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2007年12月29日
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カテゴリ: John Lennon
MT(まさかの展開)で、3部作となってしまった Dream Power レポート、お待たせしました(か?)
いよいよ今回が完結編です。暮れの忙しい中、何で書いてるんだ感もありますが、年越ししたくないので行っちゃいます。
タイムマシーンを 2007年12月8日午後8時過ぎにセットして下さいね



Charaさんが終わり、ジョンのTシャツを着てギターを持った 斉藤和義 さんにハイタッチ。
「日本語だとこんな感じじゃないかなと思った」と和訳で、
Jealous Guy を歌う。うん、なんとなくいい感じ。間奏の口笛は、高い音があまり出ない。ジョンは何気なく吹いているけど、キーが高いので難しい。上手だったんだなあ…そういえば、Two of us のエンディングでも軽々と吹いてたっけ。



斉藤さん、ほっとしたのか、私達の トホホ席 を振り返り、「そっちの席もお値段は一緒なんですか?それはなんだか解せないっすよね」と呼びかける。下々の者、胸を打たれ、オノコードを振り回し、大いに盛り上がるありがとう、斉藤さん、ちょっとジョンっぽい。30°の少数派は、こっちを向いてくれるだけで嬉しいんだ



お次は Baby,it's you バックコーラスはトリビュートバンドががっちり固める。細かい技術はわからないが、完全コピーにプラスαの余裕がたっぷりあるような印象。音が厚くて、コーラスも何十年も歌いこんでいる感じ。さすが、プロ中のプロだ。



舞台の照明が落とされ、次のセッティングが始まる。 奥田民夫 さんがスタッフに混じっていつの間にか登場していたのだが、あまりにも裏方に溶け込んでいたので、客席の誰も気付かない。「気付かなきゃ~。カリスマ性がなかったね。」との自虐発言に、場内爆笑。
奥田さんの Slippin' and slidin'



キュートな 木村カエラ さん登場。なんだ、あの細さは。ツイギーか?
例えが古すぎっ)
風邪なのか、少し鼻声。
ジョン曰く「ひどい曲」で有名な And your bird can sing と、私の大好きな
In my life を二人でデュエット。この曲、若い頃は何とも思わなかったのに、年を重ねるごとに、シンプルな歌詞という具材と、自分の経験というダシとがからみ合い、深く心にしみ込む。おでんの大根みたいな名作だ。噛めば噛むほど味が出るから、するめでもいイカ。



私の席から、
前述 のアンチョコスクリーンが見える。歌詞の前に「民夫さん」「カエラさん」と記載があり、ハモり指示用のピンクの線まで見える。カラオケの 銀恋 状態。なんだか楽しい
奥田さんの「何か一言」に、カエラさん、「風邪をひかないように」
皆さん、どうぞお大事に。



次はいよいよ、オープニングからオーラが出まくり、私のハートをストップモーションにした、 吉井和哉 さん。このライブには3回目の出演とか。
なんといきなり Hey Bulldog この曲も、ここ数年来、マイベスト5に入るお気に入りソングだ。10代の頃とだいぶ好きな曲が入れ替わり、最近は、やんちゃなロックンローラーで、繊細な詩人でもあったジョンの曲が増えてきた。「か、かっこいい。渋い・・・」なんなんだ、この色気は。私ってば、目がハートじゃあーりませんかハート



2曲目は I'm Losing You
吉井さんをこよなく愛する*IKUKO*さんによると、彼は生育環境がジョンに酷似しており、愛情に飢えた淋しい子供時代を送ったそうだ。そのせいか、身体中から湧き出てくる「Isolation」や「Look at me」の渦や、「I want you」なシグナルはハンパじゃない。ジョンの魂そのものに感じる。(ちなみに彼の誕生日はジョンの前日・10月8日)心の叫びがビンビン伝わってきて、こちらまで胸が張り裂けそうになる。ラベンダー色のジャケットにラベンダー色のライトが、なんだかこっそりペアみたいで嬉しいぞぽっ



彼は中3の時、同級生に電話で告白し、「受験で忙しいからムリ!」と一蹴されたそうだ。その時、部屋で聴いて泣いた曲がこれだと紹介。
ピアノをバックに、スローテンポの Help !
が始まる。


20代、30代と、要所要所でこの曲に助けてもらい、その時々で違うメッセージを感じたとか。'80年12月8日に中学生だった彼も、今ではジョンの年を追い越した。ファンからの掛け声は「吉井~(さ~ん)!」名前で呼ばれないあたりはリスペクトされているのだろうか。少し距離があるようにも感じたが、彼に俄然興味が湧き、もっと知りたくなった。



場内がまた暗転。四方八方から清志郎コール。まるで、子供を呼ぶ声みたいで微笑ましい。会場のあちこちでオノコードが漁り火のように瞬く。話題の中心、 忌野清志郎 さん、今度は黒っぽいキルトスーツに白いマフラーで登場だ。彼の言葉を借りると 「外見をきれいにするより中味を磨く方が大切だ。それは世界の平和の第一歩なんだよ。」
同感だぜ、ベイビー。



40年ほど前、新聞の人生相談に「うちの息子は勉強もせず、ギターに夢中で困っています。」という悩みが載った。まるでミミおばさんの口癖「ジョン、ギターでは食べていけないのよ。」とそっくりだ。



56歳になった、その息子は Mother を日本語で歌う。
「帰ってきました~病気療養中、ヨーコさんから直筆の手紙をもらったんだぜ、ベイビー。 ジョンとヨーコ のヨーコさんだぜ。"早く良くなって、また一緒にステージに立ちましょう"って。だから戻ってきたぜ、ベイビー。復活しちゃったんだから、またハードなdaysが始まるんだぜ、ベイビー。」
曲は A Hard Day's Night 、そして日本語版の Imagine
歌う間、黒子がぴったりくっつき、華麗なるマントショーが繰り広げられる。(グレ子はいなかった。)



ステージに全員集合。クラウス・フォアマン氏「ジョンハ、ココニイマス」の声に、湧く客席。樹木希林さんがオノコードの使い方を丁寧に説明。
人と人、人と空、人と宇宙をつなぐコードだとか。舞台と客席間で、
「I Love You」の交信。なんだかほっとする。灯火管制が敷かれ、空襲警報のサイレンが鳴り響いていた戦時中、家も防空壕も、夜は暗くて怖かった。当時、小学生だった母は、そう言っていた。
闇を静かに照らす光は、明るく暖かい。



斉藤和義さんのリードで Happy Xmas(War is Over) をみんなで歌う。
いつの間にか、舞台袖の椅子にヨーコさんが座り、オノコードを舞台や客席に向け点滅させながら、ノリノリの笑顔で歌っている。楽しそうな様子を見ているだけで嬉しい。
Power to the People、Give Peace a Chance と続く中、踊りながらステージ中央に登場。白っぽい帽子、黒に銀のラインの入ったニットに黒いパンツ。47歳で突然未亡人になった、細身の彼女の軽やかなステップは、とても74歳に見えない。



出演者一同、彼女に敬意を払っているのがわかる。「やっぱし、来て良かった。いいお天気だし、美しい都市・東京。いつまでも平和で美しくあってほしい。日本は世界から見れば片隅の国。 (欧米製の世界地図だと右端の小島だもんね。>よしおぢゃないよ。) 東京の焼け野原を覚えているので、ここまでにした日本人の念力は凄いと思う。海と空によって、世界はつながっている。念力で世界平和を作ろう。Imagine Peace.」と、眼鏡を下げながら感慨深げに語ると、会場からジョンコールにヨーココール。実にあったかい。



フィナーレで出演者が横一列に並び、一人一人ヨーコさんと抱き合う。みんな「ジョンとヨーコのヨーコだぜぃ!」と思っているんだろうな。リスペクトと安堵感が入り交じる、心の通ったハグが続く。



最後に希林さんと抱き合った時は、会場から一段と大きな拍手。私も感動で目頭が熱くなった。なんと温かく、居心地のいい空気なんだろう。
ジョンはいつもこの人の愛に包まれていたのかな。去年よりさらに温かい気がしたのは、希林さんの功績も大きい。愛と平和に満ちたひとときをありがとうハート
最後にみんなで Imagine を歌う。



3時間半に及ぶステージが終わり、スクリーンでは、ジョンとヨーコが白亜の館に向かう Imagine のビデオが上映される。
今、そこにいた女性が、ジョンと寄り添って歩いていた、日本人で世界人のヨーコさんなんだと思うと、なんとも不思議な気持ちだ。



客層はビートルズやソロ時代のリアルタイム派が中心かと思いきや、好きなアーティスト目当ての若い世代が多いように感じた。近くの席でも、カップルの女子が「この曲知らない」を連発していた。どんなきっかけでもいい。ジョンの死を知らない世代が、どんどん聴いてくれるようになるのが嬉しい。私だってビートルズの解散は知らなかったのだから。



ビートルズにはまって30数年。英語もだんだん理解できるようになり、年を重ねるほどに、ジョンの歌詞の奥深さに気付く。彼の歌は、弱った身体や疲れた心に、じわじわと沁みる。「頑張ろうぜ!」という励ましではなく、痛みや傷にそっと寄り添うような感覚。誰だってしんどい時ってあるよね、と、互いの心の声に耳を澄ませて聴き合うような感覚だ



病床でヨーコさんから励ましの手紙が来た清志郎さんや、Lonely Heart な吉井さんから強烈なパワーを感じたのも、彼等がジョンの投げたメッセージをハートのど真ん中でしっかり受け止め、歌に昇華させ、みんなの心へ解き放ったからではないかと思った。みんなありがとう。ジョンのLove and Peace、しっかり届いたからね


War is Over, if you want it. Imagine Peace.


最後までお読み頂き、ありがとうございました。 これでやっと年が越せます




放映予定

12/29 (土)  21:00~23:00  JCNグループ
  1/1(火) 22:00~23:55 BS朝日
  1/3(木) 21:00~23:00 (再)JCNグループ



どきどきハート 焼餅男 えんぴつ自画像 ピンクハート 親子? マイク歌 詞

















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最終更新日  2008年06月18日 16時33分23秒
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