2011.03.07
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早、三日が過ぎようとしていた。

接点もなく、見かけるのはランチの時と
たまに帰りに見かけるだけ。
どうやらサークルは入ってないみたい。
そんな少ない彼の情報をあたかも一杯持ってるみたいに
私の心はホカホカしていた。 

一度見られれば、今日は幸せ。
二度見られれば、今日はついてるかも。

大袈裟だけど、それぐらいあたしの頭の中…
いや、体中、松山くんでいっぱいだった。

ハル「あー。幸せ。」

それは学校帰りに李花と夏海(なつみ)とカフェしてる時のこと。

李花「今日も随分といっちゃってるねぇ。」
夏海「噂のカレ?松山くんだっけ?」
ハル「実名厳禁!ココ私たちと同じ大学の人多いんだからー。
   恥ずかしいわ。」
夏海「へいへい。じゃぁ、おすましくんね。」
李花「おすましくん。」

夏海にはつい先日の私の劇的な出会いを話してある。

まぁ、あまりいい使い方は確かにしないなとも思う。

夏海「それにしても、本当に惚れこんでるのね。」
李花「まぁ、その熱もいつまで続くか分からないけどね。」
ハル「確かに。」
李花・夏海「「お前が言うか。」」

李花「あ、そうだ!聞いて喜べ、ハル!」
ハル「何、何!?」
李花「おすまし、今は彼女いないらしいよ☆」
夏海「今は…ね。」
ハル「それだけで、十分。
   でも、私どうこうしたいと思ってるわけじゃないしなぁ。
   雲の上の人っていうの?まぁ、現に接点もないし。
   これからもないだろうし。」
李花・夏海「「え、その程度!!?」」
ハル「はは。またかぶったー。
   そりゃぁ、彼の生活の中の一部になれたら幸せだろうなって思うけど…。」
夏海「けど?」
ハル「そんな度胸は私にはないね。」
李花「まぁ、ハルらしいと言えばハルらしいけどぉ。」
夏海「あんたいつもそうやって本命は指くわえて見てるだけだよね。
   そこそこモテんのに。」
ハル「手の届かない存在は、届かないからこそいいの!
   淡いの!青春なの!」
李花「はぁ。」
夏海「なんだ、その変な愛。変愛だ。」
ハル「あ、これから、バイト出勤だった!」
李花「しかも、今日初めてじゃなかったっけ?」
夏海「話しの割り込み方といい、時間にルーズなのといい、本当マイペースだなぁ。」
ハル「ごめん、ごめん!
   ここにお金おいておくね!じゃ、行ってきます!」
李花・夏海「「いってらっしゃーい。」」

そう。
今も、これから先も"松山くん"は私の手の届かないところにいる人で
それは変わることのない事実だと思ってた。
思ってたんだよ。





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Last updated  2011.03.07 21:44:52


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暁 未来 @ Re[1]:27日の日記(06/27) りりさん >未来ちゃん 大丈夫? >心配…
暁 未来 @ Re[1]:27日の日記(06/27) the oldさん >言うのは簡単。ただね。こ…
りり@ Re:27日の日記 未来ちゃん 大丈夫? 心配だょ。。 りりぢ…

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