You」の交信。なんだかほっとする。灯火管制が敷かれ、空襲警報のサイレンが鳴り響いていた戦時中、家も防空壕も、夜は暗くて怖かった。当時、小学生だった母は、そう言っていた。
闇を静かに照らす光は、明るく暖かい。
斉藤和義さんのリードで Happy Xmas(War is Over)
をみんなで歌う。
いつの間にか、舞台袖の椅子にヨーコさんが座り、オノコードを舞台や客席に向け点滅させながら、ノリノリの笑顔で歌っている。楽しそうな様子を見ているだけで嬉しい。
Power to the People、Give Peace a Chance
と続く中、踊りながらステージ中央に登場。白っぽい帽子、黒に銀のラインの入ったニットに黒いパンツ。47歳で突然未亡人になった、細身の彼女の軽やかなステップは、とても74歳に見えない。
出演者一同、彼女に敬意を払っているのがわかる。「やっぱし、来て良かった。いいお天気だし、美しい都市・東京。いつまでも平和で美しくあってほしい。日本は世界から見れば片隅の国。 (欧米製の世界地図だと右端の小島だもんね。>よしおぢゃないよ。)
東京の焼け野原を覚えているので、ここまでにした日本人の念力は凄いと思う。海と空によって、世界はつながっている。念力で世界平和を作ろう。Imagine Peace.」と、眼鏡を下げながら感慨深げに語ると、会場からジョンコールにヨーココール。実にあったかい。
フィナーレで出演者が横一列に並び、一人一人ヨーコさんと抱き合う。みんな「ジョンとヨーコのヨーコだぜぃ!」と思っているんだろうな。リスペクトと安堵感が入り交じる、心の通ったハグが続く。
最後に希林さんと抱き合った時は、会場から一段と大きな拍手。私も感動で目頭が熱くなった。なんと温かく、居心地のいい空気なんだろう。
ジョンはいつもこの人の愛に包まれていたのかな。去年よりさらに温かい気がしたのは、希林さんの功績も大きい。愛と平和に満ちたひとときをありがとう
最後にみんなで Imagine
を歌う。
3時間半に及ぶステージが終わり、スクリーンでは、ジョンとヨーコが白亜の館に向かう Imagine
のビデオが上映される。
今、そこにいた女性が、ジョンと寄り添って歩いていた、日本人で世界人のヨーコさんなんだと思うと、なんとも不思議な気持ちだ。
客層はビートルズやソロ時代のリアルタイム派が中心かと思いきや、好きなアーティスト目当ての若い世代が多いように感じた。近くの席でも、カップルの女子が「この曲知らない」を連発していた。どんなきっかけでもいい。ジョンの死を知らない世代が、どんどん聴いてくれるようになるのが嬉しい。私だってビートルズの解散は知らなかったのだから。
ビートルズにはまって30数年。英語もだんだん理解できるようになり、年を重ねるほどに、ジョンの歌詞の奥深さに気付く。彼の歌は、弱った身体や疲れた心に、じわじわと沁みる。「頑張ろうぜ!」という励ましではなく、痛みや傷にそっと寄り添うような感覚。誰だってしんどい時ってあるよね、と、互いの心の声に耳を澄ませて聴き合うような感覚だ
病床でヨーコさんから励ましの手紙が来た清志郎さんや、Lonely Heart な吉井さんから強烈なパワーを感じたのも、彼等がジョンの投げたメッセージをハートのど真ん中でしっかり受け止め、歌に昇華させ、みんなの心へ解き放ったからではないかと思った。みんなありがとう。ジョンのLove and Peace、しっかり届いたからね
War is Over, if you want it. Imagine Peace.
最後までお読み頂き、ありがとうございました。 これでやっと年が越せます
放映予定
12/29 (土) 21:00~23:00 JCNグループ
1/1(火) 22:00~23:55 BS朝日
1/3(木) 21:00~23:00 (再)JCNグループ
焼餅男
自画像
親子?
歌 詞
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